千葉国体視察

大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ)

2010年10月04日 23:01

千葉県で開催されている第65回国民体育大会「千葉国体」の視察に行きました。

過去ブログに書きましたが、3年後の2013年に多摩地域を中心に第68回国民体育大会第13回全国障害者スポーツ大会スポーツ祭東京2013」が開催されます。

調布市では、国民体育大会が9月28日(土)から10月8日(火)まで、味の素スタジアム開会式・閉会式、正式競技の陸上競技サッカー(決勝戦のみ)、スポーツ行事として総合体育館でドッヂビーが行われます。

全国障害者スポーツ大会が、10月12日(土)から10月14日(月)までの3日間、国体と同じく味の素スタジアム開会式・閉会式陸上競技調布スポーツセンターボウリング競技が行われます。


8月25日にはスポーツ祭東京2013調布市実行委員会が設立されました。


千葉国体が9月25日から10月5日まで開催されているため、市と体育協会等の関係者が、9月30日に市原緑地運動公園臨海競技場でのサッカーの視察が、本日、千葉県総合スポーツセンター陸上競技場での陸上競技の視察が行われました。

議会にもお誘いがあったので、私は今回の陸上競技の視察に参加しました。

参加者は市体育協会から5人、市陸上競技協会から4人、体育指導委員会から1人、市役所行政経営部・生活文化スポーツ部から7人、スポーツ振興課・スポーツ祭東京2013市実行委員会から5人と市議会から私の総勢23人。



8時 調布市役所をバスで出発



8時40分 サービスエリアpasar幕張で休憩。

最近のサービスエリアはデパートのようにおしゃれです。


食堂に千葉国体の案内所がありました。




10時 千葉県総合スポーツセンター陸上競技場に到着。



難民キャンプの様なここは何? 正解は後で。



競技場周辺はスポーツ施設ゾーン



フラワーポットや花壇が会場のあちらこちらにありました。
最近は「花いっぱい運動」と連動する国体が多い様です。
千葉国体でも「おもてなしの花運動」を行っていました。
市民運動の一環として、市内のボランティアや小・中・高校生等の協力のもと、「花の都ちば」を印象づけるために街をあげて花いっぱい運動に取組んだようです。
フラワーポットには団体名と応援メッセージが書いてありました。




トラック競技の練習会場、第2陸上競技場


ハードルの練習場所には屋根が     一般男子のハードルの高さにびっくり


見事なフォーム




難民キャンプ?かと思った場所は、実は選手・監督控所
見栄えをもうちょっと何とかした方がいいのでは・・




東京都を激励



案内看板



案内ボランティアが各所に立っていました。



手前がハンマー投げ練習場、遠方が槍投げの練習場
フィールド競技の練習場の確保と用具の調達が課題




物産コーナー
ボランティアのおばちゃんの話だと、この場所が最寄り駅から競技場までの導線場にないことと、案内表示がほとんどないため、人があまり来ないとのこと。出店者がかわいそう



お店のお姉さんのお薦めで「チーバ」君のハート形クッキーを買いました。



休憩所。
ジュースなどが無料で飲めます。ボランティアスタッフに聞いてみると、大人の一番人気はポカリスエットとCCレモン、子どもは「なっちゃん」。


国体特製弁当
おかずは千葉の名産ぞろい
ふたの折れ目を折るとチーバ君が立ちますが、奥のおかずが食べにくい




いよいよ陸上競技場に入ります。
入口で市民ボランティアがプログラムを配っていました。




400m決勝              競技補助員スタッフが道具の後片付け


        今度はハードルを出したり引っ込めたり



観客席からグラウンドに降りてみました。


近くで観ると大迫力



表彰式



学校観戦エリアで小学生が団体で観戦


サイドからの眺め



ごみの分別



競技場の周囲を「旗」が取り囲んでいます


子どもたちの手書きの応援メッセージでした。
団体毎に1つの都道府県を応援している様です。







今回千葉市で行われた陸上競技には、数多くのスタッフの協力がありました。
競技会係員(市の職員)が495名、競技の補助を行う競技補助員(主に高校生)が393名、ボランティアスタッフ(体育指導員や公募市民)が310名、合計約1,200名のスタッフにより運営されていました。
延べ人数でなく実人数で、競技役員(陸協、陸連関係者等)の数は入っていません。

ちなみに、競技役員(陸協、陸連関係者)は赤色、競技会係員(市職員)は青色、競技補助員(高校生等)は緑色、ボランティアはオレンジ色という風にジャンパーと帽子で色分けがされていて、一目で役割が分かるようになっていました。

案内係の競技会係員とボランティア


競技役員             ハードルを準備する競技補助員




実際に現場を視察してみると、今まで何となく考えていたイメージと違い課題が浮き彫りになります。

過去の国体の陸上競技の開催は基本的には道府県庁所在地で行われて来ました。
人・物・金が集中している場所であり、今回の東京国体のように道府県庁所在地以外で陸上競技が開催されるのは恐らく初めてのことではないでしょうか。

競技は味の素スタジアムで行われ、トラック競技の練習は、スタジアム西側に新設される補助競技場で行われます。

千葉国体では、槍投げ、砲丸投げ等のフィールド競技の練習は、広大なスポーツ施設を使って行われていましたが、味の素スタジアム周辺には広い場所がないので、練習場所の確保が第一の課題です。
また、各競技にはハンマー投げの檻やハードルなど用具もそろえなければなりません。
さらには、大会と競技の運営のための人の確保があります。千葉国体では約1,200人です。

費用を含め、これらの課題を考えると、調布市だけでできるはずもなく、東京都レベルでの対応が求められます。



開会式と閉会式の運営もあります。

千葉国体開会式プログラムを見ると、小学校・中学校・高校の児童生徒が演技で出演したり、合唱部・吹奏楽部が出場しています。
特に小中学校はすべて千葉市内の学校です。
調布市内には合唱や吹奏楽が盛んな学校が多いのです。
国体の開会式・閉会式で歌ったり演奏が出来たのなら一生の思い出となることでしょう


これから具体的に都や都陸上競技連盟などと話し合いをする様ですが、早め早めに課題の解決をお願いしたいと思います

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