臨時幹事長会議「不適正な事務処理最終報告」

大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ)

2012年07月02日 23:01

9時30分 臨時幹事長会議が開かれました。

案件は、「環境部・緑と公園課における不適正な事務処理に関する報告」「不適正な会計事務処理に係る再発防止に向けた取組」について。

一連の不適正な事務処理に関する、行政から議会への最終報告です。


緑と公園課における不適正な事務処理とは、平成21年度から平成23年度の3年間にわたり、車両関係費・公遊園維持補修費・光熱水費・通信費において公費を支出せず、私費により支払われていたものです。

そのほとんどは、会計担当の主任職員によるもの(119件,320万9796円)でしたが、係長も一部を私費で支払っていたことが判明。
さらには、平成22年度の車両関係費・公遊園維持補修費においての公費未払も発覚。


今年3月に発覚した郷土博物館の刊行物に係る不適正な事務処理(5/14ブログ)、5月に発覚した生活文化スポーツ部スポーツ振興課職員の私費による公金の支払い(5/25ブログ)に続き3件目の不祥事発覚です(5/30ブログ「三たび市職員の不適正な事務処理が発覚」)。


たった4ヶ月のうちに発覚した3件もの不適正な事務処理の実態は、職務怠慢により公金での支出ができなくなったので、私費で払ったというものです。


今回の事案で、多くの職員が処分されました。

郷土博物館事案では6名。
当事者の事業係長は、減給1/10・3ヶ月<懲戒処分>。
管理監督責任として、郷土博物館長が減給1/10・1ヶ月<懲戒処分>、教育長が口頭注意、教育部長・教育部次長・教育部副参事の3名が訓告。

スポーツ振興課の事案では8名。
当事者の主事は減給1/10・6ヶ月<懲戒処分>。
管理監督責任として、課長が減給1/10・1ヶ月<懲戒処分>、課長補佐が戒告<懲戒処分>、部長・次長等5名が訓告、副市長が厳重注意。
    
緑と公園課の事案では10名。
当事者2人のうち、主任は減給1/10・4ヶ月<懲戒処分>、係長は戒告<懲戒処分>。
管理監督責任として、課長が戒告<懲戒処分>、環境部長・次長等6名が訓告、副市長が厳重注意。


処分された職員は、合計24名にも及びます(※肩書きはすべて当時)。


一体、調布市役所はどうなっているのでしょう。

都合が悪くなったら私費で払ってごまかすような、悪しき慣行が蔓延しているのでしょうか。

困った時に相談する同僚・上司がまったくいない職場環境なのでしょうか。


悪しき体質があるとすれば、このことを契機に大胆に変える英断が求められています。


しかるに、先頭に立って、議会と市民に対する説明責任を果たし、再発防止を指揮するはずの市長は、議会に対する最終報告の場である今日の幹事長会議に現われませんでした。

さらに、大量の職員を処分しておきながら、ご自身には何ら処分を科していません。


こうした、市長の姿勢こそが、市役所最大の問題点と言えるのではないでしょうか。



調布市郷土博物館における不適正な事務処理に関する調査報告書

スポーツ振興課における不適正な事務処理に関する報告書

緑と公園課における不適正な事務処理に関する報告書

不適正な会計事務処理に係る再発防止に向けた取組

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