2010年07月22日
事務事業側面評価
「事務事業側面評価」が教育会館で10時から20時30分まで実施されました。
「側面評価」は、今回で5年目となりますが、評価員が今までの市と市の外郭団体の職員に加え、新たに外部から近隣市の職員2名と市の総合計画策定推進委員の大学教授・准教授3名が参加し、その模様が初めて公開されました。
「事務事業側面評価」とは、市が実施している事務事業について、外部の評価員を含む評価員が、担当課の職員との質疑・討論の後、事業仕分け手法を用いて第三者的な視点で評価(側面評価)を行い、今後の事業の方向性を多数決で決定するものです。
ただ、1事業についての時間が45分程度しかないので、どこまで踏み込めるのかがカギです。
また、評価結果は、市の最終結果となるものではありませんが、市長を含む特別職及び部長職で構成する行政経営会議での検討・協議を踏まえて、次年度の予算に反映させるなど、事務事業の見直し・改革・改善の取り組みに大きな影響を持ちます。
今回選ばれたテーマは、市の全832事業のうち、
①深大寺水車館の管理運営、②地球環境保全基金の効果的な運用、③認証保育所等保育料助成事業、④せん定枝の資源化、⑤子どもショートステイ事業の推進、⑥消費者まつりの実施、⑦福祉団体助成事業(※補助交付金)、⑧自治会を通した市政情報の提供、⑨高齢者ふれあい給食の実施、⑩体育施設の維持管理、⑪文書管理事務(※文書管理システムを含む)、⑫たばこ税増収対策協議会交付金(市民税賦課事務)、⑬テレホンガイドちょうふ(市役所本庁舎及び神代出張所維持管理業務)、⑭個人住民税に係る未申告調査(市民税賦課事務)、⑮市営駐車場管理運営事業、⑯障害者の就労支援、⑰視聴覚資料室の運営、⑱居住環境改善資金の助成、⑲中学生の職場体験学習の推進、⑳開放型端末の運用(調布市ホームページ運用事務)
の20事業。
一方、評価員は
①市職員 係長職(昇任1~2年目)3名・主任職(昇任1~2年目)7名
②外郭団体職員 市との事業の結びつきが強い監理団体(2団体)の管理職及び係長職各1名
③近隣自治体職員 武蔵野市・府中市の行革担当(管理職)各1名
④総合計画策定推進委員 3名
となっています。
時間の関係で、⑤子どもショートステイ事業の推進、⑥消費者まつりの実施、⑦福祉団体助成事業(※補助交付金)、⑧自治会を通した市政情報の提供、⑨高齢者ふれあい給食の実施、⑩体育施設の維持管理の6事業の側面評価を傍聴しました。
職員が身内のことを客観的に厳しく査定できるのかなと思っていましたが、実際のやり取りを聞いていると、事前に独自に調査をしていたり、突っ込んだ質疑・意見があったり、職員は意外と健闘していました。
一方、外部委員の質疑・意見を聞いていると、首を傾げるものもありました。
例えば、消費者まつりや高齢者ふれあい給食などを評価する際は、現場の実態把握が不可欠だと思いますが、実際に現場を見たことも聞いたこともないのに、自分の経験からの推測に基づく一般論だけで、事業がいるとかいらないとか評価しているのを見ると、これでいいのかなと疑問を感じます。
もちろん、専門家の指摘は新鮮で参考になることもありますが、もっと、実際に事業に係っている人の意見を聞く努力が必要なのではないでしょうか。
市の事業には多くの市民が係っています。サービスの提供側であったり、受け手側であったりします。そうした市民にアンケートや聞き取り調査を実施するなど、事業評価に繋がる様々な仕組みづくりが必要だと思います。
こうした市の努力が、真の市民との協働と言えるのではないでしょうか。
評価員が事業について質問
担当課長が説明
評価結果はすぐ表記
「事務事業側面評価」を実施します(市HP)
平成21年度 事務事業側面評価・「評価結果」と「今後の事務事業の方向性」一覧 (市HP)
ひろすけ’動画レポート「行政刷新会議・事業仕分け作業現場」
Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:06│Comments(0)
│調布市政
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