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2011年03月21日

味の素スタジアム避難所 飛田給自治会炊出し

8時 味の素スタジアム・スポーツ振興局調布庁舎に設置された避難所での飛田給自治会による炊出し準備のため集合。

17日に避難所が開設されて以来、初めての雨が降っています。
(左)傘立てが用意されていました。どうせなら避難者とそれ以外の2つに分けた方がいいのでは・・・。
(右)情報に変化が無いか掲示板を確かめます。



「変化」を期待して「ご利用の皆様へ」を見ます。
①入浴施設の用意は無いので近隣の銭湯へどうぞface11(近隣と言っても飛田給には無く、あるのは下石原と朝日町)
②洗濯は施設ではできないので、近隣のコインランドリーをどうぞface11(飛田給には無い。わざわざ車で行くの?)
③食事の提供は無いface11 (これについては、都の公式見解は「無い」としながら、味スタと都の現地スタッフは「差し入れ」先を探して、それなりに頑張っていました。)




(左)「飛田給自治会の炊出しのお知らせ」が貼ってありました。
(右)「ご利用の皆様へ」では変更されていませんでしたが、シャワー設備が21日9時から使えるようになりました。都と味スタの英断に拍手face02 石けん・シャンプーは即、味スタが用意icon01 これで居住環境がかなり改善されるはずです。

シャワー設備


次から次へ差し入れが届きます。



炊出し会場では準備が進んでいます。


(右)私もお手伝い。



11時30分 宿泊者(避難者)のみなさんがいらっしゃいました。
(左)調布中学校を卒業したばかりの3年生もお手伝い。


メニューは、豚汁・アルファ米(おこわ)・おにぎりの3点セット。


宿泊者の笑顔が見れてほっとしました。



この日は、雨で寒い昼でした。
あったかい豚汁を寒い外で食べるのも・・・。
「施設内でも食べれるように」様々な人が何回もお願いしましたが、都の答えはNGface09

グレープフルーツを切って出しましたが、意外と余ってしまいました。
大皿で出さない方がいいようです。
知らない人同士同席の中では、ハシをのばしずらかったかも知れません。
次回する時は、小皿にするか、2-3個ずつサランラップにくるんだ方がいいかも。

余ったグレープフルーツを部屋に持って帰って食べてもらおうとしましたが、これもNGface09face09

確かに、災害時であっても一定のルールは必要です。
でも、私の災害支援の経験では、「通常時のルールを災害時にも当てはめようとしても無理がある」です。
都の避難所担当職員のみなさんは、初めての災害体験で戸惑うことばかりでしょうが、市と社会福祉協議会の職員と一緒に災害時用のルールを新たにつくりましょうよicon01



帰りには傘立てが「被災者用=宿泊者用」と「以外」の2つに分かれていました。
次は、宿泊者の傘は持ち手の部分に色ビニールテープを巻いて名前を書いてもらえば、間違いが減るのでは・・・。
Good Jobicon_bikkuri




なお、今日の炊出しの件が朝日新聞に掲載されました。



blue_right朝日新聞記事『「いつ故郷に」忍耐』(asahi.com3/22)




この後、ある出来事がありました。

13時頃、帰ろうと避難所の入口の前を通りかかると、知り合いのW君が「大須賀さん、ちょっと時間ある」と声をかけて来ました。
事情を聞いてみると、具合が悪くなってしまった宿泊者がいるので、車で病院に連れて行ってほしいとのこと。
「保健士さんがいると聞いていたけどいないのかな?」とも思いましたが、すぐ連れて行くことに。
具合の悪くなったAさんに聞くと、病院にはもう連絡してあるとのこと。
W君の車で調布駅近くの診療所に連れて行きました。
2時間ほどで戻って来ました。
連絡してあったので、ちゃんと診てもらえた様です。
車中で話を聞いてみると、被災者の暮らしは想像以上に大変です。
Aさんは、車で味スタに来た者の、家族5人でほとんど着の身着のままで避難して来ました。
小学生のお子さんも2人います。
これからの生活も不安、子どもの学校のことも不安などのストレスで、呼吸の障害や血圧の低下がひどくなって来ているそうです。

避難所で暮らしている人は、みんな事情は違っても様々な不安に苛まれていると思います。

福祉・健康・生活再建・教育等、市の関係者が避難所に赴き、せめて調布の避難所で暮らしている間は、少しでも安心してもらえる様な努力をしてもらいたいと強く思いますicon01  続きを読む

  • Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01Comments(0)東日本大震災・味スタ避難所