2018年02月22日
調布駅前広場の樹木 初日の伐採・移植作業は中止
9時 調布駅地下駐輪場(1900台収容・建設費19億円)建設のために、駐輪場計画区域内にある樹木を伐採・移植するための作業が始まりました。



市が「2月22日の作業開始」を通知する文書を議員に配布したのが2日前の20日、市のホームページで市民に知らせたのは前日の21日です(詳しくは2018.2.21ブログ)。
「樹木移植等のお知らせ」が駅前広場に掲示されたのも前日の21日です。



なぜ、もっと「作業の開始」を議会と市民に丁寧に説明しないのでしょうか。
自民党創政会は、関連予算の採決にあたり附帯意見を付け、回答を求めて来ました。
しかし、市は何ら回答しないまま作業を開始することになったのです。
創政会は、21日午後、市長に伐採・移植工事の延期を求める「再要望書」を提出(2018.2.21ブログ)しましたが、残念ながら無視されてしまったようです。
市民への丁寧な説明がないまま急遽、伐採・移植作業が強行されることに、約40名の市民が集まり抗議をしました。



9時40分頃、市の都市整備部長が現場に駆け付け、市民と話し合いが行われた結果、本日の作業は中止となりました。


責任者である長友市長が姿を見せることはありませんでした。
毎日新聞(2月23日朝刊)

読売新聞(2月23日朝刊)

朝日新聞(2月23日朝刊)

市が「2月22日の作業開始」を通知する文書を議員に配布したのが2日前の20日、市のホームページで市民に知らせたのは前日の21日です(詳しくは2018.2.21ブログ)。
「樹木移植等のお知らせ」が駅前広場に掲示されたのも前日の21日です。
なぜ、もっと「作業の開始」を議会と市民に丁寧に説明しないのでしょうか。
自民党創政会は、関連予算の採決にあたり附帯意見を付け、回答を求めて来ました。
しかし、市は何ら回答しないまま作業を開始することになったのです。
創政会は、21日午後、市長に伐採・移植工事の延期を求める「再要望書」を提出(2018.2.21ブログ)しましたが、残念ながら無視されてしまったようです。
市民への丁寧な説明がないまま急遽、伐採・移植作業が強行されることに、約40名の市民が集まり抗議をしました。
9時40分頃、市の都市整備部長が現場に駆け付け、市民と話し合いが行われた結果、本日の作業は中止となりました。
責任者である長友市長が姿を見せることはありませんでした。
毎日新聞(2月23日朝刊)

読売新聞(2月23日朝刊)

朝日新聞(2月23日朝刊)

2018年02月21日
調布駅前広場の既存樹木の伐採・移植作業 着手
市が調布駅前広場の既存樹木の伐採・移植作業を2月22日(木)から実施することを明らかにしました。
市議会へは、昨日の2月20日に下記の文書が配布されました。




PDF⇒
議長は担当から説明を受け、建設委員は電話で「実施する」と通告されました。
幹事長以外の議員は、資料を渡されただけです。
また、今年の2月13日に開催された建設委員会の陳情審査での説明で「伐採」とされていたNo.57とNo.59のクスノキが「移植」に変更し、No.47とNo.52のクスノキが「移植を前提とした調整」に変更したことをこの資料で初めて知りました(一覧表の赤枠部分)。
1本でも多くの樹木を残す努力は評価しますが、建設委員会で「伐採」としていたものを「移植」に変更したら、それなりの説明が必要なのではないでしょうか。
自民党創政会は、市に「丁寧な説明」を求めて来ました。
いよいよ伐採・移植工事を着工する最終局面で、このような乱暴なやり方で良いのでしょうか。
なぜ市長は市議会全員協議会を招集して、議員に直接説明し、理解を求めないのでしょうか。
着工にあたっての市長の市民へのコメントも市のホームページで初めて見ました。

長友市長は、議会は無視して、市民へのコメントだけで何を済ませようとしているのでしょうか。
自民党創政会は21日に緊急議員団会議を開き、21日午後、市長に伐採・移植工事の延期を求める「再要望書」を提出しました。

PDF⇒
一方、市民への説明はどうなっているのでしょうか。
市のホームページへの掲載は2月21日。
驚くことに、作業開始日の前日です。

議会には2日前、市民には前日と・・・
事業着手にあたり、こんな乱暴な説明の仕方があって良いのでしょうか。
「丁寧な説明」はどうしたのでしょうか。
長友市長の掲げる「市民参加」「市民との協働」「説明責任」はどこに行ってしまったのでしょうか。
強引なやり方は、必ずや将来に禍根を残すと私は思います。
調布駅前広場は市長のためにあるのではなく、市民のためにあることを市長は改めて認識すべきです。
調布駅前広場の既存樹木の伐採・移植作業の延期と、市長の議会と市民に対する「丁寧な説明」を求めます。
市議会へは、昨日の2月20日に下記の文書が配布されました。




PDF⇒
議長は担当から説明を受け、建設委員は電話で「実施する」と通告されました。
幹事長以外の議員は、資料を渡されただけです。
また、今年の2月13日に開催された建設委員会の陳情審査での説明で「伐採」とされていたNo.57とNo.59のクスノキが「移植」に変更し、No.47とNo.52のクスノキが「移植を前提とした調整」に変更したことをこの資料で初めて知りました(一覧表の赤枠部分)。
1本でも多くの樹木を残す努力は評価しますが、建設委員会で「伐採」としていたものを「移植」に変更したら、それなりの説明が必要なのではないでしょうか。
自民党創政会は、市に「丁寧な説明」を求めて来ました。
いよいよ伐採・移植工事を着工する最終局面で、このような乱暴なやり方で良いのでしょうか。
なぜ市長は市議会全員協議会を招集して、議員に直接説明し、理解を求めないのでしょうか。
着工にあたっての市長の市民へのコメントも市のホームページで初めて見ました。

長友市長は、議会は無視して、市民へのコメントだけで何を済ませようとしているのでしょうか。
自民党創政会は21日に緊急議員団会議を開き、21日午後、市長に伐採・移植工事の延期を求める「再要望書」を提出しました。

PDF⇒
一方、市民への説明はどうなっているのでしょうか。
市のホームページへの掲載は2月21日。
驚くことに、作業開始日の前日です。

議会には2日前、市民には前日と・・・
事業着手にあたり、こんな乱暴な説明の仕方があって良いのでしょうか。
「丁寧な説明」はどうしたのでしょうか。
長友市長の掲げる「市民参加」「市民との協働」「説明責任」はどこに行ってしまったのでしょうか。
強引なやり方は、必ずや将来に禍根を残すと私は思います。
調布駅前広場は市長のためにあるのではなく、市民のためにあることを市長は改めて認識すべきです。
調布駅前広場の既存樹木の伐採・移植作業の延期と、市長の議会と市民に対する「丁寧な説明」を求めます。
2018年02月10日
調布駅前広場
調布市長野県人会の新年会(2018.2.10ブログ)が開催された調布駅前菊屋ビル7階の渝園から調布駅前広場が見えました。


来年のラグビーワールドカップ(2019年9月20日〜11月2日、味の素スタジアムで開会式と開幕戦・準々決勝・3位決定戦など8試合を実施)までに調布駅前広場で整備をするのは、北側は駅前広場北側のロータリー(車道部)形状と上屋(バス乗り場と歩行空間の屋根)の一部、南側は地下駐輪場だけです。
それ以外の北側の駅前広場(車道部・歩道部)、南側の駅前広場などは、オリンピック・パラリンピック終了後の平成35年度までに整備する予定です。
地下駐輪場の建設をラグビーワールドカップの前に実施しなければならない理由は何もありません。
地下駐輪場を建設するためには、グリーンホール東側・旧タコ公園周辺の既存樹木62本を伐採(39本)・移植(23本)することになります。
せっかく先人たちが築き上げてきた豊かな「調布駅前の杜」で世界中・日本中の来訪者をお迎えすることができるのに、なぜ強引に伐採・移植を行ない、「丸坊主」状態でお迎えするのでしょうか?
また、市の計画通り、グリーンホールの屋外階段が撤去されると、東京都安全条例の規制で、1,307名の大ホールの座席数は640席程度になり、大ホール機能は失われ、市民への影響は計り知れません。
更に、現計画では駅前広場に「タコの滑り台」などの「遊具」を設置することができないので、タコ公園にあった子どもたちの笑顔と歓声も消滅します。
市は「(仮称)調布駅前広場整備に係る市民会議」を平成29年4月17日・4月26日(2017.4.26ブログ)・5月25日(2017.5.25ブログ)の3回、「調布駅前広場整備に関する説明会」を平成29年7月28日(2017.7.28ブログ)・平成30年1月16日(2018.1.16ブログ)、1月30日(2018.1.30ブログ)の3回開催しました。
議会からも市民からもたび重なる出席要請があったにもかかわらず、長友市長さんが出席したのは1月16日の1回だけです。
「開かれた市政」「市民との協働」を標榜する長友市長さんの説明責任をしっかりと果たしていただきたいと思います。
緑と子どもたちの笑顔と歓声にあふれた日本一の駅前広場になるのか、魅力のない残念な駅前広場になってしまうのか、正念場を迎えています。
(朝日新聞2018年2月10日朝刊)

(東京新聞2018年2月7日朝刊)

(毎日新聞2018年2月10日デジタル版)
来年のラグビーワールドカップ(2019年9月20日〜11月2日、味の素スタジアムで開会式と開幕戦・準々決勝・3位決定戦など8試合を実施)までに調布駅前広場で整備をするのは、北側は駅前広場北側のロータリー(車道部)形状と上屋(バス乗り場と歩行空間の屋根)の一部、南側は地下駐輪場だけです。
それ以外の北側の駅前広場(車道部・歩道部)、南側の駅前広場などは、オリンピック・パラリンピック終了後の平成35年度までに整備する予定です。
地下駐輪場の建設をラグビーワールドカップの前に実施しなければならない理由は何もありません。
地下駐輪場を建設するためには、グリーンホール東側・旧タコ公園周辺の既存樹木62本を伐採(39本)・移植(23本)することになります。
せっかく先人たちが築き上げてきた豊かな「調布駅前の杜」で世界中・日本中の来訪者をお迎えすることができるのに、なぜ強引に伐採・移植を行ない、「丸坊主」状態でお迎えするのでしょうか?
また、市の計画通り、グリーンホールの屋外階段が撤去されると、東京都安全条例の規制で、1,307名の大ホールの座席数は640席程度になり、大ホール機能は失われ、市民への影響は計り知れません。
更に、現計画では駅前広場に「タコの滑り台」などの「遊具」を設置することができないので、タコ公園にあった子どもたちの笑顔と歓声も消滅します。
市は「(仮称)調布駅前広場整備に係る市民会議」を平成29年4月17日・4月26日(2017.4.26ブログ)・5月25日(2017.5.25ブログ)の3回、「調布駅前広場整備に関する説明会」を平成29年7月28日(2017.7.28ブログ)・平成30年1月16日(2018.1.16ブログ)、1月30日(2018.1.30ブログ)の3回開催しました。
議会からも市民からもたび重なる出席要請があったにもかかわらず、長友市長さんが出席したのは1月16日の1回だけです。
「開かれた市政」「市民との協働」を標榜する長友市長さんの説明責任をしっかりと果たしていただきたいと思います。
緑と子どもたちの笑顔と歓声にあふれた日本一の駅前広場になるのか、魅力のない残念な駅前広場になってしまうのか、正念場を迎えています。
(朝日新聞2018年2月10日朝刊)

(東京新聞2018年2月7日朝刊)

(毎日新聞2018年2月10日デジタル版)

2018年01月30日
調布駅前広場の樹木移植等工事に関する説明会
19時 調布駅前広場の樹木移植等工事に関する説明会が文化会館たづくり大会議場で開催されました。

市民約100名が参加しました。
21名が発言しましたが、市の伐採・移植計画に反対する意見が20名、容認する意見はたった1名でした。
残念ながら、長友市長の出席はありませんでした。
部長は「公務のため」と説明していましたが、多くの参加者から「なぜ長友市長が出席しないのか」と疑問の声があがりました。

また、市は「説明会は会場の都合で20時30分まで」としていましたが、発言希望者が相次いだため、21時15分まで延長されました。
時間がないため、最後の5〜6名は1分ほどの意見表明にとどまっていました。

市の説明会は、なぜか今まで平日の夜間にのみ設定されています。
1人でも多くの市民が参加できる日曜日の昼間に開催しない理由は何なのでしょうか。
日曜日の昼間に時間をたっぷりとった説明会を行い、市長自らが出席をし、きちんと説明責任を果たさなければ、市民は決して納得しないと思います。
冒頭で、部長が調布駅南口広場に噴水があった時代の写真を提示しました。
調布駅前の貴重な杜が、かけがいのない市民の財産であると改めて感じました。

調布駅前広場の樹木の6割、中旬から伐採・移植へ(mainichi.jp)

市民約100名が参加しました。
21名が発言しましたが、市の伐採・移植計画に反対する意見が20名、容認する意見はたった1名でした。
残念ながら、長友市長の出席はありませんでした。
部長は「公務のため」と説明していましたが、多くの参加者から「なぜ長友市長が出席しないのか」と疑問の声があがりました。
また、市は「説明会は会場の都合で20時30分まで」としていましたが、発言希望者が相次いだため、21時15分まで延長されました。
時間がないため、最後の5〜6名は1分ほどの意見表明にとどまっていました。
市の説明会は、なぜか今まで平日の夜間にのみ設定されています。
1人でも多くの市民が参加できる日曜日の昼間に開催しない理由は何なのでしょうか。
日曜日の昼間に時間をたっぷりとった説明会を行い、市長自らが出席をし、きちんと説明責任を果たさなければ、市民は決して納得しないと思います。
冒頭で、部長が調布駅南口広場に噴水があった時代の写真を提示しました。
調布駅前の貴重な杜が、かけがいのない市民の財産であると改めて感じました。


2018年01月19日
2018年01月16日
調布駅前広場整備に関する説明会
19時 調布駅前広場整備に関する説明会が文化会館たづくり・くすのきホールで開催され約250名が参加しました。
地下駐輪場や駅前広場の樹木などの整備計画について説明した後、質疑応答がなされました。

市の説明が分かりにくいので勘違いをしている市民が少なくないようですが、来年のラグビーワールドカップ開催時期までに整備をするのは、駅前広場北側のロータリー(車道部)形状・上屋(バス乗り場と歩行空間の屋根)の一部と南側の地下駐輪場だけです。
それ以外の北側の駅前広場(車道部・歩道部)、南側の駅前広場などは、オリンピック・パラリンピック終了後の平成35年度までに整備する予定です。



現在、市は調布駅周辺の駐輪場で困っていません。
駐輪場の土地を借りている地主さんから返却を求められている状況になく、平成29年4月にオープンした市役所西側の調布西第1路上自転車駐車場(駐輪場)はがら空き状態です。

なぜ地下駐輪場の整備だけを急ぐ必要があるのでしょうか。
南側の駅前広場整備と合わせて、オリンピック・パラリンピック後、平成35年度までに整備をしても何の不都合もないのです。
調布市が開催地となるラグビーワールドカップとオリンピック・パラリンピックは、「お出迎え」と「おもてなし」が大切なテーマとなっています。
現在、地下駐輪場の整備範囲(下図:黒枠内)には63本もの樹木が植えられています。
市は「既存樹木(62本)の移植・伐採工事を平成30年2月より順次行う」としているので、「お出迎え」する地下駐輪場整備範囲内の樹木は1本(下図43番)しかありません。


地下駐輪場整備範囲内の樹木




今まで、調布市は調布駅前広場の樹木を大切にしてきました。
先人たちが造りあげてきた「調布駅前の杜」でお出迎えするのと「丸々坊主の禿山」状態でお出迎えするのとどちらが良いでしょうか?

前回の調布駅前広場整備に関する説明会は、平成29年7月28日に開催されました(2017.7.28ブログ)。
一方、「(仮称)調布駅前広場整備に係る市民会議」が平成29年4月17日・26日、5月25日の3回にわたって開催されました(2017.4.26ブログ)。
たび重なる出席要請があったにもかかわらず、長友市長は副市長や部長に任せて自ら出席することはありませんでした。
今回が始めて市民の前で説明する機会となったのです。

市長は説明会の最期に敢えて発言を求めて、「今日頂いた意見も踏まえたうえで、最後は行政として判断をする。どの道を選択しても、全ての方に100%納得いただくわけにはいかない。行政の責任として、最高責任者は私なので、どの道を選択しても私が責任を持ってやったことと理解していただいて結構。」と言い放ちました。
市民の前で市長自ら説明する機会がたった1回だけで良いのでしょうか。
説明会での発言時間が一人3分程度に制限されたため、充分発言できなかった参加者がたくさんいました。
手を挙げていたのに時間がなく発言できなかった市民も5〜6名いました。
市民の中には、樹木のこと、グリーンホールの外階段が撤去されるために大ホール機能が無くなる(収容人数が1,300人から640人規模になる)こと、公衆トイレを作る計画が暗礁に乗り上げていることなどを知らない市民が少なくありません。
地下駐輪場の整備と樹木の移植・伐採工事は、南側の整備の端緒となるものです。
もっと市民と話合いを重ねてから実施するべきだと思います。
また、市長は最期の発言で、「調布市商工会から11月の時点で市の戦略に沿って速やかに駅前広場の計画を進めろという意見もいただいている。3,207社の代表の機関決定を全会一致でいただいている。」とも発言しました。
市長として、政策を表明をすることはありますが、結論に至った理由に一民間団体の意見表明をあげる事例は過去にありません。
商工会に賛同してもらったから事業を進めると言わんばかりです。
会場にいた商工会の関係者に確認すると、「商工会の機関決定」は「総会」ではなく「理事会」で行われたそうです。
総会での機関決定ではないので、「3,207社が賛成している」という表現は、誤解される極めて不適切な表現ではないでしょうか。
商工会の関係者も「なんであんなこと言うんだろう」と不快感を露わにしていました。
私は調布駅前広場は計画の進め方と使い勝手によっては日本一の駅前広場になれる可能性があると本気で確信しています。
だからこそ、現在の市の計画のあり方と進め方に疑問を持っているのです。
(毎日新聞1月18日)

調布駅前広場整備に関する説明会開催結果 平成29年度第2回(調布市ホームページ)
地下駐輪場や駅前広場の樹木などの整備計画について説明した後、質疑応答がなされました。
市の説明が分かりにくいので勘違いをしている市民が少なくないようですが、来年のラグビーワールドカップ開催時期までに整備をするのは、駅前広場北側のロータリー(車道部)形状・上屋(バス乗り場と歩行空間の屋根)の一部と南側の地下駐輪場だけです。
それ以外の北側の駅前広場(車道部・歩道部)、南側の駅前広場などは、オリンピック・パラリンピック終了後の平成35年度までに整備する予定です。



現在、市は調布駅周辺の駐輪場で困っていません。
駐輪場の土地を借りている地主さんから返却を求められている状況になく、平成29年4月にオープンした市役所西側の調布西第1路上自転車駐車場(駐輪場)はがら空き状態です。
なぜ地下駐輪場の整備だけを急ぐ必要があるのでしょうか。
南側の駅前広場整備と合わせて、オリンピック・パラリンピック後、平成35年度までに整備をしても何の不都合もないのです。
調布市が開催地となるラグビーワールドカップとオリンピック・パラリンピックは、「お出迎え」と「おもてなし」が大切なテーマとなっています。
現在、地下駐輪場の整備範囲(下図:黒枠内)には63本もの樹木が植えられています。
市は「既存樹木(62本)の移植・伐採工事を平成30年2月より順次行う」としているので、「お出迎え」する地下駐輪場整備範囲内の樹木は1本(下図43番)しかありません。


地下駐輪場整備範囲内の樹木
今まで、調布市は調布駅前広場の樹木を大切にしてきました。
先人たちが造りあげてきた「調布駅前の杜」でお出迎えするのと「丸々坊主の禿山」状態でお出迎えするのとどちらが良いでしょうか?

前回の調布駅前広場整備に関する説明会は、平成29年7月28日に開催されました(2017.7.28ブログ)。
一方、「(仮称)調布駅前広場整備に係る市民会議」が平成29年4月17日・26日、5月25日の3回にわたって開催されました(2017.4.26ブログ)。
たび重なる出席要請があったにもかかわらず、長友市長は副市長や部長に任せて自ら出席することはありませんでした。
今回が始めて市民の前で説明する機会となったのです。
市長は説明会の最期に敢えて発言を求めて、「今日頂いた意見も踏まえたうえで、最後は行政として判断をする。どの道を選択しても、全ての方に100%納得いただくわけにはいかない。行政の責任として、最高責任者は私なので、どの道を選択しても私が責任を持ってやったことと理解していただいて結構。」と言い放ちました。
市民の前で市長自ら説明する機会がたった1回だけで良いのでしょうか。
説明会での発言時間が一人3分程度に制限されたため、充分発言できなかった参加者がたくさんいました。
手を挙げていたのに時間がなく発言できなかった市民も5〜6名いました。
市民の中には、樹木のこと、グリーンホールの外階段が撤去されるために大ホール機能が無くなる(収容人数が1,300人から640人規模になる)こと、公衆トイレを作る計画が暗礁に乗り上げていることなどを知らない市民が少なくありません。
地下駐輪場の整備と樹木の移植・伐採工事は、南側の整備の端緒となるものです。
もっと市民と話合いを重ねてから実施するべきだと思います。
また、市長は最期の発言で、「調布市商工会から11月の時点で市の戦略に沿って速やかに駅前広場の計画を進めろという意見もいただいている。3,207社の代表の機関決定を全会一致でいただいている。」とも発言しました。
市長として、政策を表明をすることはありますが、結論に至った理由に一民間団体の意見表明をあげる事例は過去にありません。
商工会に賛同してもらったから事業を進めると言わんばかりです。
会場にいた商工会の関係者に確認すると、「商工会の機関決定」は「総会」ではなく「理事会」で行われたそうです。
総会での機関決定ではないので、「3,207社が賛成している」という表現は、誤解される極めて不適切な表現ではないでしょうか。
商工会の関係者も「なんであんなこと言うんだろう」と不快感を露わにしていました。
私は調布駅前広場は計画の進め方と使い勝手によっては日本一の駅前広場になれる可能性があると本気で確信しています。
だからこそ、現在の市の計画のあり方と進め方に疑問を持っているのです。
(毎日新聞1月18日)


2017年08月15日
市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文
今年6月7日の調布市議会第2回定例会で、「調布駅前広場について」一般質問をしました。
(写真:議会事務局提供)

質問項目は・・・
調布駅前広場について
(1) 樹木について
(2) 地下駐輪場について
(3) 整備計画について
8月5日発行の市議会だより第230号に質問の一部が掲載されました。

掲載されたのはごく一部なので、質問と答弁の全文を見たいとの要望が何人かの方からありました。
市議会ホームページの会議録の更新は今月の下旬(25日)あたりを予定しているので、その前に正式なものではありませんが、質問と答弁を掲載します。
<質問>
今回は、調布駅前広場について(1)樹木について(2)地下駐輪場について(3)整備計画について、お聞きします。
質問に入る前にスクリーンをご覧頂きたいと思います。

この写真は、郷土博物館からご提供頂いた調布駅南口広場の写真です。撮影されたのは昭和54年から56年。中央公民館がある懐かしい写真です。
緑がうっそうとしていて、まさしく「調布駅前の杜」です。
私は第1回定例会に続き、今回も駅前広場について質問をさせていただきます。「大須賀はしつこいな」とお思いの方もおられるかと思いますが、しつこいのには理由がます。
次の写真はちょっと恥ずかしいのですが、

23年前の調布青年会議所時代の写真です。例会で調布駅南口とまちづくりをテーマに委員会毎に考えた広場の案を発表しているところです。当時の青年会議所のメンバーは駅前広場のまちづくりにこだわっていました。本気で日本一の広場を造りたいと熱く語り合っていました。年は取りましたが、思いは変わりません。
私は市の職員の皆さんが一所懸命に作った駅前広場の計画の邪魔をしようと思っているわけではありません。日本一の広場を本気で一緒に作りたいと思っているからこそ、市の計画に納得がしたいのです。そのことをお伝えして、質問を始めさせていただきます。
最初の質問は「樹木について」です。
「(仮称)調布駅前広場整備に係る市民会議」が4月17日、26日と5月25日の3回にわたって開催されました。市は会の目的を「市民目線で見た多目的空間や樹木、噴水などの規模、位置等についてのご意見を伺うため」としています。
多くの議員が傍聴なさっていましたが、私はいくつかの違和感を感じました。
駅前広場の樹木を切る大きな原因の一つは、地下駐輪場を造ることにあることは皆様もご承知の通りです。
Q1.原因である地下駐輪場を議論の対象に入れないで、テーマを「樹木を切るか切らない」に特化したようですが、その理由は何でしょうか?
一方、第1回目に都市整備部長は「一般公募の皆さんも加えたい」と発言しましたが、公募委員はどうなっているのでしょうか。最も残念に感じたことは、樹木を切って良いか悪いかだけにテーマをしぼった結果、守りたいという市民と切っても良いと言う市民が対立する構造を結果的に市が作り出してしまったことです。結局、3回目で異論があったのに意見集約をしてしまいました。反対意見もあり、私の感覚では、市の考えを積極的に賛成する委員はあまり多くなかったように感じました。
市民会議のメンバーは、調布駅周辺の自治会・商店会、市内団体、植木組合の代表者と調布駅南口広場樹木を守る会の代表です。熱心にご議論頂いた参加者の皆様には心から敬意を表します。
一方、調布駅は市内各所から通勤や通学で使われています。日常の買い物、駅前広場や周辺で開催されるイベントには調布一円から市民が訪れます。調布駅は市内の他の駅とは違いオール調布の存在です。
市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「計画を具現化する段階において、既存樹木の保全等に関して、より広範に意見を聴取する必要があったと認識している」と答弁なさっています。また「市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭などに出向いて市民の御意見を伺う手法も活用するなど、丁寧な説明に努めながら事業を進めていく」ともおしゃっています。市民に積極的に説明しようとする市長の姿勢を大いに評価するものです。
Q2.そこでお尋ねしますが、会議メンバーにはいないと思われる、調布駅周辺以外の地域住民、障がい者、子育て中の親子(おやご)さん、買い物客、駅を利用する会社員、若い世代などの意見集約はどうするのでしょうか? 市は市民全体を対象とした公聴会や説明会は実施しないのでしょうか? しないとすればその理由は何でしょうか? 残念ながら1度も参加なさらなかった理由も含めて、市長が大切になさっている市民参加・協働の観点から、より広範に意見を聴取する方法を市長はどのようにお考えなのでしょうか?
<答弁>
○長友貴樹市長
樹木についてお答えいたします。
調布駅前広場は、これまでのさまざまな検討過程を経て、平成26年10月に事業化を図り、平成28年度から北側ロータリーの整備に着手するなど、段階的に事業進捗していくこととしております。
また、南側においては、既存の調布駅前公園や駐輪場の解体を終了しており、今年度予定しています調布駅南地下自転車駐車場整備を2カ年で完了させ、オリンピック・パラリンピック終了後にロータリーを含む駅前広場整備を開始することとしております。
地下駐輪場の整備については、これまでもさまざまな御意見や議論を経て設計検討を行い、平成29年度当初予算においても工事予算を御承認いただいており、市としては、早期の完成に向け、事業進捗を図ってまいりたいと考えております。
一方で、平成29年第1回調布市議会定例会において、既存樹木をどこまで保全すべきかという論点に絞って、改めて樹木を守る会に市の案で合意できるか再度交渉を試みるとともに、市民の意見集約も踏まえながら、概ね市民の理解が得られる内容と判断できれば、議会に確認の上、補正予算で承認いただいた予算の範囲内で予算を執行するとの御意見を踏まえ、市民会議を開催しております。
5月25日に開催した第3回の市民会議には、私の代理として木村副市長が出席し、市民会議の全委員からの御意見を伺ったほか、これまで各種議論を積み重ねながら検討を進めてきた、この駅前広場の整備に向け、まずは既存樹木について市の考え方を御理解いただけるよう改めてお願いしたものです。
市民会議では、新しい駅前広場を今後とも盛り上げ、また、樹木等を守り育てていくに当たり、中心的役割を果たしていただくという意味でも、地元自治会や商店会を中心としたメンバーや若手のリーダーを中心に御意見をいただいたところであり、大変貴重な御意見をいただいたと認識しております。
市民会議のメンバーについては、補正予算を御審議いただく中で、樹木を守る会を初め、近隣自治会、商店会はもとより、商工会等、市民各団体の代表者に参加をいただくとの御意見を踏まえ、調布駅周辺地域の自治会代表者の方を初め、各種事業等で利用実績のある商工会や商店会等の団体のほか、専門的見地から植木組合から推薦された方にも御参画いただき、この間、3回にわたって、それぞれの立場から率直な御意見を伺ったところです。
引き続き、市民参加と協働のまちづくりに向け、障害者団体との意見交換も含めた市民参加の場を重ねつつ、市民会議での議論、あるいは調布駅前広場の検討の進捗に応じて、市報やホームページ、駅頭での掲示板のほか、説明の場を設けるなど、この問題に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
<再質問>
市民会議についてですが、議会から、答弁にありましたように、協議の内容と協議する機関の構成についてはリクエストがあったことはそのとおりで、私も存じ上げています。
しかし、市長御自身は、樹木についてより広範に意見を聴取する必要があったと反省しておられるということもお聞きしております。議会のリクエストプラス市長の判断で、その協議の内容、もしくは構成のメンバーについてプラスアルファがあってもいいのではないかと私は思っています。
質問にありました調布駅周辺以外の住民、子育て世代、若者、駅の利用者、より多くの女性の視点、こうした方々の意見もとても大切だと私は思っています。御答弁に障害者団体の方とは意見交換をしますとありました。それでは、私が今申し上げた方々はどうするのでしょうか。この方々をプラスして、議会からそれに対して苦情が出るとは決して思いません。
再Q1.より広範囲な意見集約をどうするのか、もう一度お尋ねしたいと思います。
また、3回目に副市長がお出になりました。もちろん副市長はナンバー2、それなりにしっかりされた見識をお持ちの方だと思いますが、市民から見ると、最後に傍聴者から声があったように、市長と副市長は大きく違うんです。決定的な違いは、市長は市民の選挙を経て代表として活動しているわけです。市長が出るか出ないか、大きな違いがあります。
再Q2.市長がなぜ一度も市民会議に出席しなかったのか、その理由をお尋ねします。
<答弁>
○長友貴樹市長
いま少し慎重に、広範に御意見を伺って、この問題に当初から取り組めばよかった。それについて反省するところがある。当初から申し上げているとおり、市民の方にも議会でも申し上げました。そのとおりであります。
それで、当初の考えを修正する形で、どの程度樹木を残せるかということを一生懸命考えて提示をさせていただいているということであります。
それは直接の御質問ではなくて、市民会議のメンバーということですね。先ほど申し上げたとおりです。議会から一定のこういう考え方でやったらどうかという御提案をいただいたのは最大限尊重させていただいた上で、私どもの思いでこういう方たちにも加わっていただきたいという、議会の思いを最大限に尊重させていただいた上で、私どもの考えも付加させていただいて、現在のメンバーを決めさせていただいたということに尽きます。
それから、出席でございます。確かに3回の市民会議に私は出ておりません。それ以前に樹木の会の方とは何回かの議論をさせていただいた中で、11月と2月には私は日程が合ったので出させていただいたときに、これからもこういう場に私が必ず出られるとは限らないが、出られる人間は私の意見と同じだということで了承いただきたいということをはっきり申し上げております。
これからも私は別に出ないということとか、この議論が、ほかにもいろいろな懸案がございますけど、重要な懸案の1つであるとの認識はいささかも薄らいではおりませんので、この会議に対する重要性、それから、私は決して出ないと申し上げているわけではございません。そこは理解いただければと、それだけであります。
<質問>
次に地下駐輪場についてお伺いします。
市民が現在計画中の地下駐輪場を使う場合、地下に降りて駐輪し、また地上に上がり、さらに京王線の地下駅に降りてホームに向かうという不便を強いられることになります。
「おじいちゃん、なんであんな不便な駐輪場を作ったの」と末代まで言われかねません。「どうにか工夫してでも地下でつなげることができればと思っている」と、平成27年第3回定例会の一般質問で小林充夫議員が述べられました。また、「京王線の地下化工事が始まるときに決断していれば、駅と駐輪場を地下通路でつなぐこともできた」と、本年第1回定例会での代表質問で平野議員もおっしゃっています。
建設委員会でも地下に埋設されている東京電力の高圧線についての議論がありましたが、会派で説明を求めたところ、管理職の方から「高圧線を迂回し、上下で避(よ)ければ接続通路は可能」との説明がありました。
多くの市民が利用する地下駐輪場の計画が、駅との接続の可能性なしに進められるのは本意ではありません。
Q3.将来的に地下駐輪場が駅に接続する可能性についてお尋ねします。
自民党創政会議員団は平成27年7月に有志で都内4か所の駐輪場を視察しました。

地下鉄東西線葛西駅(写真:左上)では、機械式で地下2層式の駐輪場、地下鉄新宿線船堀駅(写真:右上)では、機械式の地上立体型の駐輪場、総武線平井駅(写真:左下)では、機械式地下駐輪場、赤羽駅(写真:右下)では、階段型のスロープではなく、人と自転車が一緒に利用できる動く歩道を視察しました。機械式では、利用者の間違った使い方によるトラブルが設置当初はあったものの、「その後のトラブルは無く、機械本体の故障はない」と説明を受けました。入庫に要する時間は約5秒、出庫に要する時間は約20秒と、自走式に比べると利用者の快適さは計り知れないと感じました。
駐輪場の方式を分けると自走式と機械式、機械式には地下方式と地上立体方式の2種類があります。機械式駐輪場は第1世代、第2世代、さらに最新施設と、品質が格段に向上していると聞いています。
Q4.これらの比較検討はどうしてきたのでしょうか? 検討の結果を議会と市民にどう説明してきたのでしょうか? 市が自走式を選択した理由は何でしょうか?
Q5.また、市は「機械式は故障と苦情が多い」と説明しているようですが、その根拠は何でしょうか? お聞かせください。
調布市と同じように地下方式による連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線では、いずれも線路跡地に鉄道事業者が駐輪場を設置しています。
一方、市長は「京王電鉄は連続立体交差事業に633億円も使っているのだから、駅利用者のための駐輪場の設置を求めない」としてこられました。鉄道高架方式と違い、地下方式は、国・東京都・市・鉄道事業者の負担割合が決まっていないので、多額の事業費をご負担頂いた京王電鉄さんには私も感謝しています。
線路の地下化の結果、地上に膨大な線路跡地が生まれ、鉄道事業者は駅周辺に3つの商業ビルを建設し、秋にオープンの予定となっています。これらの商業ビルの運営により、大きな利益を上げることになるはずです。
Q6.それでも市長は鉄道事業者に駐輪場建設の費用負担を一部であっても求めないのでしょうか? 求めないとすれば、その理由は以前と同じものでしょうか、それとも違う理由でしょうか?
平成27年3月5日発行の市報ちょうふに「調布駅周辺の今後の駐輪場整備に関するアンケート調査結果(速報)」が掲載されました。

直後の3月20日に市報「中心市街地街づくり特集号」が発行され、駅前広場整備検討図が掲載されましたが、駐輪場の存在は示されませんでした。また、翌28年2月20日に再び市報「中心市街地街づくり特集号」が発行されましたが、駅前広場整備事業説明図に駐輪場の説明は一切ありませんでした。結局、アンケート調査結果を発表してから、都市計画決定に至るまで、市が市報やホームページで駐輪場の計画を説明することはなかったのです。
Q7.市の市民への広報と説明のあり方は十分だった認識しておられるのでしょうか?
Q8.樹木についての反省を生かすならば、市民参加・市民との協働を大切にする市長として、地下駐輪場について、着工の前に改めて公聴会や説明会を開き、広範に意見を聴取する場を設けるお考えは無いのでしょうか?
<答弁>
◯八田主税都市整備部長
地下駐輪場についてお答えします。
初めに、将来的な地下駐輪場と駅の接続についてであります。
これまでの間に御説明させていただいておりますが、調布駅南側に東京電力の高圧線の埋設による支障などの要因から、接続のハードルは極めて高いものと考えております。
次に、自走式と機械式の比較についてです。
平成23年度から行っている地下駐輪場の計画に当たっては、既に計画しております調布駅前広場機能に影響を及ぼさないことが大前提であります。円柱形の機械式地下駐輪場を配置する場合、入庫、出庫のための地上出入り口が多数必要となることから、駅前広場ロータリーの外周部の歩行空間や多目的広場スペースが十分に確保できないと考えています。このことから、調布駅前広場に設ける場合は、自走式地下駐輪場が適切であると判断したものであります。
なお、その他検討の過程で機械式駐輪場を運営している自治体等にヒアリングを行っており、すぐれた点とあわせ、トラブル発生時の対応に苦慮しているといった状況を伺っております。
次に、自転車対策における鉄道事業者のかかわりについてです。
自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律では、一般公共の用に供される自転車等駐車場の設置に努めるのは地方自治体等の責務であり、鉄道事業者は、その取り組みに積極的に協力する立場にあります。
しかし、商業施設等の設置の場合においては、その利用者のためにみずから駐輪場を設置するなどの義務がありますので、ことし秋にオープンを控えている調布駅周辺商業施設の開発協議の中で、附置義務の車両台数の確実な確保を求めるとともに、附置義務以外の公共貢献を要請し、事業用地の無償使用等の御協力をいただき、調布西オートバイ駐車場を開設したところであります。
引き続き京王電鉄と連結を図りながら、駐輪場等の整備について協力を要請してまいります。
次に、市民への広報についてです。
平成27年3月20日の中心市街地街づくり特集号を発行した時点には、駐輪場整備の明確な方向性をお示しできる段階ではありませんでした。その後、地下駐輪場整備について市議会に御報告をし、御承認をいただき、地下駐輪場整備の方針を取りまとめたことから、平成27年8月にアンケート調査結果等報告会を開催し、アンケート結果を踏まえた地下駐輪場案について御説明しております。
なお、平成28年2月20日の特集号は、鉄道敷地整備計画の概要図を策定したことを中心に広報させていただいたものであります。
調布駅南地下自転車駐車場に関しては、先ほどの市長からの答弁と重なりますが、これまでの経緯を踏まえ、決定をいただいた事業として着実に推進していきたいと考えております。
過去の例のあります飛田給駅北側の道路整備やロータリー整備にあわせ、地下駐輪場を一体で整備した事例と同様、恒久的な駐輪場として、調布駅前整備の整備と一体的に整備する事業計画であり、引き続き市報やホームページなどを活用した市民との情報共有に努めるとともに、市民意見をいただきながら市議会への御報告をさせていただきつつ、事業を推進してまいりたいと考えております。
<再質問>
それなりに手続も踏んで説明をしてきましたよというような内容の答弁だと思うのですが、ただ、私は心配なんです。何が心配かというと、樹木の件で市長もつらい経験、市議会の私たちもチェックが足りなかったなと反省しているところです。それが今回の駐輪場でも、このままいったら繰り返されてしまうんじゃないかということが私は心配なんですね。
確かに、前回の一般質問でお聞きしましたけど、アンケートの中には、駅に接続しませんよと書いてありました。問題なのは、書いてあればいいのかじゃないと思うんです。それを市民がどのくらい認識しているのかが最大のポイントだと思うんです。
それ以外もまだまだ説明したほうがいいことがあると思うんですよ。1,900台の駐輪場に入るときにラッシュ、重なりますよね。そのときに次から次に自転車がつながっちゃって大丈夫かという心配があるわけです。
規模がはるかに小さい飛田給、私の地元の駅ですけども、飛田給の駐輪場でも出入り口が2カ所あるんですね。そういったことを心配していて、担当の職員の方にお伺いしました。そうしまたら、入り口のスロープは2レーンあるということなんですね。1レーンじゃなくて2レーンなんです。でも、私、会派の同僚にお聞きしましたら、知っている人もいましたけど、議員でも知らない人もいたんです。ということは、市民はもっと知らない方が多いと思うんです。
いろんなポイントがあると思います。それを包み隠さず、市民にちゃんと説明しないと、私はまた樹木の二の舞になると思っていますので、そこは市長にお聞きしたいんですけども、やっぱりきちんと説明したほうがいいです。駅につながらない、自走式である。安全・安心については先ほど2レーンというお話もしましたけども、そういうこともきちんと伝える。自信があって自走式にしているわけですよね。先ほどお聞きしました。ちゃんと理由があってしている。だったらば、それを前面に出して市民に説明する。そのときに、やっぱり市長が前面に出ることって私は大事だと思うんです。ナンバー2に任せることも大事ですけども、やっぱり市長が熱心に説明して、汗をかいて説明すると、市民も納得する部分があると思うんです。
再Q3.そこで、先ほどの樹木の件と駐輪場は表裏一体です。この2つのテーマを中心に、説明会や公聴会をやるお気持ちがあるのかどうか、市長にお尋ねしたいと思います。
<答弁>
◯長友貴樹市長
貴重な御指摘をありがとうございます。再び何か私が前面にとおっしゃいましたので、もう一回申し上げますけど、私は前面に出ないとは言っていないわけでありますけれども、いろいろな懸案の中で、これに対しても慎重に対応してまいります。
それから、今後の広場のあり方等に関しまして、樹木のことということではございませんけれども、今後のあり方について、駐輪場の内容について、今考えていること、これまでも機会を捉えて説明はしてまいりましたけども、どこまで行っても十分かという、そういう御指摘は往々にしてどんな問題でも出るわけでありますから、ホームページ、市民との情報共有、市報はもとよりでございますが、さまざまなものを通じてPR、それから説明にできるだけ丁寧に努めてまいります。
それから、これからの事業をどう進めるかということに当たっての説明会等はもちろんこれから開催されて、その中でいろいろなことを御説明してまいりたいと、そのように思っております。
<質問>
次に整備計画についてお伺いします。
平成26年成人式の時のグリーンホール屋外階段の写真です。

平成21年第4回定例会の一般質問で鮎川議員が「グリーンホールの屋外階段部分は、都市計画における道路区域に含まれている。多くの市民の声を聞いた上で、行政の責任として、この問題に対する結論を出していかなければならない時期に来ているのではないか」と質問しました。行政経営部長の答弁は「今後の文化施策の展開も視野に、利用者の利便性も考慮しつつ、現在地での存続や建てかえ、移転など、さまざまな選択肢について引き続き検討を進めていきたい」というものでした。
Q9.7年半も前のことです。この間、どのように検討し、その検討内容を議会と市民にどう伝えてきたのでしょうか?
平成27年の11月にグリーンホールの屋外階段の移設についての調査結果が出されました。内容は、移設は困難と言うものです。
その後、議会にも市民にも何ら説明がないまま1年4ヶ月が過ぎた本年2月24日、「調布駅前広場の整備について」をテーマとした全議員説明会で、平成35年の駅前広場の完成時に屋外階段を撤去することが市長から初めて明言されました。全議員説明会が非公開なため、議事録が無く、市民が市長の発言内容を確認することができません。そのような状況で大きな政策判断が明示されたことは適切と言えるのでしょうか。
現在、グリーンホール1階のガラス部分に昭和52年の開館から現在までの「グリーンホール40年のあゆみ」の年表が貼られています。

ご覧になった方も多いと思いますが、年表を見ると、昭和54年に「カックラキン大放送!!」などテレビ番組の公開収録がスタート。その後、小沢征爾コンサート、劇団四季「コーラスライン」、春風亭小朝独演会など、文化の殿堂に相応しく様々な芸術文化活動に彩られてきました。
また、成人式や敬老会、小中学校の連合音楽会や第一小学校のひばり音楽祭など、市や教育委員会、学校にとっても欠かせない施設でした。利用状況を調べてみると、平成28年度の利用件数は延べで764件、利用率は83%にも及びます。まさしく市民から最も利用され親しまれてきた施設と言えるでしょう。
その施設の記念すべき40周年の年に大ホール機能の喪失を市長が明言したのは皮肉なことです。
年表の左端にメッセージがありました。

メッセージは「市民の文化創造の拠点として、グリーンホールは、いつまでも皆さまに愛される劇場をめざしてまいります」。
大ホールの座席数は1階席877席、2階席430席で、定員は1,307名です。
平成35年に屋外階段が撤去されると、建物内の階段を使うにしても、東京都安全条例の規制で、座席数は半分の約640~650席になるなど、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。そうなると、もはや、大ホールとは呼べず、中小ホールです。市民への影響は計り知れません。
代替施設がなければ、市内の大学や近隣の自治体のホールを借りるとか、様々な対策を打たなければならないはずです。市民の文化芸術活動に大きな影響を与える大ホール機能の消滅を市はどのくらい深刻に考えているのでしょうか。
Q10.大ホール機能が失われる事実を議会と市民にどの段階でどのように説明してきたのでしょうか? してきていないとすれば、その理由は何でしょうか?
Q11.大ホール機能の代替えはどうするのでしょうか? 今後のあり方について、市民と利用者への説明と理解はどう考えているのでしょうか? お聞かせください。
大ホール機能が無くなることを私の知り合いに聞いてみると、ほとんどの人が知りません。市が何も説明していないからだと思われます。
また、旧タコ公園付近にいた小さいお子さんを連れたお母さんと話をしてみると、駅前広場内にタコ公園が復活すると思っていました。駅前広場の現状と計画を正確に市民に伝える必要と義務が市にあるのではないでしょうか。
Q12.市報ちょうふで「調布駅前広場特集号」を発行する、ホームページに詳細な情報を載せるなど、広場の整備計画の現状を丁寧に市民に説明し、理解を求める考えについてお尋ねします。
さて、地下駐輪場の建設と大ホール機能を両立させることはどうしても不可能なのでしょうか。
Q13,都市計画の変更をして、都市計画区域から屋外階段を外すことができる可能性についてお伺いします。法律的に物理的に手続的にその可能性は絶対にないのでしょうか?
ここで飛田給駅の実例をご紹介します。

飛田給駅は、公共通路・エスカレーター・エレベーター・公衆トイレ・交番が都市計画区域内、言い換えれば道路内に存在しています。
Q14.平成12年頃、駅舎とこれらの施設を整備するにあたって、「道路法上の道路付属物」として設置し、階段部分を含めた公共通路を市の道路、市道に認定したと記憶していますが、調布駅前広場でも同様の検討ができないのでしょうか。
Q15.具体的に次の4つの点について可能性をお聞きしたいと思います。
①「道路法上の道路付属物」になれば、原則として道路の一部として取り扱うことになり存続できる可能性があると思います。グリーンホールの屋外階段をアーケードや屋根つき歩道橋などと同じ「道路付属物扱い」にできないのでしょうか?
②屋外階段を「道路内の建築許可」で残すことはできないのでしょうか?
③既存がだめなら「道路法上の道路付属物扱い」又は「道路内の建築許可」ができるような階段に造り直して設置することはできないのでしょうか?
④市内には階段の状態の道路を道路に認定している場所があると聞いていますが、階段そのものを市道に位置づけられないのでしょうか?
日本一の駅前広場を整備するためには、常識にとらわれず、新たな発想や知恵を出し合い解決する必要があると思います。法令には、必ず「但し書き」や「特例許可」があります。道路管理者も特定行政庁も調布市です。
Q16.警察・消防などの同意が必要かもしれませんが、市民のために市はあらゆる可能性を検討したのでしょうか?
公共施設棟について、市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「各施設機能のあり方や更新等について、早期にその方向性を定めていきたい」とお答えになっています。
交番が既に単独で設置され、公衆トイレが独立することを考えると、事実上、公共施設棟を造る必要性は小さくなると思われます。公共施設棟が無くなれば大屋根を造る必要性はどうなるのでしょうか。
確かに大屋根は雨を防ぐメリットはありますが、調布駅の地下空間から出てきた瞬間の風景を考えてみて下さい。大屋根が見える風景と青空と樹木の緑が見える風景の皆さんはどちらがお好きでしょうか。
Q17.公共施設棟と大屋根を造らない可能性についてお尋ねします。

広場全体の計画は公共施設棟とそれを覆う大屋根と、大屋根を挟んで南北の交通ロータリーが位置している設計となっています。公共施設棟と大屋根がなくなれば、3つの楕円を基本イメージとする設計コンセプトの根幹が崩れ、北側のロータリーと南側のロータリーの位置と大きさを変更することが可能となるのではないでしょうか。
Q18.南北の交通ロータリーの大きさと位置を変更した、新たな交通ロータリーを設計する可能性についてお尋ねします。
さて、新しい案の一つとして、樹木を守る会が駅前広場の代替案を発表しています。

市の計画に比べると、ロータリー部分を小さくし、地下駐輪場は機械式に変更しています。ひとつの市民団体が提案したものですが、建築や設計の専門家も加わっているようで、一考の価値があるのではないでしょうか。
Q19.市は守る会の代替案をどう評価するのでしょうか?
グリーンホールは市にとっても市民にとってもかけがえの無い存在です。
大ホール機能を残すことを最優先にまちづくりの視点を変えることはできないのでしょうか。
一端立ち止まり、グリーンホールや地下駐輪場のことを含め、現在と将来の市民のために、市民にとって使いやすい、安全・安心で快適な駅前広場を市と議会と市民が一緒になって協議をする。
その間の駐輪場はどうするのという意見もおありでしょうが、必要な台数は、まだ整備されていない緑道予定地などの線路跡地に仮設の駐輪場を造れば対応できるはずです。
駅前広場の2つの将来の姿を想像してみて下さい。1つ目の姿は、グリーンホールの大ホール機能は喪失。地下駐輪場は機械式に比べて使いにくく、駅に直結しないため評判が悪い。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは、公共施設棟が無くなり存在意味が小さくなったのに作られた大屋根。遊具が設置できないため広場から消え去ってしまった子どもたちの笑顔と歓声。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、地下駐輪場と少しの緑です。
2つ目の姿は、難しかったけれど市の努力と工夫により屋外階段が撤去されず大ホール機能が生き残ったグリーンホール。快適な機械式の地下駐輪場。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは青空と駅前の杜を代表する樹木の緑。ロータリー部分の大きさと形と都市計画区域を工夫した結果タコ公園が復活し、子どもたちの笑顔と歓声が溢れている。その子どもたちの様子を通りがかった大人が微笑みながら見守っている。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、豊かな緑と子どもたちの笑顔と歓声です。
どちらの姿を選ぶのか、今、市と議会と市民にとって大きな分かれ道です。
Q20.一端立ち止まることは、市にとってどのようなマイナスがあるのでしょうか? 絶対にできないことなのでしょうか? できないとしたらその理由をお聞かせください。
<答弁>
◯八田主税都市整備部長
駅前広場の整備についてお答えいたします。
初めに、情報発信についてです。
駅前広場整備については、これまでも各種説明会や市報、市のホームページ、駅頭の掲示板などを活用しながら情報発信に努めてきたところであります。
今年度も引き続き、北側ロータリー整備などを進めることから、工事等の説明会はもとより、市民会議の活用や市報特集号などの発行を行いつつ、市民との情報共有を図っていきたいと考えております。
次に、都市計画変更と設計変更についてであります。
平成14年2月に現在の駅前広場の都市計画変更をしておりますが、当時も交通結節機能の強化とあわせて環境空間としての広場機能をどう確保するかを念頭に検討が進められてまいりました。
外階段を考慮した都市計画変更には、歩行空間が十分に確保できなくなることから、ロータリー形状等の変更はもとより、多目的広場空間の確保も困難となるなど、これまのさまざまな経過を初期から見直すこととなるため、事業実施段階ある現状において、変更は極めて難しいと認識しております。
次に、公共施設棟についてであります。
当初は、交番、公衆トイレ、観光案内所、多目的スペースなどの機能を想定しておりましたが、交番は独立した施設として警視庁で設置したほか、公衆トイレについては、ラグビーワールドカップ2019や東京2020大会の開催を見据え、なるべく早期の機能確保を図る必要があると判断し、公共施設棟とは切り離し、地下駐輪場と併設する形で計画をしております。
このことから、公共施設棟については、導入する機能を含め、そのあり方について検討していく必要があると認識しているところであります。
また、大屋根については、広場口や公共施設棟と一体となって駅前広場の象徴となるほか、雨に濡れずに南北往来ができるなど、雨天時における駅前広場の利用や直射日光を回避する空間ともなると考えております。
飛田給駅周辺における公衆トイレ等の諸施設については、建築基準法に基づき、道路内に建築できる施設として限定列挙されており、適正な手続を経て設置されているものであります。
グリーンホールの外階段については、さまざまな検討を重ねてまいりましたが、道路内に建築可能な施設とはならず、関係法令により、将来的には撤去が必要な状況にあります。
議員御提案の内容については、既に事業を開始し、民有地を取得するなど事業進捗を図っている状況において、事業計画の大幅な見直しは極めて難しいと認識しております。
次に、駅前広場の代替案についてであります。
ロータリー部を含む駅前広場整備についは、御提案いただきました内容では、交通結節機能の強化が十分に図られておらず、車両も走行できないなどの課題があるため、実現は難しいと認識しております。
また、地下駐輪場の計画に当たっては、先行して計画している調布駅前広場の機能に影響を及ぼさないことを前提とし、円柱形の機械式地下駐輪場を配置する場合、入庫、出庫の地上出入り口が多数必要となることから、駅前広場ロータリーの外周部の歩行者通路や多目的広場空間が十分に確保できなくなるほか、自転車の車両寸法の制限や登録車両以外の利用ができなくなるなどの課題も想定されているところです。
さきに申し上げましたとおり、すぐれた点とあわせ、トラブル発生時の対応など、施設運営上のメリット、デメリット等を総合的に勘案し、自走式の地下駐輪場を採用しております。
地下駐輪場の都市計画については、駅前広場計画との整合を図りながら、平成27年11月に都市計画決定を行い、平成28年4月に東京都から平成31年3月末までの認可期間で事業認可を取得しております。
自転車対策は喫緊の課題であり、計画変更の予定はございません。今後、地下駐輪場の整備に当たっては、施設の閉鎖や機能維持などを考慮し、外階段を支えながら地下駐輪場の整備を進めることとしており、グリーンホールの運営に支障のないよう配慮した計画としております。
また、調布駅周辺では、現在でも民有地を借用して運営している駐輪場があり、早期の恒久的な駐輪場整備は市の責務であると考えております。これまでの議論を踏まえ、立ちどまることは考えておりません。御理解賜りますようお願い申し上げます。
◯宇津木光次郎生活文化スポーツ部長
グリーンホールについてお答えをします。
グリーンホールは、昭和52年の開館以来、本年40周年を迎えますが、市民が芸術文化に触れる機会や活動する場として、多くの方に親しまれながら、その施設としての役割を果たしております。
東京2020大会の文化プログラムを展開する主要会場としても使用を予定するとともに、そのレガシーを生かした市民の豊かな芸術文化活動を育む場としても活用を予定しているところです。
市民の豊かな芸術文化活動を育む場としてのグリーンホールのあり方については、重要な課題であると認識しており、これまでの間、庁内で情報共有を図ってまいりました。階段を別に設置する複数の手法の検証や、その後のホール運用のあり方、施設の劣化診断と今後の改修・補修手法の調査検討など、多角的に検討を進めてきたところです。
こうした中、平成29年第1回市議会定例会で屋外階段を調布駅前広場の平成35年度の整備完了と整合を図る中で撤去する方向で調整していくとの方針が示されたところです。
このことを受け、今後につきましては、施設の利用状況、維持保全計画、利用者ニーズなどの施設を取り巻く状況や、今後のまちづくりの動向を含め、庁内関係部署で密に連携しながら検討を進めることとしております。
なお、階段撤去等に伴うグリーンホール機能のあり方などにつきましては、できるだけ早期に方向性を定め、適時適切に市民や関係団体、議会の皆様への情報提供に努めてまいります。
◯長友貴樹市長
それから、笑顔と歓声は私どもとしても待望していきたいと思っております。
<再質問>
グリーンホールの大ホール機能がなくなることですけども、もちろん代替をどうするか、それは大事なことですよね。でも、まず一番先にしなければならないことは、市民にそれを伝えることですよね。これは本当に不思議なんですよ。いろんな公共施設が調布市にはありますけど、本当にグリーンホールは愛されていると思うんです。大人の皆さんもそうですし、議員の皆さんもそうですし、私の子ども、2人いますけども、いろんな形でグリーンホールはお世話になりました。
そのグリーンホールの外階段がなくなって、1,300人が約半分になっちゃう。これはすごい重要なことですよね。文化の殿堂ですから。このことを市民に知らせようとしない姿勢が私には理解できないんです。
再Q4.グリーンホールの行政運営上の最高責任者は市長であられますよね。そこで、最高責任者の方に、なぜこんな重大なことを市民に説明しようとしないのか、まず1点目、お伺いしたいと思います。
御答弁の中に、調布駅前広場については、市報の特集号を出すというお話がありました。これについては民進党さんが随分熱心に何回も何回も今まで主張なさってきました。特に駅前広場は交番ができて、具体化してくると、市民の皆さんの関心は一気に高まるんですよね。経過段階で市民の皆さんって、よくわからないという方もいるんですけど、できてくるとすごい関心を持つんです。だからこそ、今この時期、ましてや、地下駐輪場の着工前に出さないといけないんですよ。
再Q5.そこで、特集号を出すというお話がありましたけど、これはいつお出しになるんでしょうか。
それから、説明会と公聴会、私はこだわるんですけども、何でかというと、飛田給駅北側のスタジアム通りがありますよね。これについては、東京都が調布市にかわって事業を行ったんですよね。どうしたかというと、当時、味の素スタジアムができるということで、急遽つくらなければいけなくなりました。あれだけの規模の道路を、スタジアム通りはずっと続いていますから、調布市ではなかなか難しい。そこで、東京都の担当の方が来たんですが、私が驚いたのは、住民説明会を何回もやったんですよ。またやるんですかと思うぐらいやったんです。東京都の職員の方は、何回もやらないと理解されませんから。はっきり言っていました。
それに対して、調布市がどうしてこんなにいろんな事業で説明会、公聴会をやりたがらないのかは不思議です。もちろんある程度のことはやっていますよ。例えば飛田給も南側の整備をするときに、おかげさまで先日完成しましたけども、ありがとうございました。そのときに、自治会、地区協議会、商店会、いろんな方に集まってもらって説明会をやるんです。
再Q6.でも、市民全員を対象とした説明会とか公聴会はいろんなところでやっていないんですよね。ぜひこういったこともやっていただきたい。市長の基本的なお考えを、以上3点についてお伺いしたいと思います。
<答弁>
◯長友貴樹市長
まず、説明しようとしないというような考え方は当然のこと、全くございません。大きな問題であればあるほど、なるべく早く御理解をいただく道を探るのは当然であります。ただ、その内容については、まだどの時点まで固まって誤解のないようにしなきゃいかんか、どの案件を広報するときでもそれは考えますから、それについてのタイミングというのはございますが、私どもの姿勢として、これは告知しないわけはいかない問題でありますから、当然そういうふうに取り組んでまいります。
それから、市報特集号というような単語の、何か御質問の中にあったと思いますけれども、そのことについては、駅前広場の進捗等について、内容は今固めようとするところでありますけれども、特集号は出すつもりでございます。もちろん年度内で、その時期についてもなるべく早ければいいなと思っておりますが、年度内に発行をしてまいります。
それから、説明会その他につきまして、一言で言えば適時適切ということになるんだと思いますけれども、私どもとしては、市民の皆様方に貴重な情報をもたらす機会、今後とも大須賀議員の御指摘にありましたように、なるべく丁寧に持ってまいりたい、その方針は堅持していきたいと思っております。
<取りまとめ>
市長は、東京都市長会の会長になられましたよね。会長ということは、ある意味リーダーシップもありますけど、市長としてのお手本にもならなければいけないと私は思っているんです。市長はずっと市民との参加、協働もおっしゃっていました。
しかしながら、きょうの私の質問でも述べさせていただきましたけども、その点で、もっとリーダーシップを持っていただきたいと思っているんです。前面に出て。出るとか出ないとか言っていましたけど、そんな遠慮しないで、いろんな場面に出ていただきたいと思います。
時間がないんで、取りまとめさせていただきますが、私が下手な取りまとめをするよりも、市民会議である方が発言をしています。その発言を引用させていただきたいと思います。
駅前広場の問題についての第一の主体者は利用者、市民の方。今の計画は、多分説得力や納得感がない。多くの方々に納得できるものにしないと、この議論はおさまらない。駐輪場の問題が計画決定されて、議会にも承認されているから後戻りできない。でも、後戻りできないのであったとしても、もう一度議会に本当にこれでいけるのかどうか話し合うチャンスがあってもいい。本当に納得できて、説得力あるものがあるならば、それで十分だと思う。計画が決定したからといって、それにこだわり過ぎるのはよくない。我々が欲しいのは、そういったことに対して、説得できる、納得できるものを我々が持ちたいと思っている。この方はこのようにおっしゃいました。
これから調布のまちづくりは、大きなステップを迎えていると思います。その象徴が調布駅前広場周辺です。ぜひ市長にはリーダーシップをとっていただいて、私が何点か指摘させていただきましたけども、それを参考にしていただきたいと思います。
また、この問題は、私たち議会も大きく考え直さなければいけない経験をしたと思っています。1つは、有名な建築家の方が設計したから、なかなか言いにくかったことがあるかもわかりません。また、消極的にではあっても、市の動きに賛成をしてきたということもあると思います。ただし、樹木の問題、それからグリーンホールの階段による大ホールの喪失の問題は、その後出てきたテーマです。私たち議会も、市長を応援している、あるいは市長に応援されている。そういった観点ではなくて、誰のために議会にいるのか、それは市民のためにいる、そのことを改めて考え直して、私もこれからしっかりと取り組んでいきたいと思います。
(写真:議会事務局提供)
質問項目は・・・
調布駅前広場について
(1) 樹木について
(2) 地下駐輪場について
(3) 整備計画について
8月5日発行の市議会だより第230号に質問の一部が掲載されました。

掲載されたのはごく一部なので、質問と答弁の全文を見たいとの要望が何人かの方からありました。
市議会ホームページの会議録の更新は今月の下旬(25日)あたりを予定しているので、その前に正式なものではありませんが、質問と答弁を掲載します。
<質問>
今回は、調布駅前広場について(1)樹木について(2)地下駐輪場について(3)整備計画について、お聞きします。
質問に入る前にスクリーンをご覧頂きたいと思います。

この写真は、郷土博物館からご提供頂いた調布駅南口広場の写真です。撮影されたのは昭和54年から56年。中央公民館がある懐かしい写真です。
緑がうっそうとしていて、まさしく「調布駅前の杜」です。
私は第1回定例会に続き、今回も駅前広場について質問をさせていただきます。「大須賀はしつこいな」とお思いの方もおられるかと思いますが、しつこいのには理由がます。
次の写真はちょっと恥ずかしいのですが、

23年前の調布青年会議所時代の写真です。例会で調布駅南口とまちづくりをテーマに委員会毎に考えた広場の案を発表しているところです。当時の青年会議所のメンバーは駅前広場のまちづくりにこだわっていました。本気で日本一の広場を造りたいと熱く語り合っていました。年は取りましたが、思いは変わりません。
私は市の職員の皆さんが一所懸命に作った駅前広場の計画の邪魔をしようと思っているわけではありません。日本一の広場を本気で一緒に作りたいと思っているからこそ、市の計画に納得がしたいのです。そのことをお伝えして、質問を始めさせていただきます。
最初の質問は「樹木について」です。
「(仮称)調布駅前広場整備に係る市民会議」が4月17日、26日と5月25日の3回にわたって開催されました。市は会の目的を「市民目線で見た多目的空間や樹木、噴水などの規模、位置等についてのご意見を伺うため」としています。
多くの議員が傍聴なさっていましたが、私はいくつかの違和感を感じました。
駅前広場の樹木を切る大きな原因の一つは、地下駐輪場を造ることにあることは皆様もご承知の通りです。
Q1.原因である地下駐輪場を議論の対象に入れないで、テーマを「樹木を切るか切らない」に特化したようですが、その理由は何でしょうか?
一方、第1回目に都市整備部長は「一般公募の皆さんも加えたい」と発言しましたが、公募委員はどうなっているのでしょうか。最も残念に感じたことは、樹木を切って良いか悪いかだけにテーマをしぼった結果、守りたいという市民と切っても良いと言う市民が対立する構造を結果的に市が作り出してしまったことです。結局、3回目で異論があったのに意見集約をしてしまいました。反対意見もあり、私の感覚では、市の考えを積極的に賛成する委員はあまり多くなかったように感じました。
市民会議のメンバーは、調布駅周辺の自治会・商店会、市内団体、植木組合の代表者と調布駅南口広場樹木を守る会の代表です。熱心にご議論頂いた参加者の皆様には心から敬意を表します。
一方、調布駅は市内各所から通勤や通学で使われています。日常の買い物、駅前広場や周辺で開催されるイベントには調布一円から市民が訪れます。調布駅は市内の他の駅とは違いオール調布の存在です。
市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「計画を具現化する段階において、既存樹木の保全等に関して、より広範に意見を聴取する必要があったと認識している」と答弁なさっています。また「市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭などに出向いて市民の御意見を伺う手法も活用するなど、丁寧な説明に努めながら事業を進めていく」ともおしゃっています。市民に積極的に説明しようとする市長の姿勢を大いに評価するものです。
Q2.そこでお尋ねしますが、会議メンバーにはいないと思われる、調布駅周辺以外の地域住民、障がい者、子育て中の親子(おやご)さん、買い物客、駅を利用する会社員、若い世代などの意見集約はどうするのでしょうか? 市は市民全体を対象とした公聴会や説明会は実施しないのでしょうか? しないとすればその理由は何でしょうか? 残念ながら1度も参加なさらなかった理由も含めて、市長が大切になさっている市民参加・協働の観点から、より広範に意見を聴取する方法を市長はどのようにお考えなのでしょうか?
<答弁>
○長友貴樹市長
樹木についてお答えいたします。
調布駅前広場は、これまでのさまざまな検討過程を経て、平成26年10月に事業化を図り、平成28年度から北側ロータリーの整備に着手するなど、段階的に事業進捗していくこととしております。
また、南側においては、既存の調布駅前公園や駐輪場の解体を終了しており、今年度予定しています調布駅南地下自転車駐車場整備を2カ年で完了させ、オリンピック・パラリンピック終了後にロータリーを含む駅前広場整備を開始することとしております。
地下駐輪場の整備については、これまでもさまざまな御意見や議論を経て設計検討を行い、平成29年度当初予算においても工事予算を御承認いただいており、市としては、早期の完成に向け、事業進捗を図ってまいりたいと考えております。
一方で、平成29年第1回調布市議会定例会において、既存樹木をどこまで保全すべきかという論点に絞って、改めて樹木を守る会に市の案で合意できるか再度交渉を試みるとともに、市民の意見集約も踏まえながら、概ね市民の理解が得られる内容と判断できれば、議会に確認の上、補正予算で承認いただいた予算の範囲内で予算を執行するとの御意見を踏まえ、市民会議を開催しております。
5月25日に開催した第3回の市民会議には、私の代理として木村副市長が出席し、市民会議の全委員からの御意見を伺ったほか、これまで各種議論を積み重ねながら検討を進めてきた、この駅前広場の整備に向け、まずは既存樹木について市の考え方を御理解いただけるよう改めてお願いしたものです。
市民会議では、新しい駅前広場を今後とも盛り上げ、また、樹木等を守り育てていくに当たり、中心的役割を果たしていただくという意味でも、地元自治会や商店会を中心としたメンバーや若手のリーダーを中心に御意見をいただいたところであり、大変貴重な御意見をいただいたと認識しております。
市民会議のメンバーについては、補正予算を御審議いただく中で、樹木を守る会を初め、近隣自治会、商店会はもとより、商工会等、市民各団体の代表者に参加をいただくとの御意見を踏まえ、調布駅周辺地域の自治会代表者の方を初め、各種事業等で利用実績のある商工会や商店会等の団体のほか、専門的見地から植木組合から推薦された方にも御参画いただき、この間、3回にわたって、それぞれの立場から率直な御意見を伺ったところです。
引き続き、市民参加と協働のまちづくりに向け、障害者団体との意見交換も含めた市民参加の場を重ねつつ、市民会議での議論、あるいは調布駅前広場の検討の進捗に応じて、市報やホームページ、駅頭での掲示板のほか、説明の場を設けるなど、この問題に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
<再質問>
市民会議についてですが、議会から、答弁にありましたように、協議の内容と協議する機関の構成についてはリクエストがあったことはそのとおりで、私も存じ上げています。
しかし、市長御自身は、樹木についてより広範に意見を聴取する必要があったと反省しておられるということもお聞きしております。議会のリクエストプラス市長の判断で、その協議の内容、もしくは構成のメンバーについてプラスアルファがあってもいいのではないかと私は思っています。
質問にありました調布駅周辺以外の住民、子育て世代、若者、駅の利用者、より多くの女性の視点、こうした方々の意見もとても大切だと私は思っています。御答弁に障害者団体の方とは意見交換をしますとありました。それでは、私が今申し上げた方々はどうするのでしょうか。この方々をプラスして、議会からそれに対して苦情が出るとは決して思いません。
再Q1.より広範囲な意見集約をどうするのか、もう一度お尋ねしたいと思います。
また、3回目に副市長がお出になりました。もちろん副市長はナンバー2、それなりにしっかりされた見識をお持ちの方だと思いますが、市民から見ると、最後に傍聴者から声があったように、市長と副市長は大きく違うんです。決定的な違いは、市長は市民の選挙を経て代表として活動しているわけです。市長が出るか出ないか、大きな違いがあります。
再Q2.市長がなぜ一度も市民会議に出席しなかったのか、その理由をお尋ねします。
<答弁>
○長友貴樹市長
いま少し慎重に、広範に御意見を伺って、この問題に当初から取り組めばよかった。それについて反省するところがある。当初から申し上げているとおり、市民の方にも議会でも申し上げました。そのとおりであります。
それで、当初の考えを修正する形で、どの程度樹木を残せるかということを一生懸命考えて提示をさせていただいているということであります。
それは直接の御質問ではなくて、市民会議のメンバーということですね。先ほど申し上げたとおりです。議会から一定のこういう考え方でやったらどうかという御提案をいただいたのは最大限尊重させていただいた上で、私どもの思いでこういう方たちにも加わっていただきたいという、議会の思いを最大限に尊重させていただいた上で、私どもの考えも付加させていただいて、現在のメンバーを決めさせていただいたということに尽きます。
それから、出席でございます。確かに3回の市民会議に私は出ておりません。それ以前に樹木の会の方とは何回かの議論をさせていただいた中で、11月と2月には私は日程が合ったので出させていただいたときに、これからもこういう場に私が必ず出られるとは限らないが、出られる人間は私の意見と同じだということで了承いただきたいということをはっきり申し上げております。
これからも私は別に出ないということとか、この議論が、ほかにもいろいろな懸案がございますけど、重要な懸案の1つであるとの認識はいささかも薄らいではおりませんので、この会議に対する重要性、それから、私は決して出ないと申し上げているわけではございません。そこは理解いただければと、それだけであります。
<質問>
次に地下駐輪場についてお伺いします。
市民が現在計画中の地下駐輪場を使う場合、地下に降りて駐輪し、また地上に上がり、さらに京王線の地下駅に降りてホームに向かうという不便を強いられることになります。
「おじいちゃん、なんであんな不便な駐輪場を作ったの」と末代まで言われかねません。「どうにか工夫してでも地下でつなげることができればと思っている」と、平成27年第3回定例会の一般質問で小林充夫議員が述べられました。また、「京王線の地下化工事が始まるときに決断していれば、駅と駐輪場を地下通路でつなぐこともできた」と、本年第1回定例会での代表質問で平野議員もおっしゃっています。
建設委員会でも地下に埋設されている東京電力の高圧線についての議論がありましたが、会派で説明を求めたところ、管理職の方から「高圧線を迂回し、上下で避(よ)ければ接続通路は可能」との説明がありました。
多くの市民が利用する地下駐輪場の計画が、駅との接続の可能性なしに進められるのは本意ではありません。
Q3.将来的に地下駐輪場が駅に接続する可能性についてお尋ねします。
自民党創政会議員団は平成27年7月に有志で都内4か所の駐輪場を視察しました。

地下鉄東西線葛西駅(写真:左上)では、機械式で地下2層式の駐輪場、地下鉄新宿線船堀駅(写真:右上)では、機械式の地上立体型の駐輪場、総武線平井駅(写真:左下)では、機械式地下駐輪場、赤羽駅(写真:右下)では、階段型のスロープではなく、人と自転車が一緒に利用できる動く歩道を視察しました。機械式では、利用者の間違った使い方によるトラブルが設置当初はあったものの、「その後のトラブルは無く、機械本体の故障はない」と説明を受けました。入庫に要する時間は約5秒、出庫に要する時間は約20秒と、自走式に比べると利用者の快適さは計り知れないと感じました。
駐輪場の方式を分けると自走式と機械式、機械式には地下方式と地上立体方式の2種類があります。機械式駐輪場は第1世代、第2世代、さらに最新施設と、品質が格段に向上していると聞いています。
Q4.これらの比較検討はどうしてきたのでしょうか? 検討の結果を議会と市民にどう説明してきたのでしょうか? 市が自走式を選択した理由は何でしょうか?
Q5.また、市は「機械式は故障と苦情が多い」と説明しているようですが、その根拠は何でしょうか? お聞かせください。
調布市と同じように地下方式による連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線では、いずれも線路跡地に鉄道事業者が駐輪場を設置しています。
一方、市長は「京王電鉄は連続立体交差事業に633億円も使っているのだから、駅利用者のための駐輪場の設置を求めない」としてこられました。鉄道高架方式と違い、地下方式は、国・東京都・市・鉄道事業者の負担割合が決まっていないので、多額の事業費をご負担頂いた京王電鉄さんには私も感謝しています。
線路の地下化の結果、地上に膨大な線路跡地が生まれ、鉄道事業者は駅周辺に3つの商業ビルを建設し、秋にオープンの予定となっています。これらの商業ビルの運営により、大きな利益を上げることになるはずです。
Q6.それでも市長は鉄道事業者に駐輪場建設の費用負担を一部であっても求めないのでしょうか? 求めないとすれば、その理由は以前と同じものでしょうか、それとも違う理由でしょうか?
平成27年3月5日発行の市報ちょうふに「調布駅周辺の今後の駐輪場整備に関するアンケート調査結果(速報)」が掲載されました。

直後の3月20日に市報「中心市街地街づくり特集号」が発行され、駅前広場整備検討図が掲載されましたが、駐輪場の存在は示されませんでした。また、翌28年2月20日に再び市報「中心市街地街づくり特集号」が発行されましたが、駅前広場整備事業説明図に駐輪場の説明は一切ありませんでした。結局、アンケート調査結果を発表してから、都市計画決定に至るまで、市が市報やホームページで駐輪場の計画を説明することはなかったのです。
Q7.市の市民への広報と説明のあり方は十分だった認識しておられるのでしょうか?
Q8.樹木についての反省を生かすならば、市民参加・市民との協働を大切にする市長として、地下駐輪場について、着工の前に改めて公聴会や説明会を開き、広範に意見を聴取する場を設けるお考えは無いのでしょうか?
<答弁>
◯八田主税都市整備部長
地下駐輪場についてお答えします。
初めに、将来的な地下駐輪場と駅の接続についてであります。
これまでの間に御説明させていただいておりますが、調布駅南側に東京電力の高圧線の埋設による支障などの要因から、接続のハードルは極めて高いものと考えております。
次に、自走式と機械式の比較についてです。
平成23年度から行っている地下駐輪場の計画に当たっては、既に計画しております調布駅前広場機能に影響を及ぼさないことが大前提であります。円柱形の機械式地下駐輪場を配置する場合、入庫、出庫のための地上出入り口が多数必要となることから、駅前広場ロータリーの外周部の歩行空間や多目的広場スペースが十分に確保できないと考えています。このことから、調布駅前広場に設ける場合は、自走式地下駐輪場が適切であると判断したものであります。
なお、その他検討の過程で機械式駐輪場を運営している自治体等にヒアリングを行っており、すぐれた点とあわせ、トラブル発生時の対応に苦慮しているといった状況を伺っております。
次に、自転車対策における鉄道事業者のかかわりについてです。
自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律では、一般公共の用に供される自転車等駐車場の設置に努めるのは地方自治体等の責務であり、鉄道事業者は、その取り組みに積極的に協力する立場にあります。
しかし、商業施設等の設置の場合においては、その利用者のためにみずから駐輪場を設置するなどの義務がありますので、ことし秋にオープンを控えている調布駅周辺商業施設の開発協議の中で、附置義務の車両台数の確実な確保を求めるとともに、附置義務以外の公共貢献を要請し、事業用地の無償使用等の御協力をいただき、調布西オートバイ駐車場を開設したところであります。
引き続き京王電鉄と連結を図りながら、駐輪場等の整備について協力を要請してまいります。
次に、市民への広報についてです。
平成27年3月20日の中心市街地街づくり特集号を発行した時点には、駐輪場整備の明確な方向性をお示しできる段階ではありませんでした。その後、地下駐輪場整備について市議会に御報告をし、御承認をいただき、地下駐輪場整備の方針を取りまとめたことから、平成27年8月にアンケート調査結果等報告会を開催し、アンケート結果を踏まえた地下駐輪場案について御説明しております。
なお、平成28年2月20日の特集号は、鉄道敷地整備計画の概要図を策定したことを中心に広報させていただいたものであります。
調布駅南地下自転車駐車場に関しては、先ほどの市長からの答弁と重なりますが、これまでの経緯を踏まえ、決定をいただいた事業として着実に推進していきたいと考えております。
過去の例のあります飛田給駅北側の道路整備やロータリー整備にあわせ、地下駐輪場を一体で整備した事例と同様、恒久的な駐輪場として、調布駅前整備の整備と一体的に整備する事業計画であり、引き続き市報やホームページなどを活用した市民との情報共有に努めるとともに、市民意見をいただきながら市議会への御報告をさせていただきつつ、事業を推進してまいりたいと考えております。
<再質問>
それなりに手続も踏んで説明をしてきましたよというような内容の答弁だと思うのですが、ただ、私は心配なんです。何が心配かというと、樹木の件で市長もつらい経験、市議会の私たちもチェックが足りなかったなと反省しているところです。それが今回の駐輪場でも、このままいったら繰り返されてしまうんじゃないかということが私は心配なんですね。
確かに、前回の一般質問でお聞きしましたけど、アンケートの中には、駅に接続しませんよと書いてありました。問題なのは、書いてあればいいのかじゃないと思うんです。それを市民がどのくらい認識しているのかが最大のポイントだと思うんです。
それ以外もまだまだ説明したほうがいいことがあると思うんですよ。1,900台の駐輪場に入るときにラッシュ、重なりますよね。そのときに次から次に自転車がつながっちゃって大丈夫かという心配があるわけです。
規模がはるかに小さい飛田給、私の地元の駅ですけども、飛田給の駐輪場でも出入り口が2カ所あるんですね。そういったことを心配していて、担当の職員の方にお伺いしました。そうしまたら、入り口のスロープは2レーンあるということなんですね。1レーンじゃなくて2レーンなんです。でも、私、会派の同僚にお聞きしましたら、知っている人もいましたけど、議員でも知らない人もいたんです。ということは、市民はもっと知らない方が多いと思うんです。
いろんなポイントがあると思います。それを包み隠さず、市民にちゃんと説明しないと、私はまた樹木の二の舞になると思っていますので、そこは市長にお聞きしたいんですけども、やっぱりきちんと説明したほうがいいです。駅につながらない、自走式である。安全・安心については先ほど2レーンというお話もしましたけども、そういうこともきちんと伝える。自信があって自走式にしているわけですよね。先ほどお聞きしました。ちゃんと理由があってしている。だったらば、それを前面に出して市民に説明する。そのときに、やっぱり市長が前面に出ることって私は大事だと思うんです。ナンバー2に任せることも大事ですけども、やっぱり市長が熱心に説明して、汗をかいて説明すると、市民も納得する部分があると思うんです。
再Q3.そこで、先ほどの樹木の件と駐輪場は表裏一体です。この2つのテーマを中心に、説明会や公聴会をやるお気持ちがあるのかどうか、市長にお尋ねしたいと思います。
<答弁>
◯長友貴樹市長
貴重な御指摘をありがとうございます。再び何か私が前面にとおっしゃいましたので、もう一回申し上げますけど、私は前面に出ないとは言っていないわけでありますけれども、いろいろな懸案の中で、これに対しても慎重に対応してまいります。
それから、今後の広場のあり方等に関しまして、樹木のことということではございませんけれども、今後のあり方について、駐輪場の内容について、今考えていること、これまでも機会を捉えて説明はしてまいりましたけども、どこまで行っても十分かという、そういう御指摘は往々にしてどんな問題でも出るわけでありますから、ホームページ、市民との情報共有、市報はもとよりでございますが、さまざまなものを通じてPR、それから説明にできるだけ丁寧に努めてまいります。
それから、これからの事業をどう進めるかということに当たっての説明会等はもちろんこれから開催されて、その中でいろいろなことを御説明してまいりたいと、そのように思っております。
<質問>
次に整備計画についてお伺いします。
平成26年成人式の時のグリーンホール屋外階段の写真です。
平成21年第4回定例会の一般質問で鮎川議員が「グリーンホールの屋外階段部分は、都市計画における道路区域に含まれている。多くの市民の声を聞いた上で、行政の責任として、この問題に対する結論を出していかなければならない時期に来ているのではないか」と質問しました。行政経営部長の答弁は「今後の文化施策の展開も視野に、利用者の利便性も考慮しつつ、現在地での存続や建てかえ、移転など、さまざまな選択肢について引き続き検討を進めていきたい」というものでした。
Q9.7年半も前のことです。この間、どのように検討し、その検討内容を議会と市民にどう伝えてきたのでしょうか?
平成27年の11月にグリーンホールの屋外階段の移設についての調査結果が出されました。内容は、移設は困難と言うものです。
その後、議会にも市民にも何ら説明がないまま1年4ヶ月が過ぎた本年2月24日、「調布駅前広場の整備について」をテーマとした全議員説明会で、平成35年の駅前広場の完成時に屋外階段を撤去することが市長から初めて明言されました。全議員説明会が非公開なため、議事録が無く、市民が市長の発言内容を確認することができません。そのような状況で大きな政策判断が明示されたことは適切と言えるのでしょうか。
現在、グリーンホール1階のガラス部分に昭和52年の開館から現在までの「グリーンホール40年のあゆみ」の年表が貼られています。

ご覧になった方も多いと思いますが、年表を見ると、昭和54年に「カックラキン大放送!!」などテレビ番組の公開収録がスタート。その後、小沢征爾コンサート、劇団四季「コーラスライン」、春風亭小朝独演会など、文化の殿堂に相応しく様々な芸術文化活動に彩られてきました。
また、成人式や敬老会、小中学校の連合音楽会や第一小学校のひばり音楽祭など、市や教育委員会、学校にとっても欠かせない施設でした。利用状況を調べてみると、平成28年度の利用件数は延べで764件、利用率は83%にも及びます。まさしく市民から最も利用され親しまれてきた施設と言えるでしょう。
その施設の記念すべき40周年の年に大ホール機能の喪失を市長が明言したのは皮肉なことです。
年表の左端にメッセージがありました。

メッセージは「市民の文化創造の拠点として、グリーンホールは、いつまでも皆さまに愛される劇場をめざしてまいります」。
大ホールの座席数は1階席877席、2階席430席で、定員は1,307名です。
平成35年に屋外階段が撤去されると、建物内の階段を使うにしても、東京都安全条例の規制で、座席数は半分の約640~650席になるなど、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。そうなると、もはや、大ホールとは呼べず、中小ホールです。市民への影響は計り知れません。
代替施設がなければ、市内の大学や近隣の自治体のホールを借りるとか、様々な対策を打たなければならないはずです。市民の文化芸術活動に大きな影響を与える大ホール機能の消滅を市はどのくらい深刻に考えているのでしょうか。
Q10.大ホール機能が失われる事実を議会と市民にどの段階でどのように説明してきたのでしょうか? してきていないとすれば、その理由は何でしょうか?
Q11.大ホール機能の代替えはどうするのでしょうか? 今後のあり方について、市民と利用者への説明と理解はどう考えているのでしょうか? お聞かせください。
大ホール機能が無くなることを私の知り合いに聞いてみると、ほとんどの人が知りません。市が何も説明していないからだと思われます。
また、旧タコ公園付近にいた小さいお子さんを連れたお母さんと話をしてみると、駅前広場内にタコ公園が復活すると思っていました。駅前広場の現状と計画を正確に市民に伝える必要と義務が市にあるのではないでしょうか。
Q12.市報ちょうふで「調布駅前広場特集号」を発行する、ホームページに詳細な情報を載せるなど、広場の整備計画の現状を丁寧に市民に説明し、理解を求める考えについてお尋ねします。
さて、地下駐輪場の建設と大ホール機能を両立させることはどうしても不可能なのでしょうか。
Q13,都市計画の変更をして、都市計画区域から屋外階段を外すことができる可能性についてお伺いします。法律的に物理的に手続的にその可能性は絶対にないのでしょうか?
ここで飛田給駅の実例をご紹介します。

飛田給駅は、公共通路・エスカレーター・エレベーター・公衆トイレ・交番が都市計画区域内、言い換えれば道路内に存在しています。
Q14.平成12年頃、駅舎とこれらの施設を整備するにあたって、「道路法上の道路付属物」として設置し、階段部分を含めた公共通路を市の道路、市道に認定したと記憶していますが、調布駅前広場でも同様の検討ができないのでしょうか。
Q15.具体的に次の4つの点について可能性をお聞きしたいと思います。
①「道路法上の道路付属物」になれば、原則として道路の一部として取り扱うことになり存続できる可能性があると思います。グリーンホールの屋外階段をアーケードや屋根つき歩道橋などと同じ「道路付属物扱い」にできないのでしょうか?
②屋外階段を「道路内の建築許可」で残すことはできないのでしょうか?
③既存がだめなら「道路法上の道路付属物扱い」又は「道路内の建築許可」ができるような階段に造り直して設置することはできないのでしょうか?
④市内には階段の状態の道路を道路に認定している場所があると聞いていますが、階段そのものを市道に位置づけられないのでしょうか?
日本一の駅前広場を整備するためには、常識にとらわれず、新たな発想や知恵を出し合い解決する必要があると思います。法令には、必ず「但し書き」や「特例許可」があります。道路管理者も特定行政庁も調布市です。
Q16.警察・消防などの同意が必要かもしれませんが、市民のために市はあらゆる可能性を検討したのでしょうか?
公共施設棟について、市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「各施設機能のあり方や更新等について、早期にその方向性を定めていきたい」とお答えになっています。
交番が既に単独で設置され、公衆トイレが独立することを考えると、事実上、公共施設棟を造る必要性は小さくなると思われます。公共施設棟が無くなれば大屋根を造る必要性はどうなるのでしょうか。
確かに大屋根は雨を防ぐメリットはありますが、調布駅の地下空間から出てきた瞬間の風景を考えてみて下さい。大屋根が見える風景と青空と樹木の緑が見える風景の皆さんはどちらがお好きでしょうか。
Q17.公共施設棟と大屋根を造らない可能性についてお尋ねします。

広場全体の計画は公共施設棟とそれを覆う大屋根と、大屋根を挟んで南北の交通ロータリーが位置している設計となっています。公共施設棟と大屋根がなくなれば、3つの楕円を基本イメージとする設計コンセプトの根幹が崩れ、北側のロータリーと南側のロータリーの位置と大きさを変更することが可能となるのではないでしょうか。
Q18.南北の交通ロータリーの大きさと位置を変更した、新たな交通ロータリーを設計する可能性についてお尋ねします。
さて、新しい案の一つとして、樹木を守る会が駅前広場の代替案を発表しています。

市の計画に比べると、ロータリー部分を小さくし、地下駐輪場は機械式に変更しています。ひとつの市民団体が提案したものですが、建築や設計の専門家も加わっているようで、一考の価値があるのではないでしょうか。
Q19.市は守る会の代替案をどう評価するのでしょうか?
グリーンホールは市にとっても市民にとってもかけがえの無い存在です。
大ホール機能を残すことを最優先にまちづくりの視点を変えることはできないのでしょうか。
一端立ち止まり、グリーンホールや地下駐輪場のことを含め、現在と将来の市民のために、市民にとって使いやすい、安全・安心で快適な駅前広場を市と議会と市民が一緒になって協議をする。
その間の駐輪場はどうするのという意見もおありでしょうが、必要な台数は、まだ整備されていない緑道予定地などの線路跡地に仮設の駐輪場を造れば対応できるはずです。
駅前広場の2つの将来の姿を想像してみて下さい。1つ目の姿は、グリーンホールの大ホール機能は喪失。地下駐輪場は機械式に比べて使いにくく、駅に直結しないため評判が悪い。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは、公共施設棟が無くなり存在意味が小さくなったのに作られた大屋根。遊具が設置できないため広場から消え去ってしまった子どもたちの笑顔と歓声。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、地下駐輪場と少しの緑です。
2つ目の姿は、難しかったけれど市の努力と工夫により屋外階段が撤去されず大ホール機能が生き残ったグリーンホール。快適な機械式の地下駐輪場。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは青空と駅前の杜を代表する樹木の緑。ロータリー部分の大きさと形と都市計画区域を工夫した結果タコ公園が復活し、子どもたちの笑顔と歓声が溢れている。その子どもたちの様子を通りがかった大人が微笑みながら見守っている。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、豊かな緑と子どもたちの笑顔と歓声です。
どちらの姿を選ぶのか、今、市と議会と市民にとって大きな分かれ道です。
Q20.一端立ち止まることは、市にとってどのようなマイナスがあるのでしょうか? 絶対にできないことなのでしょうか? できないとしたらその理由をお聞かせください。
<答弁>
◯八田主税都市整備部長
駅前広場の整備についてお答えいたします。
初めに、情報発信についてです。
駅前広場整備については、これまでも各種説明会や市報、市のホームページ、駅頭の掲示板などを活用しながら情報発信に努めてきたところであります。
今年度も引き続き、北側ロータリー整備などを進めることから、工事等の説明会はもとより、市民会議の活用や市報特集号などの発行を行いつつ、市民との情報共有を図っていきたいと考えております。
次に、都市計画変更と設計変更についてであります。
平成14年2月に現在の駅前広場の都市計画変更をしておりますが、当時も交通結節機能の強化とあわせて環境空間としての広場機能をどう確保するかを念頭に検討が進められてまいりました。
外階段を考慮した都市計画変更には、歩行空間が十分に確保できなくなることから、ロータリー形状等の変更はもとより、多目的広場空間の確保も困難となるなど、これまのさまざまな経過を初期から見直すこととなるため、事業実施段階ある現状において、変更は極めて難しいと認識しております。
次に、公共施設棟についてであります。
当初は、交番、公衆トイレ、観光案内所、多目的スペースなどの機能を想定しておりましたが、交番は独立した施設として警視庁で設置したほか、公衆トイレについては、ラグビーワールドカップ2019や東京2020大会の開催を見据え、なるべく早期の機能確保を図る必要があると判断し、公共施設棟とは切り離し、地下駐輪場と併設する形で計画をしております。
このことから、公共施設棟については、導入する機能を含め、そのあり方について検討していく必要があると認識しているところであります。
また、大屋根については、広場口や公共施設棟と一体となって駅前広場の象徴となるほか、雨に濡れずに南北往来ができるなど、雨天時における駅前広場の利用や直射日光を回避する空間ともなると考えております。
飛田給駅周辺における公衆トイレ等の諸施設については、建築基準法に基づき、道路内に建築できる施設として限定列挙されており、適正な手続を経て設置されているものであります。
グリーンホールの外階段については、さまざまな検討を重ねてまいりましたが、道路内に建築可能な施設とはならず、関係法令により、将来的には撤去が必要な状況にあります。
議員御提案の内容については、既に事業を開始し、民有地を取得するなど事業進捗を図っている状況において、事業計画の大幅な見直しは極めて難しいと認識しております。
次に、駅前広場の代替案についてであります。
ロータリー部を含む駅前広場整備についは、御提案いただきました内容では、交通結節機能の強化が十分に図られておらず、車両も走行できないなどの課題があるため、実現は難しいと認識しております。
また、地下駐輪場の計画に当たっては、先行して計画している調布駅前広場の機能に影響を及ぼさないことを前提とし、円柱形の機械式地下駐輪場を配置する場合、入庫、出庫の地上出入り口が多数必要となることから、駅前広場ロータリーの外周部の歩行者通路や多目的広場空間が十分に確保できなくなるほか、自転車の車両寸法の制限や登録車両以外の利用ができなくなるなどの課題も想定されているところです。
さきに申し上げましたとおり、すぐれた点とあわせ、トラブル発生時の対応など、施設運営上のメリット、デメリット等を総合的に勘案し、自走式の地下駐輪場を採用しております。
地下駐輪場の都市計画については、駅前広場計画との整合を図りながら、平成27年11月に都市計画決定を行い、平成28年4月に東京都から平成31年3月末までの認可期間で事業認可を取得しております。
自転車対策は喫緊の課題であり、計画変更の予定はございません。今後、地下駐輪場の整備に当たっては、施設の閉鎖や機能維持などを考慮し、外階段を支えながら地下駐輪場の整備を進めることとしており、グリーンホールの運営に支障のないよう配慮した計画としております。
また、調布駅周辺では、現在でも民有地を借用して運営している駐輪場があり、早期の恒久的な駐輪場整備は市の責務であると考えております。これまでの議論を踏まえ、立ちどまることは考えておりません。御理解賜りますようお願い申し上げます。
◯宇津木光次郎生活文化スポーツ部長
グリーンホールについてお答えをします。
グリーンホールは、昭和52年の開館以来、本年40周年を迎えますが、市民が芸術文化に触れる機会や活動する場として、多くの方に親しまれながら、その施設としての役割を果たしております。
東京2020大会の文化プログラムを展開する主要会場としても使用を予定するとともに、そのレガシーを生かした市民の豊かな芸術文化活動を育む場としても活用を予定しているところです。
市民の豊かな芸術文化活動を育む場としてのグリーンホールのあり方については、重要な課題であると認識しており、これまでの間、庁内で情報共有を図ってまいりました。階段を別に設置する複数の手法の検証や、その後のホール運用のあり方、施設の劣化診断と今後の改修・補修手法の調査検討など、多角的に検討を進めてきたところです。
こうした中、平成29年第1回市議会定例会で屋外階段を調布駅前広場の平成35年度の整備完了と整合を図る中で撤去する方向で調整していくとの方針が示されたところです。
このことを受け、今後につきましては、施設の利用状況、維持保全計画、利用者ニーズなどの施設を取り巻く状況や、今後のまちづくりの動向を含め、庁内関係部署で密に連携しながら検討を進めることとしております。
なお、階段撤去等に伴うグリーンホール機能のあり方などにつきましては、できるだけ早期に方向性を定め、適時適切に市民や関係団体、議会の皆様への情報提供に努めてまいります。
◯長友貴樹市長
それから、笑顔と歓声は私どもとしても待望していきたいと思っております。
<再質問>
グリーンホールの大ホール機能がなくなることですけども、もちろん代替をどうするか、それは大事なことですよね。でも、まず一番先にしなければならないことは、市民にそれを伝えることですよね。これは本当に不思議なんですよ。いろんな公共施設が調布市にはありますけど、本当にグリーンホールは愛されていると思うんです。大人の皆さんもそうですし、議員の皆さんもそうですし、私の子ども、2人いますけども、いろんな形でグリーンホールはお世話になりました。
そのグリーンホールの外階段がなくなって、1,300人が約半分になっちゃう。これはすごい重要なことですよね。文化の殿堂ですから。このことを市民に知らせようとしない姿勢が私には理解できないんです。
再Q4.グリーンホールの行政運営上の最高責任者は市長であられますよね。そこで、最高責任者の方に、なぜこんな重大なことを市民に説明しようとしないのか、まず1点目、お伺いしたいと思います。
御答弁の中に、調布駅前広場については、市報の特集号を出すというお話がありました。これについては民進党さんが随分熱心に何回も何回も今まで主張なさってきました。特に駅前広場は交番ができて、具体化してくると、市民の皆さんの関心は一気に高まるんですよね。経過段階で市民の皆さんって、よくわからないという方もいるんですけど、できてくるとすごい関心を持つんです。だからこそ、今この時期、ましてや、地下駐輪場の着工前に出さないといけないんですよ。
再Q5.そこで、特集号を出すというお話がありましたけど、これはいつお出しになるんでしょうか。
それから、説明会と公聴会、私はこだわるんですけども、何でかというと、飛田給駅北側のスタジアム通りがありますよね。これについては、東京都が調布市にかわって事業を行ったんですよね。どうしたかというと、当時、味の素スタジアムができるということで、急遽つくらなければいけなくなりました。あれだけの規模の道路を、スタジアム通りはずっと続いていますから、調布市ではなかなか難しい。そこで、東京都の担当の方が来たんですが、私が驚いたのは、住民説明会を何回もやったんですよ。またやるんですかと思うぐらいやったんです。東京都の職員の方は、何回もやらないと理解されませんから。はっきり言っていました。
それに対して、調布市がどうしてこんなにいろんな事業で説明会、公聴会をやりたがらないのかは不思議です。もちろんある程度のことはやっていますよ。例えば飛田給も南側の整備をするときに、おかげさまで先日完成しましたけども、ありがとうございました。そのときに、自治会、地区協議会、商店会、いろんな方に集まってもらって説明会をやるんです。
再Q6.でも、市民全員を対象とした説明会とか公聴会はいろんなところでやっていないんですよね。ぜひこういったこともやっていただきたい。市長の基本的なお考えを、以上3点についてお伺いしたいと思います。
<答弁>
◯長友貴樹市長
まず、説明しようとしないというような考え方は当然のこと、全くございません。大きな問題であればあるほど、なるべく早く御理解をいただく道を探るのは当然であります。ただ、その内容については、まだどの時点まで固まって誤解のないようにしなきゃいかんか、どの案件を広報するときでもそれは考えますから、それについてのタイミングというのはございますが、私どもの姿勢として、これは告知しないわけはいかない問題でありますから、当然そういうふうに取り組んでまいります。
それから、市報特集号というような単語の、何か御質問の中にあったと思いますけれども、そのことについては、駅前広場の進捗等について、内容は今固めようとするところでありますけれども、特集号は出すつもりでございます。もちろん年度内で、その時期についてもなるべく早ければいいなと思っておりますが、年度内に発行をしてまいります。
それから、説明会その他につきまして、一言で言えば適時適切ということになるんだと思いますけれども、私どもとしては、市民の皆様方に貴重な情報をもたらす機会、今後とも大須賀議員の御指摘にありましたように、なるべく丁寧に持ってまいりたい、その方針は堅持していきたいと思っております。
<取りまとめ>
市長は、東京都市長会の会長になられましたよね。会長ということは、ある意味リーダーシップもありますけど、市長としてのお手本にもならなければいけないと私は思っているんです。市長はずっと市民との参加、協働もおっしゃっていました。
しかしながら、きょうの私の質問でも述べさせていただきましたけども、その点で、もっとリーダーシップを持っていただきたいと思っているんです。前面に出て。出るとか出ないとか言っていましたけど、そんな遠慮しないで、いろんな場面に出ていただきたいと思います。
時間がないんで、取りまとめさせていただきますが、私が下手な取りまとめをするよりも、市民会議である方が発言をしています。その発言を引用させていただきたいと思います。
駅前広場の問題についての第一の主体者は利用者、市民の方。今の計画は、多分説得力や納得感がない。多くの方々に納得できるものにしないと、この議論はおさまらない。駐輪場の問題が計画決定されて、議会にも承認されているから後戻りできない。でも、後戻りできないのであったとしても、もう一度議会に本当にこれでいけるのかどうか話し合うチャンスがあってもいい。本当に納得できて、説得力あるものがあるならば、それで十分だと思う。計画が決定したからといって、それにこだわり過ぎるのはよくない。我々が欲しいのは、そういったことに対して、説得できる、納得できるものを我々が持ちたいと思っている。この方はこのようにおっしゃいました。
これから調布のまちづくりは、大きなステップを迎えていると思います。その象徴が調布駅前広場周辺です。ぜひ市長にはリーダーシップをとっていただいて、私が何点か指摘させていただきましたけども、それを参考にしていただきたいと思います。
また、この問題は、私たち議会も大きく考え直さなければいけない経験をしたと思っています。1つは、有名な建築家の方が設計したから、なかなか言いにくかったことがあるかもわかりません。また、消極的にではあっても、市の動きに賛成をしてきたということもあると思います。ただし、樹木の問題、それからグリーンホールの階段による大ホールの喪失の問題は、その後出てきたテーマです。私たち議会も、市長を応援している、あるいは市長に応援されている。そういった観点ではなくて、誰のために議会にいるのか、それは市民のためにいる、そのことを改めて考え直して、私もこれからしっかりと取り組んでいきたいと思います。
2017年07月28日
調布駅前広場整備に関する説明会
19時 「平成29年度調布駅前広場整備に関する説明会」が調布市グリーンホール小ホールで開催されました。
市のホームページによると、説明会の目的は「調布市では、調布駅前広場について、平成28年度より北側ロータリーの工事に着手し、段階的に事業を推進しています。平成28年11月に説明会を開催して以降、今日まで説明の場を設けることができなかったことから、この度、既存樹木の取扱いや地下駐輪場を含む現段階の検討状況等について説明させていただきます。」とあります。
(調布市ホームページより=29日に削除されています)

約100名の市民が出席しました(写真の解像度を落としてあります)。

市が調布駅前広場整備計画について説明した後、質疑応答がなされました。
<会場で配布された説明資料の一部>




19時40分頃から質疑応答がされ、20名程が発言しました。
発言の一部です。
◯市議会全員協議会(「調布駅前広場について」をテーマに7月2日開催、
2017.7.6ブログ)の内容を「調布駅前広場整備に係る市民会議」のメンバー(18人中14名出席)に説明する会合が2日前に行われ、市長は出席した。市民を対象とした今日の説明会になぜ市長は出ないのか。市長の発言を聞きたかった。
◯市長が説明する場を設けてほしい。
◯暑い時に木陰を求める。樹木は貴重。
◯樹木、タコ公園、グリーンホールが地下駐輪場の犠牲になる。
◯地下駐輪場の規模、1900台は大きすぎる。分散した方が良い。
◯通勤通学時に自転車が集中するので危険。
◯地下駐輪場の建設でグリーンホールの大ホールが使えなくなる説明がない。
◯駐輪場について、自走式と機械式のコストの比較が明らかになっていない。比較表を出してほしい。
◯全体の計画を立ててから地下駐輪場の建設に着手してほしい。
◯地下駐輪場は発注したのか。
◯市は計画変更はできないと言いながら、公共施設棟は変更したから計画の変更は可能。
◯市の計画ではトイレは駅前広場の南西の端。交番の近くに作ってほしい。
◯コンセプトが間違っている。
◯調布市環境保全審議会会長「環境保全審議会でも協議をしたいので諮問してもらいたい。市民会議のメンバーに加えてもらいたい。」
◯調布市景観審議会委員「景観審議会でも協議をしたい。」
・・・など。
終了予定時間の20時50分を過ぎ、21時10分頃まで発言が相次ぎ、挙手をしたのに発言できなかった人もいて、時間が足りませんでいた。
また、市の計画に賛成する発言はひとつもありませんでした。
一方、説明会のあり方と市の説明の内容にも疑問を持ちました。
①市長の欠席。
2日前の少人数で非公開の市民会議メンバーとの会合に出席し、市民全体を対象とした公開の説明会を欠席する市長の姿勢が理解できません。
市長はご自身の言葉できちんと市民に説明するべきだと思います。
②グリーンホール大ホール機能
市は、平成29年に地上の樹木を伐採(一部移植)して地下駐輪場を造り、建設区域内にあるグリーンホールの屋外階段は、特殊な工法で存置し、平成35年に撤去する計画としています。

グリーンホール大ホールの定員は1,307名です。
屋外階段が撤去されると、東京都安全条例の規制で、大ホールの座席数は640席程度になり、市民への影響は計り知れません。
市は、大ホール機能がなくなるという極めて重要な事実を今に至るまで市民に何ら知らせていません。
今日の説明会では、「安定的に使えるよう検討している」と、議会への説明と異なる表現を使い、市民に正確な説明をしませんでした。
③タコ公園機能
現計画では駅前広場に「タコの滑り台」などの「遊具」を設置することができません。
だからこそ、市は「タコ公園の代替えを市役所西側の線路跡地に設置する」としています。
しかし、市は今日の説明会で「タコ公園機能を広場内の東南部分につくる」と発言しました。
グリーンホール大ホール機能とタコ公園機能について、市の説明は今までの議会への説明と異なり無茶苦茶です。
駅前広場や地下駐輪場は誰のためにつくるのでしょうか。
行政のためにつくるのであれば、今日の説明会での圧倒的な反対意見、市民の声、市議会全員協議会での「地下駐輪場は、オリンピック・パラリンピック(2020年)終了後の着工」とする意見(2017.7.6ブログ)を無視して強引につくることもあり得るのかも知れません。
市民のためにつくるのであれば、市民が納得するまで話し合うべきです。
とりあえずは、市長がご自身の言葉できちんと市民に説明すること。
さらに、もう一度市民全体を対象とした説明会を開くことはもちろんですが、市が聞こうとしていない「高齢者」「子育て世代」「若者」「買い物客」「駅利用者」(市は「障がい者」代表の意見は聞くとしています)などの立場の市民からの意見を聞く機会をつくるべきだと考えます。
また、「調布駅前広場整備に係る市民会議」については、都市整備部長が1回目の会議で「公募委員を加えたい」と発言しましたが、未だに募集をしていません。
新たに公募委員を加える一方、今日の説明会で要望のあった環境保全審議会や景観審議会の代表をメンバーに加えて第4回目を開催するべきだと思います。
市のホームページによると、説明会の目的は「調布市では、調布駅前広場について、平成28年度より北側ロータリーの工事に着手し、段階的に事業を推進しています。平成28年11月に説明会を開催して以降、今日まで説明の場を設けることができなかったことから、この度、既存樹木の取扱いや地下駐輪場を含む現段階の検討状況等について説明させていただきます。」とあります。
(調布市ホームページより=29日に削除されています)

約100名の市民が出席しました(写真の解像度を落としてあります)。

市が調布駅前広場整備計画について説明した後、質疑応答がなされました。
<会場で配布された説明資料の一部>




19時40分頃から質疑応答がされ、20名程が発言しました。
発言の一部です。
◯市議会全員協議会(「調布駅前広場について」をテーマに7月2日開催、

◯市長が説明する場を設けてほしい。
◯暑い時に木陰を求める。樹木は貴重。
◯樹木、タコ公園、グリーンホールが地下駐輪場の犠牲になる。
◯地下駐輪場の規模、1900台は大きすぎる。分散した方が良い。
◯通勤通学時に自転車が集中するので危険。
◯地下駐輪場の建設でグリーンホールの大ホールが使えなくなる説明がない。
◯駐輪場について、自走式と機械式のコストの比較が明らかになっていない。比較表を出してほしい。
◯全体の計画を立ててから地下駐輪場の建設に着手してほしい。
◯地下駐輪場は発注したのか。
◯市は計画変更はできないと言いながら、公共施設棟は変更したから計画の変更は可能。
◯市の計画ではトイレは駅前広場の南西の端。交番の近くに作ってほしい。
◯コンセプトが間違っている。
◯調布市環境保全審議会会長「環境保全審議会でも協議をしたいので諮問してもらいたい。市民会議のメンバーに加えてもらいたい。」
◯調布市景観審議会委員「景観審議会でも協議をしたい。」
・・・など。
終了予定時間の20時50分を過ぎ、21時10分頃まで発言が相次ぎ、挙手をしたのに発言できなかった人もいて、時間が足りませんでいた。
また、市の計画に賛成する発言はひとつもありませんでした。
一方、説明会のあり方と市の説明の内容にも疑問を持ちました。
①市長の欠席。
2日前の少人数で非公開の市民会議メンバーとの会合に出席し、市民全体を対象とした公開の説明会を欠席する市長の姿勢が理解できません。
市長はご自身の言葉できちんと市民に説明するべきだと思います。
②グリーンホール大ホール機能
市は、平成29年に地上の樹木を伐採(一部移植)して地下駐輪場を造り、建設区域内にあるグリーンホールの屋外階段は、特殊な工法で存置し、平成35年に撤去する計画としています。

グリーンホール大ホールの定員は1,307名です。
屋外階段が撤去されると、東京都安全条例の規制で、大ホールの座席数は640席程度になり、市民への影響は計り知れません。
市は、大ホール機能がなくなるという極めて重要な事実を今に至るまで市民に何ら知らせていません。
今日の説明会では、「安定的に使えるよう検討している」と、議会への説明と異なる表現を使い、市民に正確な説明をしませんでした。
③タコ公園機能
現計画では駅前広場に「タコの滑り台」などの「遊具」を設置することができません。
だからこそ、市は「タコ公園の代替えを市役所西側の線路跡地に設置する」としています。
しかし、市は今日の説明会で「タコ公園機能を広場内の東南部分につくる」と発言しました。
グリーンホール大ホール機能とタコ公園機能について、市の説明は今までの議会への説明と異なり無茶苦茶です。
駅前広場や地下駐輪場は誰のためにつくるのでしょうか。
行政のためにつくるのであれば、今日の説明会での圧倒的な反対意見、市民の声、市議会全員協議会での「地下駐輪場は、オリンピック・パラリンピック(2020年)終了後の着工」とする意見(2017.7.6ブログ)を無視して強引につくることもあり得るのかも知れません。
市民のためにつくるのであれば、市民が納得するまで話し合うべきです。
とりあえずは、市長がご自身の言葉できちんと市民に説明すること。
さらに、もう一度市民全体を対象とした説明会を開くことはもちろんですが、市が聞こうとしていない「高齢者」「子育て世代」「若者」「買い物客」「駅利用者」(市は「障がい者」代表の意見は聞くとしています)などの立場の市民からの意見を聞く機会をつくるべきだと考えます。
また、「調布駅前広場整備に係る市民会議」については、都市整備部長が1回目の会議で「公募委員を加えたい」と発言しましたが、未だに募集をしていません。
新たに公募委員を加える一方、今日の説明会で要望のあった環境保全審議会や景観審議会の代表をメンバーに加えて第4回目を開催するべきだと思います。
2017年06月07日
一般質問「調布駅前広場について」
調布市議会第2回定例会で一般質問をしました。
(写真:議会事務局提供)

今回のテーマは・・
調布駅前広場について
(1) 樹木について
(2) 地下駐輪場について
(3) 整備計画について
<一般質問原稿>
一般質問で使った原稿と、議場で説明に使用した写真です。
アドリブもあるので、実際の発言内容は、原稿と異なる場合があります。
今回は、調布駅前広場について(1)樹木について(2)地下駐輪場について(3)整備計画について、お聞きします。
質問に入る前にスクリーンをご覧頂きたいと思います。

この写真は、郷土博物館からご提供頂いた調布駅南口広場の写真です。撮影されたのは昭和54年から56年。中央公民館がある懐かしい写真です。
緑がうっそうとしていて、まさしく「調布駅前の杜」です。
私は第1回定例会に続き、今回も駅前広場について質問をさせていただきます。「大須賀はしつこいな」とお思いの方もおられるかと思いますが、しつこいのには理由がます。次の写真はちょっと恥ずかしいのですが、

23年前の調布青年会議所時代の写真です。例会で調布駅南口とまちづくりをテーマに委員会毎に考えた広場の案を発表しているところです。当時の青年会議所のメンバーは駅前広場のまちづくりにこだわっていました。本気で日本一の広場を造りたいと熱く語り合っていました。年は取りましたが、思いは変わりません。
私は市の職員の皆さんが一所懸命に作った駅前広場の計画の邪魔をしようと思っているわけではありません。日本一の広場を本気で一緒に作りたいと思っているからこそ、市の計画に納得がしたいのです。そのことをお伝えして、質問を始めさせていただきます。
最初の質問は「樹木について」です。
「(仮称)調布駅前広場整備に係る◆市民会議」が4月17日、26日と5月25日の3回にわたって開催されました。市は会の目的を「市民目線で見た多目的空間や樹木、噴水などの規模、位置等についてのご意見を伺うため」としています。
多くの議員が傍聴なさっていましたが、私はいくつかの違和感を感じました。
駅前広場の樹木を切る大きな原因の一つは、地下駐輪場を造ることにあることは皆様もご承知の通りです。
Q1.原因である地下駐輪場を議論の対象に入れないで、テーマを「樹木を切るか切らない」に特化したようですが、その理由は何でしょうか?
一方、第1回目に都市整備部長は「一般公募の皆さんも加えたい」と発言しましたが、公募委員はどうなっているのでしょうか。最も残念に感じたことは、樹木を切って良いか悪いかだけにテーマをしぼった結果、守りたいという市民と切っても良いと言う市民が対立する構造を結果的に市が作り出してしまったことです。結局、3回目で異論があったのに意見集約をしてしまいました。反対意見もあり、私の感覚では、市の考えを積極的に賛成する委員はあまり多くなかったように感じました。
市民会議のメンバーは、調布駅周辺の自治会・商店会、市内団体、植木組合の代表者と調布駅南口広場樹木を守る会の代表です。熱心にご議論頂いた参加者の皆様には心から敬意を表します。
一方、調布駅は市内各所から通勤や通学で使われています。日常の買い物、駅前広場や周辺で開催されるイベントには調布一円から市民が訪れます。調布駅は市内の他の駅とは違いオール調布の存在です。
市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「計画を具現化する段階において、既存樹木の保全等に関して、より広範に意見を聴取する必要があったと認識している」と答弁なさっています。また「市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭などに出向いて市民の御意見を伺う手法も活用するなど、丁寧な説明に努めながら事業を進めていく」ともおしゃっています。市民に積極的に説明しようとする市長の姿勢を大いに評価するものです。
Q2.そこでお尋ねしますが、会議メンバーにはいないと思われる、調布駅周辺以外の地域住民、障がい者、子育て中の親子(おやご)さん、買い物客、駅を利用する会社員、若い世代などの意見集約はどうするのでしょうか? 市は市民全体を対象とした公聴会や説明会は実施しないのでしょうか? しないとすればその理由は何でしょうか? 残念ながら1度も参加なさらなかった理由も含めて、市長が大切になさっている市民参加・協働の観点から、より広範に意見を聴取する方法を市長はどのようにお考えなのでしょうか?
<答弁>
<再質問>
<答弁>
◎次に地下駐輪場についてお伺いします。
市民が現在計画中の地下駐輪場を使う場合、地下に降りて駐輪し、また地上に上がり、さらに京王線の地下駅に降りてホームに向かうという不便を強いられることになります。
「おじいちゃん、なんであんな不便な駐輪場を作ったの」と末代まで言われかねません。「どうにか工夫してでも地下でつなげることができればと思っている」と、平成27年第3回定例会の一般質問で小林充夫議員が述べられました。また、「京王線の地下化工事が始まるときに決断していれば、駅と駐輪場を地下通路でつなぐこともできた」と、本年第1回定例会での代表質問で平野議員もおっしゃっています。
建設委員会でも地下に埋設されている東京電力の高圧線についての議論がありましたが、会派で説明を求めたところ、管理職の方から「高圧線を迂回し、上下で避(よ)ければ接続通路は可能」との説明がありました。
多くの市民が利用する地下駐輪場の計画が、駅との接続の可能性なしに進められるのは本意ではありません。
Q3.将来的に地下駐輪場が駅に接続する可能性についてお尋ねします。
自民党創政会議員団は平成27年7月に有志で都内4か所の駐輪場を視察しました。

地下鉄東西線葛西駅(写真:左上)では、機械式で地下2層式の駐輪場、地下鉄新宿線船堀駅(写真:右上)では、機械式の地上立体型の駐輪場、総武線平井駅(写真:左下)では、機械式地下駐輪場、赤羽駅(写真:右下)では、階段型のスロープではなく、人と自転車が一緒に利用できる動く歩道を視察しました。機械式では、利用者の間違った使い方によるトラブルが設置当初はあったものの、「その後のトラブルは無く、機械本体の故障はない」と説明を受けました。入庫に要する時間は約5秒、出庫に要する時間は約20秒と、自走式に比べると利用者の快適さは計り知れないと感じました。
駐輪場の方式を分けると自走式と機械式、機械式には地下方式と地上立体方式の2種類があります。機械式駐輪場は第1世代、第2世代、さらに最新施設と、品質が格段に向上していると聞いています。
Q4.これらの比較検討はどうしてきたのでしょうか? 検討の結果を議会と市民にどう説明してきたのでしょうか? 市が自走式を選択した理由は何でしょうか?
Q5.また、市は「機械式は故障と苦情が多い」と説明しているようですが、その根拠は何でしょうか? お聞かせください。
調布市と同じように地下方式による連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線では、いずれも線路跡地に鉄道事業者が駐輪場を設置しています。
一方、市長は「京王電鉄は連続立体交差事業に633億円も使っているのだから、駅利用者のための駐輪場の設置を求めない」としてこられました。鉄道高架方式と違い、地下方式は、国・東京都・市・鉄道事業者の負担割合が決まっていないので、多額の事業費をご負担頂いた京王電鉄さんには私も感謝しています。
線路の地下化の結果、地上に膨大な線路跡地が生まれ、鉄道事業者は駅周辺に3つの商業ビルを建設し、秋にオープンの予定となっています。これらの商業ビルの運営により、大きな利益を上げることになるはずです。
Q6.それでも市長は鉄道事業者に駐輪場建設の費用負担を一部であっても求めないのでしょうか? 求めないとすれば、その理由は以前と同じものでしょうか、それとも違う理由でしょうか?
平成27年3月5日発行の市報ちょうふに「調布駅周辺の今後の駐輪場整備に関するアンケート調査結果(速報)」が掲載されました。

直後の3月20日に市報「中心市街地街づくり特集号」が発行され、駅前広場整備検討図が掲載されましたが、駐輪場の存在は示されませんでした。また、翌28年2月20日に再び市報「中心市街地街づくり特集号」が発行されましたが、駅前広場整備事業説明図に駐輪場の説明は一切ありませんでした。結局、アンケート調査結果を発表してから、都市計画決定に至るまで、市が市報やホームページで駐輪場の計画を説明することはなかったのです。
Q7.市の市民への広報と説明のあり方は十分だった認識しておられるのでしょうか?
Q8.樹木についての反省を生かすならば、市民参加・市民との協働を大切にする市長として、地下駐輪場について、着工の前に改めて公聴会や説明会を開き、広範に意見を聴取する場を設けるお考えは無いのでしょうか?
<答弁>
<再質問>
<答弁>
◎次に整備計画についてお伺いします。
平成26年成人式の時のグリーンホール屋外階段の写真です。

平成21年第4回定例会の一般質問で鮎川議員が「グリーンホールの屋外階段部分は、都市計画における道路区域に含まれている。多くの市民の声を聞いた上で、行政の責任として、この問題に対する結論を出していかなければならない時期に来ているのではないか」と質問しました。行政経営部長の答弁は「今後の文化施策の展開も視野に、利用者の利便性も考慮しつつ、現在地での存続や建てかえ、移転など、さまざまな選択肢について引き続き検討を進めていきたい」というものでした。
Q9.7年半も前のことです。この間、どのように検討し、その検討内容を議会と市民にどう伝えてきたのでしょうか?
平成27年の11月にグリーンホールの屋外階段の移設についての調査結果が出されました。内容は、移設は困難と言うものです。
その後、議会にも市民にも何ら説明がないまま1年4ヶ月が過ぎた本年2月24日、「調布駅前広場の整備について」をテーマとした全議員説明会で、平成35年の駅前広場の完成時に屋外階段を撤去することが市長から初めて明言されました。全議員説明会が非公開なため、議事録が無く、市民が市長の発言内容を確認することができません。そのような状況で大きな政策判断が明示されたことは適切と言えるのでしょうか。
現在、グリーンホール1階のガラス部分に昭和52年の開館から現在までの「グリーンホール40年のあゆみ」の年表が貼られています。

ご覧になった方も多いと思いますが、年表を見ると、昭和54年に「カックラキン大放送!!」などテレビ番組の公開収録がスタート。その後、小沢征爾コンサート、劇団四季「コーラスライン」、春風亭小朝独演会など、文化の殿堂に相応しく様々な芸術文化活動に彩られてきました。
また、成人式や敬老会、小中学校の連合音楽会や第一小学校のひばり音楽祭など、市や教育委員会、学校にとっても欠かせない施設でした。利用状況を調べてみると、平成28年度の利用件数は延べで764件、利用率は83%にも及びます。まさしく市民から最も利用され親しまれてきた施設と言えるでしょう。
その施設の記念すべき40周年の年に大ホール機能の喪失を市長が明言したのは皮肉なことです。
年表の左端にメッセージがありました。

メッセージは「市民の文化創造の拠点として、グリーンホールは、いつまでも皆さまに愛される劇場をめざしてまいります」。
大ホールの座席数は1階席877席、2階席430席で、定員は1,307名です。
平成35年に屋外階段が撤去されると、建物内の階段を使うにしても、東京都安全条例の規制で、座席数は半分の約640~650席になるなど、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。そうなると、もはや、大ホールとは呼べず、中小ホールです。市民への影響は計り知れません。
代替施設がなければ、市内の大学や近隣の自治体のホールを借りるとか、様々な対策を打たなければならないはずです。市民の文化芸術活動に大きな影響を与える大ホール機能の消滅を市はどのくらい深刻に考えているのでしょうか。
Q10.大ホール機能が失われる事実を議会と市民にどの段階でどのように説明してきたのでしょうか? してきていないとすれば、その理由は何でしょうか?
Q11.大ホール機能の代替えはどうするのでしょうか? 今後のあり方について、市民と利用者への説明と理解はどう考えているのでしょうか? お聞かせください。
大ホール機能が無くなることを私の知り合いに聞いてみると、ほとんどの人が知りません。市が何も説明していないからだと思われます。
また、旧タコ公園付近にいた小さいお子さんを連れたお母さんと話をしてみると、駅前広場内にタコ公園が復活すると思っていました。駅前広場の現状と計画を正確に市民に伝える必要と義務が市にあるのではないでしょうか。
Q12.市報ちょうふで「調布駅前広場特集号」を発行する、ホームページに詳細な情報を載せるなど、広場の整備計画の現状を丁寧に市民に説明し、理解を求める考えについてお尋ねします。
さて、地下駐輪場の建設と大ホール機能を両立させることはどうしても不可能なのでしょうか。
Q13,都市計画の変更をして、都市計画区域から屋外階段を外すことができる可能性についてお伺いします。法律的に物理的に手続的にその可能性は絶対にないのでしょうか?
ここで飛田給駅の実例をご紹介します。

飛田給駅は、公共通路・エスカレーター・エレベーター・公衆トイレ・交番が都市計画区域内、言い換えれば道路内に存在しています。
Q14,平成12年頃、駅舎とこれらの施設を整備するにあたって、「道路法上の道路付属物」として設置し、階段部分を含めた公共通路を市の道路、市道に認定したと記憶していますが、調布駅前広場でも同様の検討ができないのでしょうか。
Q15.具体的に次の4つの点について可能性をお聞きしたいと思います。
①「道路法上の道路付属物」になれば、原則として道路の一部として取り扱うことになり存続できる可能性があると思います。グリーンホールの屋外階段をアーケードや屋根つき歩道橋などと同じ「道路付属物扱い」にできないのでしょうか?
②屋外階段を「道路内の建築許可」で残すことはできないのでしょうか?
③既存がだめなら「道路法上の道路付属物扱い」又は「道路内の建築許可」ができるような階段に造り直して設置することはできないのでしょうか?
④市内には階段の状態の道路を道路に認定している場所があると聞いていますが、階段そのものを市道に位置づけられないのでしょうか?
日本一の駅前広場を整備するためには、常識にとらわれず、新たな発想や知恵を出し合い解決する必要があると思います。法令には、必ず「但し書き」や「特例許可」があります。道路管理者も特定行政庁も調布市です。
Q16.警察・消防などの同意が必要かもしれませんが、市民のために市はあらゆる可能性を検討したのでしょうか?
公共施設棟について、市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「各施設機能のあり方や更新等について、早期にその方向性を定めていきたい」とお答えになっています。
交番が既に単独で設置され、公衆トイレが独立することを考えると、事実上、公共施設棟を造る必要性は小さくなると思われます。公共施設棟が無くなれば大屋根を造る必要性はどうなるのでしょうか。
確かに大屋根は雨を防ぐメリットはありますが、調布駅の地下空間から出てきた瞬間の風景を考えてみて下さい。大屋根が見える風景と青空と樹木の緑が見える風景の皆さんはどちらがお好きでしょうか。
Q17.公共施設棟と大屋根を造らない可能性についてお尋ねします。

広場全体の計画は公共施設棟とそれを覆う大屋根と、大屋根を挟んで南北の交通ロータリーが位置している設計となっています。公共施設棟と大屋根がなくなれば、3つの楕円を基本イメージとする設計コンセプトの根幹が崩れ、北側のロータリーと南側のロータリーの位置と大きさを変更することが可能となるのではないでしょうか。
Q18.南北の交通ロータリーの大きさと位置を変更した、新たな交通ロータリーを設計する可能性についてお尋ねします。
さて、新しい案の一つとして、樹木を守る会が駅前広場の代替案を発表しています。

市の計画に比べると、ロータリー部分を小さくし、地下駐輪場は機械式に変更しています。ひとつの市民団体が提案したものですが、建築や設計の専門家も加わっているようで、一考の価値があるのではないでしょうか。
Q19.市は守る会の代替案をどう評価するのでしょうか?
グリーンホールは市にとっても市民にとってもかけがえの無い存在です。
大ホール機能を残すことを最優先にまちづくりの視点を変えることはできないのでしょうか。
一端立ち止まり、グリーンホールや地下駐輪場のことを含め、現在と将来の市民のために、市民にとって使いやすい、安全・安心で快適な駅前広場を市と議会と市民が一緒になって協議をする。
その間の駐輪場はどうするのという意見もおありでしょうが、必要な台数は、まだ整備されていない緑道予定地などの線路跡地に仮設の駐輪場を造れば対応できるはずです。
駅前広場の2つの将来の姿を想像してみて下さい。1つ目の姿は、グリーンホールの大ホール機能は喪失。地下駐輪場は機械式に比べて使いにくく、駅に直結しないため評判が悪い。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは、公共施設棟が無くなり存在意味が小さくなったのに作られた大屋根。遊具が設置できないため広場から消え去ってしまった子どもたちの笑顔と歓声。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、地下駐輪場と少しの緑です。
2つ目の姿は、難しかったけれど市の努力と工夫により屋外階段が撤去されず大ホール機能が生き残ったグリーンホール。快適な機械式の地下駐輪場。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは青空と駅前の杜を代表する樹木の緑。ロータリー部分の大きさと形と都市計画区域を工夫した結果タコ公園が復活し、子どもたちの笑顔と歓声が溢れている。その子どもたちの様子を通りがかった大人が微笑みながら見守っている。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、豊かな緑と子どもたちの笑顔と歓声です。
どちらの姿を選ぶのか、今、市と議会と市民にとって大きな分かれ道です。
Q20.一端立ち止まることは、市にとってどのようなマイナスがあるのでしょうか? 絶対にできないことなのでしょうか? できないとしたらその理由をお聞かせください。
<答弁>
<再質問>
<取りまとめ>
調布市議会中継の録画映像は、原則として会議の終了から4日後(土曜日・日曜日及び国民の祝日等を除く)なので、6月13日に公開される予定です。
調布市議会中継
(写真:議会事務局提供)
今回のテーマは・・
調布駅前広場について
(1) 樹木について
(2) 地下駐輪場について
(3) 整備計画について
<一般質問原稿>
一般質問で使った原稿と、議場で説明に使用した写真です。
アドリブもあるので、実際の発言内容は、原稿と異なる場合があります。
今回は、調布駅前広場について(1)樹木について(2)地下駐輪場について(3)整備計画について、お聞きします。
質問に入る前にスクリーンをご覧頂きたいと思います。

この写真は、郷土博物館からご提供頂いた調布駅南口広場の写真です。撮影されたのは昭和54年から56年。中央公民館がある懐かしい写真です。
緑がうっそうとしていて、まさしく「調布駅前の杜」です。
私は第1回定例会に続き、今回も駅前広場について質問をさせていただきます。「大須賀はしつこいな」とお思いの方もおられるかと思いますが、しつこいのには理由がます。次の写真はちょっと恥ずかしいのですが、

23年前の調布青年会議所時代の写真です。例会で調布駅南口とまちづくりをテーマに委員会毎に考えた広場の案を発表しているところです。当時の青年会議所のメンバーは駅前広場のまちづくりにこだわっていました。本気で日本一の広場を造りたいと熱く語り合っていました。年は取りましたが、思いは変わりません。
私は市の職員の皆さんが一所懸命に作った駅前広場の計画の邪魔をしようと思っているわけではありません。日本一の広場を本気で一緒に作りたいと思っているからこそ、市の計画に納得がしたいのです。そのことをお伝えして、質問を始めさせていただきます。
最初の質問は「樹木について」です。
「(仮称)調布駅前広場整備に係る◆市民会議」が4月17日、26日と5月25日の3回にわたって開催されました。市は会の目的を「市民目線で見た多目的空間や樹木、噴水などの規模、位置等についてのご意見を伺うため」としています。
多くの議員が傍聴なさっていましたが、私はいくつかの違和感を感じました。
駅前広場の樹木を切る大きな原因の一つは、地下駐輪場を造ることにあることは皆様もご承知の通りです。
Q1.原因である地下駐輪場を議論の対象に入れないで、テーマを「樹木を切るか切らない」に特化したようですが、その理由は何でしょうか?
一方、第1回目に都市整備部長は「一般公募の皆さんも加えたい」と発言しましたが、公募委員はどうなっているのでしょうか。最も残念に感じたことは、樹木を切って良いか悪いかだけにテーマをしぼった結果、守りたいという市民と切っても良いと言う市民が対立する構造を結果的に市が作り出してしまったことです。結局、3回目で異論があったのに意見集約をしてしまいました。反対意見もあり、私の感覚では、市の考えを積極的に賛成する委員はあまり多くなかったように感じました。
市民会議のメンバーは、調布駅周辺の自治会・商店会、市内団体、植木組合の代表者と調布駅南口広場樹木を守る会の代表です。熱心にご議論頂いた参加者の皆様には心から敬意を表します。
一方、調布駅は市内各所から通勤や通学で使われています。日常の買い物、駅前広場や周辺で開催されるイベントには調布一円から市民が訪れます。調布駅は市内の他の駅とは違いオール調布の存在です。
市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「計画を具現化する段階において、既存樹木の保全等に関して、より広範に意見を聴取する必要があったと認識している」と答弁なさっています。また「市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭などに出向いて市民の御意見を伺う手法も活用するなど、丁寧な説明に努めながら事業を進めていく」ともおしゃっています。市民に積極的に説明しようとする市長の姿勢を大いに評価するものです。
Q2.そこでお尋ねしますが、会議メンバーにはいないと思われる、調布駅周辺以外の地域住民、障がい者、子育て中の親子(おやご)さん、買い物客、駅を利用する会社員、若い世代などの意見集約はどうするのでしょうか? 市は市民全体を対象とした公聴会や説明会は実施しないのでしょうか? しないとすればその理由は何でしょうか? 残念ながら1度も参加なさらなかった理由も含めて、市長が大切になさっている市民参加・協働の観点から、より広範に意見を聴取する方法を市長はどのようにお考えなのでしょうか?
<答弁>
<再質問>
<答弁>
◎次に地下駐輪場についてお伺いします。
市民が現在計画中の地下駐輪場を使う場合、地下に降りて駐輪し、また地上に上がり、さらに京王線の地下駅に降りてホームに向かうという不便を強いられることになります。
「おじいちゃん、なんであんな不便な駐輪場を作ったの」と末代まで言われかねません。「どうにか工夫してでも地下でつなげることができればと思っている」と、平成27年第3回定例会の一般質問で小林充夫議員が述べられました。また、「京王線の地下化工事が始まるときに決断していれば、駅と駐輪場を地下通路でつなぐこともできた」と、本年第1回定例会での代表質問で平野議員もおっしゃっています。
建設委員会でも地下に埋設されている東京電力の高圧線についての議論がありましたが、会派で説明を求めたところ、管理職の方から「高圧線を迂回し、上下で避(よ)ければ接続通路は可能」との説明がありました。
多くの市民が利用する地下駐輪場の計画が、駅との接続の可能性なしに進められるのは本意ではありません。
Q3.将来的に地下駐輪場が駅に接続する可能性についてお尋ねします。
自民党創政会議員団は平成27年7月に有志で都内4か所の駐輪場を視察しました。

地下鉄東西線葛西駅(写真:左上)では、機械式で地下2層式の駐輪場、地下鉄新宿線船堀駅(写真:右上)では、機械式の地上立体型の駐輪場、総武線平井駅(写真:左下)では、機械式地下駐輪場、赤羽駅(写真:右下)では、階段型のスロープではなく、人と自転車が一緒に利用できる動く歩道を視察しました。機械式では、利用者の間違った使い方によるトラブルが設置当初はあったものの、「その後のトラブルは無く、機械本体の故障はない」と説明を受けました。入庫に要する時間は約5秒、出庫に要する時間は約20秒と、自走式に比べると利用者の快適さは計り知れないと感じました。
駐輪場の方式を分けると自走式と機械式、機械式には地下方式と地上立体方式の2種類があります。機械式駐輪場は第1世代、第2世代、さらに最新施設と、品質が格段に向上していると聞いています。
Q4.これらの比較検討はどうしてきたのでしょうか? 検討の結果を議会と市民にどう説明してきたのでしょうか? 市が自走式を選択した理由は何でしょうか?
Q5.また、市は「機械式は故障と苦情が多い」と説明しているようですが、その根拠は何でしょうか? お聞かせください。
調布市と同じように地下方式による連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線では、いずれも線路跡地に鉄道事業者が駐輪場を設置しています。
一方、市長は「京王電鉄は連続立体交差事業に633億円も使っているのだから、駅利用者のための駐輪場の設置を求めない」としてこられました。鉄道高架方式と違い、地下方式は、国・東京都・市・鉄道事業者の負担割合が決まっていないので、多額の事業費をご負担頂いた京王電鉄さんには私も感謝しています。
線路の地下化の結果、地上に膨大な線路跡地が生まれ、鉄道事業者は駅周辺に3つの商業ビルを建設し、秋にオープンの予定となっています。これらの商業ビルの運営により、大きな利益を上げることになるはずです。
Q6.それでも市長は鉄道事業者に駐輪場建設の費用負担を一部であっても求めないのでしょうか? 求めないとすれば、その理由は以前と同じものでしょうか、それとも違う理由でしょうか?
平成27年3月5日発行の市報ちょうふに「調布駅周辺の今後の駐輪場整備に関するアンケート調査結果(速報)」が掲載されました。

直後の3月20日に市報「中心市街地街づくり特集号」が発行され、駅前広場整備検討図が掲載されましたが、駐輪場の存在は示されませんでした。また、翌28年2月20日に再び市報「中心市街地街づくり特集号」が発行されましたが、駅前広場整備事業説明図に駐輪場の説明は一切ありませんでした。結局、アンケート調査結果を発表してから、都市計画決定に至るまで、市が市報やホームページで駐輪場の計画を説明することはなかったのです。
Q7.市の市民への広報と説明のあり方は十分だった認識しておられるのでしょうか?
Q8.樹木についての反省を生かすならば、市民参加・市民との協働を大切にする市長として、地下駐輪場について、着工の前に改めて公聴会や説明会を開き、広範に意見を聴取する場を設けるお考えは無いのでしょうか?
<答弁>
<再質問>
<答弁>
◎次に整備計画についてお伺いします。
平成26年成人式の時のグリーンホール屋外階段の写真です。
平成21年第4回定例会の一般質問で鮎川議員が「グリーンホールの屋外階段部分は、都市計画における道路区域に含まれている。多くの市民の声を聞いた上で、行政の責任として、この問題に対する結論を出していかなければならない時期に来ているのではないか」と質問しました。行政経営部長の答弁は「今後の文化施策の展開も視野に、利用者の利便性も考慮しつつ、現在地での存続や建てかえ、移転など、さまざまな選択肢について引き続き検討を進めていきたい」というものでした。
Q9.7年半も前のことです。この間、どのように検討し、その検討内容を議会と市民にどう伝えてきたのでしょうか?
平成27年の11月にグリーンホールの屋外階段の移設についての調査結果が出されました。内容は、移設は困難と言うものです。
その後、議会にも市民にも何ら説明がないまま1年4ヶ月が過ぎた本年2月24日、「調布駅前広場の整備について」をテーマとした全議員説明会で、平成35年の駅前広場の完成時に屋外階段を撤去することが市長から初めて明言されました。全議員説明会が非公開なため、議事録が無く、市民が市長の発言内容を確認することができません。そのような状況で大きな政策判断が明示されたことは適切と言えるのでしょうか。
現在、グリーンホール1階のガラス部分に昭和52年の開館から現在までの「グリーンホール40年のあゆみ」の年表が貼られています。

ご覧になった方も多いと思いますが、年表を見ると、昭和54年に「カックラキン大放送!!」などテレビ番組の公開収録がスタート。その後、小沢征爾コンサート、劇団四季「コーラスライン」、春風亭小朝独演会など、文化の殿堂に相応しく様々な芸術文化活動に彩られてきました。
また、成人式や敬老会、小中学校の連合音楽会や第一小学校のひばり音楽祭など、市や教育委員会、学校にとっても欠かせない施設でした。利用状況を調べてみると、平成28年度の利用件数は延べで764件、利用率は83%にも及びます。まさしく市民から最も利用され親しまれてきた施設と言えるでしょう。
その施設の記念すべき40周年の年に大ホール機能の喪失を市長が明言したのは皮肉なことです。
年表の左端にメッセージがありました。

メッセージは「市民の文化創造の拠点として、グリーンホールは、いつまでも皆さまに愛される劇場をめざしてまいります」。
大ホールの座席数は1階席877席、2階席430席で、定員は1,307名です。
平成35年に屋外階段が撤去されると、建物内の階段を使うにしても、東京都安全条例の規制で、座席数は半分の約640~650席になるなど、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。そうなると、もはや、大ホールとは呼べず、中小ホールです。市民への影響は計り知れません。
代替施設がなければ、市内の大学や近隣の自治体のホールを借りるとか、様々な対策を打たなければならないはずです。市民の文化芸術活動に大きな影響を与える大ホール機能の消滅を市はどのくらい深刻に考えているのでしょうか。
Q10.大ホール機能が失われる事実を議会と市民にどの段階でどのように説明してきたのでしょうか? してきていないとすれば、その理由は何でしょうか?
Q11.大ホール機能の代替えはどうするのでしょうか? 今後のあり方について、市民と利用者への説明と理解はどう考えているのでしょうか? お聞かせください。
大ホール機能が無くなることを私の知り合いに聞いてみると、ほとんどの人が知りません。市が何も説明していないからだと思われます。
また、旧タコ公園付近にいた小さいお子さんを連れたお母さんと話をしてみると、駅前広場内にタコ公園が復活すると思っていました。駅前広場の現状と計画を正確に市民に伝える必要と義務が市にあるのではないでしょうか。
Q12.市報ちょうふで「調布駅前広場特集号」を発行する、ホームページに詳細な情報を載せるなど、広場の整備計画の現状を丁寧に市民に説明し、理解を求める考えについてお尋ねします。
さて、地下駐輪場の建設と大ホール機能を両立させることはどうしても不可能なのでしょうか。
Q13,都市計画の変更をして、都市計画区域から屋外階段を外すことができる可能性についてお伺いします。法律的に物理的に手続的にその可能性は絶対にないのでしょうか?
ここで飛田給駅の実例をご紹介します。

飛田給駅は、公共通路・エスカレーター・エレベーター・公衆トイレ・交番が都市計画区域内、言い換えれば道路内に存在しています。
Q14,平成12年頃、駅舎とこれらの施設を整備するにあたって、「道路法上の道路付属物」として設置し、階段部分を含めた公共通路を市の道路、市道に認定したと記憶していますが、調布駅前広場でも同様の検討ができないのでしょうか。
Q15.具体的に次の4つの点について可能性をお聞きしたいと思います。
①「道路法上の道路付属物」になれば、原則として道路の一部として取り扱うことになり存続できる可能性があると思います。グリーンホールの屋外階段をアーケードや屋根つき歩道橋などと同じ「道路付属物扱い」にできないのでしょうか?
②屋外階段を「道路内の建築許可」で残すことはできないのでしょうか?
③既存がだめなら「道路法上の道路付属物扱い」又は「道路内の建築許可」ができるような階段に造り直して設置することはできないのでしょうか?
④市内には階段の状態の道路を道路に認定している場所があると聞いていますが、階段そのものを市道に位置づけられないのでしょうか?
日本一の駅前広場を整備するためには、常識にとらわれず、新たな発想や知恵を出し合い解決する必要があると思います。法令には、必ず「但し書き」や「特例許可」があります。道路管理者も特定行政庁も調布市です。
Q16.警察・消防などの同意が必要かもしれませんが、市民のために市はあらゆる可能性を検討したのでしょうか?
公共施設棟について、市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「各施設機能のあり方や更新等について、早期にその方向性を定めていきたい」とお答えになっています。
交番が既に単独で設置され、公衆トイレが独立することを考えると、事実上、公共施設棟を造る必要性は小さくなると思われます。公共施設棟が無くなれば大屋根を造る必要性はどうなるのでしょうか。
確かに大屋根は雨を防ぐメリットはありますが、調布駅の地下空間から出てきた瞬間の風景を考えてみて下さい。大屋根が見える風景と青空と樹木の緑が見える風景の皆さんはどちらがお好きでしょうか。
Q17.公共施設棟と大屋根を造らない可能性についてお尋ねします。

広場全体の計画は公共施設棟とそれを覆う大屋根と、大屋根を挟んで南北の交通ロータリーが位置している設計となっています。公共施設棟と大屋根がなくなれば、3つの楕円を基本イメージとする設計コンセプトの根幹が崩れ、北側のロータリーと南側のロータリーの位置と大きさを変更することが可能となるのではないでしょうか。
Q18.南北の交通ロータリーの大きさと位置を変更した、新たな交通ロータリーを設計する可能性についてお尋ねします。
さて、新しい案の一つとして、樹木を守る会が駅前広場の代替案を発表しています。

市の計画に比べると、ロータリー部分を小さくし、地下駐輪場は機械式に変更しています。ひとつの市民団体が提案したものですが、建築や設計の専門家も加わっているようで、一考の価値があるのではないでしょうか。
Q19.市は守る会の代替案をどう評価するのでしょうか?
グリーンホールは市にとっても市民にとってもかけがえの無い存在です。
大ホール機能を残すことを最優先にまちづくりの視点を変えることはできないのでしょうか。
一端立ち止まり、グリーンホールや地下駐輪場のことを含め、現在と将来の市民のために、市民にとって使いやすい、安全・安心で快適な駅前広場を市と議会と市民が一緒になって協議をする。
その間の駐輪場はどうするのという意見もおありでしょうが、必要な台数は、まだ整備されていない緑道予定地などの線路跡地に仮設の駐輪場を造れば対応できるはずです。
駅前広場の2つの将来の姿を想像してみて下さい。1つ目の姿は、グリーンホールの大ホール機能は喪失。地下駐輪場は機械式に比べて使いにくく、駅に直結しないため評判が悪い。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは、公共施設棟が無くなり存在意味が小さくなったのに作られた大屋根。遊具が設置できないため広場から消え去ってしまった子どもたちの笑顔と歓声。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、地下駐輪場と少しの緑です。
2つ目の姿は、難しかったけれど市の努力と工夫により屋外階段が撤去されず大ホール機能が生き残ったグリーンホール。快適な機械式の地下駐輪場。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは青空と駅前の杜を代表する樹木の緑。ロータリー部分の大きさと形と都市計画区域を工夫した結果タコ公園が復活し、子どもたちの笑顔と歓声が溢れている。その子どもたちの様子を通りがかった大人が微笑みながら見守っている。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、豊かな緑と子どもたちの笑顔と歓声です。
どちらの姿を選ぶのか、今、市と議会と市民にとって大きな分かれ道です。
Q20.一端立ち止まることは、市にとってどのようなマイナスがあるのでしょうか? 絶対にできないことなのでしょうか? できないとしたらその理由をお聞かせください。
<答弁>
<再質問>
<取りまとめ>
調布市議会中継の録画映像は、原則として会議の終了から4日後(土曜日・日曜日及び国民の祝日等を除く)なので、6月13日に公開される予定です。

2017年06月04日
市議会第1回定例会 一般質問「都市計画のあり方について」
6月7日(水)の調布市議会第2回定例会で一般質問を行います。
テーマは・・・
調布駅前広場について
(1) 樹木について
(2) 地下駐輪場について
(3) 整備計画について
調布駅前広場については、第1回定例会でも3月7日に質問をしました。
テーマは
1.都市計画のあり方について
(1)調布駅周辺の計画について
(2)景観について
2.行政と議会・市民との信頼関係について
(1)行政内部情報の流出事件について
質問と答弁の簡単な内容が、5月5日発行の市議会だより第229号に載っています。

質問して以降、「細かい質問の内容が知りたい」と数人の方に言われました。
5月24日からインターネットで第1回定例会の会議録が公開されています。
質問は「一括質問方式」で行いましたが、読みやすいように「一問一答方式」に編集して転載します。
(市議会会議録平成29年第1回定例会 大須賀一般質問より)
<質問>
◆大須賀浩裕
今回の質問は、大きくは都市計画のあり方についてと行政と議会、市民との信頼関係について、この2点についてお伺いします。都市計画のあり方についての初めに、調布駅周辺の計画について何点かお尋ねします。
まず、駅前広場の樹木についてお伺いします。
樹木の伐採に関しては、市は、市民に十分に説明し、理解されていると議会に報告し、私たちは、その報告を信じてきました。ところが、伐採に反対する市民団体、調布駅南口広場樹木を守る会――以下、守る会と言います――の署名活動に1万5,000名を超える市民が署名をしました。このことは、市の計画に1万5,000名を超える市民が反対を表明していることを意味します。中心メンバーに近隣の自治会長さんもいるとお聞きしています。
ことし1月30日に市長と市議会に提出された守る会の要望書には、署名に応えたほとんどの方が樹木の伐採を知らなかったと驚いた。駅前広場の計画は市民に周知されたものと言えないとあります。
樹木について、市の計画は二転三転してきました。中心市街地デザイン・コンセプトで調布駅前広場を庭園の中の駅前広場と位置づけながら、平成28年度当初案では、原則伐採。昨年11月の市議会全員協議会では、11本保全、22本移植、68本伐採。ところが、市長は、2月21日の記者会見で33本残す考えを改め、51本を残すことにしたと発表なさいました。
この案は、2月24日に説明のみで、質疑はなしという異例な形で開催された全議員説明会で示されました。守る会には合意されていない、議会には3日後に説明する、このような状況で市の最終案が記者会見で発表されたことに違和感を感じます。守る会との意見交換はもちろん大切ですが、議会との意見交換、協議は大切ではないのでしょうか。
また、市が1月10日に守る会の案を受けてから、全議員説明会で最終案を示すまで1カ月半もありました。議会への説明を第1回定例会の議案送付の2月20日より前に開催すれば、事前審査に当たらず質疑や協議ができたはずです。4日間早めることが難しかったとは思えません。積極的に議会と協議をしようとする姿勢が長友市長におありなのでしょうか。
さて、樹木の伐採は市長名で行われます。今回、市長御自身も伐採される樹木はもちろんのこと、全ての木と向かい合われたことだと推察いたします。私は、昨年の11月に調布駅前広場の全ての樹木の写真を撮りました。ちょっとセットさせていただきます。
スクリーンをごらんください。

撮影しながら、これほど多くの樹木があったことを改めて認識しました。樹木の中には、第一小学校時代の木もあり、先人たちが時代をかけて築いてきた、まさに調布駅前広場の森と呼ぶにふさわしいものでした。この森は、先人たちが私たちに残してくれたレガシーと言えるのではないでしょうか。歴史と思い出のある木を一本でも残すことは、とても大切なことだと痛感しました。
質問に戻ります。2019ラグビーワールドカップ、2020オリンピック・パラリンピックで世界中から多くの人が調布を訪れることでしょう。駅前広場のたくさんの緑を生かしながら、新たに多くの花を市民との協働で植え、国内外、世界中の人を緑と花で歓迎することは大変意味のあることだと思います。
市長は、基本的施策で、東京都を初め、多様な主体とも連携し、多摩地域全体の振興にも寄与するさまざまな有形、無形のレガシーの創出に向け取り組んでいくと述べておられます。調布の先人たちが築いてきた足元のレガシーを次の世代につなげていくことを新たなレガシーとすることも重要なことではないでしょうか。
何点かお尋ねします。今までと、そして、これからの緑あふれる駅前広場の魅力について、市長はどのようにお考えでしょうか。伐採か保存か、市の計画が二転三転してきた理由はどこにあるとお思いでしょうか。守る会との話し合いは大切なことですが、守る会以外の市民への説明はどうするのでしょうか。この間の議会と市民への説明責任のあり方について、市長の見解をお伺いします。
<答弁>
◎長友貴樹 市長
調布駅前広場については、京王線連続立体交差事業の計画に合わせ、南北一体のまちづくりを進めるため、平成12年3月に中心市街地街づくり総合計画として取りまとめて以降、市として百年の計とも言われる一大プロジェクトを進めているところです。
調布駅前広場計画は、現在の諸機能に加え、鉄道とバス等との乗り継ぎの利便性を確保する交通結節機能を充実させるとともに、環境機能として潤いや安らぎのある都市空間とするため、緑あふれる空間を創出することとあわせ、にぎわいや交流機能を兼ね備えた広場とするため、多目的広場空間を確保すべく検討を進めています。
調布駅前広場の検討に当たっては、これまで駅前広場研究会を初め、市民との意見交換会やワークショップ、パブリックコメント手続など、検討の各段階で多様な市民参加手法を実践しながら、計画を取りまとめてきたところです。
しかしながら、計画を具現化する段階において、既存樹木の保全等に関して、より広範に意見を聴取する必要があったと認識しています。
引き続き、調布駅前広場事業の進捗を図りつつ、整備に当たっては、議会の皆様との議論や市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭などに出向いて市民の御意見を伺う手法も活用するなど、丁寧な説明に努めながら事業を進めてまいります。
次に、調布駅周辺における大規模な公共施設については、各施設を取り巻く課題を整理しながら、将来的な更新等に向けた検討を進めているところであり、各施設機能のあり方や更新等について、早期にその方向性を定めてまいりたいと考えております。
◎岩本宏樹 都市整備部長
初めに、樹木についてです。
調布駅前広場内の既存樹木については、平成28年2月に移設する場合の安全面、費用面等を考慮し、原則撤去という市の方針を御説明いたしましたが、この間、保全を求める多くの声をいただいたことで、市民の皆様などに親しまれたきた調布駅前広場内の既存樹木に対する強い思いを改めて認識をしたところです。
その後、平成28年10月31日の中心市街地基盤整備等特別委員会、また、11月29日の全員協議会にて、既存樹木の活用案を御提案させていただきました。
現在提示をしている案につきましては、これまでの案に加えて、樹木保全に向けた市民の思いを受けとめ、市として移植先を広範囲に見直すとともに、広場の整備完了直後においても、一定程度の日陰を確保する観点から、幼木だけではなく成木の植樹を考慮した場合の新規樹木との費用比較を踏まえ、シンボルとなり得る樹木、記念樹的なものなどは調布駅前広場に残す、もしくは一旦広場外へ移植をした後に再び広場に戻すという考えを加味し、検討を加えたものであります。
<質問>
◆大須賀浩裕
次に、調布駅南地下自転車駐車場――以下、地下駐輪場と言います――についてお尋ねします。
市民への説明が足りないとして、平成26年第1回定例会で地下駐輪場設計費を除いた修正案が可決されました。その後、市は、平成26年12月にアンケート調査を実施しました。ことしの2月21日に守る会から市議会議員に渡された地下駐輪場についての疑問点には、市の行ったアンケートの内容は、市民に対して駐輪場は地上がよいか、地下がよいかを三択で問うもので、素案として示された地下駐輪場についての意見を問うものではなかった。地下駐輪場であるにもかかわらず、駅にはつながらないことがデメリットとしてアンケートに記載されていないのは手落ちなのではないかとあります。
スクリーンをごらんください。

地下駐輪場が駅に直結しないことは、アンケート本体に説明はありません。駅への接続はありませんと表記されていたのは、附属の参考資料でした。これですよね。これが附属の参考資料の1ページです。この1ページの中のこの部分を拡大したのが、これです。この部分の、ここのところに駐輪場にはつながっていませんと書いてあるわけです。駅への接続がない記載に気がつかなかった市民がいても、このような表記では不思議ではありません。
質問に戻ります。駅に直結していないことをどのくらいの市民が理解しているのでしょうか。地下駐輪場が完成し、利用が始まった段階で、利用者からこんな不便な駐輪場をどうしてつくったんだ、市と議会は市民の利便性を考えなかったのかと指摘されるようなことがないと自信を持って言い切れるでしょうか。
樹木について最大の反省は、市民への説明不足だったはずです。樹木について起こったことと同様のことが、地下駐輪場でも起こっていたら大変なことです。
お尋ねします。駐輪場計画について、市民への説明を十分したと市は考えているのでしょうか。アンケート実施後、駅に直結していないことをどう市民に説明してきたのでしょうか。また、このことを多くの市民が理解していると認識しているのでしょうか。しているとすれば、その根拠はなんでしょうか。
市は、中心市街地デザイン・コンセプトで調布、布田、国領各駅の駅前広場を庭園の中の駅前広場とし、庭園のような緑道空間で3つの駅と市内の自然をつなぐとしています。すばらしい構想だと思いますが、実際はどうでしょうか。
スクリーンをごらんください。

駅前広場が完成した布田駅と国領駅です。できたばかりで、樹木がまだ小さいことは理解しますが、どちらにも緑も花も余り見当たらず、庭園の中の駅前広場とはほど遠いように感じます。
調布駅については、御存じのように、守る会の御努力で一定の樹木が残ることになっています。
次の写真をごらんください。

中心市街地デザイン・コンセプトに基づく庭園広場と位置づけられた駅前広場模型の写真です。これを見ても構想と実態が随分違うような気がします。
質問に戻ります。市が本気で庭園構想を実現しようとしているのでしたら、線路跡地に緑道をつくる意義に賛同しますが、本気でないのでしたら、現在、緑道、生活道路等の予定地としている計画の一部を駐輪場に転用することについて、もう一度だけ市民に聞いてみるお考えはないのでしょうか。
スクリーンをごらんください。

調布駅周辺の線路跡地には、駐輪場予定地に隣接した緑道等の予定地が調布駅の東側に2カ所、2,400平方メートル、西側に2カ所、2,860平方メートル、合計4カ所、5,260平方メートルあります。
上の図、この図ですね。上の図は、鉄道敷地利用計画図で、青色が駐輪場、緑色が緑道等の予定地です。
下の写真は、商業施設の西側に位置する面積約990平方メートルの緑道等の予定地で、東側からと西側から撮影した写真です。建設中の建物はシネマコンプレックスです。

質問に戻ります。地下駐輪場と緑道の一部に新たにつくることができるかもしれない駐輪場を比較してみます。地下駐輪場のデメリットは、調布駅に直接乗り入れることができず、一旦駅前広場に上がってから、再び地下駅におりていく不便な構造。2、1,900台で19億円、1台当たり100万円の建設費がかかる。3、建設の影響で樹木が伐採されるなどでしょうか。
一方、緑道等予定地の一部に駐輪場をつくるデメリットは、1、緑道の面積が減る。2、場合によっては駅までの距離が地下駐輪場より遠くなる可能性があるなどでしょうか。
建設を着工する前にもう一度だけ立ちどまり、費用対効果とメリット、デメリットを比較し、アンケートを含め、市民にもう一度だけ聞いてみるお考えはないのでしょうか。
駐輪場の設置について、もう一度立ちどまるとしたら、鉄道会社に一定の費用負担をお願いすることについても、一度、市民に聞いてみたらどうでしょうか。
平成26年第1回定例会の一般質問で述べましたが、調布市と同じように連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線は、いずれも線路跡地に鉄道会社が駐輪場を設置しています。
市長は、市民と鉄道会社のどちらの利益を優先するのでしょうか。市長が鉄道会社ファーストだとしたらとても悲しいことです。費用負担について、市民に確認してから結論を出すお考えはあるのか、お伺いします。
<答弁>
◎岩本宏樹 都市整備部長
続きまして、調布駅南地下駐輪場につきましては、平成26年第1回調布市議会定例会で駐輪場の全体計画と事業費を示した上で、市民の意向を確認すべきとの御判断をいただいたことを受け、平成26年度にアンケート調査を実施しました。
アンケートの内容につきましては、市議会の皆様の御意見を丁寧にお伺いし、全体計画案のメリット、デメリット、事業費等も記載するほか、地下での接続がないことなど、できるだけ各案の概要がイメージしやすいように作成をしたもので、無作為抽出の市民3,000名のほか、駐輪場利用者や鉄道敷地沿道の居住者にもお願いをするとともに、市庁舎にも配架をし、多くの方から回答をいただきました。
その結果、過半数の方が現在の位置での地下駐輪場を含む整備案が妥当であると回答しており、一昨年、平成27年2月に市報で公表するとともに、同年8月にアンケート結果について報告会を開催し、広く市民に報告をいたしました。
また、昨年6月に開催をした事業認可説明会においても、駐輪場利用者の動線について説明を行ったところですが、今後に向けても工事説明会等の機会を捉え、駅舎と地下での接続がないことを含め、情報発信に努めてまいります。
調布駅南地下自転車駐車場については、駅前広場計画との整合を図りながら、平成27年11月に都市計画決定し、平成28年4月に東京都から、平成31年3月末までの認可期間で事業認可を取得したところですが、その手続の各段階において市民意見をいただくとともに、市議会へも報告をしながら進めてまいりました。
鉄道敷地における駐輪場の整備計画についても、議会や市民の皆様の意見を取り入れながら取りまとめたものであり、現在、段階的に整備を進めているところであります。
<質問>
◆大須賀浩裕
次は、調布駅前公園、通称タコ公園についてお尋ねします。
市長は、基本的施策でラグビーワールドカップとオリンピック・パラリンピックが調布で開催されることは、調布のまちの魅力を国内外に発信できる絶好の機会と述べておられます。調布のまちの魅力とは何でしょうか。映画、音楽、スポーツ、ゲゲゲの鬼太郎、新選組、味の素スタジアム、FC東京、深大寺、多摩川などでしょうか。
タコ公園で遊ぶ子どもたちの笑顔と歓声、子どもたちが遊んでいる様子を通りかかった市民が温かく見守っている姿も、調布を代表する大きな魅力だったのではないでしょうか。
お別れ会には、子どもたちはもちろんのこと、多くの大人も駆けつけました。ことしの成人式でも懐かしくタコ公園の思い出を語っていた新成人が何人もいました。子どもたちにとってタコ公園は、単に遊ぶ場所ではなく、最も大切な調布の原風景だったのかもしれません。国内にこのような公園がほかにあるのでしょうか。
市は、タコ公園の代替機能を持った公園を市役所西側の線路跡地につくる計画と説明してきました。市長は、タコのお別れ会に当たり、長年にわたり、多くの市民にタコ公園という愛称で親しまれ、子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園だった。駅前広場の歴史と市民の皆様の思いを受け継ぎながら、一層愛される公園を目指すとのメッセージをお寄せになりました。
子どもたちの笑顔と歓声が絶えないタコ公園、最大の特色はどうなってしまうのでしょうか。子どもの声がうるさいと、市内でも周辺住民の反対で2つの保育園がつくれなかったことは、皆さんも御承知のことだと思います。
スクリーンをごらんください。

これは、タコ公園の代替公園の予定地を市役所から、あるいは予定地の端から撮った写真です。代替公園予定地の西側には、住宅が建っています。万が一、うるさいと怒られるようなことがあったら、子どもたちが安心して遊ぶことができるのでしょうか。
質問に戻り、お伺いします。代替予定地周辺の住民にどのように説明してきたのでしょうか。子どもが安心して遊べる機能、笑顔と歓声が絶えない公園としての機能は担保されるのでしょうか。されるとすれば、その根拠は何でしょうか。
市長は、子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園が駅前にあったことをどう評価しておられるのでしょうか。今後も駅周辺にそのような特色を持った公園をつくっていくことについてのお考えをお聞かせください。
最も大切なことは、子どもたちが安心して遊ぶことができ、大人が見守っていることだと思います。最も適している場所は駅前広場ではないでしょうか。
代替地を市役所西側の線路跡地に求めるのではなく、計画を変更して駅前広場用地に求めることはどうでしょうか。そうすれば、代替予定だった都市公園部分、約1,800メートルの一部に駐輪施設をつくることも可能だと思いますが、お考えをお聞かせください。
計画では、今月中に撤去される予定のようですが、結果的にタコの滑り台はまだ存命しています。いっそのこと、長友市長の英断が必要ですが、工事の方法を工夫することにより撤去を中止し、タコの滑り台に復活してもらい、子どもたちに色も塗りかえてもらい、2019年と2020年には調布の子どもたちと国内外から調布を訪れる世界中の子どもたちとの交流拠点にしてみたらどうでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
<答弁>
◎岩本宏樹 都市整備部長
閉鎖した通称タコ公園の代替地として線路跡地ではなく、現在整備中の駅前広場内に求めるとの御提案ですが、調布駅前広場は、都市計画道路として都市計画決定し、事業認可を取得し、事業を進めており、その機能を阻害しない形で公園として整備することは極めて難しい状況です。
一方で、市民の皆様に親しまれる駅前広場整備を目指し、子どもが安心して過ごせる空間としてプレーゾーンとして検討しているところです。
また、調布駅南側広場においては、現在、既に閉鎖済みの調布南自転車駐車場や、通称タコ公園の遊具など、既存構造物等の撤去工事を進めているところであり、御理解賜りますようお願いいたします。
◎柏原公毅 環境部長
私からは、調布駅前公園及びその代替となる公園についてお答えします。
調布駅前公園は、調布駅前のシンボルの1つであったタコの滑り台や駅前という好立地であったことなどから、昭和47年の開園以降、世代を超えて大変多くの方々に御利用いただいてまいりました。昨年9月末の閉園時には、公園の閉園を惜しむ多くの声をいただき、この公園がいかに市民に愛されてきたのかということを改めて実感いたしました。
市では、この調布駅前公園の代替公園として、市役所西側の京王相模原線の鉄道敷地跡を考えており、平成29年度から設計作業に着手する予定です。
調布駅前公園の利用者であった保育園や、昨年9月30日実施したタコのお別れ会などにおいて、市民からいただいた御意見では、鉄道敷地に整備する公園にタコの滑り台を設置してほしいなど、子どもが遊べる機能を主とした公園を求める声が多くあり、これらを踏まえ設計を進める必要があると考えています。
一方で、議員の御質問にありましたとおり、敷地の西側には住宅地が隣接しているため、公園利用に伴う音を懸念する御意見もあろうかと思います。このため、今後の設計においては、周辺の方々と丁寧に意見交換しながら、公園の位置づけや機能について御理解をいただくよう努めてまいります。
また、幅は10メートル程度と浅いものの、延長が約180メートルと長いため、遊具を設置する場合においても、周辺の住宅との間隔に配慮しながら進めていく必要があると考えております。
調布駅前公園同様に、老若男女、多くの利用者に親しまれる公園を目指すとともに、近隣の方々にも配慮した公園となるよう進めてまいります。
<質問>
◆大須賀浩裕
次に、公共施設棟と駅前広場についてお尋ねします。
平成23年の基本設計や一般質問での答弁から、公共施設棟の機能は、交番、公衆トイレ、観光案内所、市の出先窓口、ミュージアム、展望ホール、選挙の期日前投票所などと説明されてきましたが、最近になり計画が大きく変わったようです。
スクリーンをごらんください。

2月24日の全議員説明会で示された調布駅前広場課題検討図です。当初案から大きく変更した内容にもかかわらず、質疑を受け付けない全議員説明会で説明するというあり方には、大いに疑問を呈することをまず申し上げておきます。
公共施設棟は、安全対策と費用面から交番が独立し、公衆トイレが地下駐輪場の地上出入り口に併設し、設置される方向となったため、導入機能やあり方について検討が必要とされ、このままでは施設棟そのものがなくなってしまいそうです。そうなったら著名な建築家に払ったお金はどうなるのでしょうか。
市は、平成23年に中心市街地デザイン検討及び公共施設他実施設計業務委託料1,732万円余など、平成20年から4年間にわたり合計3,630万円余を安藤忠雄建築研究所に支払っています。安藤建築研究所に設計をお願いしたのは、市長の強い希望があったとお聞きしていますが、貴重な税金が無駄になってしまうのが心配です。
質問に戻ります。課題検討図にある芝生、噴水、西側プレーゾーンも検討が必要なようです。公共施設棟がなくなれば、それを覆う大屋根も必要がなくなり、このままでは当初の計画のとおり残る施設は、ロータリー部分と上屋だけになってしまうかもしれません。
お伺いしますが、この間、公共施設棟と駅前広場の機能について、誰がどこでどのように検討してきたのでしょうか。公共施設棟はどうなってしまうのでしょうか。駅前広場の計画自体もどうなってしまうのでしょうか。
調布駅周辺の公共施設のあり方も大きく問われています。市民の芸術文化振興の中心となるグリーンホールは、都市計画区域内に屋外階段があるため、地下駐輪場建設後に屋外階段を取り壊す方向で、建物内の階段を使うにしても、収容人数の大幅減など、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。このことは、都市計画変更した平成14年にわかっていたはずなのに、今まで何をしてきたのでしょうか。
一方、高齢者や障害者の福祉サービスの拠点である総合福祉センターは、調布駅周辺地区計画が同じく平成14年に都市計画変更されたときに、敷地内に区画道路が拡幅されることになり、こちらも使えなくなることがわかっていたはずです。
どちらの建物も今まで、なぜ議会にも市民にもきちんと説明してこなかったのでしょうか。長友市長のリーダーシップは、どこで何をしていたのでしょう。
<答弁>
◎岩本宏樹 都市整備部長
次に、公共施設棟についてであります。
公共施設棟については、これまで中心市街地における産業振興と経済の活性化に寄与し、地域情報の発信拠点とすることを目的に検討を進めてまいりました。また、そこに導入する機能としては、交番、公衆トイレのほか、観光情報施設等での活用が図れる多目的スペースの配置を検討してきたところです。
このうち交番につきましては、平成24年12月20日に開催をされました中心市街地基盤整備等特別委員会にて御説明をさせていただいたとおりでありますが、治安上の問題や費用負担、工事スケジュールなどの課題があったことから、警視庁側との協議を踏まえ、駅前広場内に別棟で設置をすることとなったものであります。
また、公衆トイレにつきましては、ラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックの開催を見据え、なるべく早期の機能確保が必要と判断をし、現在、公共施設棟とは切り離し、広場南西側に検討しております地下自転車駐車場の出入り口と併設をする形で機能確保を図りたいと考えているところであります。
また、大屋根につきましては、駅の広場口や公共施設棟と一体となった空間として、雨にぬれずに南北の行き来ができる空間となるほか、雨天時における利活用の可能性を創出すると認識をしております。
このように、当初、公共施設棟の検討時点とは諸条件が変化をしてきていることから、デザイン・コンセプトの概念を生かしながら、新たに導入する機能を含め、そのあり方について検討してまいりたいと考えております。
このほか、御指摘のとおり西側のプレーゾーン、芝生、防災機能、樹木の配置等を含め、今後も引き続き検討が必要であります。市議会並びに広く市民の皆様方と意見交換を重ねながら、方向性を定め、具体化していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
<質問>
◆大須賀浩裕
次は、景観についてお伺いします。
江戸時代末期から明治時代に日本を訪れた多くの外国人が、街並みに代表される日本のすぐれた景観に絵を見ているようだと驚嘆したと言われています。しかし、明治維新以降、特に戦後の高度経済成長の歩みにより、経済的には豊かになりましたが、一方で多くの景観が失われてきたのではないでしょうか。
市長は、日本貿易振興会に在職中、フランスやベルギーに赴任した経験がおありです。景観にも格別のお考えをお持ちかと思いますが、景観に対する市長の御見識をお聞かせください。
一方、調布市の景観整備の現実はどうなっているのでしょうか。調布、布田、国領の3駅が地下化され、布田駅と国領駅には新しい駅前広場ができ、布田駅の周辺には土地区画整理事業で新しい建物が建築されました。
その建物を見ると、高さ、形、色彩などのデザインが個性的です。もちろん建築主さんには自由に好きなものを建てる権利はありますが、ばらばらでは残念ながら景観が統一されなくなってしまいます。
布田駅周辺に建物が建設されたのが、市が景観行政団体に移行する前だったので、景観の指導がお願い行政の域を出ずだったものの、市長御自身ができる努力はなかったのでしょうか。
一方、昨年11月の市議会全員協議会で、調布駅前交番のデザインについて、市長にお聞きしました。新生調布の玄関である駅前広場に、最初に建った建物が交番でした。調布駅前広場は調布の顔です。調布の特色を広場内にできる建物にどう反映できるのかは、重大な課題ではないでしょうか。
私は、市長が映画やゲゲゲの鬼太郎など、調布の何らかの特色をデザインに取り入れてほしいと、都や警視庁に要望したけれど実現しなかったと思っていました。全員協議会で質問したとき、市長のお答えは、正直に言って、私自身は、デザインについて特段強い思いはないというものでした。答弁をお聞きして驚きました。調布のさまざまな特色をワンポイントでもいいからデザインに取り入れてもらいたいと要請することは、意味のないことなのでしょうか。
2つの事例を含め、景観行政の責任者として、市長御自身はどう御努力されたきたのかをお伺いします。また、すぐれた景観をつくっていくために必要なことは何とお考えでしょうか。
<答弁>
◎長友貴樹 市長
次に、景観施策についてですが、市では、地域の特性を生かした魅力的な景観形成を推進するため、平成25年6月に調布市景観条例を施行し、景観行政団体に移行するとともに、平成26年4月には景観法に基づく調布市景観計画を施行しています。
景観計画においては、調布、布田、国領の3駅を中心とする、いわゆる中心市街地を駅の景観形成推進地区として位置づけ、景観形成基準を設定し、景観法に基づく届け出を義務づけています。これにより、地区内における一定規模以上の建築物の新築時等に事業者と景観形成に向けた協議を行い、事業者の協力のもと、景観形成の観点からの配慮をいただいています。
一方で、景観法の届け出制度は、一定規模以上の建築行為等を対象とし、緩やかな規制誘導であることから、この届け出制度のほか、地区計画等の都市計画制度、街づくり条例に基づく街づくり協定、景観法に基づく景観協定等も活用しながら取り組んでいます。
調布駅前交番のデザインについては、建物所有者が警視庁であることや、建物用途等の特殊性から、基本的には警視庁の意向によるものとなっています。しかし、市では、当該建物が調布駅前広場に与える景観的な影響もあることから、調布駅前広場としてのデザインとの整合を図るため、建物に曲線を加える要望等を市から警視庁に申し入れた結果、一部の意見に配慮がなされ、現在の形状となったものです。
中心市街地は、多くの市民が関心を持っている地区であり、都市計画上も景観形成上も重要な拠点ですので、市民の皆様が愛着と誇りを持てる魅力ある中心市街地の街づくり、景観形成の推進に取り組んでまいります。
◎江田信久 都市整備部参事
私からは、良好な景観形成に向けての課題についてお答えをいたします。
これまで良好な景観形成が図られた事例としましては、緑ケ丘二丁目地区において、平成28年3月に市内初となる景観協定の認可を行いました。
この景観協定は、地域の良好な景観を保全するため、建物の形態、色彩、緑化のほか、清掃、美化活動に関する事項なども含まれており、景観法に基づき許可することにより、その実効性が担保され、安定的、継続的な運用が図れることになります。
また、旧調布富士見町住宅地区において大きな課題であった団地建てかえに伴い、住民、事業者、市の協働による良好な景観形成が評価され、平成28年度都市景観大賞の大賞である国土交通大臣賞を受賞しました。
このように地域のまちづくりや景観形成を進めていくためには、地域の住民発意と合意形成が極めて重要であり、市民の方々の財産に対する制約、制限について御理解、御協力をいただく必要があります。
一方で、市民がまちづくりや景観形成のルールづくりなどに取り組むために当たっては、関係する法令や制度も多く、なじみにくい現状もあります。そのため市では、多くの市民に景観法などの制度や身近な景観を知っていただくよう努めており、景観計画を補完する色彩や屋外広告物のガイドラインの検討、市民検討会での景観に関する課題、将来像について意見交換、広報紙の発行等を行っています。
また、将来のまちづくり、景観づくりの担い手となる小・中学生を対象とした景観学習にも取り組んでいます。
まちづくりや景観形成につきましても、これまでと同様に景観法や都市計画法、街づくり条例等を活用するとともに、市民や事業者の方々との合意形成を図りながら、良好なまちづくりや景観形成を推進してまいります。
<再質問>
◆大須賀浩裕
1点だけ、市長に再質問させていただきたいと思います。タコ公園の代替公園についてであります。
市長も、メッセージで子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園だった、思いを受け継ぎ一層愛される公園を目指すとされています。
でも、私は、そんな簡単なもんじゃないと思うんですね。市役所西側のあの土地に代替公園を建てる、子どもたちが遊ぶということは、笑顔や歓声があふれるわけですから。今まで全く説明していないわけですよね。あそこは、今、静かな住宅地になっています。どうしたらいいのか。市長が先頭に立って、本気で笑顔と歓声があふれる公園をつくるんだという、そういう先頭に立つ力が周辺住民の方に響くかどうか。それが、きちんとした公園をつくれるかどうかということの一番の鍵だと私は思っています。
また、調布駅南口広場に子どもたちが遊べる公園、笑顔と歓声にあふれる公園を今の広場につくれる、つくるっていうのは、そんな簡単なことじゃないと思っています。いろんなハードルがあるでしょう。
ただし、遊具は置くことはできませんけど、モニュメントは置くことができるんですね。したがって、モニュメントもいろんなタイプがありますから、いろんな工夫をしながら、子どもたちが遊べる、それを駅を通りかかった大人たちが見守っている。そんな駅前広場が調布以外にあるんでしょうか。もしないとしたら、いろんな特色が調布にはありますけど、これこそ最大の調布の特色。今、決してそれを失ってはならない。ぜひとも、私は復活してもらいたいと思いますので、市長の決意のほどをお伺いしたいと思います。
<答弁>
◎長友貴樹 市長
まず、大須賀議員の既存のこれまであった公園に対する思い、大変貴重な御意見をいただいたと。思いは私も同じでございまして、都市計画上、あれが残せなかったことに対する残念さはあります。
それから、簡単に申し上げますが、今度つくっていくところに関して、他の部長からも答弁いたしましたけれども、ぜひ周辺の理解をいただいた上で、子どもたちの声が聞こえる、そういう公園にしていくという思いは全く同じでございますので、最大限の努力をいたします。
それから、プレーゾーンと私どもが申しておる今後のスペースに関しては、でき得る限り、可能な限り、いろんな方の御要望をお聞きしながら、その中身について考えていきたいと、そのように思っております。
<取りまとめ>
◆大須賀浩裕
時間がありませんので、取りまとめたいと思います。
まず、調布の駅前公園についてですけども、本気で私は、日本一の公園になれると思っているんです。だからこそ、市長を先頭に、都市整備部を先頭に頑張っていらっしゃいますよね。でも、そこには、欠かすことのできない要素がある。1つは緑です、花ですよ。そして、子どもたちの笑顔と歓声です。そして、調布駅前広場は、何といっても調布の顔です。
だからこそ、調布の特色、いろんな特色がありますよね。それをいろんな形で駅前広場に具現化してもらいたいと私は思っているんですね。だからこそ、警視庁がつくるから、東京都がつくるから、交番のことは余り知らない。それじゃ、市長、もっとこだわってほしいんですよ。日本一の駅前広場をつくるために、市長の情熱をぶつけてほしいんです。交番をつくるにも、何かワンポイントでもいいから調布の特色をどこかにつけてくれと。言って無駄であっても、私は、そういう努力を市長にしていただきたいんです。その市長の情熱が、日本一の広場を生むきっかけになればいいなと私は考えております。
また、市長の説明責任ですけども、今回も樹木や交番、あるいはグリーンホール、総合福祉センター、公文書、市長の特徴なのか、行政の特徴なのかわかりませんけども、まとめて報告したがるんですよね、まとめて。まず第1報を入れる、第2報、第3報の続報を入れる。今回の公文書にしても、今の段階で市民に全く知らせていないということは、あり得ないと私は思っています。
市長は、当選以来、情報開示、市民参加、とっても大事にされてきました。原点に立ち返って、情報の共有についてももっと本腰を入れて、徹底して取り組んでいただきたいと思います。
以上で私の一般質問を終わります。
テーマは・・・
調布駅前広場について
(1) 樹木について
(2) 地下駐輪場について
(3) 整備計画について
調布駅前広場については、第1回定例会でも3月7日に質問をしました。
テーマは
1.都市計画のあり方について
(1)調布駅周辺の計画について
(2)景観について
2.行政と議会・市民との信頼関係について
(1)行政内部情報の流出事件について
質問と答弁の簡単な内容が、5月5日発行の市議会だより第229号に載っています。
(市議会ホームページより)

質問して以降、「細かい質問の内容が知りたい」と数人の方に言われました。
5月24日からインターネットで第1回定例会の会議録が公開されています。
質問は「一括質問方式」で行いましたが、読みやすいように「一問一答方式」に編集して転載します。
(市議会会議録平成29年第1回定例会 大須賀一般質問より)
<質問>
◆大須賀浩裕
今回の質問は、大きくは都市計画のあり方についてと行政と議会、市民との信頼関係について、この2点についてお伺いします。都市計画のあり方についての初めに、調布駅周辺の計画について何点かお尋ねします。
まず、駅前広場の樹木についてお伺いします。
樹木の伐採に関しては、市は、市民に十分に説明し、理解されていると議会に報告し、私たちは、その報告を信じてきました。ところが、伐採に反対する市民団体、調布駅南口広場樹木を守る会――以下、守る会と言います――の署名活動に1万5,000名を超える市民が署名をしました。このことは、市の計画に1万5,000名を超える市民が反対を表明していることを意味します。中心メンバーに近隣の自治会長さんもいるとお聞きしています。
ことし1月30日に市長と市議会に提出された守る会の要望書には、署名に応えたほとんどの方が樹木の伐採を知らなかったと驚いた。駅前広場の計画は市民に周知されたものと言えないとあります。
樹木について、市の計画は二転三転してきました。中心市街地デザイン・コンセプトで調布駅前広場を庭園の中の駅前広場と位置づけながら、平成28年度当初案では、原則伐採。昨年11月の市議会全員協議会では、11本保全、22本移植、68本伐採。ところが、市長は、2月21日の記者会見で33本残す考えを改め、51本を残すことにしたと発表なさいました。
この案は、2月24日に説明のみで、質疑はなしという異例な形で開催された全議員説明会で示されました。守る会には合意されていない、議会には3日後に説明する、このような状況で市の最終案が記者会見で発表されたことに違和感を感じます。守る会との意見交換はもちろん大切ですが、議会との意見交換、協議は大切ではないのでしょうか。
また、市が1月10日に守る会の案を受けてから、全議員説明会で最終案を示すまで1カ月半もありました。議会への説明を第1回定例会の議案送付の2月20日より前に開催すれば、事前審査に当たらず質疑や協議ができたはずです。4日間早めることが難しかったとは思えません。積極的に議会と協議をしようとする姿勢が長友市長におありなのでしょうか。
さて、樹木の伐採は市長名で行われます。今回、市長御自身も伐採される樹木はもちろんのこと、全ての木と向かい合われたことだと推察いたします。私は、昨年の11月に調布駅前広場の全ての樹木の写真を撮りました。ちょっとセットさせていただきます。
スクリーンをごらんください。

撮影しながら、これほど多くの樹木があったことを改めて認識しました。樹木の中には、第一小学校時代の木もあり、先人たちが時代をかけて築いてきた、まさに調布駅前広場の森と呼ぶにふさわしいものでした。この森は、先人たちが私たちに残してくれたレガシーと言えるのではないでしょうか。歴史と思い出のある木を一本でも残すことは、とても大切なことだと痛感しました。
質問に戻ります。2019ラグビーワールドカップ、2020オリンピック・パラリンピックで世界中から多くの人が調布を訪れることでしょう。駅前広場のたくさんの緑を生かしながら、新たに多くの花を市民との協働で植え、国内外、世界中の人を緑と花で歓迎することは大変意味のあることだと思います。
市長は、基本的施策で、東京都を初め、多様な主体とも連携し、多摩地域全体の振興にも寄与するさまざまな有形、無形のレガシーの創出に向け取り組んでいくと述べておられます。調布の先人たちが築いてきた足元のレガシーを次の世代につなげていくことを新たなレガシーとすることも重要なことではないでしょうか。
何点かお尋ねします。今までと、そして、これからの緑あふれる駅前広場の魅力について、市長はどのようにお考えでしょうか。伐採か保存か、市の計画が二転三転してきた理由はどこにあるとお思いでしょうか。守る会との話し合いは大切なことですが、守る会以外の市民への説明はどうするのでしょうか。この間の議会と市民への説明責任のあり方について、市長の見解をお伺いします。
<答弁>
◎長友貴樹 市長
調布駅前広場については、京王線連続立体交差事業の計画に合わせ、南北一体のまちづくりを進めるため、平成12年3月に中心市街地街づくり総合計画として取りまとめて以降、市として百年の計とも言われる一大プロジェクトを進めているところです。
調布駅前広場計画は、現在の諸機能に加え、鉄道とバス等との乗り継ぎの利便性を確保する交通結節機能を充実させるとともに、環境機能として潤いや安らぎのある都市空間とするため、緑あふれる空間を創出することとあわせ、にぎわいや交流機能を兼ね備えた広場とするため、多目的広場空間を確保すべく検討を進めています。
調布駅前広場の検討に当たっては、これまで駅前広場研究会を初め、市民との意見交換会やワークショップ、パブリックコメント手続など、検討の各段階で多様な市民参加手法を実践しながら、計画を取りまとめてきたところです。
しかしながら、計画を具現化する段階において、既存樹木の保全等に関して、より広範に意見を聴取する必要があったと認識しています。
引き続き、調布駅前広場事業の進捗を図りつつ、整備に当たっては、議会の皆様との議論や市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭などに出向いて市民の御意見を伺う手法も活用するなど、丁寧な説明に努めながら事業を進めてまいります。
次に、調布駅周辺における大規模な公共施設については、各施設を取り巻く課題を整理しながら、将来的な更新等に向けた検討を進めているところであり、各施設機能のあり方や更新等について、早期にその方向性を定めてまいりたいと考えております。
◎岩本宏樹 都市整備部長
初めに、樹木についてです。
調布駅前広場内の既存樹木については、平成28年2月に移設する場合の安全面、費用面等を考慮し、原則撤去という市の方針を御説明いたしましたが、この間、保全を求める多くの声をいただいたことで、市民の皆様などに親しまれたきた調布駅前広場内の既存樹木に対する強い思いを改めて認識をしたところです。
その後、平成28年10月31日の中心市街地基盤整備等特別委員会、また、11月29日の全員協議会にて、既存樹木の活用案を御提案させていただきました。
現在提示をしている案につきましては、これまでの案に加えて、樹木保全に向けた市民の思いを受けとめ、市として移植先を広範囲に見直すとともに、広場の整備完了直後においても、一定程度の日陰を確保する観点から、幼木だけではなく成木の植樹を考慮した場合の新規樹木との費用比較を踏まえ、シンボルとなり得る樹木、記念樹的なものなどは調布駅前広場に残す、もしくは一旦広場外へ移植をした後に再び広場に戻すという考えを加味し、検討を加えたものであります。
<質問>
◆大須賀浩裕
次に、調布駅南地下自転車駐車場――以下、地下駐輪場と言います――についてお尋ねします。
市民への説明が足りないとして、平成26年第1回定例会で地下駐輪場設計費を除いた修正案が可決されました。その後、市は、平成26年12月にアンケート調査を実施しました。ことしの2月21日に守る会から市議会議員に渡された地下駐輪場についての疑問点には、市の行ったアンケートの内容は、市民に対して駐輪場は地上がよいか、地下がよいかを三択で問うもので、素案として示された地下駐輪場についての意見を問うものではなかった。地下駐輪場であるにもかかわらず、駅にはつながらないことがデメリットとしてアンケートに記載されていないのは手落ちなのではないかとあります。
スクリーンをごらんください。

地下駐輪場が駅に直結しないことは、アンケート本体に説明はありません。駅への接続はありませんと表記されていたのは、附属の参考資料でした。これですよね。これが附属の参考資料の1ページです。この1ページの中のこの部分を拡大したのが、これです。この部分の、ここのところに駐輪場にはつながっていませんと書いてあるわけです。駅への接続がない記載に気がつかなかった市民がいても、このような表記では不思議ではありません。
質問に戻ります。駅に直結していないことをどのくらいの市民が理解しているのでしょうか。地下駐輪場が完成し、利用が始まった段階で、利用者からこんな不便な駐輪場をどうしてつくったんだ、市と議会は市民の利便性を考えなかったのかと指摘されるようなことがないと自信を持って言い切れるでしょうか。
樹木について最大の反省は、市民への説明不足だったはずです。樹木について起こったことと同様のことが、地下駐輪場でも起こっていたら大変なことです。
お尋ねします。駐輪場計画について、市民への説明を十分したと市は考えているのでしょうか。アンケート実施後、駅に直結していないことをどう市民に説明してきたのでしょうか。また、このことを多くの市民が理解していると認識しているのでしょうか。しているとすれば、その根拠はなんでしょうか。
市は、中心市街地デザイン・コンセプトで調布、布田、国領各駅の駅前広場を庭園の中の駅前広場とし、庭園のような緑道空間で3つの駅と市内の自然をつなぐとしています。すばらしい構想だと思いますが、実際はどうでしょうか。
スクリーンをごらんください。

駅前広場が完成した布田駅と国領駅です。できたばかりで、樹木がまだ小さいことは理解しますが、どちらにも緑も花も余り見当たらず、庭園の中の駅前広場とはほど遠いように感じます。
調布駅については、御存じのように、守る会の御努力で一定の樹木が残ることになっています。
次の写真をごらんください。

中心市街地デザイン・コンセプトに基づく庭園広場と位置づけられた駅前広場模型の写真です。これを見ても構想と実態が随分違うような気がします。
質問に戻ります。市が本気で庭園構想を実現しようとしているのでしたら、線路跡地に緑道をつくる意義に賛同しますが、本気でないのでしたら、現在、緑道、生活道路等の予定地としている計画の一部を駐輪場に転用することについて、もう一度だけ市民に聞いてみるお考えはないのでしょうか。
スクリーンをごらんください。

調布駅周辺の線路跡地には、駐輪場予定地に隣接した緑道等の予定地が調布駅の東側に2カ所、2,400平方メートル、西側に2カ所、2,860平方メートル、合計4カ所、5,260平方メートルあります。
上の図、この図ですね。上の図は、鉄道敷地利用計画図で、青色が駐輪場、緑色が緑道等の予定地です。
下の写真は、商業施設の西側に位置する面積約990平方メートルの緑道等の予定地で、東側からと西側から撮影した写真です。建設中の建物はシネマコンプレックスです。

質問に戻ります。地下駐輪場と緑道の一部に新たにつくることができるかもしれない駐輪場を比較してみます。地下駐輪場のデメリットは、調布駅に直接乗り入れることができず、一旦駅前広場に上がってから、再び地下駅におりていく不便な構造。2、1,900台で19億円、1台当たり100万円の建設費がかかる。3、建設の影響で樹木が伐採されるなどでしょうか。
一方、緑道等予定地の一部に駐輪場をつくるデメリットは、1、緑道の面積が減る。2、場合によっては駅までの距離が地下駐輪場より遠くなる可能性があるなどでしょうか。
建設を着工する前にもう一度だけ立ちどまり、費用対効果とメリット、デメリットを比較し、アンケートを含め、市民にもう一度だけ聞いてみるお考えはないのでしょうか。
駐輪場の設置について、もう一度立ちどまるとしたら、鉄道会社に一定の費用負担をお願いすることについても、一度、市民に聞いてみたらどうでしょうか。
平成26年第1回定例会の一般質問で述べましたが、調布市と同じように連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線は、いずれも線路跡地に鉄道会社が駐輪場を設置しています。
市長は、市民と鉄道会社のどちらの利益を優先するのでしょうか。市長が鉄道会社ファーストだとしたらとても悲しいことです。費用負担について、市民に確認してから結論を出すお考えはあるのか、お伺いします。
<答弁>
◎岩本宏樹 都市整備部長
続きまして、調布駅南地下駐輪場につきましては、平成26年第1回調布市議会定例会で駐輪場の全体計画と事業費を示した上で、市民の意向を確認すべきとの御判断をいただいたことを受け、平成26年度にアンケート調査を実施しました。
アンケートの内容につきましては、市議会の皆様の御意見を丁寧にお伺いし、全体計画案のメリット、デメリット、事業費等も記載するほか、地下での接続がないことなど、できるだけ各案の概要がイメージしやすいように作成をしたもので、無作為抽出の市民3,000名のほか、駐輪場利用者や鉄道敷地沿道の居住者にもお願いをするとともに、市庁舎にも配架をし、多くの方から回答をいただきました。
その結果、過半数の方が現在の位置での地下駐輪場を含む整備案が妥当であると回答しており、一昨年、平成27年2月に市報で公表するとともに、同年8月にアンケート結果について報告会を開催し、広く市民に報告をいたしました。
また、昨年6月に開催をした事業認可説明会においても、駐輪場利用者の動線について説明を行ったところですが、今後に向けても工事説明会等の機会を捉え、駅舎と地下での接続がないことを含め、情報発信に努めてまいります。
調布駅南地下自転車駐車場については、駅前広場計画との整合を図りながら、平成27年11月に都市計画決定し、平成28年4月に東京都から、平成31年3月末までの認可期間で事業認可を取得したところですが、その手続の各段階において市民意見をいただくとともに、市議会へも報告をしながら進めてまいりました。
鉄道敷地における駐輪場の整備計画についても、議会や市民の皆様の意見を取り入れながら取りまとめたものであり、現在、段階的に整備を進めているところであります。
<質問>
◆大須賀浩裕
次は、調布駅前公園、通称タコ公園についてお尋ねします。
市長は、基本的施策でラグビーワールドカップとオリンピック・パラリンピックが調布で開催されることは、調布のまちの魅力を国内外に発信できる絶好の機会と述べておられます。調布のまちの魅力とは何でしょうか。映画、音楽、スポーツ、ゲゲゲの鬼太郎、新選組、味の素スタジアム、FC東京、深大寺、多摩川などでしょうか。
タコ公園で遊ぶ子どもたちの笑顔と歓声、子どもたちが遊んでいる様子を通りかかった市民が温かく見守っている姿も、調布を代表する大きな魅力だったのではないでしょうか。
お別れ会には、子どもたちはもちろんのこと、多くの大人も駆けつけました。ことしの成人式でも懐かしくタコ公園の思い出を語っていた新成人が何人もいました。子どもたちにとってタコ公園は、単に遊ぶ場所ではなく、最も大切な調布の原風景だったのかもしれません。国内にこのような公園がほかにあるのでしょうか。
市は、タコ公園の代替機能を持った公園を市役所西側の線路跡地につくる計画と説明してきました。市長は、タコのお別れ会に当たり、長年にわたり、多くの市民にタコ公園という愛称で親しまれ、子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園だった。駅前広場の歴史と市民の皆様の思いを受け継ぎながら、一層愛される公園を目指すとのメッセージをお寄せになりました。
子どもたちの笑顔と歓声が絶えないタコ公園、最大の特色はどうなってしまうのでしょうか。子どもの声がうるさいと、市内でも周辺住民の反対で2つの保育園がつくれなかったことは、皆さんも御承知のことだと思います。
スクリーンをごらんください。

これは、タコ公園の代替公園の予定地を市役所から、あるいは予定地の端から撮った写真です。代替公園予定地の西側には、住宅が建っています。万が一、うるさいと怒られるようなことがあったら、子どもたちが安心して遊ぶことができるのでしょうか。
質問に戻り、お伺いします。代替予定地周辺の住民にどのように説明してきたのでしょうか。子どもが安心して遊べる機能、笑顔と歓声が絶えない公園としての機能は担保されるのでしょうか。されるとすれば、その根拠は何でしょうか。
市長は、子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園が駅前にあったことをどう評価しておられるのでしょうか。今後も駅周辺にそのような特色を持った公園をつくっていくことについてのお考えをお聞かせください。
最も大切なことは、子どもたちが安心して遊ぶことができ、大人が見守っていることだと思います。最も適している場所は駅前広場ではないでしょうか。
代替地を市役所西側の線路跡地に求めるのではなく、計画を変更して駅前広場用地に求めることはどうでしょうか。そうすれば、代替予定だった都市公園部分、約1,800メートルの一部に駐輪施設をつくることも可能だと思いますが、お考えをお聞かせください。
計画では、今月中に撤去される予定のようですが、結果的にタコの滑り台はまだ存命しています。いっそのこと、長友市長の英断が必要ですが、工事の方法を工夫することにより撤去を中止し、タコの滑り台に復活してもらい、子どもたちに色も塗りかえてもらい、2019年と2020年には調布の子どもたちと国内外から調布を訪れる世界中の子どもたちとの交流拠点にしてみたらどうでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
<答弁>
◎岩本宏樹 都市整備部長
閉鎖した通称タコ公園の代替地として線路跡地ではなく、現在整備中の駅前広場内に求めるとの御提案ですが、調布駅前広場は、都市計画道路として都市計画決定し、事業認可を取得し、事業を進めており、その機能を阻害しない形で公園として整備することは極めて難しい状況です。
一方で、市民の皆様に親しまれる駅前広場整備を目指し、子どもが安心して過ごせる空間としてプレーゾーンとして検討しているところです。
また、調布駅南側広場においては、現在、既に閉鎖済みの調布南自転車駐車場や、通称タコ公園の遊具など、既存構造物等の撤去工事を進めているところであり、御理解賜りますようお願いいたします。
◎柏原公毅 環境部長
私からは、調布駅前公園及びその代替となる公園についてお答えします。
調布駅前公園は、調布駅前のシンボルの1つであったタコの滑り台や駅前という好立地であったことなどから、昭和47年の開園以降、世代を超えて大変多くの方々に御利用いただいてまいりました。昨年9月末の閉園時には、公園の閉園を惜しむ多くの声をいただき、この公園がいかに市民に愛されてきたのかということを改めて実感いたしました。
市では、この調布駅前公園の代替公園として、市役所西側の京王相模原線の鉄道敷地跡を考えており、平成29年度から設計作業に着手する予定です。
調布駅前公園の利用者であった保育園や、昨年9月30日実施したタコのお別れ会などにおいて、市民からいただいた御意見では、鉄道敷地に整備する公園にタコの滑り台を設置してほしいなど、子どもが遊べる機能を主とした公園を求める声が多くあり、これらを踏まえ設計を進める必要があると考えています。
一方で、議員の御質問にありましたとおり、敷地の西側には住宅地が隣接しているため、公園利用に伴う音を懸念する御意見もあろうかと思います。このため、今後の設計においては、周辺の方々と丁寧に意見交換しながら、公園の位置づけや機能について御理解をいただくよう努めてまいります。
また、幅は10メートル程度と浅いものの、延長が約180メートルと長いため、遊具を設置する場合においても、周辺の住宅との間隔に配慮しながら進めていく必要があると考えております。
調布駅前公園同様に、老若男女、多くの利用者に親しまれる公園を目指すとともに、近隣の方々にも配慮した公園となるよう進めてまいります。
<質問>
◆大須賀浩裕
次に、公共施設棟と駅前広場についてお尋ねします。
平成23年の基本設計や一般質問での答弁から、公共施設棟の機能は、交番、公衆トイレ、観光案内所、市の出先窓口、ミュージアム、展望ホール、選挙の期日前投票所などと説明されてきましたが、最近になり計画が大きく変わったようです。
スクリーンをごらんください。

2月24日の全議員説明会で示された調布駅前広場課題検討図です。当初案から大きく変更した内容にもかかわらず、質疑を受け付けない全議員説明会で説明するというあり方には、大いに疑問を呈することをまず申し上げておきます。
公共施設棟は、安全対策と費用面から交番が独立し、公衆トイレが地下駐輪場の地上出入り口に併設し、設置される方向となったため、導入機能やあり方について検討が必要とされ、このままでは施設棟そのものがなくなってしまいそうです。そうなったら著名な建築家に払ったお金はどうなるのでしょうか。
市は、平成23年に中心市街地デザイン検討及び公共施設他実施設計業務委託料1,732万円余など、平成20年から4年間にわたり合計3,630万円余を安藤忠雄建築研究所に支払っています。安藤建築研究所に設計をお願いしたのは、市長の強い希望があったとお聞きしていますが、貴重な税金が無駄になってしまうのが心配です。
質問に戻ります。課題検討図にある芝生、噴水、西側プレーゾーンも検討が必要なようです。公共施設棟がなくなれば、それを覆う大屋根も必要がなくなり、このままでは当初の計画のとおり残る施設は、ロータリー部分と上屋だけになってしまうかもしれません。
お伺いしますが、この間、公共施設棟と駅前広場の機能について、誰がどこでどのように検討してきたのでしょうか。公共施設棟はどうなってしまうのでしょうか。駅前広場の計画自体もどうなってしまうのでしょうか。
調布駅周辺の公共施設のあり方も大きく問われています。市民の芸術文化振興の中心となるグリーンホールは、都市計画区域内に屋外階段があるため、地下駐輪場建設後に屋外階段を取り壊す方向で、建物内の階段を使うにしても、収容人数の大幅減など、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。このことは、都市計画変更した平成14年にわかっていたはずなのに、今まで何をしてきたのでしょうか。
一方、高齢者や障害者の福祉サービスの拠点である総合福祉センターは、調布駅周辺地区計画が同じく平成14年に都市計画変更されたときに、敷地内に区画道路が拡幅されることになり、こちらも使えなくなることがわかっていたはずです。
どちらの建物も今まで、なぜ議会にも市民にもきちんと説明してこなかったのでしょうか。長友市長のリーダーシップは、どこで何をしていたのでしょう。
<答弁>
◎岩本宏樹 都市整備部長
次に、公共施設棟についてであります。
公共施設棟については、これまで中心市街地における産業振興と経済の活性化に寄与し、地域情報の発信拠点とすることを目的に検討を進めてまいりました。また、そこに導入する機能としては、交番、公衆トイレのほか、観光情報施設等での活用が図れる多目的スペースの配置を検討してきたところです。
このうち交番につきましては、平成24年12月20日に開催をされました中心市街地基盤整備等特別委員会にて御説明をさせていただいたとおりでありますが、治安上の問題や費用負担、工事スケジュールなどの課題があったことから、警視庁側との協議を踏まえ、駅前広場内に別棟で設置をすることとなったものであります。
また、公衆トイレにつきましては、ラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックの開催を見据え、なるべく早期の機能確保が必要と判断をし、現在、公共施設棟とは切り離し、広場南西側に検討しております地下自転車駐車場の出入り口と併設をする形で機能確保を図りたいと考えているところであります。
また、大屋根につきましては、駅の広場口や公共施設棟と一体となった空間として、雨にぬれずに南北の行き来ができる空間となるほか、雨天時における利活用の可能性を創出すると認識をしております。
このように、当初、公共施設棟の検討時点とは諸条件が変化をしてきていることから、デザイン・コンセプトの概念を生かしながら、新たに導入する機能を含め、そのあり方について検討してまいりたいと考えております。
このほか、御指摘のとおり西側のプレーゾーン、芝生、防災機能、樹木の配置等を含め、今後も引き続き検討が必要であります。市議会並びに広く市民の皆様方と意見交換を重ねながら、方向性を定め、具体化していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
<質問>
◆大須賀浩裕
次は、景観についてお伺いします。
江戸時代末期から明治時代に日本を訪れた多くの外国人が、街並みに代表される日本のすぐれた景観に絵を見ているようだと驚嘆したと言われています。しかし、明治維新以降、特に戦後の高度経済成長の歩みにより、経済的には豊かになりましたが、一方で多くの景観が失われてきたのではないでしょうか。
市長は、日本貿易振興会に在職中、フランスやベルギーに赴任した経験がおありです。景観にも格別のお考えをお持ちかと思いますが、景観に対する市長の御見識をお聞かせください。
一方、調布市の景観整備の現実はどうなっているのでしょうか。調布、布田、国領の3駅が地下化され、布田駅と国領駅には新しい駅前広場ができ、布田駅の周辺には土地区画整理事業で新しい建物が建築されました。
その建物を見ると、高さ、形、色彩などのデザインが個性的です。もちろん建築主さんには自由に好きなものを建てる権利はありますが、ばらばらでは残念ながら景観が統一されなくなってしまいます。
布田駅周辺に建物が建設されたのが、市が景観行政団体に移行する前だったので、景観の指導がお願い行政の域を出ずだったものの、市長御自身ができる努力はなかったのでしょうか。
一方、昨年11月の市議会全員協議会で、調布駅前交番のデザインについて、市長にお聞きしました。新生調布の玄関である駅前広場に、最初に建った建物が交番でした。調布駅前広場は調布の顔です。調布の特色を広場内にできる建物にどう反映できるのかは、重大な課題ではないでしょうか。
私は、市長が映画やゲゲゲの鬼太郎など、調布の何らかの特色をデザインに取り入れてほしいと、都や警視庁に要望したけれど実現しなかったと思っていました。全員協議会で質問したとき、市長のお答えは、正直に言って、私自身は、デザインについて特段強い思いはないというものでした。答弁をお聞きして驚きました。調布のさまざまな特色をワンポイントでもいいからデザインに取り入れてもらいたいと要請することは、意味のないことなのでしょうか。
2つの事例を含め、景観行政の責任者として、市長御自身はどう御努力されたきたのかをお伺いします。また、すぐれた景観をつくっていくために必要なことは何とお考えでしょうか。
<答弁>
◎長友貴樹 市長
次に、景観施策についてですが、市では、地域の特性を生かした魅力的な景観形成を推進するため、平成25年6月に調布市景観条例を施行し、景観行政団体に移行するとともに、平成26年4月には景観法に基づく調布市景観計画を施行しています。
景観計画においては、調布、布田、国領の3駅を中心とする、いわゆる中心市街地を駅の景観形成推進地区として位置づけ、景観形成基準を設定し、景観法に基づく届け出を義務づけています。これにより、地区内における一定規模以上の建築物の新築時等に事業者と景観形成に向けた協議を行い、事業者の協力のもと、景観形成の観点からの配慮をいただいています。
一方で、景観法の届け出制度は、一定規模以上の建築行為等を対象とし、緩やかな規制誘導であることから、この届け出制度のほか、地区計画等の都市計画制度、街づくり条例に基づく街づくり協定、景観法に基づく景観協定等も活用しながら取り組んでいます。
調布駅前交番のデザインについては、建物所有者が警視庁であることや、建物用途等の特殊性から、基本的には警視庁の意向によるものとなっています。しかし、市では、当該建物が調布駅前広場に与える景観的な影響もあることから、調布駅前広場としてのデザインとの整合を図るため、建物に曲線を加える要望等を市から警視庁に申し入れた結果、一部の意見に配慮がなされ、現在の形状となったものです。
中心市街地は、多くの市民が関心を持っている地区であり、都市計画上も景観形成上も重要な拠点ですので、市民の皆様が愛着と誇りを持てる魅力ある中心市街地の街づくり、景観形成の推進に取り組んでまいります。
◎江田信久 都市整備部参事
私からは、良好な景観形成に向けての課題についてお答えをいたします。
これまで良好な景観形成が図られた事例としましては、緑ケ丘二丁目地区において、平成28年3月に市内初となる景観協定の認可を行いました。
この景観協定は、地域の良好な景観を保全するため、建物の形態、色彩、緑化のほか、清掃、美化活動に関する事項なども含まれており、景観法に基づき許可することにより、その実効性が担保され、安定的、継続的な運用が図れることになります。
また、旧調布富士見町住宅地区において大きな課題であった団地建てかえに伴い、住民、事業者、市の協働による良好な景観形成が評価され、平成28年度都市景観大賞の大賞である国土交通大臣賞を受賞しました。
このように地域のまちづくりや景観形成を進めていくためには、地域の住民発意と合意形成が極めて重要であり、市民の方々の財産に対する制約、制限について御理解、御協力をいただく必要があります。
一方で、市民がまちづくりや景観形成のルールづくりなどに取り組むために当たっては、関係する法令や制度も多く、なじみにくい現状もあります。そのため市では、多くの市民に景観法などの制度や身近な景観を知っていただくよう努めており、景観計画を補完する色彩や屋外広告物のガイドラインの検討、市民検討会での景観に関する課題、将来像について意見交換、広報紙の発行等を行っています。
また、将来のまちづくり、景観づくりの担い手となる小・中学生を対象とした景観学習にも取り組んでいます。
まちづくりや景観形成につきましても、これまでと同様に景観法や都市計画法、街づくり条例等を活用するとともに、市民や事業者の方々との合意形成を図りながら、良好なまちづくりや景観形成を推進してまいります。
<再質問>
◆大須賀浩裕
1点だけ、市長に再質問させていただきたいと思います。タコ公園の代替公園についてであります。
市長も、メッセージで子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園だった、思いを受け継ぎ一層愛される公園を目指すとされています。
でも、私は、そんな簡単なもんじゃないと思うんですね。市役所西側のあの土地に代替公園を建てる、子どもたちが遊ぶということは、笑顔や歓声があふれるわけですから。今まで全く説明していないわけですよね。あそこは、今、静かな住宅地になっています。どうしたらいいのか。市長が先頭に立って、本気で笑顔と歓声があふれる公園をつくるんだという、そういう先頭に立つ力が周辺住民の方に響くかどうか。それが、きちんとした公園をつくれるかどうかということの一番の鍵だと私は思っています。
また、調布駅南口広場に子どもたちが遊べる公園、笑顔と歓声にあふれる公園を今の広場につくれる、つくるっていうのは、そんな簡単なことじゃないと思っています。いろんなハードルがあるでしょう。
ただし、遊具は置くことはできませんけど、モニュメントは置くことができるんですね。したがって、モニュメントもいろんなタイプがありますから、いろんな工夫をしながら、子どもたちが遊べる、それを駅を通りかかった大人たちが見守っている。そんな駅前広場が調布以外にあるんでしょうか。もしないとしたら、いろんな特色が調布にはありますけど、これこそ最大の調布の特色。今、決してそれを失ってはならない。ぜひとも、私は復活してもらいたいと思いますので、市長の決意のほどをお伺いしたいと思います。
<答弁>
◎長友貴樹 市長
まず、大須賀議員の既存のこれまであった公園に対する思い、大変貴重な御意見をいただいたと。思いは私も同じでございまして、都市計画上、あれが残せなかったことに対する残念さはあります。
それから、簡単に申し上げますが、今度つくっていくところに関して、他の部長からも答弁いたしましたけれども、ぜひ周辺の理解をいただいた上で、子どもたちの声が聞こえる、そういう公園にしていくという思いは全く同じでございますので、最大限の努力をいたします。
それから、プレーゾーンと私どもが申しておる今後のスペースに関しては、でき得る限り、可能な限り、いろんな方の御要望をお聞きしながら、その中身について考えていきたいと、そのように思っております。
<取りまとめ>
◆大須賀浩裕
時間がありませんので、取りまとめたいと思います。
まず、調布の駅前公園についてですけども、本気で私は、日本一の公園になれると思っているんです。だからこそ、市長を先頭に、都市整備部を先頭に頑張っていらっしゃいますよね。でも、そこには、欠かすことのできない要素がある。1つは緑です、花ですよ。そして、子どもたちの笑顔と歓声です。そして、調布駅前広場は、何といっても調布の顔です。
だからこそ、調布の特色、いろんな特色がありますよね。それをいろんな形で駅前広場に具現化してもらいたいと私は思っているんですね。だからこそ、警視庁がつくるから、東京都がつくるから、交番のことは余り知らない。それじゃ、市長、もっとこだわってほしいんですよ。日本一の駅前広場をつくるために、市長の情熱をぶつけてほしいんです。交番をつくるにも、何かワンポイントでもいいから調布の特色をどこかにつけてくれと。言って無駄であっても、私は、そういう努力を市長にしていただきたいんです。その市長の情熱が、日本一の広場を生むきっかけになればいいなと私は考えております。
また、市長の説明責任ですけども、今回も樹木や交番、あるいはグリーンホール、総合福祉センター、公文書、市長の特徴なのか、行政の特徴なのかわかりませんけども、まとめて報告したがるんですよね、まとめて。まず第1報を入れる、第2報、第3報の続報を入れる。今回の公文書にしても、今の段階で市民に全く知らせていないということは、あり得ないと私は思っています。
市長は、当選以来、情報開示、市民参加、とっても大事にされてきました。原点に立ち返って、情報の共有についてももっと本腰を入れて、徹底して取り組んでいただきたいと思います。
以上で私の一般質問を終わります。
2017年05月27日
フリーマーケット&ジャグリング@調布駅前広場
調布駅北口ロータリーでの自由民主党街頭演説会(2017.5.27ブログ-1)が終わり、南側の駅前広場に行くと・・・
フリーマーケットを行っていました。


一方、広場の片隅でジャグリングをしている若者が


聞いてみると・・・
電気通信大学のジャグリングサークルPassageの学生さん。
上級生がグリーンホール小ホールでジャグリングステージを行うのでそのPR活動とのこと。
今日のフリーマーケットやジャグリングのほか、駅前広場では様々なイベントが行われてきました。
市が造り変えようとしている新しい駅前広場は、イベントにも使いやすいものなのでしょうか。
イベント機能のあり方についても、市の市民に対する説明は充分とは言えません。
市はもっと市民にきちんと説明するべきだと思います
フリーマーケットを行っていました。

一方、広場の片隅でジャグリングをしている若者が



聞いてみると・・・
電気通信大学のジャグリングサークルPassageの学生さん。
上級生がグリーンホール小ホールでジャグリングステージを行うのでそのPR活動とのこと。
今日のフリーマーケットやジャグリングのほか、駅前広場では様々なイベントが行われてきました。
市が造り変えようとしている新しい駅前広場は、イベントにも使いやすいものなのでしょうか。
イベント機能のあり方についても、市の市民に対する説明は充分とは言えません。
市はもっと市民にきちんと説明するべきだと思います

2017年05月25日
調布駅前広場整備に係る市民会議(第3回)
19時 調布駅前広場整備に係る市民会議(第3回)がグリーンホール小ホールで開かれました。

4月17日の第1回会議で表明していた「公募委員」を募ることなく、
長友市長が1度も参加することなく、
異論があったのに意見集約がなされ・・・
議会に報告するそうです。
これが市長のおっしゃる「丁寧な説明」なのでしょうか。
調布駅前広場整備に係る市民会議(市ホームページ)
4月17日の第1回会議で表明していた「公募委員」を募ることなく、
長友市長が1度も参加することなく、
異論があったのに意見集約がなされ・・・
議会に報告するそうです。
これが市長のおっしゃる「丁寧な説明」なのでしょうか。

2017年04月26日
調布駅前広場整備に係る市民会議(第2回)
19時から(仮称)調布駅前広場整備に係る市民会議(第2回)が文化会館たづくり12階大会議場で開催されました。

栗山よしゆき都政報告会が18時30分からあったので、19時20分頃に遅れて参加。
撮影も録音も一切禁止!
それでありながら、公開された第1回目の会議録は主な意見の要点のみという簡易議事録
「開かれた会議」のありように驚きます


遅れて参加したので協議の経緯がよく分かりませんでしたが、最後は担当の都市整備部長が「とりあえず、樹木については今回をもって取りまとめて、経過を議会に報告する」となったようです。
しかし、次の点で問題がある
と私は思います。
①樹木を伐採することに賛成する意見と反対する意見がそれぞれ数多くあり、取りまとめができる状況にない。
②樹木の現状を理解していない委員もいるように見受けられる。委員による視察の機会が必要だと思われる。
③市長が市民会議に協議をお願いしたはずなのに、担当の都市整備部長に任せきりで、市長本人が1度たりとも出席していない。
④2回目の会議は前回1回目の会議(4月17日)から9日間しか経っていない。短い間で、参加団体の代表者が団体のメンバーと意見交換・集約ができたのか。
⑤部長は1回目の会議で「公募委員を加えたい」と発言した。公募委員が参加してから方向を出すべきではないのか。
⑥市長は市議会第1回定例会での一般質問の答弁で「駅前広場事業の整備にあたっては、議会との議論や、市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭等に出向いて市民の意見を伺う手法も活用するなど、これまで以上に丁寧な説明に努めながら事業を進めて行く」と答えている。出前講座や駅頭でのヒアリングもしていないのに、なぜ今回取りまとめてしまったのか。
⑦市はなぜ結論を急ぐのか。特に理由がないのなら、市民と市がしっかりと意見交換してから結論を出すべきではないのか。
⑧現在公開されている議事録が簡易な要点記録なので、発言の内容が正確に分からない。協議の内容が議会と市民により分かるように、正式な議事録を公開するべき。
⑨市は、市民会議に「駅前広場の既存樹木の取扱い等についての意見交換」を求めているようだが、本来、樹木伐採の原因は地下駐輪場を建設することにある。また、建設によりグリーンホールの外階段が撤去されることになり、ホールの使用が不可となるか収容人数が大幅に減るが、このことを市民に全く知らせていない。樹木の伐採とグリーンホール外階段撤去の根本的な原因である地下駐輪場建設の是非をもう一度市民に問うべきではないのか。市はなぜ協議を避け強引に建設しようとするのか。
会議名からも仮称が取れていない、公募委員も参加していない、現場の視察もしていない、出前講座や駅頭でのヒアリングも行っていない、グリーンホールの外階段撤去によりホールの使用が不可となるか収容人数が大幅に減ることを市民に知らせていない状況で、樹木伐採について取りまとめをし、地下駐輪場建設を強行に押し進めようとする市の姿勢は理解しがたいと言わざるを得ません。
これが、長友市政の市民参加・市民との協働の実態なのでしょうか
(写真:第1回会議の様子=市ホームページより)

栗山よしゆき都政報告会が18時30分からあったので、19時20分頃に遅れて参加。
撮影も録音も一切禁止!
それでありながら、公開された第1回目の会議録は主な意見の要点のみという簡易議事録

「開かれた会議」のありように驚きます


遅れて参加したので協議の経緯がよく分かりませんでしたが、最後は担当の都市整備部長が「とりあえず、樹木については今回をもって取りまとめて、経過を議会に報告する」となったようです。
しかし、次の点で問題がある

①樹木を伐採することに賛成する意見と反対する意見がそれぞれ数多くあり、取りまとめができる状況にない。
②樹木の現状を理解していない委員もいるように見受けられる。委員による視察の機会が必要だと思われる。
③市長が市民会議に協議をお願いしたはずなのに、担当の都市整備部長に任せきりで、市長本人が1度たりとも出席していない。
④2回目の会議は前回1回目の会議(4月17日)から9日間しか経っていない。短い間で、参加団体の代表者が団体のメンバーと意見交換・集約ができたのか。
⑤部長は1回目の会議で「公募委員を加えたい」と発言した。公募委員が参加してから方向を出すべきではないのか。
⑥市長は市議会第1回定例会での一般質問の答弁で「駅前広場事業の整備にあたっては、議会との議論や、市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭等に出向いて市民の意見を伺う手法も活用するなど、これまで以上に丁寧な説明に努めながら事業を進めて行く」と答えている。出前講座や駅頭でのヒアリングもしていないのに、なぜ今回取りまとめてしまったのか。
⑦市はなぜ結論を急ぐのか。特に理由がないのなら、市民と市がしっかりと意見交換してから結論を出すべきではないのか。
⑧現在公開されている議事録が簡易な要点記録なので、発言の内容が正確に分からない。協議の内容が議会と市民により分かるように、正式な議事録を公開するべき。
⑨市は、市民会議に「駅前広場の既存樹木の取扱い等についての意見交換」を求めているようだが、本来、樹木伐採の原因は地下駐輪場を建設することにある。また、建設によりグリーンホールの外階段が撤去されることになり、ホールの使用が不可となるか収容人数が大幅に減るが、このことを市民に全く知らせていない。樹木の伐採とグリーンホール外階段撤去の根本的な原因である地下駐輪場建設の是非をもう一度市民に問うべきではないのか。市はなぜ協議を避け強引に建設しようとするのか。
会議名からも仮称が取れていない、公募委員も参加していない、現場の視察もしていない、出前講座や駅頭でのヒアリングも行っていない、グリーンホールの外階段撤去によりホールの使用が不可となるか収容人数が大幅に減ることを市民に知らせていない状況で、樹木伐採について取りまとめをし、地下駐輪場建設を強行に押し進めようとする市の姿勢は理解しがたいと言わざるを得ません。
これが、長友市政の市民参加・市民との協働の実態なのでしょうか

(写真:第1回会議の様子=市ホームページより)
2017年04月22日
TBSテレビ「噂の!東京マガジン」で調布駅前広場の樹木について放送
明日4月23日(日)13時からのTBSテレビ「噂の!東京マガジン」で、調布駅前広場の樹木のことが取り上げられます。
Yahoo!テレビ番組欄によるとタイトルは「五輪の犠牲!?駅前広場の樹木99本の運命〜また五輪のため!?駅前広場の樹木99本伐採!?怒る市民!憩いの森が危機!鍵握る超有名建築家のデザインとは」。
議会事務局から議員への情報提供によると、市管理職・市民・市議会議長に取材があったようです。
私も駅前広場の樹木については、3月の市議会第1回定例会で、一般質問しました(2017.3.17ブログ)。

貴重な「杜」がどうなるのか大きな分かれ目です。
ぜひ、番組を見ましょう
Yahoo!テレビ番組欄によるとタイトルは「五輪の犠牲!?駅前広場の樹木99本の運命〜また五輪のため!?駅前広場の樹木99本伐採!?怒る市民!憩いの森が危機!鍵握る超有名建築家のデザインとは」。
議会事務局から議員への情報提供によると、市管理職・市民・市議会議長に取材があったようです。
私も駅前広場の樹木については、3月の市議会第1回定例会で、一般質問しました(2017.3.17ブログ)。

貴重な「杜」がどうなるのか大きな分かれ目です。
ぜひ、番組を見ましょう

2017年03月07日
市議会 一般質問
市議会で一般質問をしました(写真:議会事務局提供)。

質問したのは、2年9ヶ月振りです。
今回のテーマは・・
都市計画のあり方について
(1) 調布駅周辺の計画について
(2) 景観について
行政と議会・市民との信頼関係について
(1) 行政内部情報の流出事件について
<一般質問原稿>
質問の原稿と、議場で説明に使用した写真です。
実際の発言内容は、原稿と多少異なる場合があります。
都市計画のあり方についての初めに、調布駅周辺の計画について何点かお尋ねします。
まず、駅前広場の樹木についてお伺いします。樹木の伐採に関して、市は市民に十分に説明し理解されていると議会に報告し、私たちはその報告を信じてきました。ところが、伐採に反対する市民団体「調布駅南口広場 樹木を守る会」(以下、守る会と言います)の署名活動に1万5千名を超える市民が署名をしました。このことは、市の計画に1万5千名を超える市民が反対を表明していることを意味します。中心メンバーに近隣の自治会長さんもいるとお聞きしています。今年1月30日に市長と市議会に提出された「守る会」の要望書には「署名に応えたほとんどの方が樹木の伐採を知らなかったと驚いた。駅前広場の計画は市民に周知されたものと言えない。」とあります。
樹木について、市の計画は二転三転してきました。中心市街地デザイン・コンセプトで調布駅前広場を「庭園の中の駅前広場」と位置づけながら、平成28年度当初案では原則伐採。昨年11月の市議会全員協議会では、11本保全・22本移植・68本伐採。ところが、市長は2月21日の記者会見で「33本残す考えを改め、51本を残すことにした」と発表なさいました。この案は、2月24日に説明のみで質疑はなしという異例な形で開催された全議員説明会で示されました。「守る会」には合意されていない、議会には3日後に説明する、このような状況で、市の最終案が記者会見で発表されたことに違和感を感じます。守る会との意見交換はもちろん大切ですが、議会との意見交換・協議は大切ではないのでしょうか。
また、市が1月10日に「守る会」の案を受けてから全議員説明会で最終案を示すまで、1ヶ月半もありました。議会への説明を第1回定例会の議案送付の2月20日より前に開催すれば、事前審査にあたらず質疑や協議ができたはずです。4日間早めることが難しかったとは思えません。積極的に議会と協議をしようとする姿勢が長友市長におありなのでしょうか。
さて、樹木の伐採は市長名で行われます。今回市長ご自身も伐採される樹木はもちろんのこと、すべての木と向かい合われたことだと推察します。私は昨年の11月に調布駅前広場のすべての樹木の写真を撮りました。

撮影しながら、これほど多くの樹木があったことを改めて認識しました。樹木の中には第一小学校時代の木もあり、先人たちが時間をかけて築いてきた、まさに「調布駅前広場の杜(もり)」と呼ぶに相応しいものでした。この杜は、先人たちが私たちに残してくれたレガシーと言えるのではないでしょうか。歴史と思い出のある木を1本でも多く残すことはとっても大切なことだと痛感しました。
2019ラグビーワールドカップ、2020オリンピック・パラリンピックで世界中から多くの人が調布を訪ねることでしょう。駅前広場のたくさんの緑を生かしながら新たに多くの花を市民との協働で植え、国内外、世界中の人を緑と花で歓迎することは意味のあることだと思います。
市長は基本的施策で「東京都を始め多様な主体とも連携し、多摩地域全体の振興にも寄与する様々な有形・無形のレガシーの創出に向け取り組んで行く」と述べておられます。調布の先人たちが築いてきた足下のレガシーを次の世代につなげて行くことを新たなレガシーとすることも重要なことではないでしょうか。何点かお尋ねします。
今までと、これからの緑溢れる駅前広場の魅力について、市長はどのようにお考えでしょうか。
伐採か保存か、市の計画が二転三転してきた理由はどこにあるとお思いでしょうか。
守る会との話し合いは大切なことですが、守る会以外の市民への説明はどうするのでしょうか。
この間の議会と市民への説明責任のあり方について市長の見解をお伺いします。
次に、調布駅南地下自転車駐車場(以下、地下駐輪場と言います)についてお尋ねします。市民への説明が足りないとして、平成26年第1回定例会で地下駐輪場設計費を除いた修正案が可決されました。その後、市は平成26年12月にアンケート調査を実施しました。今年の2月21日に「守る会」から市議会議員に渡された「地下駐輪場についての疑問点」には、「市の行ったアンケートの内容は、市民に対して駐輪場は地上が良いか地下が良いかを3択で問うもので、素案として示された地下駐輪場についての意見を問うものではなかった」、「地下駐輪場であるにも関わらず駅には繋がらないことがデメリットとしてアンケートに記載されていないのは手落ちなのではないか」とあります。

地下駐輪場が駅に直結しないことは、アンケート本体に説明はありません。「駅への接続はありません」と表記されていたのは、付属の参考資料でした。記載に気がつかなかった市民がいても不思議ではありません。
駅に直結していないことをどのくらいの市民が理解しているのでしょうか。地下駐輪場が完成し、利用が始まった段階で、利用者から「こんな不便な駐輪場をどうして作ったんだ。市と議会は市民の利便性を考えなかったのか」と指摘されるようなことがないと自信を持って言い切れるでしょうか。樹木について最大の反省は市民への説明不足だったはずです。樹木について起こったことと同様のことが地下駐輪場でも起こっていたら大変なことです。
お尋ねします。駐輪場計画について市民への説明を十分したと市は考えているのでしょうか。アンケート実施後、駅に直結していないことをどう市民に説明してきたのでしょうか。また、このことを多くの市民が理解していると認識しているのでしょうか。しているとすればその根拠は何でしょうか。
市は、中心市街地デザイン・コンセプトで、調布・布田・国領各駅の駅前広場を「庭園の中の駅前広場」とし、庭園のような緑道空間で3つの駅と市内の自然をつなぐとしています。素晴らしい構想だと思いますが、実際はどうでしょうか。

駅前広場が完成した布田駅と国領駅です。できたばっかりで、樹木がまだ小さいことは理解しますが、どちらにも緑も花もあまり見あたらず、「庭園の中の駅前広場」とは、ほど遠いように感じます。調布駅については、ご存知のように「守る会」のご努力で一定の樹木が残ることになっています。

中心市街地デザイン・コンセプトに基づく庭園広場と位置づけられた駅前広場模型の写真です。構想と実態がずいぶん違うような気がします。
市が本気で庭園構想を実現しようとしているのでしたら、線路跡地に緑道を作る意義に賛同しますが、本気でないのなら、現在「緑道・生活道路等」の予定地としている計画の一部を駐輪場に転用することについて、もう一度だけ市民に聞いてみるお考えはないのでしょうか。

調布駅周辺の線路跡地には、駐輪場予定地に隣接した緑道等の予定地が調布駅の東側に2カ所2,400㎡、西側に2カ所2,860㎡、合計4カ所5,260㎡あります。上の図は鉄道敷地利用計画図で、青色が駐輪場、緑色が緑道等の予定地です。下の写真は商業施設の西側に位置する面積約990㎡の緑道等の予定地で、東側からと西側から撮影した写真です。建設中の建物はシネマコンプレックスです。
地下駐輪場と緑道の一部に新たに作ることができるかもしれない駐輪場を比較してみます。地下駐輪場のデメリットは、①調布駅に直接乗り入れることができず、一端駅前広場に上がってから再び地下駅に下りて行く不便な構造、②1,900台で19億円、1台当たり100万円の建設費がかかる、③建設の影響で樹木が伐採される、などでしょうか。一方、緑道等予定地の一部に駐輪場を作るデメリットは、①緑道の面積が減る、②場所によっては、駅までの距離が地下駐輪場より遠くなる可能性があるなどでしょうか。
建設を着工する前に、もう一度だけ立ち止まり、費用対効果とメリット・デメリットを比較し、アンケートを含め市民にもう一度だけ聞いてみるお考えはないのでしょうか。
駐輪場の設置についてもう一度立ち止まるとしたら、鉄道会社に一定の費用負担をお願いすることについても市民に一度聞いてみたらどうでしょうか。平成26年第1回定例会の一般質問で述べましたが、調布市と同じように連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線は、いずれも線路跡地に鉄道会社が駐輪場を設置しています。市長は、市民と鉄道会社のどちらの利益を優先するのでしょうか。市長が「鉄道会社ファースト」だったらとっても悲しいことです。
費用負担について市民に確認してから結論を出すお考えはあるのか、お伺いします。
次は、調布駅前公園、通称タコ公園についてお尋ねします。
市長は基本的施策で「ラグビーワールドカップとオリンピック・パラリンピックが調布で開催されることは、調布のまちの魅力を国内外に発信できる絶好の機会」と述べておられます。調布のまちの魅力とは何でしょうか。映画・音楽・スポーツ・ゲゲゲの鬼太郎・新選組・味の素スタジアム・FC東京・深大寺・多摩川などでしょうか。タコ公園で遊ぶ子どもたちの笑顔と歓声、子どもたちが遊んでいる様子を通りがかった市民が温かく見守っている姿も調布を代表する大きな魅力だったのではないでしょうか。お別れ会には子どもたちはもちろんのこと、多くの大人も駆けつけました。今年の成人式でも懐かしくタコ公園の思い出を語っていた新成人が何人もいました。子どもたちにとってタコ公園は単に遊ぶ場所ではなく、最も大切な調布の原風景だったのかもしれません。国内にこのような公園が他にあるのでしょうか。
市はタコ公園の代替え機能を持った公園を市役所西側の線路跡地に作る計画と説明してきました。市長は、タコのお別れ会にあたり、「長年にわたり、多くの市民に『タコ公園』という愛称で親しまれ、子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園だった。駅前公園の歴史と市民の皆様の思いを受け継ぎながら、一層愛される公園を目指す」とのメッセージをお寄せになりました。子どもたちの笑顔と歓声が絶えないタコ公園最大の特色はどうなってしまうのでしょうか。子どもの声がうるさいと市内でも周辺住民の反対で2つの保育園が作れなかったことは皆さんもご存知のことだと思います。

代替え公園予定地の西側には住宅が建っています。万が一、うるさいと怒られる様なことがあったら、子どもたちが安心して遊ぶことができるのでしょうか。
お伺いします。
代替え予定地周辺の住民にどのように説明してきたのでしょうか。子どもが安心して遊べる機能、笑顔と歓声が絶えない公園としての機能は担保されるのでしょうか。されるとすれば、その根拠は何でしょうか。
市長は子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園が駅前にあったことをどう評価しておられるのでしょうか。今後も駅周辺にそのような特色を持った公園を作って行くことについてのお考えをお聞かせください。
最も大切なことは、子どもたちが安心して遊ぶことができ、大人が見守っていることだと思います。最も適している場所は駅前広場でないのでしょうか。
代替え地を市役所西側の線路跡地に求めるのではなく、計画を変更して駅前広場用地に求めることはどうでしょうか。そうすれば、代替え予定だった都市公園部分約1,800㎡の一部に駐輪施設を作ることも可能だと思いますが、お考えを聞かせて下さい。
計画では今月中に撤去される予定のようですが、結果的にタコの滑り台はまだ存命しています。
いっそのこと、市長の英断が必要ですが、工事の方法を工夫することにより撤去を中止し、タコの滑り台に復活してもらい、子どもたちに色も塗り替えてもらい、2019年と2020年には調布の子どもと国内外から調布を訪れる世界中の子どもたちとの交流拠点にしてみたらどうでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
次に、公共施設棟と駅前広場についてお尋ねします。平成23年の基本設計や一般質問での答弁から、公共施設棟の機能は、交番・公衆トイレ・観光案内所・市の出先窓口・ミュージアム・展望ホール・選挙の期日前投票所などと説明されてきましたが、最近になり計画が大きく変わったようです。

2月24日の全議員説明会で示された調布駅前広場課題検討図です。当初案から大きく変更した内容にも関わらず、質疑を受け付けない全議員説明会で説明するというあり方には、大いに疑問を呈することをまず申し上げておきます。
公共施設棟は、安全対策と費用面から交番が独立し、公衆トイレが地下駐輪場の地上出入口に併設し設置される方向となったため、「導入機能やあり方について検討が必要」とされ、このままでは施設棟そのものが無くなってしまいそうです。そうなったら、著名な建築家に払ったお金はどうなるのでしょうか。市は平成23年に中心市街地デザイン検討及び公共施設他実施設計業務委託料1,732万円余など、平成20年から4年間に渡り合計3,630万円余を安藤忠雄建築研究所に支払っています。安藤建築研究所に設計をお願いしたのは市長の強い希望があったとお聞きしていますが、貴重な税金が無駄になってしまうのか心配です。
課題検討図にある芝生、噴水、西側プレイゾーンも検討が必要な様です。公共施設棟がなくなれば、それを覆う大屋根も必要がなくなり、このままでは当初の計画の通り残る施設は、ロータリーと上屋(うわや)だけになってしまうかも知れません。
お伺いしますが、この間、公共施設棟と駅前広場の機能について誰がどこでどう検討してきたのでしょうか。
公共施設棟はどうなるのでしょうか。
駅前広場の計画は一体どうなってしまうのでしょうか。
調布駅周辺の公共施設のあり方も大きく問われています。市民の芸術文化振興の中心となるグリーンホールは、都市計画区域内に屋外階段があるため、地下駐輪場建設後に屋外階段を取り壊す方向で、建物内の階段を使うにしても、収容人数の大幅減等、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。このことは、都市計画変更した平成14年に分かっていたはずなのに、今まで何をしてきたのでしょうか。
一方、高齢者や障害者の福祉サービスの拠点である総合福祉センターは、調布駅周辺地区計画が同じく平成14年に都市計画変更された時に敷地内に区画道路が拡幅されることになり、こちらも使えなくなることがわかっていたはずです。どちらの建物も今まで、なぜ議会にも市民にもきちんと説明してこなかったのでしょうか。長友市長のリーダーシップは、どこでどうしていたのでしょう。
次は、景観についてお伺いします。江戸時代末期から明治時代に日本を訪れた多くの外国人が、町並みに代表される日本の優れた景観に「絵を観ているようだ」と驚嘆したと言われています。しかし、明治維新以降、特に戦後の高度経済成長の歩みにより経済的には豊かになりましたが、一方で、多くの景観が失われてきたのではないでしょうか。
市長は日本貿易振興会に在職中、フランスやベルギーに赴任した経験がおありです。景観に格別のお考えをお持ちかと思いますが、景観に関する市長のご見識をお聞かせください。
一方、調布市の景観整備の現実はどうなっているでしょうか。
調布・布田、国領の3駅が地下化され、布田駅と国領駅には新しい駅前広場ができ、布田駅の周辺には、土地区画整理事業で新しい建物が建築されました。その建物を見ると、高さ・形・色彩などのデザインが個性的です。もちろん、建築主さんには自由に好きなものを立てる権利はありますが、ばらばらでは残念ながら景観が統一されなくなってしまいます。布田駅周辺に建物が建設されたのが、市が景観行政団体に移行する前だったので、景観の指導がお願い行政の域を出ずだったものの、市長ご自身ができる努力はなかったのでしょうか。
昨年11月の市議会全員協議会で調布駅前交番のデザインについて市長にお聞きしました。新生・調布の玄関である駅前広場に最初に建った建物が交番でした。調布駅前広場は調布の顔です。調布の特色を広場内にできる建物にどう反映できるのかは、重要な課題ではないでしょうか。私は、市長が映画やゲゲゲの鬼太郎など調布の何らかの特色をデザインに取り入れてほしいと都や警視庁に要望したけれど実現しなかったと思っていました。全員協議会での市長のお答えは「正直に言って、私自身は、デザインについて特段強い思いはない」と言うものでした。答弁をお聞きして驚きました。調布の様々な特色をワンポイントでも良いからデザインに取り入れてもらいたいと要請することは、意味のないことなのでしょうか。
二つの事例を含め、景観行政の責任者として市長ご自身はどうご努力されてきたのかお伺いします。
また、優れた景観を作ってくために必要なことは何とお考えでしょうか。
次に、行政と議会・市民との信頼関係についてお尋ねします。
市が所有する市有地の売り払いに関する課題等をまとめた市役所内部の公文書が流出すると言う、調布市の歴史でもかつて無い、前代未聞の事件が起きました。

2月24日の市議会全員協議会の資料として提出されたもので、流出した公文書です。市議会と地元の枠が黒塗りされていますが、元の文書には発言者の名前と発言の要旨が書かれているようです。
市は昨年12月28日に公文書の流出を把握し、調査結果を監査事務局に1月11日に報告していますが、議会への報告はどうなっていたのでしょうか。2月14日に議長が副市長に問い合わせてから、初めて市から議長に報告があったと聞いています。把握してから48日後、調査結果が出てから34日後の議長への報告でした。
議長が問い合わせなければ報告しなかったのでしょうか。報告が遅くなった理由は何でしょうか。
住民監査請求者に流出した経緯などについて確認はしたのでしょうか。
インターネットのブログに公文書の内容が公開され続けています。この事態をどう考えるのでしょうか。
このようなことは二度とあってはなりません。
全容解明のために今後どのようなことが考えられるのでしょうか。
再発防止対策はどうするのでしょうか。
市は今日に至たるまで、公文書流出事件について市のホームページを含め何ら市民に報告も説明もしていません。その理由は何でしょうか。
全員協議会で市長は「申し開きのできない事案」「責任を痛感」と発言なさいました。そうおっしゃりながら「地元」への対応は、自ら出向かずして、代わりに副市長と部長を行かせて説明と謝罪をさせました。一方、「市議会」への対応は、全員協議会の時点では、一部の議員にのみ説明・謝罪しただけと自らお認めになりました。
先日、地元とされる関係者の方にお会いしました。まず、市長でなく副市長が説明に来たことに不信感を抱いておられました。また、インターネットで文書が公開され続けていることを知らせると、驚くと同時にこのことを市が何ら説明していないことを憤っておられました。
市長として流出事件にどのような責任があると認識しておられるのでしょうか。議会と市民への説明責任についてどうお考えになるのでしょうか。また、市長としてどのような責任をお取りになるのでしょうか。
一般質問はインターネットで中継と録画(会議後4日〜)を見ることができます。
議会中継・大須賀浩裕一般質問⇒再生ボタン
<一般質問原稿PDF>
<一般質問資料PDF>
01調布駅前広場の杜
02地下駐輪場アンケート
03布田・国領駅前広場
04中心市街地デザイン・コンセプトに基づく駅前広場(庭園広場)模型写真
05線路跡地緑道等
06タコ公園代替え公園
07調布駅前広場 課題検討図
08流出公文書

質問したのは、2年9ヶ月振りです。
今回のテーマは・・
都市計画のあり方について
(1) 調布駅周辺の計画について
(2) 景観について
行政と議会・市民との信頼関係について
(1) 行政内部情報の流出事件について
<一般質問原稿>
質問の原稿と、議場で説明に使用した写真です。
実際の発言内容は、原稿と多少異なる場合があります。
都市計画のあり方についての初めに、調布駅周辺の計画について何点かお尋ねします。
まず、駅前広場の樹木についてお伺いします。樹木の伐採に関して、市は市民に十分に説明し理解されていると議会に報告し、私たちはその報告を信じてきました。ところが、伐採に反対する市民団体「調布駅南口広場 樹木を守る会」(以下、守る会と言います)の署名活動に1万5千名を超える市民が署名をしました。このことは、市の計画に1万5千名を超える市民が反対を表明していることを意味します。中心メンバーに近隣の自治会長さんもいるとお聞きしています。今年1月30日に市長と市議会に提出された「守る会」の要望書には「署名に応えたほとんどの方が樹木の伐採を知らなかったと驚いた。駅前広場の計画は市民に周知されたものと言えない。」とあります。
樹木について、市の計画は二転三転してきました。中心市街地デザイン・コンセプトで調布駅前広場を「庭園の中の駅前広場」と位置づけながら、平成28年度当初案では原則伐採。昨年11月の市議会全員協議会では、11本保全・22本移植・68本伐採。ところが、市長は2月21日の記者会見で「33本残す考えを改め、51本を残すことにした」と発表なさいました。この案は、2月24日に説明のみで質疑はなしという異例な形で開催された全議員説明会で示されました。「守る会」には合意されていない、議会には3日後に説明する、このような状況で、市の最終案が記者会見で発表されたことに違和感を感じます。守る会との意見交換はもちろん大切ですが、議会との意見交換・協議は大切ではないのでしょうか。
また、市が1月10日に「守る会」の案を受けてから全議員説明会で最終案を示すまで、1ヶ月半もありました。議会への説明を第1回定例会の議案送付の2月20日より前に開催すれば、事前審査にあたらず質疑や協議ができたはずです。4日間早めることが難しかったとは思えません。積極的に議会と協議をしようとする姿勢が長友市長におありなのでしょうか。
さて、樹木の伐採は市長名で行われます。今回市長ご自身も伐採される樹木はもちろんのこと、すべての木と向かい合われたことだと推察します。私は昨年の11月に調布駅前広場のすべての樹木の写真を撮りました。

撮影しながら、これほど多くの樹木があったことを改めて認識しました。樹木の中には第一小学校時代の木もあり、先人たちが時間をかけて築いてきた、まさに「調布駅前広場の杜(もり)」と呼ぶに相応しいものでした。この杜は、先人たちが私たちに残してくれたレガシーと言えるのではないでしょうか。歴史と思い出のある木を1本でも多く残すことはとっても大切なことだと痛感しました。
2019ラグビーワールドカップ、2020オリンピック・パラリンピックで世界中から多くの人が調布を訪ねることでしょう。駅前広場のたくさんの緑を生かしながら新たに多くの花を市民との協働で植え、国内外、世界中の人を緑と花で歓迎することは意味のあることだと思います。
市長は基本的施策で「東京都を始め多様な主体とも連携し、多摩地域全体の振興にも寄与する様々な有形・無形のレガシーの創出に向け取り組んで行く」と述べておられます。調布の先人たちが築いてきた足下のレガシーを次の世代につなげて行くことを新たなレガシーとすることも重要なことではないでしょうか。何点かお尋ねします。
今までと、これからの緑溢れる駅前広場の魅力について、市長はどのようにお考えでしょうか。
伐採か保存か、市の計画が二転三転してきた理由はどこにあるとお思いでしょうか。
守る会との話し合いは大切なことですが、守る会以外の市民への説明はどうするのでしょうか。
この間の議会と市民への説明責任のあり方について市長の見解をお伺いします。
次に、調布駅南地下自転車駐車場(以下、地下駐輪場と言います)についてお尋ねします。市民への説明が足りないとして、平成26年第1回定例会で地下駐輪場設計費を除いた修正案が可決されました。その後、市は平成26年12月にアンケート調査を実施しました。今年の2月21日に「守る会」から市議会議員に渡された「地下駐輪場についての疑問点」には、「市の行ったアンケートの内容は、市民に対して駐輪場は地上が良いか地下が良いかを3択で問うもので、素案として示された地下駐輪場についての意見を問うものではなかった」、「地下駐輪場であるにも関わらず駅には繋がらないことがデメリットとしてアンケートに記載されていないのは手落ちなのではないか」とあります。

地下駐輪場が駅に直結しないことは、アンケート本体に説明はありません。「駅への接続はありません」と表記されていたのは、付属の参考資料でした。記載に気がつかなかった市民がいても不思議ではありません。
駅に直結していないことをどのくらいの市民が理解しているのでしょうか。地下駐輪場が完成し、利用が始まった段階で、利用者から「こんな不便な駐輪場をどうして作ったんだ。市と議会は市民の利便性を考えなかったのか」と指摘されるようなことがないと自信を持って言い切れるでしょうか。樹木について最大の反省は市民への説明不足だったはずです。樹木について起こったことと同様のことが地下駐輪場でも起こっていたら大変なことです。
お尋ねします。駐輪場計画について市民への説明を十分したと市は考えているのでしょうか。アンケート実施後、駅に直結していないことをどう市民に説明してきたのでしょうか。また、このことを多くの市民が理解していると認識しているのでしょうか。しているとすればその根拠は何でしょうか。
市は、中心市街地デザイン・コンセプトで、調布・布田・国領各駅の駅前広場を「庭園の中の駅前広場」とし、庭園のような緑道空間で3つの駅と市内の自然をつなぐとしています。素晴らしい構想だと思いますが、実際はどうでしょうか。

駅前広場が完成した布田駅と国領駅です。できたばっかりで、樹木がまだ小さいことは理解しますが、どちらにも緑も花もあまり見あたらず、「庭園の中の駅前広場」とは、ほど遠いように感じます。調布駅については、ご存知のように「守る会」のご努力で一定の樹木が残ることになっています。

中心市街地デザイン・コンセプトに基づく庭園広場と位置づけられた駅前広場模型の写真です。構想と実態がずいぶん違うような気がします。
市が本気で庭園構想を実現しようとしているのでしたら、線路跡地に緑道を作る意義に賛同しますが、本気でないのなら、現在「緑道・生活道路等」の予定地としている計画の一部を駐輪場に転用することについて、もう一度だけ市民に聞いてみるお考えはないのでしょうか。

調布駅周辺の線路跡地には、駐輪場予定地に隣接した緑道等の予定地が調布駅の東側に2カ所2,400㎡、西側に2カ所2,860㎡、合計4カ所5,260㎡あります。上の図は鉄道敷地利用計画図で、青色が駐輪場、緑色が緑道等の予定地です。下の写真は商業施設の西側に位置する面積約990㎡の緑道等の予定地で、東側からと西側から撮影した写真です。建設中の建物はシネマコンプレックスです。
地下駐輪場と緑道の一部に新たに作ることができるかもしれない駐輪場を比較してみます。地下駐輪場のデメリットは、①調布駅に直接乗り入れることができず、一端駅前広場に上がってから再び地下駅に下りて行く不便な構造、②1,900台で19億円、1台当たり100万円の建設費がかかる、③建設の影響で樹木が伐採される、などでしょうか。一方、緑道等予定地の一部に駐輪場を作るデメリットは、①緑道の面積が減る、②場所によっては、駅までの距離が地下駐輪場より遠くなる可能性があるなどでしょうか。
建設を着工する前に、もう一度だけ立ち止まり、費用対効果とメリット・デメリットを比較し、アンケートを含め市民にもう一度だけ聞いてみるお考えはないのでしょうか。
駐輪場の設置についてもう一度立ち止まるとしたら、鉄道会社に一定の費用負担をお願いすることについても市民に一度聞いてみたらどうでしょうか。平成26年第1回定例会の一般質問で述べましたが、調布市と同じように連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線は、いずれも線路跡地に鉄道会社が駐輪場を設置しています。市長は、市民と鉄道会社のどちらの利益を優先するのでしょうか。市長が「鉄道会社ファースト」だったらとっても悲しいことです。
費用負担について市民に確認してから結論を出すお考えはあるのか、お伺いします。
次は、調布駅前公園、通称タコ公園についてお尋ねします。
市長は基本的施策で「ラグビーワールドカップとオリンピック・パラリンピックが調布で開催されることは、調布のまちの魅力を国内外に発信できる絶好の機会」と述べておられます。調布のまちの魅力とは何でしょうか。映画・音楽・スポーツ・ゲゲゲの鬼太郎・新選組・味の素スタジアム・FC東京・深大寺・多摩川などでしょうか。タコ公園で遊ぶ子どもたちの笑顔と歓声、子どもたちが遊んでいる様子を通りがかった市民が温かく見守っている姿も調布を代表する大きな魅力だったのではないでしょうか。お別れ会には子どもたちはもちろんのこと、多くの大人も駆けつけました。今年の成人式でも懐かしくタコ公園の思い出を語っていた新成人が何人もいました。子どもたちにとってタコ公園は単に遊ぶ場所ではなく、最も大切な調布の原風景だったのかもしれません。国内にこのような公園が他にあるのでしょうか。
市はタコ公園の代替え機能を持った公園を市役所西側の線路跡地に作る計画と説明してきました。市長は、タコのお別れ会にあたり、「長年にわたり、多くの市民に『タコ公園』という愛称で親しまれ、子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園だった。駅前公園の歴史と市民の皆様の思いを受け継ぎながら、一層愛される公園を目指す」とのメッセージをお寄せになりました。子どもたちの笑顔と歓声が絶えないタコ公園最大の特色はどうなってしまうのでしょうか。子どもの声がうるさいと市内でも周辺住民の反対で2つの保育園が作れなかったことは皆さんもご存知のことだと思います。

代替え公園予定地の西側には住宅が建っています。万が一、うるさいと怒られる様なことがあったら、子どもたちが安心して遊ぶことができるのでしょうか。
お伺いします。
代替え予定地周辺の住民にどのように説明してきたのでしょうか。子どもが安心して遊べる機能、笑顔と歓声が絶えない公園としての機能は担保されるのでしょうか。されるとすれば、その根拠は何でしょうか。
市長は子どもたちの笑顔と歓声が絶えない公園が駅前にあったことをどう評価しておられるのでしょうか。今後も駅周辺にそのような特色を持った公園を作って行くことについてのお考えをお聞かせください。
最も大切なことは、子どもたちが安心して遊ぶことができ、大人が見守っていることだと思います。最も適している場所は駅前広場でないのでしょうか。
代替え地を市役所西側の線路跡地に求めるのではなく、計画を変更して駅前広場用地に求めることはどうでしょうか。そうすれば、代替え予定だった都市公園部分約1,800㎡の一部に駐輪施設を作ることも可能だと思いますが、お考えを聞かせて下さい。
計画では今月中に撤去される予定のようですが、結果的にタコの滑り台はまだ存命しています。
いっそのこと、市長の英断が必要ですが、工事の方法を工夫することにより撤去を中止し、タコの滑り台に復活してもらい、子どもたちに色も塗り替えてもらい、2019年と2020年には調布の子どもと国内外から調布を訪れる世界中の子どもたちとの交流拠点にしてみたらどうでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
次に、公共施設棟と駅前広場についてお尋ねします。平成23年の基本設計や一般質問での答弁から、公共施設棟の機能は、交番・公衆トイレ・観光案内所・市の出先窓口・ミュージアム・展望ホール・選挙の期日前投票所などと説明されてきましたが、最近になり計画が大きく変わったようです。

2月24日の全議員説明会で示された調布駅前広場課題検討図です。当初案から大きく変更した内容にも関わらず、質疑を受け付けない全議員説明会で説明するというあり方には、大いに疑問を呈することをまず申し上げておきます。
公共施設棟は、安全対策と費用面から交番が独立し、公衆トイレが地下駐輪場の地上出入口に併設し設置される方向となったため、「導入機能やあり方について検討が必要」とされ、このままでは施設棟そのものが無くなってしまいそうです。そうなったら、著名な建築家に払ったお金はどうなるのでしょうか。市は平成23年に中心市街地デザイン検討及び公共施設他実施設計業務委託料1,732万円余など、平成20年から4年間に渡り合計3,630万円余を安藤忠雄建築研究所に支払っています。安藤建築研究所に設計をお願いしたのは市長の強い希望があったとお聞きしていますが、貴重な税金が無駄になってしまうのか心配です。
課題検討図にある芝生、噴水、西側プレイゾーンも検討が必要な様です。公共施設棟がなくなれば、それを覆う大屋根も必要がなくなり、このままでは当初の計画の通り残る施設は、ロータリーと上屋(うわや)だけになってしまうかも知れません。
お伺いしますが、この間、公共施設棟と駅前広場の機能について誰がどこでどう検討してきたのでしょうか。
公共施設棟はどうなるのでしょうか。
駅前広場の計画は一体どうなってしまうのでしょうか。
調布駅周辺の公共施設のあり方も大きく問われています。市民の芸術文化振興の中心となるグリーンホールは、都市計画区域内に屋外階段があるため、地下駐輪場建設後に屋外階段を取り壊す方向で、建物内の階段を使うにしても、収容人数の大幅減等、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。このことは、都市計画変更した平成14年に分かっていたはずなのに、今まで何をしてきたのでしょうか。
一方、高齢者や障害者の福祉サービスの拠点である総合福祉センターは、調布駅周辺地区計画が同じく平成14年に都市計画変更された時に敷地内に区画道路が拡幅されることになり、こちらも使えなくなることがわかっていたはずです。どちらの建物も今まで、なぜ議会にも市民にもきちんと説明してこなかったのでしょうか。長友市長のリーダーシップは、どこでどうしていたのでしょう。
次は、景観についてお伺いします。江戸時代末期から明治時代に日本を訪れた多くの外国人が、町並みに代表される日本の優れた景観に「絵を観ているようだ」と驚嘆したと言われています。しかし、明治維新以降、特に戦後の高度経済成長の歩みにより経済的には豊かになりましたが、一方で、多くの景観が失われてきたのではないでしょうか。
市長は日本貿易振興会に在職中、フランスやベルギーに赴任した経験がおありです。景観に格別のお考えをお持ちかと思いますが、景観に関する市長のご見識をお聞かせください。
一方、調布市の景観整備の現実はどうなっているでしょうか。
調布・布田、国領の3駅が地下化され、布田駅と国領駅には新しい駅前広場ができ、布田駅の周辺には、土地区画整理事業で新しい建物が建築されました。その建物を見ると、高さ・形・色彩などのデザインが個性的です。もちろん、建築主さんには自由に好きなものを立てる権利はありますが、ばらばらでは残念ながら景観が統一されなくなってしまいます。布田駅周辺に建物が建設されたのが、市が景観行政団体に移行する前だったので、景観の指導がお願い行政の域を出ずだったものの、市長ご自身ができる努力はなかったのでしょうか。
昨年11月の市議会全員協議会で調布駅前交番のデザインについて市長にお聞きしました。新生・調布の玄関である駅前広場に最初に建った建物が交番でした。調布駅前広場は調布の顔です。調布の特色を広場内にできる建物にどう反映できるのかは、重要な課題ではないでしょうか。私は、市長が映画やゲゲゲの鬼太郎など調布の何らかの特色をデザインに取り入れてほしいと都や警視庁に要望したけれど実現しなかったと思っていました。全員協議会での市長のお答えは「正直に言って、私自身は、デザインについて特段強い思いはない」と言うものでした。答弁をお聞きして驚きました。調布の様々な特色をワンポイントでも良いからデザインに取り入れてもらいたいと要請することは、意味のないことなのでしょうか。
二つの事例を含め、景観行政の責任者として市長ご自身はどうご努力されてきたのかお伺いします。
また、優れた景観を作ってくために必要なことは何とお考えでしょうか。
次に、行政と議会・市民との信頼関係についてお尋ねします。
市が所有する市有地の売り払いに関する課題等をまとめた市役所内部の公文書が流出すると言う、調布市の歴史でもかつて無い、前代未聞の事件が起きました。

2月24日の市議会全員協議会の資料として提出されたもので、流出した公文書です。市議会と地元の枠が黒塗りされていますが、元の文書には発言者の名前と発言の要旨が書かれているようです。
市は昨年12月28日に公文書の流出を把握し、調査結果を監査事務局に1月11日に報告していますが、議会への報告はどうなっていたのでしょうか。2月14日に議長が副市長に問い合わせてから、初めて市から議長に報告があったと聞いています。把握してから48日後、調査結果が出てから34日後の議長への報告でした。
議長が問い合わせなければ報告しなかったのでしょうか。報告が遅くなった理由は何でしょうか。
住民監査請求者に流出した経緯などについて確認はしたのでしょうか。
インターネットのブログに公文書の内容が公開され続けています。この事態をどう考えるのでしょうか。
このようなことは二度とあってはなりません。
全容解明のために今後どのようなことが考えられるのでしょうか。
再発防止対策はどうするのでしょうか。
市は今日に至たるまで、公文書流出事件について市のホームページを含め何ら市民に報告も説明もしていません。その理由は何でしょうか。
全員協議会で市長は「申し開きのできない事案」「責任を痛感」と発言なさいました。そうおっしゃりながら「地元」への対応は、自ら出向かずして、代わりに副市長と部長を行かせて説明と謝罪をさせました。一方、「市議会」への対応は、全員協議会の時点では、一部の議員にのみ説明・謝罪しただけと自らお認めになりました。
先日、地元とされる関係者の方にお会いしました。まず、市長でなく副市長が説明に来たことに不信感を抱いておられました。また、インターネットで文書が公開され続けていることを知らせると、驚くと同時にこのことを市が何ら説明していないことを憤っておられました。
市長として流出事件にどのような責任があると認識しておられるのでしょうか。議会と市民への説明責任についてどうお考えになるのでしょうか。また、市長としてどのような責任をお取りになるのでしょうか。
一般質問はインターネットで中継と録画(会議後4日〜)を見ることができます。


<一般質問原稿PDF>
<一般質問資料PDF>
01調布駅前広場の杜
02地下駐輪場アンケート
03布田・国領駅前広場
04中心市街地デザイン・コンセプトに基づく駅前広場(庭園広場)模型写真
05線路跡地緑道等
06タコ公園代替え公園
07調布駅前広場 課題検討図
08流出公文書
2016年10月17日
調布駅前交番 オープン!
16時 京王線調布駅付近立体交差事業のため駅前ロータリーに仮設されていた調布駅北口交番(下写真)が南口に新築移転。

「調布駅前交番」という新たな名称で開設されました。





(撮影:16日)



「調布駅前交番」という新たな名称で開設されました。




(撮影:16日)


2010年09月10日
調布・布田・国領3駅駅前広場模型展示

市役所2階の総合受付横ロビーで、調布・布田・国領駅3駅の駅前広場基本設計(案)の模型を展示しています。


9月30日までです。
どうぞご覧ください。
でも、模型を見ても正直イメージがよくつかめない人が多いと思います。
そんな時は、誰もがわかりやすいバーチャルリアリティ3D映像をどうぞ。
3月に行われた調布駅前広場検討報告会と7月に開かれた布田・国領駅前広場検討報告会での映像です。
「布田駅バーチャルリアリティ3D映像」(布田・国領駅前広場 検討報告会 )
「国領駅バーチャルリアリティ3D映像」(布田・国領駅前広場 検討報告会 )
「調布駅バーチャルリアリティ3D映像」(調布駅前広場検討報告会)
2010年07月03日
わかる「京王線連立事業 駅前広場整備・鉄道敷地利用」
2010年7月1日に都市整備部が市議会で行った説明会の時の資料を基に作成しています。















2010.3.23 調布駅前広場検討報告会③/3 バーチャルリアリティ3D映像編
2010.3.23 調布駅前広場検討報告会①
2010.3.23 調布駅前広場検討報告会②







2010年03月23日
調布飛行場ヘリ横転/調布駅前広場検討報告会
行政経営部から「強風による調布飛行場駐機中のヘリコプターの横転について」報告がありました。
報告によると、3月20日から21日にかけての強風により、21日早朝、調布飛行場において駐機中の回転翼機(ヘリコプター)が横転し破損する被害があった旨、飛行場管理事務所から連絡があったそうです。
機体の被害はメインブレード2枚損傷(1枚は完全に折れた状態)、バーティカルスタビライザー左側損傷で、横転現場における燃料漏れや塗装面への被害は無く、当該回転翼機も昼過ぎには所有会社により格納庫へ牽引撤去されたとのことです。
10時 議会運営委員会。
18時30分 調布駅前広場検討報告会が文化会館たづくりくすのきホールで開かれました。
平成21年7月に策定した「中心市街地デザイン・コンセプト」をもとに関係機関と協議を行なっていますが、交通管理者である警視庁との協議が整ってきたので、報告会を実施しました。市からの説明に続き、質疑応答があり、その後ロビーで意見交換会が行われました。
せっかくの報告会なのに、出席者が40人足らずで残念でした。


解説付き動画レポート
解説付き動画レポート
解説付き動画レポート
※動画レポート「調布駅前広場検討報告書③」はバーチャルリアリティ3D映像で駅前広場のデザインがとってもよくわかります。
調布駅前広場検討報告会(市HP)
調布駅前広場検討報告会資料(市HP)
調布駅前広場検討図(市HP)
報告によると、3月20日から21日にかけての強風により、21日早朝、調布飛行場において駐機中の回転翼機(ヘリコプター)が横転し破損する被害があった旨、飛行場管理事務所から連絡があったそうです。
機体の被害はメインブレード2枚損傷(1枚は完全に折れた状態)、バーティカルスタビライザー左側損傷で、横転現場における燃料漏れや塗装面への被害は無く、当該回転翼機も昼過ぎには所有会社により格納庫へ牽引撤去されたとのことです。
10時 議会運営委員会。
18時30分 調布駅前広場検討報告会が文化会館たづくりくすのきホールで開かれました。
平成21年7月に策定した「中心市街地デザイン・コンセプト」をもとに関係機関と協議を行なっていますが、交通管理者である警視庁との協議が整ってきたので、報告会を実施しました。市からの説明に続き、質疑応答があり、その後ロビーで意見交換会が行われました。
せっかくの報告会なのに、出席者が40人足らずで残念でした。

ロビーで意見交換

動画レポート「調布駅前広場検討報告会①」

動画レポート「調布駅前広場検討報告会②」

動画レポート「調布駅前広場検討報告会③」

※動画レポート「調布駅前広場検討報告書③」はバーチャルリアリティ3D映像で駅前広場のデザインがとってもよくわかります。


