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2017年08月15日

市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

今年6月7日の調布市議会第2回定例会で、「調布駅前広場について」一般質問をしました。

(写真:議会事務局提供)
市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

質問項目は・・・
調布駅前広場について
(1) 樹木について
(2) 地下駐輪場について
(3) 整備計画について


8月5日発行の市議会だより第230号に質問の一部が掲載されました。

市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

掲載されたのはごく一部なので、質問と答弁の全文を見たいとの要望が何人かの方からありました。
市議会ホームページの会議録の更新は今月の下旬(25日)あたりを予定しているので、その前に正式なものではありませんが、質問と答弁を掲載します。


<質問>

今回は、調布駅前広場について(1)樹木について(2)地下駐輪場について(3)整備計画について、お聞きします。

質問に入る前にスクリーンをご覧頂きたいと思います。

市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

この写真は、郷土博物館からご提供頂いた調布駅南口広場の写真です。撮影されたのは昭和54年から56年。中央公民館がある懐かしい写真です。
緑がうっそうとしていて、まさしく「調布駅前の杜」です。
私は第1回定例会に続き、今回も駅前広場について質問をさせていただきます。「大須賀はしつこいな」とお思いの方もおられるかと思いますが、しつこいのには理由がます。

次の写真はちょっと恥ずかしいのですが、
市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

23年前の調布青年会議所時代の写真です。例会で調布駅南口とまちづくりをテーマに委員会毎に考えた広場の案を発表しているところです。当時の青年会議所のメンバーは駅前広場のまちづくりにこだわっていました。本気で日本一の広場を造りたいと熱く語り合っていました。年は取りましたが、思いは変わりません。

私は市の職員の皆さんが一所懸命に作った駅前広場の計画の邪魔をしようと思っているわけではありません。日本一の広場を本気で一緒に作りたいと思っているからこそ、市の計画に納得がしたいのです。そのことをお伝えして、質問を始めさせていただきます。


最初の質問は「樹木について」です。

「(仮称)調布駅前広場整備に係る市民会議」が4月17日、26日と5月25日の3回にわたって開催されました。市は会の目的を「市民目線で見た多目的空間や樹木、噴水などの規模、位置等についてのご意見を伺うため」としています。
多くの議員が傍聴なさっていましたが、私はいくつかの違和感を感じました。
駅前広場の樹木を切る大きな原因の一つは、地下駐輪場を造ることにあることは皆様もご承知の通りです。

Q1.原因である地下駐輪場を議論の対象に入れないで、テーマを「樹木を切るか切らない」に特化したようですが、その理由は何でしょうか?

一方、第1回目に都市整備部長は「一般公募の皆さんも加えたい」と発言しましたが、公募委員はどうなっているのでしょうか。最も残念に感じたことは、樹木を切って良いか悪いかだけにテーマをしぼった結果、守りたいという市民と切っても良いと言う市民が対立する構造を結果的に市が作り出してしまったことです。結局、3回目で異論があったのに意見集約をしてしまいました。反対意見もあり、私の感覚では、市の考えを積極的に賛成する委員はあまり多くなかったように感じました。
市民会議のメンバーは、調布駅周辺の自治会・商店会、市内団体、植木組合の代表者と調布駅南口広場樹木を守る会の代表です。熱心にご議論頂いた参加者の皆様には心から敬意を表します。
一方、調布駅は市内各所から通勤や通学で使われています。日常の買い物、駅前広場や周辺で開催されるイベントには調布一円から市民が訪れます。調布駅は市内の他の駅とは違いオール調布の存在です。

市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「計画を具現化する段階において、既存樹木の保全等に関して、より広範に意見を聴取する必要があったと認識している」と答弁なさっています。また「市民説明会、意見交換会の場に加え、出前講座や駅頭などに出向いて市民の御意見を伺う手法も活用するなど、丁寧な説明に努めながら事業を進めていく」ともおしゃっています。市民に積極的に説明しようとする市長の姿勢を大いに評価するものです。

Q2.そこでお尋ねしますが、会議メンバーにはいないと思われる、調布駅周辺以外の地域住民、障がい者、子育て中の親子(おやご)さん、買い物客、駅を利用する会社員、若い世代などの意見集約はどうするのでしょうか? 市は市民全体を対象とした公聴会や説明会は実施しないのでしょうか? しないとすればその理由は何でしょうか? 残念ながら1度も参加なさらなかった理由も含めて、市長が大切になさっている市民参加・協働の観点から、より広範に意見を聴取する方法を市長はどのようにお考えなのでしょうか?



<答弁>
○長友貴樹市長  
樹木についてお答えいたします。
調布駅前広場は、これまでのさまざまな検討過程を経て、平成26年10月に事業化を図り、平成28年度から北側ロータリーの整備に着手するなど、段階的に事業進捗していくこととしております。
また、南側においては、既存の調布駅前公園や駐輪場の解体を終了しており、今年度予定しています調布駅南地下自転車駐車場整備を2カ年で完了させ、オリンピック・パラリンピック終了後にロータリーを含む駅前広場整備を開始することとしております。
地下駐輪場の整備については、これまでもさまざまな御意見や議論を経て設計検討を行い、平成29年度当初予算においても工事予算を御承認いただいており、市としては、早期の完成に向け、事業進捗を図ってまいりたいと考えております。

一方で、平成29年第1回調布市議会定例会において、既存樹木をどこまで保全すべきかという論点に絞って、改めて樹木を守る会に市の案で合意できるか再度交渉を試みるとともに、市民の意見集約も踏まえながら、概ね市民の理解が得られる内容と判断できれば、議会に確認の上、補正予算で承認いただいた予算の範囲内で予算を執行するとの御意見を踏まえ、市民会議を開催しております。
5月25日に開催した第3回の市民会議には、私の代理として木村副市長が出席し、市民会議の全委員からの御意見を伺ったほか、これまで各種議論を積み重ねながら検討を進めてきた、この駅前広場の整備に向け、まずは既存樹木について市の考え方を御理解いただけるよう改めてお願いしたものです。
市民会議では、新しい駅前広場を今後とも盛り上げ、また、樹木等を守り育てていくに当たり、中心的役割を果たしていただくという意味でも、地元自治会や商店会を中心としたメンバーや若手のリーダーを中心に御意見をいただいたところであり、大変貴重な御意見をいただいたと認識しております。
市民会議のメンバーについては、補正予算を御審議いただく中で、樹木を守る会を初め、近隣自治会、商店会はもとより、商工会等、市民各団体の代表者に参加をいただくとの御意見を踏まえ、調布駅周辺地域の自治会代表者の方を初め、各種事業等で利用実績のある商工会や商店会等の団体のほか、専門的見地から植木組合から推薦された方にも御参画いただき、この間、3回にわたって、それぞれの立場から率直な御意見を伺ったところです。

引き続き、市民参加と協働のまちづくりに向け、障害者団体との意見交換も含めた市民参加の場を重ねつつ、市民会議での議論、あるいは調布駅前広場の検討の進捗に応じて、市報やホームページ、駅頭での掲示板のほか、説明の場を設けるなど、この問題に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。


<再質問>
市民会議についてですが、議会から、答弁にありましたように、協議の内容と協議する機関の構成についてはリクエストがあったことはそのとおりで、私も存じ上げています。
しかし、市長御自身は、樹木についてより広範に意見を聴取する必要があったと反省しておられるということもお聞きしております。議会のリクエストプラス市長の判断で、その協議の内容、もしくは構成のメンバーについてプラスアルファがあってもいいのではないかと私は思っています。
質問にありました調布駅周辺以外の住民、子育て世代、若者、駅の利用者、より多くの女性の視点、こうした方々の意見もとても大切だと私は思っています。御答弁に障害者団体の方とは意見交換をしますとありました。それでは、私が今申し上げた方々はどうするのでしょうか。この方々をプラスして、議会からそれに対して苦情が出るとは決して思いません。

再Q1.より広範囲な意見集約をどうするのか、もう一度お尋ねしたいと思います。

また、3回目に副市長がお出になりました。もちろん副市長はナンバー2、それなりにしっかりされた見識をお持ちの方だと思いますが、市民から見ると、最後に傍聴者から声があったように、市長と副市長は大きく違うんです。決定的な違いは、市長は市民の選挙を経て代表として活動しているわけです。市長が出るか出ないか、大きな違いがあります。

再Q2.市長がなぜ一度も市民会議に出席しなかったのか、その理由をお尋ねします。



<答弁>
○長友貴樹市長  
いま少し慎重に、広範に御意見を伺って、この問題に当初から取り組めばよかった。それについて反省するところがある。当初から申し上げているとおり、市民の方にも議会でも申し上げました。そのとおりであります。
それで、当初の考えを修正する形で、どの程度樹木を残せるかということを一生懸命考えて提示をさせていただいているということであります。
それは直接の御質問ではなくて、市民会議のメンバーということですね。先ほど申し上げたとおりです。議会から一定のこういう考え方でやったらどうかという御提案をいただいたのは最大限尊重させていただいた上で、私どもの思いでこういう方たちにも加わっていただきたいという、議会の思いを最大限に尊重させていただいた上で、私どもの考えも付加させていただいて、現在のメンバーを決めさせていただいたということに尽きます。

それから、出席でございます。確かに3回の市民会議に私は出ておりません。それ以前に樹木の会の方とは何回かの議論をさせていただいた中で、11月と2月には私は日程が合ったので出させていただいたときに、これからもこういう場に私が必ず出られるとは限らないが、出られる人間は私の意見と同じだということで了承いただきたいということをはっきり申し上げております。
これからも私は別に出ないということとか、この議論が、ほかにもいろいろな懸案がございますけど、重要な懸案の1つであるとの認識はいささかも薄らいではおりませんので、この会議に対する重要性、それから、私は決して出ないと申し上げているわけではございません。そこは理解いただければと、それだけであります。


<質問>
次に地下駐輪場についてお伺いします。

市民が現在計画中の地下駐輪場を使う場合、地下に降りて駐輪し、また地上に上がり、さらに京王線の地下駅に降りてホームに向かうという不便を強いられることになります。
「おじいちゃん、なんであんな不便な駐輪場を作ったの」と末代まで言われかねません。「どうにか工夫してでも地下でつなげることができればと思っている」と、平成27年第3回定例会の一般質問で小林充夫議員が述べられました。また、「京王線の地下化工事が始まるときに決断していれば、駅と駐輪場を地下通路でつなぐこともできた」と、本年第1回定例会での代表質問で平野議員もおっしゃっています。

建設委員会でも地下に埋設されている東京電力の高圧線についての議論がありましたが、会派で説明を求めたところ、管理職の方から「高圧線を迂回し、上下で避(よ)ければ接続通路は可能」との説明がありました。
多くの市民が利用する地下駐輪場の計画が、駅との接続の可能性なしに進められるのは本意ではありません。

Q3.将来的に地下駐輪場が駅に接続する可能性についてお尋ねします。


自民党創政会議員団は平成27年7月に有志で都内4か所の駐輪場を視察しました。

市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

地下鉄東西線葛西駅(写真:左上)では、機械式で地下2層式の駐輪場、地下鉄新宿線船堀駅(写真:右上)では、機械式の地上立体型の駐輪場、総武線平井駅(写真:左下)では、機械式地下駐輪場、赤羽駅(写真:右下)では、階段型のスロープではなく、人と自転車が一緒に利用できる動く歩道を視察しました。機械式では、利用者の間違った使い方によるトラブルが設置当初はあったものの、「その後のトラブルは無く、機械本体の故障はない」と説明を受けました。入庫に要する時間は約5秒、出庫に要する時間は約20秒と、自走式に比べると利用者の快適さは計り知れないと感じました。

駐輪場の方式を分けると自走式と機械式、機械式には地下方式と地上立体方式の2種類があります。機械式駐輪場は第1世代、第2世代、さらに最新施設と、品質が格段に向上していると聞いています。

Q4.これらの比較検討はどうしてきたのでしょうか? 検討の結果を議会と市民にどう説明してきたのでしょうか? 市が自走式を選択した理由は何でしょうか? 

Q5.また、市は「機械式は故障と苦情が多い」と説明しているようですが、その根拠は何でしょうか? お聞かせください。



調布市と同じように地下方式による連続立体交差事業を行った小田急線と東急目黒線では、いずれも線路跡地に鉄道事業者が駐輪場を設置しています。
一方、市長は「京王電鉄は連続立体交差事業に633億円も使っているのだから、駅利用者のための駐輪場の設置を求めない」としてこられました。鉄道高架方式と違い、地下方式は、国・東京都・市・鉄道事業者の負担割合が決まっていないので、多額の事業費をご負担頂いた京王電鉄さんには私も感謝しています。

線路の地下化の結果、地上に膨大な線路跡地が生まれ、鉄道事業者は駅周辺に3つの商業ビルを建設し、秋にオープンの予定となっています。これらの商業ビルの運営により、大きな利益を上げることになるはずです。

Q6.それでも市長は鉄道事業者に駐輪場建設の費用負担を一部であっても求めないのでしょうか? 求めないとすれば、その理由は以前と同じものでしょうか、それとも違う理由でしょうか?


平成27年3月5日発行の市報ちょうふに「調布駅周辺の今後の駐輪場整備に関するアンケート調査結果(速報)」が掲載されました。

市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

直後の3月20日に市報「中心市街地街づくり特集号」が発行され、駅前広場整備検討図が掲載されましたが、駐輪場の存在は示されませんでした。また、翌28年2月20日に再び市報「中心市街地街づくり特集号」が発行されましたが、駅前広場整備事業説明図に駐輪場の説明は一切ありませんでした。結局、アンケート調査結果を発表してから、都市計画決定に至るまで、市が市報やホームページで駐輪場の計画を説明することはなかったのです。

Q7.市の市民への広報と説明のあり方は十分だった認識しておられるのでしょうか?

Q8.樹木についての反省を生かすならば、市民参加・市民との協働を大切にする市長として、地下駐輪場について、着工の前に改めて公聴会や説明会を開き、広範に意見を聴取する場を設けるお考えは無いのでしょうか?
 


<答弁>
◯八田主税都市整備部長  
地下駐輪場についてお答えします。

初めに、将来的な地下駐輪場と駅の接続についてであります。
これまでの間に御説明させていただいておりますが、調布駅南側に東京電力の高圧線の埋設による支障などの要因から、接続のハードルは極めて高いものと考えております。

次に、自走式と機械式の比較についてです。
平成23年度から行っている地下駐輪場の計画に当たっては、既に計画しております調布駅前広場機能に影響を及ぼさないことが大前提であります。円柱形の機械式地下駐輪場を配置する場合、入庫、出庫のための地上出入り口が多数必要となることから、駅前広場ロータリーの外周部の歩行空間や多目的広場スペースが十分に確保できないと考えています。このことから、調布駅前広場に設ける場合は、自走式地下駐輪場が適切であると判断したものであります。
なお、その他検討の過程で機械式駐輪場を運営している自治体等にヒアリングを行っており、すぐれた点とあわせ、トラブル発生時の対応に苦慮しているといった状況を伺っております。

次に、自転車対策における鉄道事業者のかかわりについてです。
自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律では、一般公共の用に供される自転車等駐車場の設置に努めるのは地方自治体等の責務であり、鉄道事業者は、その取り組みに積極的に協力する立場にあります。
しかし、商業施設等の設置の場合においては、その利用者のためにみずから駐輪場を設置するなどの義務がありますので、ことし秋にオープンを控えている調布駅周辺商業施設の開発協議の中で、附置義務の車両台数の確実な確保を求めるとともに、附置義務以外の公共貢献を要請し、事業用地の無償使用等の御協力をいただき、調布西オートバイ駐車場を開設したところであります。
引き続き京王電鉄と連結を図りながら、駐輪場等の整備について協力を要請してまいります。

次に、市民への広報についてです。
平成27年3月20日の中心市街地街づくり特集号を発行した時点には、駐輪場整備の明確な方向性をお示しできる段階ではありませんでした。その後、地下駐輪場整備について市議会に御報告をし、御承認をいただき、地下駐輪場整備の方針を取りまとめたことから、平成27年8月にアンケート調査結果等報告会を開催し、アンケート結果を踏まえた地下駐輪場案について御説明しております。
なお、平成28年2月20日の特集号は、鉄道敷地整備計画の概要図を策定したことを中心に広報させていただいたものであります。
調布駅南地下自転車駐車場に関しては、先ほどの市長からの答弁と重なりますが、これまでの経緯を踏まえ、決定をいただいた事業として着実に推進していきたいと考えております。
過去の例のあります飛田給駅北側の道路整備やロータリー整備にあわせ、地下駐輪場を一体で整備した事例と同様、恒久的な駐輪場として、調布駅前整備の整備と一体的に整備する事業計画であり、引き続き市報やホームページなどを活用した市民との情報共有に努めるとともに、市民意見をいただきながら市議会への御報告をさせていただきつつ、事業を推進してまいりたいと考えております。


<再質問>
それなりに手続も踏んで説明をしてきましたよというような内容の答弁だと思うのですが、ただ、私は心配なんです。何が心配かというと、樹木の件で市長もつらい経験、市議会の私たちもチェックが足りなかったなと反省しているところです。それが今回の駐輪場でも、このままいったら繰り返されてしまうんじゃないかということが私は心配なんですね。
確かに、前回の一般質問でお聞きしましたけど、アンケートの中には、駅に接続しませんよと書いてありました。問題なのは、書いてあればいいのかじゃないと思うんです。それを市民がどのくらい認識しているのかが最大のポイントだと思うんです。
それ以外もまだまだ説明したほうがいいことがあると思うんですよ。1,900台の駐輪場に入るときにラッシュ、重なりますよね。そのときに次から次に自転車がつながっちゃって大丈夫かという心配があるわけです。
規模がはるかに小さい飛田給、私の地元の駅ですけども、飛田給の駐輪場でも出入り口が2カ所あるんですね。そういったことを心配していて、担当の職員の方にお伺いしました。そうしまたら、入り口のスロープは2レーンあるということなんですね。1レーンじゃなくて2レーンなんです。でも、私、会派の同僚にお聞きしましたら、知っている人もいましたけど、議員でも知らない人もいたんです。ということは、市民はもっと知らない方が多いと思うんです。

いろんなポイントがあると思います。それを包み隠さず、市民にちゃんと説明しないと、私はまた樹木の二の舞になると思っていますので、そこは市長にお聞きしたいんですけども、やっぱりきちんと説明したほうがいいです。駅につながらない、自走式である。安全・安心については先ほど2レーンというお話もしましたけども、そういうこともきちんと伝える。自信があって自走式にしているわけですよね。先ほどお聞きしました。ちゃんと理由があってしている。だったらば、それを前面に出して市民に説明する。そのときに、やっぱり市長が前面に出ることって私は大事だと思うんです。ナンバー2に任せることも大事ですけども、やっぱり市長が熱心に説明して、汗をかいて説明すると、市民も納得する部分があると思うんです。


再Q3.そこで、先ほどの樹木の件と駐輪場は表裏一体です。この2つのテーマを中心に、説明会や公聴会をやるお気持ちがあるのかどうか、市長にお尋ねしたいと思います。


<答弁>
◯長友貴樹市長  
貴重な御指摘をありがとうございます。再び何か私が前面にとおっしゃいましたので、もう一回申し上げますけど、私は前面に出ないとは言っていないわけでありますけれども、いろいろな懸案の中で、これに対しても慎重に対応してまいります。
それから、今後の広場のあり方等に関しまして、樹木のことということではございませんけれども、今後のあり方について、駐輪場の内容について、今考えていること、これまでも機会を捉えて説明はしてまいりましたけども、どこまで行っても十分かという、そういう御指摘は往々にしてどんな問題でも出るわけでありますから、ホームページ、市民との情報共有、市報はもとよりでございますが、さまざまなものを通じてPR、それから説明にできるだけ丁寧に努めてまいります。
それから、これからの事業をどう進めるかということに当たっての説明会等はもちろんこれから開催されて、その中でいろいろなことを御説明してまいりたいと、そのように思っております。


<質問>

次に整備計画についてお伺いします。

平成26年成人式の時のグリーンホール屋外階段の写真です。
市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

平成21年第4回定例会の一般質問で鮎川議員が「グリーンホールの屋外階段部分は、都市計画における道路区域に含まれている。多くの市民の声を聞いた上で、行政の責任として、この問題に対する結論を出していかなければならない時期に来ているのではないか」と質問しました。行政経営部長の答弁は「今後の文化施策の展開も視野に、利用者の利便性も考慮しつつ、現在地での存続や建てかえ、移転など、さまざまな選択肢について引き続き検討を進めていきたい」というものでした。

Q9.7年半も前のことです。この間、どのように検討し、その検討内容を議会と市民にどう伝えてきたのでしょうか?


平成27年の11月にグリーンホールの屋外階段の移設についての調査結果が出されました。内容は、移設は困難と言うものです。
その後、議会にも市民にも何ら説明がないまま1年4ヶ月が過ぎた本年2月24日、「調布駅前広場の整備について」をテーマとした全議員説明会で、平成35年の駅前広場の完成時に屋外階段を撤去することが市長から初めて明言されました。全議員説明会が非公開なため、議事録が無く、市民が市長の発言内容を確認することができません。そのような状況で大きな政策判断が明示されたことは適切と言えるのでしょうか。

現在、グリーンホール1階のガラス部分に昭和52年の開館から現在までの「グリーンホール40年のあゆみ」の年表が貼られています。
市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

ご覧になった方も多いと思いますが、年表を見ると、昭和54年に「カックラキン大放送!!」などテレビ番組の公開収録がスタート。その後、小沢征爾コンサート、劇団四季「コーラスライン」、春風亭小朝独演会など、文化の殿堂に相応しく様々な芸術文化活動に彩られてきました。
また、成人式や敬老会、小中学校の連合音楽会や第一小学校のひばり音楽祭など、市や教育委員会、学校にとっても欠かせない施設でした。利用状況を調べてみると、平成28年度の利用件数は延べで764件、利用率は83%にも及びます。まさしく市民から最も利用され親しまれてきた施設と言えるでしょう。
その施設の記念すべき40周年の年に大ホール機能の喪失を市長が明言したのは皮肉なことです。
年表の左端にメッセージがありました。
市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

メッセージは「市民の文化創造の拠点として、グリーンホールは、いつまでも皆さまに愛される劇場をめざしてまいります」。
大ホールの座席数は1階席877席、2階席430席で、定員は1,307名です。
平成35年に屋外階段が撤去されると、建物内の階段を使うにしても、東京都安全条例の規制で、座席数は半分の約640~650席になるなど、使用の範囲が大きく制限されると聞いています。そうなると、もはや、大ホールとは呼べず、中小ホールです。市民への影響は計り知れません。
代替施設がなければ、市内の大学や近隣の自治体のホールを借りるとか、様々な対策を打たなければならないはずです。市民の文化芸術活動に大きな影響を与える大ホール機能の消滅を市はどのくらい深刻に考えているのでしょうか。

Q10.大ホール機能が失われる事実を議会と市民にどの段階でどのように説明してきたのでしょうか? してきていないとすれば、その理由は何でしょうか?

Q11.大ホール機能の代替えはどうするのでしょうか? 今後のあり方について、市民と利用者への説明と理解はどう考えているのでしょうか? お聞かせください。



大ホール機能が無くなることを私の知り合いに聞いてみると、ほとんどの人が知りません。市が何も説明していないからだと思われます。
また、旧タコ公園付近にいた小さいお子さんを連れたお母さんと話をしてみると、駅前広場内にタコ公園が復活すると思っていました。駅前広場の現状と計画を正確に市民に伝える必要と義務が市にあるのではないでしょうか。

Q12.市報ちょうふで「調布駅前広場特集号」を発行する、ホームページに詳細な情報を載せるなど、広場の整備計画の現状を丁寧に市民に説明し、理解を求める考えについてお尋ねします。


さて、地下駐輪場の建設と大ホール機能を両立させることはどうしても不可能なのでしょうか。
Q13,都市計画の変更をして、都市計画区域から屋外階段を外すことができる可能性についてお伺いします。法律的に物理的に手続的にその可能性は絶対にないのでしょうか?

ここで飛田給駅の実例をご紹介します。
市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

飛田給駅は、公共通路・エスカレーター・エレベーター・公衆トイレ・交番が都市計画区域内、言い換えれば道路内に存在しています。
Q14.平成12年頃、駅舎とこれらの施設を整備するにあたって、「道路法上の道路付属物」として設置し、階段部分を含めた公共通路を市の道路、市道に認定したと記憶していますが、調布駅前広場でも同様の検討ができないのでしょうか。

Q15.具体的に次の4つの点について可能性をお聞きしたいと思います。
①「道路法上の道路付属物」になれば、原則として道路の一部として取り扱うことになり存続できる可能性があると思います。グリーンホールの屋外階段をアーケードや屋根つき歩道橋などと同じ「道路付属物扱い」にできないのでしょうか? 
②屋外階段を「道路内の建築許可」で残すことはできないのでしょうか?
③既存がだめなら「道路法上の道路付属物扱い」又は「道路内の建築許可」ができるような階段に造り直して設置することはできないのでしょうか?
④市内には階段の状態の道路を道路に認定している場所があると聞いていますが、階段そのものを市道に位置づけられないのでしょうか?


日本一の駅前広場を整備するためには、常識にとらわれず、新たな発想や知恵を出し合い解決する必要があると思います。法令には、必ず「但し書き」や「特例許可」があります。道路管理者も特定行政庁も調布市です。

Q16.警察・消防などの同意が必要かもしれませんが、市民のために市はあらゆる可能性を検討したのでしょうか?


公共施設棟について、市長は本年第1回定例会の一般質問の答弁で「各施設機能のあり方や更新等について、早期にその方向性を定めていきたい」とお答えになっています。
交番が既に単独で設置され、公衆トイレが独立することを考えると、事実上、公共施設棟を造る必要性は小さくなると思われます。公共施設棟が無くなれば大屋根を造る必要性はどうなるのでしょうか。
確かに大屋根は雨を防ぐメリットはありますが、調布駅の地下空間から出てきた瞬間の風景を考えてみて下さい。大屋根が見える風景と青空と樹木の緑が見える風景の皆さんはどちらがお好きでしょうか。

Q17.公共施設棟と大屋根を造らない可能性についてお尋ねします。

市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

広場全体の計画は公共施設棟とそれを覆う大屋根と、大屋根を挟んで南北の交通ロータリーが位置している設計となっています。公共施設棟と大屋根がなくなれば、3つの楕円を基本イメージとする設計コンセプトの根幹が崩れ、北側のロータリーと南側のロータリーの位置と大きさを変更することが可能となるのではないでしょうか。

Q18.南北の交通ロータリーの大きさと位置を変更した、新たな交通ロータリーを設計する可能性についてお尋ねします。 


さて、新しい案の一つとして、樹木を守る会が駅前広場の代替案を発表しています。

市議会第2回定例会一般質問「調布駅前広場について」 全文

市の計画に比べると、ロータリー部分を小さくし、地下駐輪場は機械式に変更しています。ひとつの市民団体が提案したものですが、建築や設計の専門家も加わっているようで、一考の価値があるのではないでしょうか。

Q19.市は守る会の代替案をどう評価するのでしょうか?


グリーンホールは市にとっても市民にとってもかけがえの無い存在です。
大ホール機能を残すことを最優先にまちづくりの視点を変えることはできないのでしょうか。
一端立ち止まり、グリーンホールや地下駐輪場のことを含め、現在と将来の市民のために、市民にとって使いやすい、安全・安心で快適な駅前広場を市と議会と市民が一緒になって協議をする。
その間の駐輪場はどうするのという意見もおありでしょうが、必要な台数は、まだ整備されていない緑道予定地などの線路跡地に仮設の駐輪場を造れば対応できるはずです。

駅前広場の2つの将来の姿を想像してみて下さい。1つ目の姿は、グリーンホールの大ホール機能は喪失。地下駐輪場は機械式に比べて使いにくく、駅に直結しないため評判が悪い。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは、公共施設棟が無くなり存在意味が小さくなったのに作られた大屋根。遊具が設置できないため広場から消え去ってしまった子どもたちの笑顔と歓声。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、地下駐輪場と少しの緑です。
2つ目の姿は、難しかったけれど市の努力と工夫により屋外階段が撤去されず大ホール機能が生き残ったグリーンホール。快適な機械式の地下駐輪場。調布駅の地下から広場に出ると最初に目に入るのは青空と駅前の杜を代表する樹木の緑。ロータリー部分の大きさと形と都市計画区域を工夫した結果タコ公園が復活し、子どもたちの笑顔と歓声が溢れている。その子どもたちの様子を通りがかった大人が微笑みながら見守っている。ラグビーワールドカップ、オリンピック・パラリンピックのお出迎えは、豊かな緑と子どもたちの笑顔と歓声です。
どちらの姿を選ぶのか、今、市と議会と市民にとって大きな分かれ道です。

Q20.一端立ち止まることは、市にとってどのようなマイナスがあるのでしょうか? 絶対にできないことなのでしょうか? できないとしたらその理由をお聞かせください。



<答弁>
◯八田主税都市整備部長  
駅前広場の整備についてお答えいたします。
初めに、情報発信についてです。
駅前広場整備については、これまでも各種説明会や市報、市のホームページ、駅頭の掲示板などを活用しながら情報発信に努めてきたところであります。
今年度も引き続き、北側ロータリー整備などを進めることから、工事等の説明会はもとより、市民会議の活用や市報特集号などの発行を行いつつ、市民との情報共有を図っていきたいと考えております。

次に、都市計画変更と設計変更についてであります。
平成14年2月に現在の駅前広場の都市計画変更をしておりますが、当時も交通結節機能の強化とあわせて環境空間としての広場機能をどう確保するかを念頭に検討が進められてまいりました。
外階段を考慮した都市計画変更には、歩行空間が十分に確保できなくなることから、ロータリー形状等の変更はもとより、多目的広場空間の確保も困難となるなど、これまのさまざまな経過を初期から見直すこととなるため、事業実施段階ある現状において、変更は極めて難しいと認識しております。

次に、公共施設棟についてであります。
当初は、交番、公衆トイレ、観光案内所、多目的スペースなどの機能を想定しておりましたが、交番は独立した施設として警視庁で設置したほか、公衆トイレについては、ラグビーワールドカップ2019や東京2020大会の開催を見据え、なるべく早期の機能確保を図る必要があると判断し、公共施設棟とは切り離し、地下駐輪場と併設する形で計画をしております。
このことから、公共施設棟については、導入する機能を含め、そのあり方について検討していく必要があると認識しているところであります。
また、大屋根については、広場口や公共施設棟と一体となって駅前広場の象徴となるほか、雨に濡れずに南北往来ができるなど、雨天時における駅前広場の利用や直射日光を回避する空間ともなると考えております。

飛田給駅周辺における公衆トイレ等の諸施設については、建築基準法に基づき、道路内に建築できる施設として限定列挙されており、適正な手続を経て設置されているものであります。
グリーンホールの外階段については、さまざまな検討を重ねてまいりましたが、道路内に建築可能な施設とはならず、関係法令により、将来的には撤去が必要な状況にあります。
議員御提案の内容については、既に事業を開始し、民有地を取得するなど事業進捗を図っている状況において、事業計画の大幅な見直しは極めて難しいと認識しております。

次に、駅前広場の代替案についてであります。
ロータリー部を含む駅前広場整備についは、御提案いただきました内容では、交通結節機能の強化が十分に図られておらず、車両も走行できないなどの課題があるため、実現は難しいと認識しております。
また、地下駐輪場の計画に当たっては、先行して計画している調布駅前広場の機能に影響を及ぼさないことを前提とし、円柱形の機械式地下駐輪場を配置する場合、入庫、出庫の地上出入り口が多数必要となることから、駅前広場ロータリーの外周部の歩行者通路や多目的広場空間が十分に確保できなくなるほか、自転車の車両寸法の制限や登録車両以外の利用ができなくなるなどの課題も想定されているところです。
さきに申し上げましたとおり、すぐれた点とあわせ、トラブル発生時の対応など、施設運営上のメリット、デメリット等を総合的に勘案し、自走式の地下駐輪場を採用しております。
地下駐輪場の都市計画については、駅前広場計画との整合を図りながら、平成27年11月に都市計画決定を行い、平成28年4月に東京都から平成31年3月末までの認可期間で事業認可を取得しております。
自転車対策は喫緊の課題であり、計画変更の予定はございません。今後、地下駐輪場の整備に当たっては、施設の閉鎖や機能維持などを考慮し、外階段を支えながら地下駐輪場の整備を進めることとしており、グリーンホールの運営に支障のないよう配慮した計画としております。
また、調布駅周辺では、現在でも民有地を借用して運営している駐輪場があり、早期の恒久的な駐輪場整備は市の責務であると考えております。これまでの議論を踏まえ、立ちどまることは考えておりません。御理解賜りますようお願い申し上げます。


◯宇津木光次郎生活文化スポーツ部長  
グリーンホールについてお答えをします。
グリーンホールは、昭和52年の開館以来、本年40周年を迎えますが、市民が芸術文化に触れる機会や活動する場として、多くの方に親しまれながら、その施設としての役割を果たしております。
東京2020大会の文化プログラムを展開する主要会場としても使用を予定するとともに、そのレガシーを生かした市民の豊かな芸術文化活動を育む場としても活用を予定しているところです。
市民の豊かな芸術文化活動を育む場としてのグリーンホールのあり方については、重要な課題であると認識しており、これまでの間、庁内で情報共有を図ってまいりました。階段を別に設置する複数の手法の検証や、その後のホール運用のあり方、施設の劣化診断と今後の改修・補修手法の調査検討など、多角的に検討を進めてきたところです。
こうした中、平成29年第1回市議会定例会で屋外階段を調布駅前広場の平成35年度の整備完了と整合を図る中で撤去する方向で調整していくとの方針が示されたところです。

このことを受け、今後につきましては、施設の利用状況、維持保全計画、利用者ニーズなどの施設を取り巻く状況や、今後のまちづくりの動向を含め、庁内関係部署で密に連携しながら検討を進めることとしております。
なお、階段撤去等に伴うグリーンホール機能のあり方などにつきましては、できるだけ早期に方向性を定め、適時適切に市民や関係団体、議会の皆様への情報提供に努めてまいります。


◯長友貴樹市長  
それから、笑顔と歓声は私どもとしても待望していきたいと思っております。


<再質問>
グリーンホールの大ホール機能がなくなることですけども、もちろん代替をどうするか、それは大事なことですよね。でも、まず一番先にしなければならないことは、市民にそれを伝えることですよね。これは本当に不思議なんですよ。いろんな公共施設が調布市にはありますけど、本当にグリーンホールは愛されていると思うんです。大人の皆さんもそうですし、議員の皆さんもそうですし、私の子ども、2人いますけども、いろんな形でグリーンホールはお世話になりました。
そのグリーンホールの外階段がなくなって、1,300人が約半分になっちゃう。これはすごい重要なことですよね。文化の殿堂ですから。このことを市民に知らせようとしない姿勢が私には理解できないんです。

再Q4.グリーンホールの行政運営上の最高責任者は市長であられますよね。そこで、最高責任者の方に、なぜこんな重大なことを市民に説明しようとしないのか、まず1点目、お伺いしたいと思います。

御答弁の中に、調布駅前広場については、市報の特集号を出すというお話がありました。これについては民進党さんが随分熱心に何回も何回も今まで主張なさってきました。特に駅前広場は交番ができて、具体化してくると、市民の皆さんの関心は一気に高まるんですよね。経過段階で市民の皆さんって、よくわからないという方もいるんですけど、できてくるとすごい関心を持つんです。だからこそ、今この時期、ましてや、地下駐輪場の着工前に出さないといけないんですよ。

再Q5.そこで、特集号を出すというお話がありましたけど、これはいつお出しになるんでしょうか。

それから、説明会と公聴会、私はこだわるんですけども、何でかというと、飛田給駅北側のスタジアム通りがありますよね。これについては、東京都が調布市にかわって事業を行ったんですよね。どうしたかというと、当時、味の素スタジアムができるということで、急遽つくらなければいけなくなりました。あれだけの規模の道路を、スタジアム通りはずっと続いていますから、調布市ではなかなか難しい。そこで、東京都の担当の方が来たんですが、私が驚いたのは、住民説明会を何回もやったんですよ。またやるんですかと思うぐらいやったんです。東京都の職員の方は、何回もやらないと理解されませんから。はっきり言っていました。
それに対して、調布市がどうしてこんなにいろんな事業で説明会、公聴会をやりたがらないのかは不思議です。もちろんある程度のことはやっていますよ。例えば飛田給も南側の整備をするときに、おかげさまで先日完成しましたけども、ありがとうございました。そのときに、自治会、地区協議会、商店会、いろんな方に集まってもらって説明会をやるんです。

再Q6.でも、市民全員を対象とした説明会とか公聴会はいろんなところでやっていないんですよね。ぜひこういったこともやっていただきたい。市長の基本的なお考えを、以上3点についてお伺いしたいと思います。



<答弁>
◯長友貴樹市長  
まず、説明しようとしないというような考え方は当然のこと、全くございません。大きな問題であればあるほど、なるべく早く御理解をいただく道を探るのは当然であります。ただ、その内容については、まだどの時点まで固まって誤解のないようにしなきゃいかんか、どの案件を広報するときでもそれは考えますから、それについてのタイミングというのはございますが、私どもの姿勢として、これは告知しないわけはいかない問題でありますから、当然そういうふうに取り組んでまいります。
それから、市報特集号というような単語の、何か御質問の中にあったと思いますけれども、そのことについては、駅前広場の進捗等について、内容は今固めようとするところでありますけれども、特集号は出すつもりでございます。もちろん年度内で、その時期についてもなるべく早ければいいなと思っておりますが、年度内に発行をしてまいります。
それから、説明会その他につきまして、一言で言えば適時適切ということになるんだと思いますけれども、私どもとしては、市民の皆様方に貴重な情報をもたらす機会、今後とも大須賀議員の御指摘にありましたように、なるべく丁寧に持ってまいりたい、その方針は堅持していきたいと思っております。



<取りまとめ>
市長は、東京都市長会の会長になられましたよね。会長ということは、ある意味リーダーシップもありますけど、市長としてのお手本にもならなければいけないと私は思っているんです。市長はずっと市民との参加、協働もおっしゃっていました。
しかしながら、きょうの私の質問でも述べさせていただきましたけども、その点で、もっとリーダーシップを持っていただきたいと思っているんです。前面に出て。出るとか出ないとか言っていましたけど、そんな遠慮しないで、いろんな場面に出ていただきたいと思います。
時間がないんで、取りまとめさせていただきますが、私が下手な取りまとめをするよりも、市民会議である方が発言をしています。その発言を引用させていただきたいと思います。

駅前広場の問題についての第一の主体者は利用者、市民の方。今の計画は、多分説得力や納得感がない。多くの方々に納得できるものにしないと、この議論はおさまらない。駐輪場の問題が計画決定されて、議会にも承認されているから後戻りできない。でも、後戻りできないのであったとしても、もう一度議会に本当にこれでいけるのかどうか話し合うチャンスがあってもいい。本当に納得できて、説得力あるものがあるならば、それで十分だと思う。計画が決定したからといって、それにこだわり過ぎるのはよくない。我々が欲しいのは、そういったことに対して、説得できる、納得できるものを我々が持ちたいと思っている。この方はこのようにおっしゃいました。

これから調布のまちづくりは、大きなステップを迎えていると思います。その象徴が調布駅前広場周辺です。ぜひ市長にはリーダーシップをとっていただいて、私が何点か指摘させていただきましたけども、それを参考にしていただきたいと思います。

また、この問題は、私たち議会も大きく考え直さなければいけない経験をしたと思っています。1つは、有名な建築家の方が設計したから、なかなか言いにくかったことがあるかもわかりません。また、消極的にではあっても、市の動きに賛成をしてきたということもあると思います。ただし、樹木の問題、それからグリーンホールの階段による大ホールの喪失の問題は、その後出てきたテーマです。私たち議会も、市長を応援している、あるいは市長に応援されている。そういった観点ではなくて、誰のために議会にいるのか、それは市民のためにいる、そのことを改めて考え直して、私もこれからしっかりと取り組んでいきたいと思います。


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    Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 10:37│Comments(0)市議会調布駅前広場
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