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2014年01月17日

阪神淡路大震災から19年

阪神淡路大震災から19年が経ちました。

6,434人の尊い命が失われた大惨事でした。
この日が来るたびに、震災のことを決して忘れてはいけないとあらためて思います。


1995年(平成7年)1月17日早朝、テレビのニュースを見て、被災地が兵庫県南部であることを知って、愕然としました。

私は22歳頃から関東リサイクル運動市民の会で家庭の不要品のリサイクル運動をしていました。
昭和60年頃、リサイクル運動の本場である関西リサイクル運動市民の会(大阪市)での活動となり、アパートで暮らしながら、約1年半、スタッフの一員として京阪神地域のスーパーの屋上や駐車場でフリーマーケットを開催したり、阪急・阪神・JR線を使って、リサイクル情報誌「月刊リサイクルニュース」を直接書店に納品していました。

被災地域の中心に、私が活動していた、神戸市・芦屋市・西宮市・宝塚市があったのです。

その日からほとんど眠れない日々が続きました。
当時のスタッフ仲間や、時々訪ねていた本屋さん、食べ物屋・飲み屋のおじちゃん・おばちゃんはどうなってしまったんだろう。

かと言って何もできずに、昼も夜も一日中、テレビの前でひたすらニュースを見続けていました。


数日後、調布青年会議所で支援活動を行うことが決まった時、迷わず手を挙げました。


私が現地との渉外担当になり、被災地の市役所に電話をしてみました。

返事は・・・「支援はとってもありがたい。でも、手が足りなくて応対できないので、直接避難所に届けてほしい」とのことでした。

しかし、避難所の名前も場所もわかりません。

そこで、私と会議所メンバーの狩野明彦君の2人が先遣隊として現地に入り、支援物資を届ける避難所の名前・場所・物資の内容を調布の本部に指示することになりました。


1月27日夕方、飛行機で関西空港に到着。
タクシーで被災地に向かいます。
ところが、甲子園球場の手前で大渋滞となり、まったく動きません。

ここからは持参した折りたたみ自転車を組み立てて、自転車で移動。
28日未明、被災地に入りました。

それから1日中、西宮市、芦屋市、神戸市の避難所を回りました。

避難所では、責任者の方と相談し、自転車(調布市シルバー人材センターの協力で再生したものと調布市民の寄贈)、ベビーカー(市民の寄贈)、衣類・生活用品などの支援物資をどこの避難所にどれだけ配るのかを決定し、調布の本部にFAXで連絡。

本部からの支援隊がトラック3台で29日に到着し、西宮市役所及び西宮市と芦屋市の避難所、計10ヶ所に支援物資を届けました。


調布青年会議所 阪神大震災支援隊報告書
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自転車で避難所を回りながら見た被災地の惨状は、テレビや新聞の報道からは想像できないほど悲惨なものでした。
現地で見たこと、聞いたこと、経験したこと、感じたことは決して忘れることができません。





以後、時々被災地を訪れ、復興を見守りつつ、記録を残してきました。

1995年6月
菅原市場(神戸市長田区)



2005年3月
西宮市立浜脇小学校(支援物資を届けた学校)


芦屋市立精道小学校(支援物資を届けた学校)。子ども達の歓声を聞くと心からホッとします。


阪神高速神戸線倒壊地点(神戸市東灘区)


慰霊と復興のモニュメント(神戸市中央区)



新長田一番街(神戸市長田区)



JR新長田駅北側(神戸市長田区)


野島断層(淡路市)



2008年2月
味彩館Sugahara(=旧菅原市場・手前中央の建物)周辺


鷹取商店街(神戸市長田区)


たかとり教会(神戸市長田区)。奇跡的に焼け残ったキリスト像


JR鷹取駅南側


慰霊と復興のモニュメント


三宮駅周辺(神戸市中央区)



2010年10月2010.10.6ブログ
(左)阪神高速道路震災資料保管庫/(右)慰霊と復興のモニュメント


味彩館Sugaharaと「男はつらいよ」最終作撮影を記念した『寅さんの記念碑



私は、阪神淡路大震災からの教訓を学び、しっかりと生かしてこそ、亡くなった6,434人が報われるのではないかと思っています。

首都直下地震が30年以内に起きる可能性は70%以上と言われています。
地震が起きることを防ぐことはできませんが、被害を少なくすることはできるはずです。


教訓を生かして災害に強いまちをつくりましょうicon01



『しあわせ運べるように』(歌/川嶋あい)(YouTube)



『しあわせ 運べるように』
作詞:作曲  臼井 真

1.
地震にも負けない 強い心を持って
亡くなった方々の分も 毎日を大切に生きてゆこう
傷ついた神戸を 元の姿に戻そう
支え合う心と明日への 希望を胸に
ひびきわたれ ぼくたちの歌
生まれ変わる 神戸のまちに
届けたい私たちの歌 しあわせ運べるように

2.
地震にも負けない 強い絆をつくり
亡くなった方々の分も 毎日を大切に生きてゆこう
傷ついた神戸を 元の姿に戻そう
やさしい春の光のような 未来を夢み
ひびきわたれ ぼくたちの歌
生まれ変わる 神戸のまちに
届けたい私たちの歌  しあわせ運べるように

ひびきわたれ ぼくたちの歌
生まれ変わる 神戸のまちに
届けたい私たちの歌  しあわせ運べるように

届けたい私たちの歌  幸せ運べるように
  

  • Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01Comments(0)今日の出来事東日本大震災・味スタ避難所