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2011年07月19日

「思い出の宝物を持ち主に返そうプロジェクト」2日目

今回の宿舎は、5月26日に石巻観光協会を訪ねた時(5/26ブログ)に、お会いした後藤宗德会長が社長を務める石巻グランドホテルです。


実はグランドホテルは、1階部分が津波の被害に遭い、8月1日のリニューアルオープンを目指し改装中(下左)。
フロントもテーブルのみ(下右)。
そんな中、特別のご配慮をいただき格安で泊めて頂きました。心から感謝します。



マイクロバスは、調布病院から無料でお借りしました。
3月28日に宮城県黒川郡富谷町の特別養護老人ホーム「杜の風」に支援物資を届けた時に使ったバスです(3/28ブログ
調布病院さん、ありがとうございました。





9時30分 「思い出の宝物を持ち主に返そうプロジェクト」2日目。

旧石巻市役所議会棟で作業開始です。


まず、昨日乾燥させた写真を取り込みます。


グループが他のグループと混じらないようにコード番号が書かれたタグ(伝票)毎に取り込みます。
タグには上から「地区名」「箱番号」「詳細地区番号」「アルバム番号」などが書かれています。



次に、タグ単位毎に写真をビニール袋に入れます
写真の大きさ、枚数、向きによって適切な大きさのビニール袋に入れます。
その際、一番上の写真は誰だか特定しやすいものを選びます(写真の顔の部分を加工しています)。


(左)昨日洗った知世ちゃんとお母さんの写真(一部加工)。
(右)この後、展示される写真。持ち主の元に戻ることを祈ります。




武蔵野大学の学生がやって来ました。


武蔵野大学では、7月19日~9月4日(8月8日~22日除く)中の5週間(6~7日間×5サイクル)、石巻市を中心とした被災地での支援活動の実施を決定しました。

いいぞ武蔵野大学icon01
blue_right被災地でのボランティア支援活動について(武蔵野大学HP)



昨日と同じく写真の洗浄・乾燥作業が始まりました。
(下)アルバムから写真を取り出している所。




昼休みに旧議会棟の「取得物展示会場」を見ました。
「議会事務局」と「委員会室(第1〜第3)」の看板が見えます。


委員会室の様子。探しやすいように地域毎に分けられています。



ランドセルや子どもたちの絵も展示されています。胸が締め付けられる思いです。



武蔵野大チームが写真撮影をしていました。
写真を洗浄、乾燥してもバクテリアが全滅する訳ではなく、速度が遅くなるものの確実に劣化は進んでしまいます。
デジタルカメラで撮影し、データ化して保存すれば、「思い出」が永遠に残りますicon01
一刻も早くすべての写真をデータ化することが求められていますface15






午後からは、旧本庁舎市長室の奥の部屋で新しい作業となりました。




自衛隊員が被災地で集めた写真などを入れたビニール袋から取り出して仕分けする作業です。

段ボールに「門脇・南浜 153 A1359」と書かれています(右下)。
自衛隊が捜索とガレキ撤去の際に使用したコード番号で、「地域名」「箱番号」「詳細地区番号」を意味します。以後、写真はこの番号で区分されて行きます。


(左)アルバムは一番下に入っています。(右)袋を開けると凄い臭いが襲ってきます。海水、汚泥、ヘドロなどが混じった異臭です。


アルバム、ミニアルバム、ばらの写真、その他の順に取り出して行きます。



乾燥させるために並べます。アルバムとミニアルバムは、ハサミやカッターで切ってシート毎に、ばらの写真は一枚ずつ剥がして新聞紙の上に置いて行きます。




「おもいで」と書かれたアルバムが。


「そつえんおめでとう」と書かれています。




結婚アルバム


赤ちゃんと結婚式の写真が多い。


がれきの中から写真を発見した自衛隊員のメモがありました(隊員名は加工)。



昨日から乾燥していて、乾燥し終わった写真をタググループ毎にビニール袋に入れ、写真撮影の部屋(右)に持って行きます。




まだ作業をしていない残りの段ボールは50個ほどとなっていました。ただ、今でも毎日何箱か届くそうです。




15時30分 作業終了。




昨日・今日と写真を洗浄・乾燥した石巻市の「門脇・南浜」地区を見に行くことにしました。

市中心部の様子。一部は復興・再開が始まっていますが、多くはまだまだ厳しい状況です。国と政府の遅過ぎる対応に怒りを覚えます。



市内で最も津波の被害が大きかった「門脇・南浜」地区。
(下)津波に襲われた後、火災にも襲われた門脇小学校。屋上の看板に「すこやかに育て心と体」と書かれています。小学校のHPに「幸いにもほとんどの児童が高台に避難し難を逃れることができました」とあるのを見てほっとします。(YouTubu「門脇小学校付近の360°」


「門脇・南浜」地区の様子。(YouTube「石巻市南浜町津波被害」




昨日と同じく、道の駅「上品の郷」の「ふたごの湯」に行くことになりました。

市内あちらこちらに、廃車とがれきの山があります。廃車とがれきの撤去はさっさと国がやるべきです。




「ふたごの湯」の駐車場には全国各地からの支援の手が。
(左)深谷市社会福祉協議会のバス。(右)ダンプカーのナンバーは「沖縄」face08





グランドホテル近くの「さかな処 三吉」にて参加者全員で懇親会

三吉は津波の被害を受け、先週リニューアルオープンしたばかりとのこと。
(右)お店は親戚がお手伝い。美人の姪&叔母のW看板娘face05


魚は石巻港がまだ再開していないので、隣の塩釜港であがったもの。新鮮で味は抜群です。
サーバーが新しいせいか生ビールがうまいicon_bikkuri 地酒の日高見をしこたま飲みましたface02


津波は私の指の高さまであったそうです。KIRINビールの「がんばろう!石巻」ステッカー。いい出来ですicon_bikkuri
  

  • Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01Comments(0)東日本大震災・味スタ避難所