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2011年03月28日

東日本大震災支援活動1日目

東日本大震災支援活動1日目。

7時 救援物資の基地になっている国領の特別養護老人ホーム「かしわ園」に集合。

20トントレーラーが到着しました。このトレーラーは、ハワイウォーターで有名な株式会社トーエルの中田みち社長(下写真右端)が無料で貸してくれました。


関西以西の20社会福祉法人・27施設から送られてきた物資と、昨日直接市民から持ち込まれた物資(何と9,740点icon_bikkuri)が山になっています。


次から次にトレーラーに積み込みます。
集まった約50名のボランティアは、調布ボランティアに登録し、今日初めて会ったはずなのに、見事なチームワーク。


私もお手伝い。


最後に石巻市役所への物資をハイエースに。


積みきれるかどうか心配でしたが、びっしり詰めて何とか積めました。
(右)板橋さんが、3月19日に石巻市役所に救援物資を届けた横山泰治君(2011.3/22ブログ)にルートを確認しています。



8時20分 いよいよ、宮城県黒川郡富谷町の特別養護老人ホーム「杜の風」に向かって出発です。

一行は、救援物資を積んだ20トントレーラー・4トントラック・ハイエースと荷下ろし作業ボランティ19名を乗せたマイクロバスの4台編成です。

富谷町まではマイクロバスに乗りました。


同行の20トントレーラーと4トントラック。どちらも物資満載です。
4トントラックは有限会社調布清掃(梶原良介代表取締役)が無料で貸してくれました。


福島県に入ると、路面修理箇所が目立って来ます。
新潟県中越地震以来、地震発生時の高速道路復旧の早さは驚異的です。


新幹線の電柱が傾いています(東北自動車道国見インター付近)。


(左)サービスエリアには自衛隊の車両が目立ちます。(右)ガソリンスタンドは長蛇の列。


屋根のビニールシートが被害のバロメーターになります。


泉インター(仙台市)で下ります。


仙台市内一般道のガソリンスタンドは凄まじい行列。列は何キロも何百台も続いていました。




15時10分 宮城県黒川郡富谷町の特別養護老人ホーム「杜の風」(とうみやの杜)に着きました。


満載の物資は崩れていないでしょうか? ぎっしり詰め込んだせいか、何とか無事でした。


今度は一斉に物資を下ろします。積み込みの時と同じくみんなの息がぴったり。
(右)ボランティアリーダー兼マイクロバス運転手として活躍した鈴木宗貴市議会議員。


もちろん、私も手伝いましたよ。



「杜の風」の物資は、施設に運び込みます。


近隣の福祉施設、利府町の「十符・風の音」、仙台市若林区の「杜の里」、仙台市太白区の「一重の里」の救援物資は、行き先ごとに仕分けされ、それぞれの車に積み替えます。




荷下ろし終了後、各施設長からの挨拶がありました。
被害の大きい施設もあり、被害が少なくてもライフラインが未復旧のところが多い様です。
施設長が涙ぐみ声を震わせながらお礼を言っているのを聞いていると、胸が詰まります。
「ぜひ、末長い心のつながりをお願いします。」との言葉が心に残りました。





17時 まだ、若干荷さばきが残っていましたが、石巻市役所到着が遅くなると先方に迷惑をかけるので、飛田給自治会長の板橋栄次さんと二人でハイエースに乗り出発することにしました。

(下左写真)運転する板橋さん。
奥さんの実家が「 一の蔵酒造 」がある大崎市松山なのでこの辺の道をよくご存知です。

(右)ここでエネルギー補給。災害支援の時は必ずこのスニッカーズを持っていきます。カロリーメイトは食べると喉が渇くので、こちらの方がお薦めです。


道路はあちらこちらで傷んでいます。


ちょうど帰りの時間なのか、自衛隊の車両とかなりすれ違いました。




17時40分 いよいよ石巻市に入りました。石巻河南インターで高速を下りて市内に。


(左)石巻市消防団ポンプ車を見かけました。今回の被災地域では、団員にも多くの犠牲者が出ています。消防団頑張れicon_bikkuri
(右)壁に津波の水位の跡がついています。


市役所周辺の様子。




17時50分 石巻駅(下左)と向かいにある市役所に到着しました(下右写真のハイエース)。
津波はここまで押し寄せて来ました。昨年、市議会総務委員会の視察に来たばかり(2010.10/13ブログ)なので、変わり果てた姿にショックです。


きれいな市役所だったのに・・・。津波の水位跡がくっきり。


5階の駐車場から救援物資を運び込みました。十数人の職員の人が手伝ってくれました。



搬入後、固辞しましたが、どうしてもと言われて市長室に。

亀山紘市長、阿部政昭市議会議長、長倉利一副議長とお話をさせていただきました。
見るからに不眠不休で頑張り、疲れ果てている人を前に、語れる言葉はほとんど見つかりません。
「一緒に頑張りましょう」と言って市長室を後にしました。


石巻市は隣町の出身である石ノ森章太郎さんを生かしたまちづくりに取り組んできました。
市役所前に仮面ラーダー、駅前と駅前商店街にサイボーグ戦士(001〜009)のキャラクターモニュメントがあるのはこのためです。


00戦士は静かにたたずんでいました(左003、右009)。


市内は目を覆いたくなる惨状です。


blue_right石巻市ホームページ
blue_rightご遺体の所持品等から推察される氏名等事項一覧(宮城県警)
blue_right氏名の推測ができないご遺体の特徴一覧(宮城県警)



遅くなったので、宮城県大崎市松山にある板橋さんの奥さんの弟さん、高橋修一さんの家に泊まることになりました。  

  • Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01Comments(0)東日本大震災・味スタ避難所