調布飛行場事業機着陸ミスと神奈川県での回転翼機墜落事故

大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ)

2011年10月03日 23:01

1 調布飛行場事業機の着陸ミスについて


               (テレビ朝日)

報道記事と市政策企画課の説明によると次の通り。

(1) 事案概要

平成23年10月3日(月)午前10時8分頃、調布飛行場に滑走路の南側から着陸しようとした共立航空撮影株式会社(本社三鷹市)所有の事業用小型プロペラ機(セスナ式TU206G型 )が、いったん滑走路に降りたものの、その後、機体が浮いてバウンドする事故を起こした。

小型機は、滑走路上で前のめりになった状態で停止。
搭乗していた男性機長(26)と男性カメラマン(37)2名に負傷なし。
前輪は軸が曲がった状態で、プロペラは先端が曲がった状態。
オイル(潤滑油)漏れが若干あったが、火災なし。

事故後、滑走路は、2時間8分にわたり封鎖された。
午前の大島、新島、神津島行き3便が運休し、新島、神津島発の2便は他空港などに代替着陸した。
警察による現場検証終了後、当該機体を格納庫へ移動し,滑走路の安全点検を行ったうえで、午後零時17分に再開。

共立航空撮影によると、小型機は3日9時半ごろ、山梨県と長野県にまたがる八ケ岳周辺の航空写真を撮るために調布飛行場を離陸。
午後2時半に同飛行場へ戻る予定だったが、悪天候のため離陸後約40分で戻ってきたという。

事故原因等については調査中。
調布飛行場を管理する東京都によると、事故当時はおよそ6メートルの北の風が吹き、視界はよかったという。

国土交通省は航空事故と認定。
運輸安全委員会は航空事故調査官2人を4日に調布飛行場に派遣することを決めた。



(2) 市の対応等

東京都港湾局に対し、引き続き新たな事実が判明した場合は情報提供を依頼。

安全運航の徹底について調布飛行場利用者への注意喚起を行うとともに、今後の運輸安全委員会の調査結果や調布飛行場管理事務所によるヒアリング等に踏まえ再発防止の促進に取り組むよう申し入れた。


テレビ朝日「小型飛行機が着陸トラブルで立ち往生 調布飛行場」(14:32)

読売新聞「セスナ離陸後40分で帰還、着陸に失敗…調布」(12:43 )

朝日新聞「セスナ機、着陸時にバウンド けが人なし 東京・調布」(18:38)






2 神奈川県清川村での回転翼機の墜落事故について

本日午後零時30分頃、神奈川県清川村で発生した回転翼機の墜落事故は、東邦航空株式会社(東京都江東区)の回転翼機が墜落したもの。

当該回転翼機は調布飛行場の常駐機で今朝調布飛行場から離陸し、現地に到着後、現地での資材運搬作業中に墜落したとのこと。
その他詳細については確認中。


フジテレビ「神奈川・清川村のキャンプ場に2人が乗ったヘリ墜落」(17:01)

朝日新聞「神奈川の山中にヘリ墜落、機長死亡」(22:18)

関連記事