2009年10月19日
総務委員会視察1日目・姫路市
13時 市議会総務委員会行政視察第1日目は姫路市。姫路市防災センター・災害対策本部室で「ホームページの再構築と便利な情報提供ツールの充実について」話を伺いました。
姫路市では「市民への情報提供・コミュニケーションの改革」という目的達成の手法として、当初、政令指定都市を中心に導入がすすんでいる「コールセンター」を検討していました。しかし、費用対効果が芳しくないことや、類似事業の実績が低迷したことなどの理由で導入を見送り、インターネットを活用した「 ホームページの再構築と便利な情報提供ツールの充実」に的を絞りました。
その基本になったのは、市役所の業務と担当窓口などを簡単に検索できる「市役所窓口検索データベース」と、市民から寄せられる質問とその答えをデータベース化した「FAQ(Frequently Asked Questions=よくある質問と答え)」データベースの構築でした。
既存ページの移行作業は、業務委託をせずに広報課の職員を中心に3ヶ月をかけて行いました。この際、情報の検索のしやすさを徹底したことが大きな特色です。
また、姫路市では、キーワード検索機能を統合する仕組みを設け、1回のキーワード検索で多数の情報を同時に検索することができる「総合検索システム」を導入しました。
これにより、ページアクセス数は構築前の月平均と比較して約1.2倍に増加し、FAQも月平均4万件のアクセスがあります。
我が市もインターネットのホームページをもっていますが、検索しにくい、調べにくいことにおいては定評があります。やる気さえあれば低予算でできます。積極的な導入の検討を望みます。
また、インターネットを閲覧できる会場ということで、防災センター・災害対策本部室で説明を受けましたが、姫路市の好意で防災センターも視察できました(トップ写真)。阪神淡路大震災以後、関西の自治体は防災対策が根本的に変わったようです。固定電話でも携帯電話でも発信地表示システムと連動し、どこから発信されたか僅差で住宅地図に表示されます。なおかつ、一人暮らしの高齢者や障害者情報など災害時要援護者情報も地図に記載されている徹底ぶりです。調布市は常備消防業務を東京都に委託していますが、大いに参考にし、委託自治体と都が協議をし、根本的な改革が必要だと思われます。
動画レポート「総務委員会視察 姫路市・尼崎市・知立市」
※「ごみ」で両市のサイト内検索をすると違いがよくわかります
姫路市HP
調布市HP
委員会発言「市のホームページの充実について」(H17年9月建設委員会)
委員会発言「見やすいホームページについて」(H17年3月厚生委員会)
Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01│Comments(0)
│市議会
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