三たび市職員の不適正な事務処理が発覚

大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ)

2012年05月30日 23:01



9時 緊急幹事長会議が開かれました。

案件は、市職員の不適正な事務処理三たび発覚したためです。


5月14日,市は郷土博物館における不適正な事務処理についての調査結果及び職員の処分を公表しました(5/14ブログ)。

その後、スポーツ振興課において,公費で支払うべき上下水道料金等を私費で支払ったことが判明し,5月24日に公表しました(5/25ブログ)。


市では、5月28日までに不適正な事務処理に係る調査を全庁一斉に実施した結果、新たに不適正な事務処理が行われていた可能性が濃厚となりました。


今度は、環境部・緑と公園課の50歳代の女性職員

同課が保有する車両18台のうち12台の車検関係費用の一部について、公金を支出した形跡がないことが判明。

そこで、女性職員に事情を聞いたところ、私費での支払いについて否定をしなかったとのことです。

金額は、現在のところ、平成22・23年度①車検及び点検手数料②付随する修繕料③自動車重量税など、40万8千円とみられています。


この職員は昨年11月から病気により休職中ですが、10年間にわたり同課の経理事務を1人で担当してきました。

今回の事案が発生した背景には、こうした人事の悪しき慣行があったと思われます。


なお、この職員が担当した経理事務について、過去にさかのぼって調査をしています。



(朝日新聞5/31)




郷土博物館における不適正な事務処理の詳細はこちら

スポーツ振興課における不適正な事務処理の詳細はこちら



短期間のうちに、郷土博物館、スポーツ振興課、そして今回は緑と公園課と、次々に不適切な事務処理が発覚しました。

3件に共通しているのは、職務怠慢により公費で支払えなくなったので、自分の私費で払ったと言う点。
一時的にごまかすことはできても、いつか必ずバレます。

郷土博物館に至っては、「博物館だより」の「納品書兼検査書」と「支出命令書」に複数の上司が押印しています。
発行されていないにもかかわらず、言わば「めくら判」を押して、不適正な事務処理に結果として協力した形となっているのです。

スポーツ振興課の件が判明したのは、電話で東京都水道局から支払い催促があった時に、たまたま本人が出張中で他の職員が対応したからです。
そうでなければ、いまだにこの異常事態が続いていたのです。

緑と公園課では、昨年9月、窓口に業者が「支払いされていない」と苦情の申し立てに来ています。電話ではなく直接来ることは滅多にないとのことです。
その時、きちんと調べていれば・・・

そもそも、3人の当事者が相談する同僚や上司は、1人もいなかったのでしょうか?


こんな事案が連発するとは・・・
市役所が職場として異常な状況にあるのではないかと指摘せざるを得ません。

長友市長は、原因究明をはかる一方で、このような状況にあることを自覚し、職場を再構築する決意で事にあたってもらいたいと思います。

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