2020年03月24日
市議会第1回定例会 閉会
調布市議会令和2年第1回定例会が閉会となりました。
(写真:議会運営委員長報告)
会期は2月28日から3月24日までの26日間で、市長報告(3件)、市長提出議案(37件)、議員提出議案(2件)、陳情(5件)が審査されました。
市長提出議案と議員提出議案はすべて可決、陳情は不採択1件・審議未了4件でした。
市長報告(3件)
○報告第1号 専決処分の報告について
【内容】
令和元年9月6日、調布市立第三中学校に設置していたビーチパラソルが突風により飛ばされ、学校に隣接する道路を走行中の車両に落下し、当該車両に損害を与えたもの。
これによる市の損害賠償の額は、52万9,798円。
○報告第2号 専決処分の報告について
【内容】
令和元年12月27日、深大寺南町5丁目7番地26において、市の庁用車がブロック塀に接触し、損害を与えたもの。
これによる市の損害賠償の額は、5万3,000円。
○報告第3号 専決処分の報告について
【内容】
令和元年12月19日、調布市立八雲台小学校において、休み時間中に児童の投げた石が、市道北232号線上で一時停止中の車両に落下し、損害を与えたもの。
これによる市の損害賠償の額は、18万4,580円
市長提出議案(37件)
○議案第1号 令和元年度調布市一般会計補正予算(第5号)
【内容】
歳入歳出それぞれ9億7,808万1,000円を増額するもの。
本補正予算では、市内事業者の受注機会確保と発注時期の平準化を意図する公共工事の前倒しや、年度末を見据えた過不足調整に係る事業費などを計上している。
主な歳出予算は、総務費、民生費、衛生費、土木費の4つの款において、契約額の確定による不用見込額や、年度末を見据えた未執行予定額の減額補正を含んだ内容となっている。
総務費については、職員退職手当の所要額のほか、公共工事の前倒しとして、市庁舎の維持補修工事費を計上している。
民生費については、年度末を見据え、障害者福祉サービス費、私立保育所運営事業費などの所要額のほか、国・都支出金の過年度清算返還金を計上している。また、民間保育所の施設整備について、1園分の整備費を減額している。
衛生費については、ふじみ衛生組合負担金などを減額している。
土木費については、台風第19号による浸水被害を踏まえた対応のため、下水道事業特別会計繰出金を増額する一方、事業進捗に伴う未執行予定額などを減額している。
消防費については、公共工事の前倒しとして、消防施設の維持補修工事費を計上している。
教育費については、公共工事の前倒しとして、小学校施設の改修工事費や、図書館の維持補修工事費を計上している。
次に、歳入予算としては、市税において法人市民税を増額する一方、地方消費税交付金を減額している。
国・都支出金については、歳出予算に連動した特定財源を計上している。
財産収入については、不動産売払収入を増額し、寄附金については、一般寄附金及び指定寄附金を増額している。
繰入金については、都市基盤整備事業基金繰入金を減額し、繰越金については、前年度繰越金の残額を全て計上している。
また、市債については、事業進捗や契約額の確定等に伴い、8事業について精査している。
これにより、歳入歳出予算の総額は、971億2,295万3,000円となる。
続いて、繰越明許費として、総務費、民生費、土木費、消防費、教育費における22事業について、年度内の完了が困難と見込まれることから繰越明許費を設定するもの。
最後に、地方債の補正として、8事業について、事業進捗や契約額の確定等に伴い、限度額を精査し、33億2,500万円に変更するもの。
【結果】
可決
○議案第2号 令和元年度調布市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
【内容】
歳入歳出それぞれ6,263万8,000円を増額するもの。
歳出予算は、保険給付費の出産育児諸費を減額し、諸支出金の償還金及び還付金を増額するもの。
歳入予算としては、国民健康保険税及び繰入金を増額するもの。
これにより、歳入歳出予算の総額は、213億5,171万7,000円となる。
【結果】
可決
○議案第3号 令和元年度調布市用地特別会計補正予算(第2号)
【内容】
歳入歳出それぞれ9,450万2,000円を増額するもの。
歳出予算は、用地費については、公共用地買収費のうち、土地開発公社が先行取得した土地を買い戻すために、都市計画道路用地買収費を増額するとともに、償還利息額が確定したことにより、債務負担解消分を減額している。
繰出金については、土地開発基金の利子などの運用収入が増額見込みとなり、増額している。
歳入予算としては、歳出予算に連動し、財産収入を増額、繰入金を減額している。
これにより、歳入歳出予算の総額は、11億3,030万4,000円となる。
【結果】
可決
○議案第4号 令和元年度調布市下水道事業特別会計補正予算(第3号)
【内容】
歳入歳出それぞれ3億2,499万1,000円を減額するもの。
歳出予算は、総務費について総務管理費のうち下水道使用料等徴収事務費の不用額を精査するもの。
事業費については、台風第19号による浸水被害を踏まえた緊急排水用可搬式ポンプ等の購入費用など下水道管渠維持管理費を増額するほか、管渠建設費及び野川処理区整備費負担金の不用額を精査するもの。
歳入予算としては、分担金及び負担金、繰入金及び市債について、それぞれ決算見込額に基づき精査するもの。
これにより、歳入歳出予算の総額は、33億2,833万4,000円となる。
次に、繰越明許費としては、事業費において、根川(ねがわ)雨水幹線維持管理負担金及び浸水対策事業費の令和2年度に繰り越す額を変更するため、繰越明許費を追加するもの。
地方債の補正としては、歳入予算において市債の額の補正を行うことに伴い、地方債の限度額について、変更するもの。
【結果】
可決
○議案第5号 令和元年度調布市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
【内容】
歳入歳出それぞれ5億円を増額するもの。
歳出予算は、介護保険サービスを賄う保険給付費について、当初の見込みを上回ったため、増額するもの。
歳入予算は、保険給付費に対する国等の法定負担国庫支出金等、一般会計繰入金及び基金繰入金を増額するもの。
これにより、歳入歳出予算の総額は、166億9,419万8,000円となる。
【結果】
可決
○議案第6号 令和元年度調布市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
【内容】
歳入歳出それぞれ7,200万5,000円を減額するもの。
歳出予算は、広域連合納付金を減額するとともに、保健事業費及び諸支出金を増額するもの。
歳入予算は、後期高齢者医療保険料及び繰入金を減額するとともに、諸収入を増額するもの。
これにより、歳入歳出予算の総額は、52億2,519万8,000円となる。
【結果】
可決
○議案第7号 調布市空き家等の対策の推進に関する条例
【内容】
予防保全にも重点を置いた調布市ならではの空き家等の対策の推進に向け、必要な事項を定めることにより、市民等の生命、身体又は財産を保護するとともにその生活環境の保全を図り、もって安全かつ安心なまちづくりに資するもの。
また、こうした目的の達成に向け、基本理念や市・市民・所有者等の責務を定めるとともに、勧告・命令・行政代執行の対象となる特定空き家等の認定に公正性・公平性を期すため特定空き家等認定審査会を置くほか、管理不全な状態に至った空き家等が第三者に危害を及ぼすおそれがあるなど緊急に措置を講じる必要がある場合、これを解消するための緊急安全措置を設けるもの。
【結果】
可決
○議案第8号 調布市適応指導教室設置条例
【内容】
調布市菊野台3丁目27番地45に、不登校児童に対する教育の機会を確保するとともに、その教育を通じて社会において自立的に生きる基礎を培えるよう支援するための施設として、調布市適応指導教室を設置するもの。
【結果】
可決
○議案第9号 調布市印鑑条例の一部を改正する条例
【内容】
成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の趣旨を踏まえ、印鑑の登録資格を改めるほか、証明書自動交付機の廃止に伴い、印鑑登録証明の交付申請手続を改めるとともに所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第10号 調布市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
職員を派遣することができる団体に社会福祉法人東京かたばみ会を加えるとともに規定の整備を行うもの。
【結果】
可決
○議案第11号調布市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
自転車等を使用することを常例とする職員に係る通勤手当の額を改めるもの。
【結果】
可決
○議案第12号 調布市手数料条例の一部を改正する条例
【内容】
建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部改正に伴い、建築物エネルギー消費性能向上計画の認定申請に関する手数料の算定方法等を改めるとともに、所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第13号 調布市手数料条例の一部を改正する条例
【内容】
証明書自動交付機の廃止に伴い、市民カードを廃止することから、その交付に係る事務手数料を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第14号 調布市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
災害弔慰金の支給等に関する法律等の一部改正を踏まえ、調布市災害弔慰金等支給審査委員会を設置するとともに所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第15号 調布市立保育園条例の一部を改正する条例
【内容】
公私連携型保育所への移行に伴い、調布市立深大寺保育園を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第16号 調布市立学童クラブ条例の一部を改正する条例
【内容】
ゆずのき学童クラブほか1箇所の学童クラブを設置し、第三小学校学童クラブほか1箇所の学童クラブを廃止するとともに、ゆずのき学童クラブにおいて実施する障害児のための車両送迎事業について定めるほか、所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第17号 調布市国領高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例
【内容】
地域包括支援センターの移転に伴い、施設構成その他の地域包括支援センターに関する規定を削るとともに所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第18号 調布市高齢者住宅条例の一部を改正する条例
【内容】
公営住宅法の一部改正を踏まえ、不正の行為により入居した者から徴収する金銭に係る利息を改めるとともに所要の改正を行うもの
【結果】
可決
○議案第19号 調布市国民健康保険税賦課徴収条例の一部を改正する条例
【内容】
地方税法施行令の一部改正に伴い、基礎課税額の限度額を改めるとともに、国民健康保険財政の健全化のため、所得割額算定の税率及び被保険者均等割額を改めるもの。
【結果】
可決
○議案第20号 調布市子ども交通教室条例の一部を改正する条例
【内容】
交通教室の使用時間を延長するとともに、交通教室を使用することができる者を改めるもの。
【結果】
可決
○議案第21号 調布市道の構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
道路構造令及び都道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部改正を踏まえ、自転車通行帯について定めるとともに、所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第22号 調布市市営住宅条例の一部を改正する条例
【内容】
公営住宅法の一部改正を踏まえ、不正の行為により入居した者から徴収する金銭に係る利息を改めるとともに所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第23号 市道路線の認定について
【内容】
調布市布田5丁目49番地14先に位置する道路を市道として管理するために認定するもの。
【結果】
可決
○議案第24号 市道路線の認定、廃止及び一部廃止について
【内容】
調布市八雲台2丁目13番地17先に位置する道路を市道として管理するために認定し、これに伴い調布市八雲台2丁目16番地47先に位置する市道北260-2号線ほか1路線を廃止及び一部廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第25号 市道路線の廃止について
【内容】
調布市国領町6丁目7番地1先に位置する市道南160ー1号線を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第26号 市道路線の廃止について
【内容】
調布市深大寺北町6丁目1番地3先に位置する市道北11ー1号線を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第27号 市道路線の廃止について
【内容】
調布市柴崎2丁目6番地2先に位置する市道北181ー1号線を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第28号 市道路線の廃止及び一部廃止について
【内容】
調布市小島町2丁目26番地19先に位置する市道南17ー3号線ほか2路線を廃止及び一部廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第29号 令和2年度調布市一般会計予算
【内容】
令和2年度は、基本構想に掲げたまちの将来像「みんなが笑顔でつながる・ぬくもりと輝きのまち調布」の実現に向けた後期基本計画の2年次目。計画に位置付けた5つの重点プロジェクトを基軸に、2つのアクションを実践し、施策全体を効果的に展開するとともに、市政の第一の責務である市民の安全・安心を守り、市民生活を支援する取組を継続していく。
また、東京2020大会の開催年として、様々な取組を多様な主体と連携しながら展開し、まちづくりの多面的な効果につなげていく。
令和2年度予算編成に当たり、基本計画の着実な推進を図ることを基本とし、事業の優先性等を厳しく精査するとともに、あらゆる角度からの歳入確保と経費縮減に取り組み、財政規律を保持しながら、最少の経費で最大の効果を挙げる予算編成に取り組んだ。
その結果、一般会計の予算総額は、929億9,000万円となり、前年度と比較して、11億8,000万円、1.3パーセントの増となっている。
歳出予算各款別概要。
議会費については、議会運営に係る諸経費を計上している。
総務費については、安全・安心パトロール及び街頭防犯カメラ設置などの防犯対策に係る経費や、庁舎免震改修工事費を計上している。
また、東京2020大会へ向けた取組やレガシー創出に向けた取組に係る経費を計上している。
次に、民生費については、485億4,000万円余を計上し、前年度と比較して、15億3,000万円余、3.3パーセントの増となっている。
この主な要因は、民間保育所の施設整備費や運営委託料などの増によるもので、民生費の予算総額に占める構成比は、52.2パーセントで、第1位となっている。
主な内容としては、認可保育園3園の開設準備と認証保育所2箇所の認可保育園への移行準備を進めていく。また、既存の学童クラブでは受入れが困難な重度の障害児が利用できる学童クラブを新たに開設する。
高齢者施策では、高齢者の生活安全の確保を図る見守りネットワーク事業に要する経費などを計上している。
また、障害者施策では、障害者グループホームの施設運営に係る補助金のほか、商工会と連携して取り組む市内商店バリアフリー化等の補助金を計上している。このほか、地域福祉コーディネーターに係る経費や、生活困窮者の自立に向けた就労支援に加え、新たに被保護者の健康管理支援に係る経費などを計上している。
衛生費については、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を実施する出産・子育て応援事業に係る経費を計上している。また、新たに追加されるロタウイルスをはじめとする定期予防接種に係る経費のほか、受動喫煙防止対策に係る経費などを計上している。
労働費については、勤労者互助会補助金などを、また、農業費については、都市農業活性化支援事業補助金をはじめ、農業者を支援し、魅力ある都市農業を振興するための経費などを計上している。
商工費については、商工会や商店会などと連携して実施する商業活性化のための経費のほか、映画のまち調布推進事業や花火大会などの観光振興のための経費を計上している。
土木費については、調布駅前広場や鉄道敷地の整備費のほか、都市計画道路・生活道路などの整備費を計上している。また、公園・緑地、崖線樹林地の保全・活用の継続的な取組に加え、市民との協働による花いっぱい運動にも取り組んでいく。
消防費については、昨年の台風第19号での経験と教訓を生かした地域防災計画の見直しや洪水ハザードマップの修正に係る経費を計上している。また、消防ポンプ車の更新や救命ボート、救命胴衣の追加配備など消防団の対応能力の向上に係る経費のほか、防災行政無線のデジタル方式への移行に係る経費を計上している。引き続き、市民の安全・安心の確保のため、地域の防災力を高め、災害に強いまちづくりを推進していく。
教育費については、学校施設の老朽化対応の工事費のほか、小・中学校体育館の空調整備費を計上している。また、通学路の安全確保を図る防犯カメラの増設や、市内公立小学校全校に児童用タブレット端末を導入するほか、総合体育館の改修及び空調設置のための経費を計上している。
公債費については、各種公共建築物の維持保全や都市基盤の整備などのために借り入れた市債の元利償還金を計上している。
諸支出金については、美術作品等取得基金への繰出金を計上している。
歳入各款別概要。
市税については、451億7,000万円余、前年度と比較して、16億円余、3.4パーセントの減となっている。
主な内容としては、個人市民税において、納税義務者の増などにより増収を見込むものの、法人市民税の税収の一部国税化に伴う減要因などがあることから、市税総体で減収を見込んでいる。
次に、地方譲与税及び各種交付金については、消費税率の引上げによる地方消費税交付金の増や法人事業税交付金が新たに交付されることなどにより、71億3,000万円余、前年度と比較して、12億3,000万円余の増となっている。
使用料・手数料については、24億6,000万円余を計上している。
次に、国庫支出金については、157億9,000万円余を計上している。幼児教育無償化に伴う私立保育所運営費負担金の増などにより、前年度と比較して16億3,000万円余
の増となっている。
また、都支出金については、134億7,000万円余を計上しているが、国庫支出金と同様に幼児教育無償化に伴う私立保育所運営費負担金の増などにより、前年度と比較して、7億円余の増となっている。
次に、財産収入については、1億円余を計上している。
繰入金については、22億3,000万円余を計上している。都市基盤整備事業基金繰入金の減などにより、前年度と比較して、2億円余の減となっている。
市債については、世代間負担の公平化を図るため、各適債事業において所要の財源を計上している。
次に、債務負担行為については、「多摩川市民広場整備事業」及び「総合体育館整備事業」について、限度額を設定している。
また、地方債の設定については、各適債事業について、限度額を設定している。
【結果】
可決
○議案第30号 令和2年度調布市国民健康保険事業特別会計予算
【内容】
歳入歳出それぞれ211億296万7,000円を計上するもの。
歳出総額の64.4パーセントを占めている保険給付費は、135億8,856万円余を計上している。1人当たりの医療費が伸び続けている一方で、被保険者数が減少傾向にあることから、前年度に比べ4,366万円余の減額となっている。
また、東京都に納付する国民健康保険事業費納付金は、歳出総額の32.3パーセントを占め、68億1,490万円余を計上している。
総務費では、人件費をはじめ、事業の運営、医療費の適正化や保険税の収納対策に係る経費を計上している。
保健事業費では、国民健康保険データヘルス計画に基づき、特定健診・特定保健指導やヘルスアップ事業の実施に係る経費を計上している。
次に、歳入予算としては、国民健康保険税は、歳入総額の20.6パーセントとなる43億5801万円余を計上している。被保険者数が減少する中にあって、調布市国民健康保険運営協議会からの答申に沿い、保険税率の改定実施により、前年度に比べ2,662万円余
の増額を見込んでいる。
また、歳出の保険給付費に対応する保険給付費等交付金を含む都支出金は、歳入総額の64.3パーセントを占め、135億6,237万円余を計上している。
これらを主な財源とし、なお不足する額について、一般会計からの繰入金を充当し、収支の均衡を図っている。
【結果】
可決
○議案第31号 令和2年度調布市用地特別会計予算
【内容】
歳入歳出それぞれ11億615万円を計上するもの。
歳出予算は、用地費では、一般会計と連動した都市計画道路などの用地買収費や債務負担解消分に係る公共用地買収費のほか、公共用地取得に要する事務費交付金として、11億269万円余を計上している。
繰出金では、土地開発基金への運用収入及び利子収入繰出金として、345万円余を計上している。
次に、歳入予算としては、歳出予算と連動した財産運用収入や財産売払収入のほか、一般会計繰入金について所要額を計上している。
また、令和2年度の債務負担行為については、公共用地取得のための限度額を9億700万円とするほか、調布市土地開発公社が金融機関から融資を受ける償還元金及び利子について債務保証するもの。
また、同公社が市場性資金により融資を受けた資金を繰上償還した場合に生じる利子の金融機関に対する損失補償を設定している。
【結果】
可決
○議案第32号 令和2年度調布市介護保険事業特別会計予算
【内容】
歳入歳出それぞれ165億9,451万8,000円を計上するもの。
歳出予算の91.6パーセントを占めている保険給付費は、152億円で、高齢化の進展等に伴い、前年度に比べ、10億円、7.0パーセントの増額となっている。
また、地域支援事業費は、9億8,386万円余 で、前年度に比べ、4,070万円余、4.3パーセントの増額となっている。
総務費については、4億399万円余を計上している。
次に、歳入予算としては、保険料は、34億9,481万円で、歳入総額の21.1パーセント、国庫支出金及び都支出金については、合わせて60億8,732万円で、歳入総額の36.6パーセント、支払基金交付金については、42億6,019万円で、歳入総額の25.7パーセント、繰入金については、27億5,152万円余で、歳入総額の16.6パーセントを占めている。
【結果】
可決
○議案第33号 令和2年度調布市後期高齢者医療特別会計予算
【内容】
歳入歳出それぞれ54億2,194万6,000円を計上するもの。
歳出予算の93.7パーセントを占めている広域連合納付金について、50億7,802万円余、保健事業費として1億9,265万円余を計上するもの。
歳入予算としては、後期高齢者医療保険料が28億3,076万円余で、歳入総額の52.2パーセントを占めている。
また、一般会計からの繰入金として24億3,866万円余、さらに諸収入1億5,251万円余が主なもの。
【結果】
可決
○議案第34号 令和2年度調布市下水道事業会計予算
【内容】
令和2年度予算より本市下水道事業に地方公営企業法を適用することに伴い、発生主義・複式簿記に基づく予算となる。
まず、本予算の収益的収入及び支出について、収入に45億4,505万2,000円を計上し、支出に45億1,478万1,000円を計上するもの。
営業費用については、43億8,668万円を計上している。その主な内容は、流域下水道管理運営費及び減価償却費。営業外費用については、1億1,251万円余を計上している。その内容は、支払利息及び企業債取扱諸費。
特別損失については、1,058万円余を計上している。
次に、収入の営業収益については31億7,176万円余を計上している。その主な内容は、下水道使用料及び雨水処理負担金。
営業外収益については、13億3,169万円を計上している。その主な内容は長期前受金戻入。
特別利益については、4,160万円を計上している。
続いて、本予算の資本的収入及び支出について、収入に10億820万円を計上し、支出に12億4,101万6,000円を計上するもの。
その主な支出は、建設改良費については、9億7,357万円余を計上している。その主な内容は、管渠建設改良費。
企業債償還金については、2億6,244万円余を計上している。
次に、収入の企業債については9億3,140万円を計上している。
他会計負担金については、7,680万円を計上している。
なお、資本的収入と資本的支出の差2億3,281万円余については、消費税及び地方消費税資本的収支調整額、引継金及び当年度分損益勘定留保資金で補てんすることとしている。
最後に、本予算の特例的収入及び支出について、地方公営企業法施行令の規定により、前年度未収金として1億2,382万円余、前年度未払金として5億4,622万円余を計上するもの。
【結果】
可決
○議案第35号 調布市副市長の選任について
【内容】
調布市副市長、伊藤栄敏氏の任期が、令和2年3月31日をもって満了となるので、後任の副市長の選任について、議会の同意を求めるもの。
【結果】
伊藤栄敏氏を同意。
○議案第36号 人権擁護委員の候補者の推薦について
【内容】
人権擁護委員のうち佐瀨一男氏の任期が、令和2年6月30日をもって満了するので、後任の候補者の推薦について、議会の同意を求めるもの。
【結果】
小渕浩氏を同意。
○議案第37号 東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更について
【内容】
平成30年度及び令和元年度に引き続き、令和2年度及び令和3年度においても東京都後期高齢者医療広域連合の経費の支弁方法に関する特例を継続するもので、議会の議決を求めるもの。
【結果】
可決
選挙(4件)
東京都十一市競輪事業組合議会議員・東京都六市競艇事業組合議会議員・調布市選挙管理委員補充員の選挙は指名推選、調布市選挙管理委員の選挙は投票により行いました。
○調布市選挙管理委員の選挙について
大久保 政純氏、前当 悦郎氏、清水 和夫氏、広瀬 美知子氏を当選人と決定。
○調布市選挙管理委員補充員の選挙について
森本 昌宏氏、渡辺 篤氏、田中 正行氏、佐藤 政志氏を当選人と決定。
議員提出議案(2件)
陳情(5件)
※陳情4件は、付託された委員会審査で「採択」「不採択」「趣旨採択」のいずれも過半数に達しなかったので、結論に至らず審議未了となりました。
詳しくは「令和2年第1回調布市議会定例会会議結果」
(写真:議会運営委員長報告)
会期は2月28日から3月24日までの26日間で、市長報告(3件)、市長提出議案(37件)、議員提出議案(2件)、陳情(5件)が審査されました。
市長提出議案と議員提出議案はすべて可決、陳情は不採択1件・審議未了4件でした。
市長報告(3件)
○報告第1号 専決処分の報告について
【内容】
令和元年9月6日、調布市立第三中学校に設置していたビーチパラソルが突風により飛ばされ、学校に隣接する道路を走行中の車両に落下し、当該車両に損害を与えたもの。
これによる市の損害賠償の額は、52万9,798円。
○報告第2号 専決処分の報告について
【内容】
令和元年12月27日、深大寺南町5丁目7番地26において、市の庁用車がブロック塀に接触し、損害を与えたもの。
これによる市の損害賠償の額は、5万3,000円。
○報告第3号 専決処分の報告について
【内容】
令和元年12月19日、調布市立八雲台小学校において、休み時間中に児童の投げた石が、市道北232号線上で一時停止中の車両に落下し、損害を与えたもの。
これによる市の損害賠償の額は、18万4,580円
市長提出議案(37件)
○議案第1号 令和元年度調布市一般会計補正予算(第5号)
【内容】
歳入歳出それぞれ9億7,808万1,000円を増額するもの。
本補正予算では、市内事業者の受注機会確保と発注時期の平準化を意図する公共工事の前倒しや、年度末を見据えた過不足調整に係る事業費などを計上している。
主な歳出予算は、総務費、民生費、衛生費、土木費の4つの款において、契約額の確定による不用見込額や、年度末を見据えた未執行予定額の減額補正を含んだ内容となっている。
総務費については、職員退職手当の所要額のほか、公共工事の前倒しとして、市庁舎の維持補修工事費を計上している。
民生費については、年度末を見据え、障害者福祉サービス費、私立保育所運営事業費などの所要額のほか、国・都支出金の過年度清算返還金を計上している。また、民間保育所の施設整備について、1園分の整備費を減額している。
衛生費については、ふじみ衛生組合負担金などを減額している。
土木費については、台風第19号による浸水被害を踏まえた対応のため、下水道事業特別会計繰出金を増額する一方、事業進捗に伴う未執行予定額などを減額している。
消防費については、公共工事の前倒しとして、消防施設の維持補修工事費を計上している。
教育費については、公共工事の前倒しとして、小学校施設の改修工事費や、図書館の維持補修工事費を計上している。
次に、歳入予算としては、市税において法人市民税を増額する一方、地方消費税交付金を減額している。
国・都支出金については、歳出予算に連動した特定財源を計上している。
財産収入については、不動産売払収入を増額し、寄附金については、一般寄附金及び指定寄附金を増額している。
繰入金については、都市基盤整備事業基金繰入金を減額し、繰越金については、前年度繰越金の残額を全て計上している。
また、市債については、事業進捗や契約額の確定等に伴い、8事業について精査している。
これにより、歳入歳出予算の総額は、971億2,295万3,000円となる。
続いて、繰越明許費として、総務費、民生費、土木費、消防費、教育費における22事業について、年度内の完了が困難と見込まれることから繰越明許費を設定するもの。
最後に、地方債の補正として、8事業について、事業進捗や契約額の確定等に伴い、限度額を精査し、33億2,500万円に変更するもの。
【結果】
可決
○議案第2号 令和元年度調布市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
【内容】
歳入歳出それぞれ6,263万8,000円を増額するもの。
歳出予算は、保険給付費の出産育児諸費を減額し、諸支出金の償還金及び還付金を増額するもの。
歳入予算としては、国民健康保険税及び繰入金を増額するもの。
これにより、歳入歳出予算の総額は、213億5,171万7,000円となる。
【結果】
可決
○議案第3号 令和元年度調布市用地特別会計補正予算(第2号)
【内容】
歳入歳出それぞれ9,450万2,000円を増額するもの。
歳出予算は、用地費については、公共用地買収費のうち、土地開発公社が先行取得した土地を買い戻すために、都市計画道路用地買収費を増額するとともに、償還利息額が確定したことにより、債務負担解消分を減額している。
繰出金については、土地開発基金の利子などの運用収入が増額見込みとなり、増額している。
歳入予算としては、歳出予算に連動し、財産収入を増額、繰入金を減額している。
これにより、歳入歳出予算の総額は、11億3,030万4,000円となる。
【結果】
可決
○議案第4号 令和元年度調布市下水道事業特別会計補正予算(第3号)
【内容】
歳入歳出それぞれ3億2,499万1,000円を減額するもの。
歳出予算は、総務費について総務管理費のうち下水道使用料等徴収事務費の不用額を精査するもの。
事業費については、台風第19号による浸水被害を踏まえた緊急排水用可搬式ポンプ等の購入費用など下水道管渠維持管理費を増額するほか、管渠建設費及び野川処理区整備費負担金の不用額を精査するもの。
歳入予算としては、分担金及び負担金、繰入金及び市債について、それぞれ決算見込額に基づき精査するもの。
これにより、歳入歳出予算の総額は、33億2,833万4,000円となる。
次に、繰越明許費としては、事業費において、根川(ねがわ)雨水幹線維持管理負担金及び浸水対策事業費の令和2年度に繰り越す額を変更するため、繰越明許費を追加するもの。
地方債の補正としては、歳入予算において市債の額の補正を行うことに伴い、地方債の限度額について、変更するもの。
【結果】
可決
○議案第5号 令和元年度調布市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
【内容】
歳入歳出それぞれ5億円を増額するもの。
歳出予算は、介護保険サービスを賄う保険給付費について、当初の見込みを上回ったため、増額するもの。
歳入予算は、保険給付費に対する国等の法定負担国庫支出金等、一般会計繰入金及び基金繰入金を増額するもの。
これにより、歳入歳出予算の総額は、166億9,419万8,000円となる。
【結果】
可決
○議案第6号 令和元年度調布市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
【内容】
歳入歳出それぞれ7,200万5,000円を減額するもの。
歳出予算は、広域連合納付金を減額するとともに、保健事業費及び諸支出金を増額するもの。
歳入予算は、後期高齢者医療保険料及び繰入金を減額するとともに、諸収入を増額するもの。
これにより、歳入歳出予算の総額は、52億2,519万8,000円となる。
【結果】
可決
○議案第7号 調布市空き家等の対策の推進に関する条例
【内容】
予防保全にも重点を置いた調布市ならではの空き家等の対策の推進に向け、必要な事項を定めることにより、市民等の生命、身体又は財産を保護するとともにその生活環境の保全を図り、もって安全かつ安心なまちづくりに資するもの。
また、こうした目的の達成に向け、基本理念や市・市民・所有者等の責務を定めるとともに、勧告・命令・行政代執行の対象となる特定空き家等の認定に公正性・公平性を期すため特定空き家等認定審査会を置くほか、管理不全な状態に至った空き家等が第三者に危害を及ぼすおそれがあるなど緊急に措置を講じる必要がある場合、これを解消するための緊急安全措置を設けるもの。
【結果】
可決
○議案第8号 調布市適応指導教室設置条例
【内容】
調布市菊野台3丁目27番地45に、不登校児童に対する教育の機会を確保するとともに、その教育を通じて社会において自立的に生きる基礎を培えるよう支援するための施設として、調布市適応指導教室を設置するもの。
【結果】
可決
○議案第9号 調布市印鑑条例の一部を改正する条例
【内容】
成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の趣旨を踏まえ、印鑑の登録資格を改めるほか、証明書自動交付機の廃止に伴い、印鑑登録証明の交付申請手続を改めるとともに所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第10号 調布市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
職員を派遣することができる団体に社会福祉法人東京かたばみ会を加えるとともに規定の整備を行うもの。
【結果】
可決
○議案第11号調布市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
自転車等を使用することを常例とする職員に係る通勤手当の額を改めるもの。
【結果】
可決
○議案第12号 調布市手数料条例の一部を改正する条例
【内容】
建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部改正に伴い、建築物エネルギー消費性能向上計画の認定申請に関する手数料の算定方法等を改めるとともに、所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第13号 調布市手数料条例の一部を改正する条例
【内容】
証明書自動交付機の廃止に伴い、市民カードを廃止することから、その交付に係る事務手数料を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第14号 調布市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
災害弔慰金の支給等に関する法律等の一部改正を踏まえ、調布市災害弔慰金等支給審査委員会を設置するとともに所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第15号 調布市立保育園条例の一部を改正する条例
【内容】
公私連携型保育所への移行に伴い、調布市立深大寺保育園を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第16号 調布市立学童クラブ条例の一部を改正する条例
【内容】
ゆずのき学童クラブほか1箇所の学童クラブを設置し、第三小学校学童クラブほか1箇所の学童クラブを廃止するとともに、ゆずのき学童クラブにおいて実施する障害児のための車両送迎事業について定めるほか、所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第17号 調布市国領高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例
【内容】
地域包括支援センターの移転に伴い、施設構成その他の地域包括支援センターに関する規定を削るとともに所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第18号 調布市高齢者住宅条例の一部を改正する条例
【内容】
公営住宅法の一部改正を踏まえ、不正の行為により入居した者から徴収する金銭に係る利息を改めるとともに所要の改正を行うもの
【結果】
可決
○議案第19号 調布市国民健康保険税賦課徴収条例の一部を改正する条例
【内容】
地方税法施行令の一部改正に伴い、基礎課税額の限度額を改めるとともに、国民健康保険財政の健全化のため、所得割額算定の税率及び被保険者均等割額を改めるもの。
【結果】
可決
○議案第20号 調布市子ども交通教室条例の一部を改正する条例
【内容】
交通教室の使用時間を延長するとともに、交通教室を使用することができる者を改めるもの。
【結果】
可決
○議案第21号 調布市道の構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
道路構造令及び都道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部改正を踏まえ、自転車通行帯について定めるとともに、所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第22号 調布市市営住宅条例の一部を改正する条例
【内容】
公営住宅法の一部改正を踏まえ、不正の行為により入居した者から徴収する金銭に係る利息を改めるとともに所要の改正を行うもの。
【結果】
可決
○議案第23号 市道路線の認定について
【内容】
調布市布田5丁目49番地14先に位置する道路を市道として管理するために認定するもの。
【結果】
可決
○議案第24号 市道路線の認定、廃止及び一部廃止について
【内容】
調布市八雲台2丁目13番地17先に位置する道路を市道として管理するために認定し、これに伴い調布市八雲台2丁目16番地47先に位置する市道北260-2号線ほか1路線を廃止及び一部廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第25号 市道路線の廃止について
【内容】
調布市国領町6丁目7番地1先に位置する市道南160ー1号線を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第26号 市道路線の廃止について
【内容】
調布市深大寺北町6丁目1番地3先に位置する市道北11ー1号線を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第27号 市道路線の廃止について
【内容】
調布市柴崎2丁目6番地2先に位置する市道北181ー1号線を廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第28号 市道路線の廃止及び一部廃止について
【内容】
調布市小島町2丁目26番地19先に位置する市道南17ー3号線ほか2路線を廃止及び一部廃止するもの。
【結果】
可決
○議案第29号 令和2年度調布市一般会計予算
【内容】
令和2年度は、基本構想に掲げたまちの将来像「みんなが笑顔でつながる・ぬくもりと輝きのまち調布」の実現に向けた後期基本計画の2年次目。計画に位置付けた5つの重点プロジェクトを基軸に、2つのアクションを実践し、施策全体を効果的に展開するとともに、市政の第一の責務である市民の安全・安心を守り、市民生活を支援する取組を継続していく。
また、東京2020大会の開催年として、様々な取組を多様な主体と連携しながら展開し、まちづくりの多面的な効果につなげていく。
令和2年度予算編成に当たり、基本計画の着実な推進を図ることを基本とし、事業の優先性等を厳しく精査するとともに、あらゆる角度からの歳入確保と経費縮減に取り組み、財政規律を保持しながら、最少の経費で最大の効果を挙げる予算編成に取り組んだ。
その結果、一般会計の予算総額は、929億9,000万円となり、前年度と比較して、11億8,000万円、1.3パーセントの増となっている。
歳出予算各款別概要。
議会費については、議会運営に係る諸経費を計上している。
総務費については、安全・安心パトロール及び街頭防犯カメラ設置などの防犯対策に係る経費や、庁舎免震改修工事費を計上している。
また、東京2020大会へ向けた取組やレガシー創出に向けた取組に係る経費を計上している。
次に、民生費については、485億4,000万円余を計上し、前年度と比較して、15億3,000万円余、3.3パーセントの増となっている。
この主な要因は、民間保育所の施設整備費や運営委託料などの増によるもので、民生費の予算総額に占める構成比は、52.2パーセントで、第1位となっている。
主な内容としては、認可保育園3園の開設準備と認証保育所2箇所の認可保育園への移行準備を進めていく。また、既存の学童クラブでは受入れが困難な重度の障害児が利用できる学童クラブを新たに開設する。
高齢者施策では、高齢者の生活安全の確保を図る見守りネットワーク事業に要する経費などを計上している。
また、障害者施策では、障害者グループホームの施設運営に係る補助金のほか、商工会と連携して取り組む市内商店バリアフリー化等の補助金を計上している。このほか、地域福祉コーディネーターに係る経費や、生活困窮者の自立に向けた就労支援に加え、新たに被保護者の健康管理支援に係る経費などを計上している。
衛生費については、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を実施する出産・子育て応援事業に係る経費を計上している。また、新たに追加されるロタウイルスをはじめとする定期予防接種に係る経費のほか、受動喫煙防止対策に係る経費などを計上している。
労働費については、勤労者互助会補助金などを、また、農業費については、都市農業活性化支援事業補助金をはじめ、農業者を支援し、魅力ある都市農業を振興するための経費などを計上している。
商工費については、商工会や商店会などと連携して実施する商業活性化のための経費のほか、映画のまち調布推進事業や花火大会などの観光振興のための経費を計上している。
土木費については、調布駅前広場や鉄道敷地の整備費のほか、都市計画道路・生活道路などの整備費を計上している。また、公園・緑地、崖線樹林地の保全・活用の継続的な取組に加え、市民との協働による花いっぱい運動にも取り組んでいく。
消防費については、昨年の台風第19号での経験と教訓を生かした地域防災計画の見直しや洪水ハザードマップの修正に係る経費を計上している。また、消防ポンプ車の更新や救命ボート、救命胴衣の追加配備など消防団の対応能力の向上に係る経費のほか、防災行政無線のデジタル方式への移行に係る経費を計上している。引き続き、市民の安全・安心の確保のため、地域の防災力を高め、災害に強いまちづくりを推進していく。
教育費については、学校施設の老朽化対応の工事費のほか、小・中学校体育館の空調整備費を計上している。また、通学路の安全確保を図る防犯カメラの増設や、市内公立小学校全校に児童用タブレット端末を導入するほか、総合体育館の改修及び空調設置のための経費を計上している。
公債費については、各種公共建築物の維持保全や都市基盤の整備などのために借り入れた市債の元利償還金を計上している。
諸支出金については、美術作品等取得基金への繰出金を計上している。
歳入各款別概要。
市税については、451億7,000万円余、前年度と比較して、16億円余、3.4パーセントの減となっている。
主な内容としては、個人市民税において、納税義務者の増などにより増収を見込むものの、法人市民税の税収の一部国税化に伴う減要因などがあることから、市税総体で減収を見込んでいる。
次に、地方譲与税及び各種交付金については、消費税率の引上げによる地方消費税交付金の増や法人事業税交付金が新たに交付されることなどにより、71億3,000万円余、前年度と比較して、12億3,000万円余の増となっている。
使用料・手数料については、24億6,000万円余を計上している。
次に、国庫支出金については、157億9,000万円余を計上している。幼児教育無償化に伴う私立保育所運営費負担金の増などにより、前年度と比較して16億3,000万円余
の増となっている。
また、都支出金については、134億7,000万円余を計上しているが、国庫支出金と同様に幼児教育無償化に伴う私立保育所運営費負担金の増などにより、前年度と比較して、7億円余の増となっている。
次に、財産収入については、1億円余を計上している。
繰入金については、22億3,000万円余を計上している。都市基盤整備事業基金繰入金の減などにより、前年度と比較して、2億円余の減となっている。
市債については、世代間負担の公平化を図るため、各適債事業において所要の財源を計上している。
次に、債務負担行為については、「多摩川市民広場整備事業」及び「総合体育館整備事業」について、限度額を設定している。
また、地方債の設定については、各適債事業について、限度額を設定している。
【結果】
可決
○議案第30号 令和2年度調布市国民健康保険事業特別会計予算
【内容】
歳入歳出それぞれ211億296万7,000円を計上するもの。
歳出総額の64.4パーセントを占めている保険給付費は、135億8,856万円余を計上している。1人当たりの医療費が伸び続けている一方で、被保険者数が減少傾向にあることから、前年度に比べ4,366万円余の減額となっている。
また、東京都に納付する国民健康保険事業費納付金は、歳出総額の32.3パーセントを占め、68億1,490万円余を計上している。
総務費では、人件費をはじめ、事業の運営、医療費の適正化や保険税の収納対策に係る経費を計上している。
保健事業費では、国民健康保険データヘルス計画に基づき、特定健診・特定保健指導やヘルスアップ事業の実施に係る経費を計上している。
次に、歳入予算としては、国民健康保険税は、歳入総額の20.6パーセントとなる43億5801万円余を計上している。被保険者数が減少する中にあって、調布市国民健康保険運営協議会からの答申に沿い、保険税率の改定実施により、前年度に比べ2,662万円余
の増額を見込んでいる。
また、歳出の保険給付費に対応する保険給付費等交付金を含む都支出金は、歳入総額の64.3パーセントを占め、135億6,237万円余を計上している。
これらを主な財源とし、なお不足する額について、一般会計からの繰入金を充当し、収支の均衡を図っている。
【結果】
可決
○議案第31号 令和2年度調布市用地特別会計予算
【内容】
歳入歳出それぞれ11億615万円を計上するもの。
歳出予算は、用地費では、一般会計と連動した都市計画道路などの用地買収費や債務負担解消分に係る公共用地買収費のほか、公共用地取得に要する事務費交付金として、11億269万円余を計上している。
繰出金では、土地開発基金への運用収入及び利子収入繰出金として、345万円余を計上している。
次に、歳入予算としては、歳出予算と連動した財産運用収入や財産売払収入のほか、一般会計繰入金について所要額を計上している。
また、令和2年度の債務負担行為については、公共用地取得のための限度額を9億700万円とするほか、調布市土地開発公社が金融機関から融資を受ける償還元金及び利子について債務保証するもの。
また、同公社が市場性資金により融資を受けた資金を繰上償還した場合に生じる利子の金融機関に対する損失補償を設定している。
【結果】
可決
○議案第32号 令和2年度調布市介護保険事業特別会計予算
【内容】
歳入歳出それぞれ165億9,451万8,000円を計上するもの。
歳出予算の91.6パーセントを占めている保険給付費は、152億円で、高齢化の進展等に伴い、前年度に比べ、10億円、7.0パーセントの増額となっている。
また、地域支援事業費は、9億8,386万円余 で、前年度に比べ、4,070万円余、4.3パーセントの増額となっている。
総務費については、4億399万円余を計上している。
次に、歳入予算としては、保険料は、34億9,481万円で、歳入総額の21.1パーセント、国庫支出金及び都支出金については、合わせて60億8,732万円で、歳入総額の36.6パーセント、支払基金交付金については、42億6,019万円で、歳入総額の25.7パーセント、繰入金については、27億5,152万円余で、歳入総額の16.6パーセントを占めている。
【結果】
可決
○議案第33号 令和2年度調布市後期高齢者医療特別会計予算
【内容】
歳入歳出それぞれ54億2,194万6,000円を計上するもの。
歳出予算の93.7パーセントを占めている広域連合納付金について、50億7,802万円余、保健事業費として1億9,265万円余を計上するもの。
歳入予算としては、後期高齢者医療保険料が28億3,076万円余で、歳入総額の52.2パーセントを占めている。
また、一般会計からの繰入金として24億3,866万円余、さらに諸収入1億5,251万円余が主なもの。
【結果】
可決
○議案第34号 令和2年度調布市下水道事業会計予算
【内容】
令和2年度予算より本市下水道事業に地方公営企業法を適用することに伴い、発生主義・複式簿記に基づく予算となる。
まず、本予算の収益的収入及び支出について、収入に45億4,505万2,000円を計上し、支出に45億1,478万1,000円を計上するもの。
営業費用については、43億8,668万円を計上している。その主な内容は、流域下水道管理運営費及び減価償却費。営業外費用については、1億1,251万円余を計上している。その内容は、支払利息及び企業債取扱諸費。
特別損失については、1,058万円余を計上している。
次に、収入の営業収益については31億7,176万円余を計上している。その主な内容は、下水道使用料及び雨水処理負担金。
営業外収益については、13億3,169万円を計上している。その主な内容は長期前受金戻入。
特別利益については、4,160万円を計上している。
続いて、本予算の資本的収入及び支出について、収入に10億820万円を計上し、支出に12億4,101万6,000円を計上するもの。
その主な支出は、建設改良費については、9億7,357万円余を計上している。その主な内容は、管渠建設改良費。
企業債償還金については、2億6,244万円余を計上している。
次に、収入の企業債については9億3,140万円を計上している。
他会計負担金については、7,680万円を計上している。
なお、資本的収入と資本的支出の差2億3,281万円余については、消費税及び地方消費税資本的収支調整額、引継金及び当年度分損益勘定留保資金で補てんすることとしている。
最後に、本予算の特例的収入及び支出について、地方公営企業法施行令の規定により、前年度未収金として1億2,382万円余、前年度未払金として5億4,622万円余を計上するもの。
【結果】
可決
○議案第35号 調布市副市長の選任について
【内容】
調布市副市長、伊藤栄敏氏の任期が、令和2年3月31日をもって満了となるので、後任の副市長の選任について、議会の同意を求めるもの。
【結果】
伊藤栄敏氏を同意。
○議案第36号 人権擁護委員の候補者の推薦について
【内容】
人権擁護委員のうち佐瀨一男氏の任期が、令和2年6月30日をもって満了するので、後任の候補者の推薦について、議会の同意を求めるもの。
【結果】
小渕浩氏を同意。
○議案第37号 東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更について
【内容】
平成30年度及び令和元年度に引き続き、令和2年度及び令和3年度においても東京都後期高齢者医療広域連合の経費の支弁方法に関する特例を継続するもので、議会の議決を求めるもの。
【結果】
可決
選挙(4件)
東京都十一市競輪事業組合議会議員・東京都六市競艇事業組合議会議員・調布市選挙管理委員補充員の選挙は指名推選、調布市選挙管理委員の選挙は投票により行いました。
○調布市選挙管理委員の選挙について
大久保 政純氏、前当 悦郎氏、清水 和夫氏、広瀬 美知子氏を当選人と決定。
○調布市選挙管理委員補充員の選挙について
森本 昌宏氏、渡辺 篤氏、田中 正行氏、佐藤 政志氏を当選人と決定。
議員提出議案(2件)
陳情(5件)
※陳情4件は、付託された委員会審査で「採択」「不採択」「趣旨採択」のいずれも過半数に達しなかったので、結論に至らず審議未了となりました。
詳しくは「令和2年第1回調布市議会定例会会議結果」
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