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2015年12月01日

水木しげるさん逝去

11月30日、調布市名誉市民、ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるさんがお亡くなりになりました。


が最初に水木さんにお会いしたのは平成4年頃です。
当時、調布ケーブルテレビの堀江ミエ子さんが取材の打合せに水木プロに伺うというのを聞いて、頼んで一緒に付いて行ったのです。

いきなり訪ねた私に水木さんは、打合せが終わってから、1時間以上付き合ってくださり、たっぷりお話をしてくださいました。
仕事場だけでなく、歩いて5〜6分のところにある資料室に移動し、世界中から集めたお面や人形を前に「水木ワールド」を熱く語ってくださいました。

戦場の描写のリアルさについて伺ったところ、「頭の中にその時の映像が残っている」とおっしゃったのを聞いて、水木さんの特殊な記憶力に驚きました。
また、アフリカの先住民族からもらってきた人形像を二つ持ってきて、「君、こうして向かい合わせると話をするけど、片方を横に向けると話をしないんだよ」と真顔で語る姿を見て、「やっぱり水木さんは普通の人とは違う。妖怪も見えているに違いないicon_bikkuri」と確信したことを覚えています。

水木さんと過ごした時間は、一生忘れることができない、人生の中で最も意味合いのある貴重な時間でした。

帰り際のことです。
水木さんから「これ持っていきなよ!」と渡されたのが、『水木しげる戦記ドキュメンタリー(全4巻)』、『日本妖怪大全』と「新選組夜話 近藤勇」(下写真)です。あまりに太っ腹の水木さんにビックリface08



会いした時、水木さんは鳥取県境港市で幼少期を過ごしたものの、昭和34年から住み始めた調布市内に自宅と仕事場の両方があり、生前墓を市内の寺につくるなど、終えんの地に選んだ調布に愛着があると語っておられました。

水木さん所有のすべての資料、数万点の漫画の原画、世界各地の先住民族から集めた人形や仮面などの民族資料などを調布に寄附し、生かしてもらいたいとのお考えをお持ちでした。

そこで、平成4年市議会第4回定例会の一般質問で、「水木しげるさんの貴重な資料を生かすための資料館の設置」について質問をしました。
その際、「推移を見ながら研究する」との答弁がありましたが、具体的な動きはありませんでした。


方、境港市では平成5年に水木しげるロードが建設され、平成15年には水木しげる記念館が開館しました。

平成5年に21,000人だった水木しげるロードの観光入り込み客数は、平成6年に28万人、12年に61万人、20年に172万人とうなぎ上りに増え続け、「ゲゲゲの女房」が放送された平成22年は、何と372万人を記録しました。
水木しげる記念館も昨年累計入館者数が300万人を突破、年間30万人以上が訪れる観光名所となっています。

今までに3回訪ねています。


green_right2011.7.7ブログ「水木しげるロードについて」

し、調布に「水木しげるロード」や「水木しげる記念館」があったならば、年間何百万人という観光客が訪れ、億単位の経済効果のみならず、様々な変革を調布にもたらしたのではないでしょうか。

せっかくの水木さんの申し出を生かせず、貴重なチャンスを失ってしまったことは残念でならず、水木さんに大変申し訳ないと思います。



調布に「ロード」や「記念館」は実現しませんでしたが、昭和63年7月の図書館だより128号から表紙に水木作品「調布を描く」シリーズの掲載が始まりました。何と平成7年3月の156号までは書き下ろしのオリジナル原画です(写真:調布市立図書館「水木しげると調布あれこれ」 より)。



また、市主催の成人式の記念品のプリペイドカード(パスネット、図書カードなど)やオリジナルポストカード「感謝の手紙」に水木さんの作品を使ってきました。※調布は新選組近藤勇局長の出生の地です。





平成4年9月頃、水木さんが、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」、戦記・体験記など著作109冊を市に寄贈してくださいました。これらの本を元に中央図書館の保存用コレクションが構築されました。


平成8年には天神通り商店街(布田1丁目、調布駅北口から徒歩2分)に「目玉おやじを手に乗せた鬼太郎」「横たわるねずみ男」「一反木綿に乗った猫娘」「切り株に座るぬりかべ」「頭に目玉おやじを乗せた鬼太郎」のモニュメントが設置されました。




osuga動画「ゲゲゲの鬼太郎in天神通り」(YouTube)




平成14年には、文化会館たづくりで水木しげる原画展が開催され、1万人以上の入場者を迎え、好評を博しました。


平成15年からは、ミニバスの西路線(調布駅南口〜飛田給駅北口、平成12年運行開始)、東路線(仙川駅〜緑ケ丘地域循環、平成15年運行開始)、北路線(調布駅北口〜柴崎折返場、平成18年暫定運行開始)と、順次車体にゲゲゲの鬼太郎のキャラクターが描かれました。
(写真:市ホームページより、西路線/東路線/北路線)


green_right2012.1.30ブログ「ミニバス北路線開通式」


平成15年、深大寺に鬼太郎茶屋(深大寺元町5-12-8)が開店しました。



平成19年7月、市青少年問題協議会が「チーム鬼太郎」を使って『地域を見守るみんなの目』のポスターとステッカーを作成しました。(写真:市ホームページ




うした多くの実績により、水木しげるさんは平成20年3月6日に調布市名誉市民となり、市議会議場で顕彰式が行われました。
水木さんは「うれしいと言わざるをえないし、悲しいと言えないですな。まあ、ありがとうございましたいうことで終わりでございます」と水木さんらしいコメントをされ、議場内は笑いで包まれました。(写真:調布市立図書館ホームページより)



平成20年5月、市の若手職員がデザインしたレジ袋型のマイバッグを作り、「環境フェア」でスタンプラリーの景品として市民に配布しました。平成22年7月からは、ごみ減量アイデア募集の際の記念品として進呈されています。(参照:朝日新聞、写真・参照:市ホームページ



平成21年6月から2年間、市議会議長を務めている間、名刺に鬼太郎・目玉おやじ・一反木綿にイラストを使わせていただき、議長室の机上に鬼太郎と仲間達「チーム鬼太郎」の人形を置いていました。



平成21年9月からは、市の封筒に鬼太郎のイラストが入りました。



平成22年には、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が3月29日より放送されるのを受けて、2月6日から3月22日まで「名誉市民 水木しげる展~調布のまちの水木サン~」が文化会館たづくりで開催されました。



平成22年3月から市内の街路灯に鬼太郎とFC東京のマスコットキャラクター「東京ドロンパ」が描かれたコラボバナーフラッグが取り付けられました。私も早速議長室に掲げました。

green_right2010.3.1ブログ「FC東京&鬼太郎コラボフラッグ」



平成22年3月から10月まで、水木さんの88回目の誕生日である3月8日に調布市民となった「ゲゲゲの鬼太郎」の特別住民票を無料で30,000枚交付しました。

green_right2010.3.8ブログ「ゲゲゲの鬼太郎住民票」


平成22年4月、富士見町の石原小前公園の改修に合わせて、「鬼太郎公園」の愛称がつくことになりました。

green_right2010.4.18ブログ「鬼太郎公園披露式」

osuga動画「鬼太郎公園披露式」(YouTube)




平成22年5月、調布市観光案内所「ぬくもりステーション」がオープンしました(平成25年10月31日まで。今年5月に調布駅南口でリニューアルオープン)。

green_right2010.5.25ブログ「ぬくもりステーションオープン」
green_right2010.7.15ブログ「ぬくもりステーションPart2」

osuga動画「調布市観光案内所 ぬくもりステーション」(YouTube)


osuga動画「ぬくもりステーション Part2」(YouTube)




平成22年6月19日と20日に深大寺小学校で「ゲゲゲの女房」のロケが行われました。
撮影シーンは、長女(小4)と次女(小1)の授業中の様子や学校の生活のシーン。撮影場所は、教室、廊下、階段。
エキストラとして、深小の職員さんが「体育教諭」役で出演しました。
深小でのシーンが使われたのは、8月9・10・12・16・17・19・20・21日の放送回です。


平成22年9月からは、調布市が交付する原動機付自転車のナンバープレートに、ゲゲゲの鬼太郎キャラクターが入ったものを選ぶことができるようになりました。今年11月30日時点で3,675枚発行されています。(写真:市ホームページより)



平成22年9月中旬から「まちなかパネル展」が拡大されました。
今まで調布駅周辺の2商店会で、調布の町並みや店舗が登場する水木しげるさんの作品をパネルにして店頭に飾っていましたが、布田駅、国領駅を含めた7商店会に拡大し、約80枚のパネルが展示されました。(写真・参照:調布経済新聞



平成22年から知的障害者通所授産施設「ふぁんふぁーれ」でゲゲゲの「妖怪焼き」の販売が始まりました。




平成23年3月1日から、住民票・印鑑登録証明書等に目玉おやじ入りの諸証明用改ざん防止用紙を使用しています。(写真:市ホームページより)



平成24年4月から、深大寺の鬼太郎茶屋が「図書館だより」の「調布を描くシリーズ」から『調布限定 ゲゲゲの鬼太郎ポストカード』を作成し、販売を始めました。(参照・写真:市ホームページ




平成26年9月、調布駅北第一自転車駐車場が建て替えられた際、水木プロダクションが近くにあることから、近隣市民からの要望で『鬼太郎・猫娘・一反木綿』が駐輪場の壁面に大きく描かれました。(参照:調布経済新聞

平成27年8月、調布駅北第一自転車駐車場前にある郵便ポストが狭い歩道の通行の妨げになっていることから移動することになり、地元商店会「上布田商栄会」が「妖怪ポスト」を企画しました。完成までの期間は、水木プロに意見を聞きながら企画・デザインをし、郵便局から許可が下りるまで約2年を費やしました。(参照:調布経済新聞




水木しげるさんに関する私の市議会での一般質問と委員会での質疑・意見(市議会会議録電子化は平成8年から)

一般質問「水木しげるさんの貴重な資料を生かすための資料館の設置ついて」(平成4年12月第4回定例会)

green_right一般質問「水木しげる氏とゲゲゲの鬼太郎について」(平成20年3月第1回定例会)

green_right「天神通りのゲゲゲの鬼太郎の像について」(平成8年3月、建設水道・生活文教連合審査会)

green_right「水木しげるさんという素材をどうやって生かすか」(平成8年3月、生活文教委員会)



blue_right水木しげるさん・ゲゲゲの鬼太郎&女房に関する私のブログ



『ゲゲゲの女房』は、私たちが忘れかけていた大切なことを思い出させてくれました。

水木夫妻は、昭和34年に調布に引っ越して来てから、経済的に苦しい中、「すずらん商店街」の人を始め様々な人に助けられていました。
ドラマが描いている地域社会は、貧しいけれど温もりのある町でした。

戦後の私たちは、目覚ましい経済復興により、豊かな社会を築き上げることができました。
しかし、その一方で、人と人との関係が希薄になり、大切なものが忘れられつつあるのではないでしょうか。

それは、あいさつとふれあいがある地域の温かさです。隣近所で暮らす人が助けあって生きて行くことの大切さです。
このことを「ゲゲゲの女房」から、あらためて学んだ気がします。


私は『ゲゲゲの鬼太郎』が大好きです。
子どもの頃は空を飛べる「一反木綿」押しでしたが、大人になってからは体型が似ている「ねりかべ」押しになりました。

ゲゲゲの鬼太郎には、調布が数多く出てきます。
鬼太郎の家は布多天神社(調布ヶ丘1-8-1)の裏手にあると言われています。



猫娘が棲んでいるのは、下石原八幡神社(富士見町2-1-11)の軒下とされています。



調布には貴重な自然が残っています。
自然が消えてしまえば、妖怪たちも消滅してしまうのかも知れません。

豊かな自然を次の世代に残し、人にとっても妖怪にとっても棲みやすいまちにするために、ぬりかべの代弁者だと思ってこれからも気張っていきます。



水木しげるさんの多大なご功績に衷心より感謝するとともに、ご冥福を心からお祈り申し上げます。

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    Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01│Comments(0)今日の出来事水木しげる・ゲゲゲの鬼太郎&女房
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