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2011年03月11日

常任委員会審査3日目/東日本大震災発生

10時 平成23年度関連議案についての常任委員会審査3日目。

総務委員会では、引き続き、議案第20号・平成23年度調布市一般会計予算(総務委員会所管分)について、審査をしました。



14時46分 全員協議会室で総務委員会の審査をしていると、部屋が大きく揺れ始めました。

東日本大震災(当時:東北関東大震災)の発生です。

揺れ方が、激しい縦揺れではなく、ゆったりとした横揺れだったので、「首都直下型」ではなく、遠方での地震であることを直感しました。

揺れている最中、委員長が「暫時休憩」を宣言したので、震源地・被災地域・震度を把握するためにテレビがある会派控室へ。

まだ、揺れていましたがテレビをつけると、「東北地方で大きな地震」との第一報が流れていました。

東京でのこの揺れ方は、被災地の被害の大きさが心配です。

とりあえず、議会棟の被害状況を調べるように議会事務局長に依頼しました。

大きく揺れたものの調布の震度は「5弱」だったので、議会棟と市庁舎にそれほど被害は無いだろうと思っていましたが、意外とあったのです。

議会棟の本会議場は、天井の明かり取りの装飾部分が取れかけています。


議会棟入口手前のかべにヒビが入っています。


エレベーターは3台とも停まっていました。たまたま乗っている人がいなくて何よりです。


市庁舎は6階以上、特に8階に被害が。





15時15分頃 副議長、議会運営委員長、各常任委員長と各会派幹事長に急遽集まってもらいました。
相談した結果、市内の被害状況を把握するために所管の各部・各課の管理職の緊急対応が必要なことから、今日は委員会を散会することになりました。

15時30分 委員だけが集まり、常任委員会はいずれも散会。



16時頃 第1回目の調布市災害対策本部会議が開かれました。
出席した議会事務局長に内容を聞くと、
「第一小・国領小に避難をしてきた市民が十数名。
その他公共施設での人的被害はなし。
物的被害については,食器・図書・展示物等の落下あり。
火災等もなし。
現在、消防団等で被害情報を収集中。 」
とのこと。

調布に大きな被害がなくてとりあえず一安心。
あらためて、被災地の被害状況が気になります。


17時頃 しばらく議会棟にいたものの、携帯電話でも固定電話でもメールでも、まったく家族と連絡が取れないためと、消防団第一分団の参集状況と様子を見に、市役所から自転車を借りて飛田給に行くことにしました。
途中の被害状況と様子を見ながら向かいます。

電車が不通のためか、旧甲州街道をたくさんの人が歩いていました。


車は渋滞。特に上り方向がひどいのは、都心に迎えにいく車が多いためか。



途中、人的被害も物的被害も目にすることなく、自宅に着きました。
家にいたかみさんに聞くと、地震発生時は、母を連れて病院に行った帰りで、ちょうど車を運転中。
はっきりと地震の揺れがわかり、かなり焦ったそうです。

かみさんに息子と娘から「無事」な連絡があったことを聞いて、ほっとしながら第一分団詰所に。

各分団には市総合防災安全課から「参集」、「担当地域を巡回して被害状況の把握」の命令が出ていて、実行されていました。
出動した団員に今後の対応をお願いし、再度市役所へ。



京王線は全線不通。調布駅では電車がホームに停車したまま。


調布駅南口の様子。


(左)バスは動いているので、案内板にたくさんの人が。
(右)タクシー待ちの列はあれども、タクシーは見えず。


グリーンホール小ホールの中にたくさんの人が休んでいました。


ホール入口に置かれたラジカセからは「NHKラジオニュース」が。Good Jobicon_bikkuri


文化会館たづくりは、立ち入り禁止。カラーコーンが見えるので何らかの被害があったのかなと思いましたが、ガードマンに聞くと「異状ない」とのこと。???



17時30分頃 市役所到着
議長室で情報収集。

21時からの第2回災害対策本部会議を傍聴。

各部長からの報告によると
「市内で8件ほど塀の倒壊等が発生。
人的被害はなし。
現在の主な課題は,調布駅周辺の京王線不通に伴う帰宅困難者への対応。
第一小学校に180人,グリーンホールに800人。
今後、総合福祉センター,たづくりなどを解放予定。
併せて毛布,食料を支給すべく準備中。」

避難している市民は十数名で、あとは、調布市内の駅を利用できない「帰宅難民」と、家に帰る途中で調布に立ち寄る「帰宅難民」のようです。
職員の話だと、都心からの「帰宅難民」がどんどん増えているそうです。


市の動きに一定の結論が出たので、飛田給に戻り、第一分団員として活動することに。

その前に、避難所になっているグリーンホールの様子を見に行きました。

ちょうど職員が毛布を搬入。


ロビーにもホールにもたくさんの人が。意外と落ち着いた雰囲気。



公衆電話は長蛇の列。


次から次に人が。



グリーンホールの前にしばらく立って様子を見ていました。

案内に立っている市の職員に次から次に訪れた人が質問をしています。
女子高生「車で向かいにくるお父さんと待ち合わせする場所はどこがいいですか」。(職員は市役所をすすめましたが、親子とも調布のことが不慣れな様子を見て、市役所まで一緒に案内して行きました。)
サラリーマン風の男性「携帯電話が通じないけど、連絡を取るのにどうしたらいいか」。(近くにある公衆電話をすすめていました。災害時には、携帯や固定電話に比べて、公衆電話が遥かに繋がりやすくなっています。)
若い女性「飯野病院はどこですか?」。(丁寧に案内していました。)

職員のぬくもりのある対応に感心しました。



今度は歩いて飛田給へ。

相変わらず旧甲州街道の上り方向は大渋滞。


歩いて帰宅する人がたくさん。



22時頃 飛田給の第一分団詰所に到着。
団員が十数名集まっていました。

MCA無線で総合防災安全課と各分団とのやり取りを聞いていると、いくつかの分団が避難所にアルファ米や水を届けていました。



0時15分 待機が終わり解散。

地震の被害者が一人でも少ないことを祈りながら帰宅しました。  

  • Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01Comments(0)今日の出来事東日本大震災・味スタ避難所