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2013年07月07日

笹子トンネル天井板落下事故

西尾邦広君とあすかさんの結婚式(2013.7.6ブログ)が終わり、東京に帰ります。

11時45分頃、中央自動車道のある場所を通りました。




2012年12月2日、天井板のコンクリート板が落下した笹子トンネルです。

この事故で、走行中の車数台が巻き込まれて9名が亡くなりました。


(事故直後の笹子トンネル内部=山梨県警)


笹子トンネルは、38年前の1975年に完成しました。

ところが、開通以降、天井板を固定する金属ボルトの交換や補修は行われてこなかったのです。

金属ボルトの異常を検知する打音検査については「目視で異常を確認した場合にのみ実施」とされ、2000年以降一度も実施されて来ませんでした。

一方、笹子トンネル事故の4年前には、関門国道トンネルで天井板の老朽化による事故が起きていて、中日本高速道路会社の技術者はこの事故を論文によって把握していました。


金属ボルトの耐久性能には限界があります。
いつかは限界が来て、天井板を支えることができなくなることは明らかです。

しかしながら、打音検査も実施せず、交換や補修も行ってきませんでした。

管理体制は極めてずさんななものだったのです。

事故ではなく、事件であることは明らかではないでしょうか。



当然、しかるべき責任が問われなければなりません。

山梨県警は、昨年12月、業務上過失致死傷容疑で中日本高速道路の本社などを家宅捜索しました。

犠牲になった男女5名の遺族は、今年5月、中日本高速道路と、安全点検を行う子会社の中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京に、損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こしました。


この事件の責任者が刑事責任を問われないようでは、亡くなった人が報われません。



遺族の要望で中日本高速道路が永久保存することを決めたワゴン車。20歳代の男女5名が犠牲となりました。

(毎日新聞=遺族提供)
  

  • Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01Comments(0)今日の出来事