2023年09月25日
調布市議会第3回定例会 報告
調布市議会令和3年第3回定例会が閉会しました。
FC東京は10月1日にクラブ創設25周年を迎えます。
味の素スタジアム(調布市西町)をホームスタジアムとしているFC東京を応援している調布市と調布市議会は、第3回定例会最終日の9月25日に本会議場の理事者(議会で説明者として出席する市長、副市長、教育長、部長など)と議員全員が「FC東京ベースボールシャツ」を着用しました
(写真:議会事務局撮影)


第3回定例会は9月4日から9月25日までの22日間にわたり開催されました(下表:市議会ホームページより)。

市長提出議案(17件)、市長報告(2件)、陳情(6件)、議員提出議案(8件)、委員会提出議案(2件)を審査しました。
市長提出議案は、「令和4年度調布市一般会計歳入歳出決算」「令和5年度調布市一般会計補正予算(第3号)」など17件で、審査の結果、すべて認定・可決されました。
陳情は、採択2件、不採択3件、審議未了(委員会審査で採択・不採択・主旨採択がいずれも過半数に至らないため結論に達せず)1件となりました。
議員提出議案は7件で、全て可決されました。
委員会提出議案は2件で、全て可決されました。
◎市長提出議案(20件)
◯議案第49号 令和4年度調布市一般会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
令和4年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症への対応として、「感染症拡大防止に向けた取組」、「市民生活及び子どもたちへの支援」、「地域経済への支援」の3つの柱に基づく取組や、市民の安全・安心の確保と市民生活支援に継続的に取り組んだ。
令和4年度一般会計歳入歳出決算の概要を言うと、歳入決算総額は、1095億8731万2116円となり、前年度と比較して、1億3019万円余の増となった。
歳出決算総額は、1036億2915万266円となり、前年度と比較して、14億4543万円余の増となった。
歳入歳出差引額は、59億5816万1850円で、このうち翌年度へ繰り越すべき財源として、繰越明許費繰越額13億825万9016円を差し引いた実質収支額は、46億4990万2834円となった。
決算の主な特徴を款別に言うと、歳入決算について、歳入の根幹をなす市税は、483億3279万円余で、歳入決算総額の44.1パーセントを占めている。個人市民税、固定資産税などの増要因により、前年度と比較して、14億5176万円余の増収となった。
地方譲与税及び各種交付金については、地方消費税交付金などの増要因により、前年度と比較して、2億4310万円余の増収となった。
国庫支出金については、207億2235万円余で18.9パーセントを占めていて、子育て世帯や、非課税世帯等に対する臨時特別給付金の減などにより、前年度と比較して、32億9783万円余の減収となった。
都支出金については、140億412万円余で12.8パーセントを占めていて、生産緑地買取・活用支援事業補助金などの増要因により、前年度と比較して、10億2012万円余の増収となった。
繰入金については、各特別会計の前年度決算余剰金の清算繰入れのほか、財政調整基金や公共施設整備基金などの各種基金からの繰入れを行った。
市債については、小・中学校校舎等整備事業や、都市計画道路整備事業などの借入れを行った。
歳出決算について言うと、総務費については、134億9613万円余で歳出決算総額の13.0パーセントを占めている。主な内容としては、文化会館たづくりの施設整備のほか、公共施設整備基金等への積立てなどを行った。
民生費については、536億861万円余で51.7パーセントを占めていて、構成比は第1位となっている。保育園の運営や、高齢者、障害者などの福祉施策のほか、物価高騰等に伴う市民生活支援として、価格高騰緊急支援給付金事業などを行った。
衛生費については、73億9912万円余で7.1パーセントを占めていて、新型コロナウイルスワクチン接種事業のほか、各種健診事業、ごみの収集運搬等を行う清掃事業などを行った。
労働・農業・商工費については、市内の農業・商工業や観光の振興に加え、キャッシュレス決済ポイント還元事業に取り組んだ。
土木費については、101億9092万円余で9.8パーセントを占めていて、都市計画道路や、鉄道敷地の整備などを行った。
消防費については、東京都への消防事務委託や、消防施設整備・管理などを行った。
教育費については、107億1947万円余で10.3パーセントを占めていて、小・中学校施設の整備や管理のほか、図書館・公民館など社会教育関係施設の管理運営などを行った。
【結果】
多数により認定
◯議案第50号 令和4年度調布市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
国民健康保険は、高齢化の進展とともに、厳しい財政運営が続いているが、共同保険者の東京都と連携し、市民が安心して医療を受けられるよう、安定した事業運営に努めてきた。
令和4年度においては、国民健康保険税について、引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた被保険者に配慮するとともに、東京都国民健康保険運営方針に則った各種取組を進めた。
ジェネリック医薬品の使用促進や医科等レセプト点検を継続して実施し、患者負担の軽減及び保険財政の健全化を図った。
決算の概要について言うと、歳入総額は、212億5498万4920円。歳出総額は、212億1955万2706円となり、実質収支額は、3543万2214円となる。
款別に決算の概要を言うと、まず、歳入においては、都支出金が136億299万円余で、歳入総額の64.0パーセント、国民健康保険税44億1195万円余20.8パーセント、繰入金31億6089万円余14.9パーセントなどが主なもの。
繰入金のうち、一般会計からの財政補塡となるその他一般会計繰入金は、21億5672万円で、前年度と比較して、4億5978万円余の増額となっている。
歳出については、保険給付費が、132億9422万円余で、歳出総額の62.6パーセント、国民健康保険事業費納付金72億1032万円余34.0パーセントなどが主なもの。
【結果】
多数により認定
◯議案第51号 令和4年度調布市用地特別会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
歳入総額は、14億8979万7154円、歳出総額は、同じく14億8979万7154円となった。
歳入決算においては、財産収入が14億7686万円余で、歳入総額の99.1パーセント、繰入金1293万円余0.9パーセントなどが主なもの。内容としては、調布市土地開発公社で先行取得していた都市計画道路用地、生活道路用地及び公共施設用地の売払いによる財産収入や、一般会計からの繰入金など。
歳出決算については、用地費が14億8975万円余で、歳出総額の99.9パーセント、繰出金4万円余0.1パーセント。内容としては、都市計画道路用地、生活道路用地及び公共施設用地の買戻しや債務負担解消分としての公共用地買収費のほか、土地開発基金繰出金など。
【結果】
全員賛成で認定
◯議案第52号 令和4年度調布市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
歳入総額は174億1039万6045円、歳出総額は169億8122万177円となり、実質収支額は4億2917万5868円となる。
歳入においては、国庫支出金及び都支出金の合計が62億2469万円余で歳入総額の35.7パーセント、支払基金交付金42億4314万円余24.4パーセント、保険料37億1920万円余21.4パーセント、繰入金及び繰越金の合計32億2280万円余18.5パーセントなどが主なもの。
歳出については、保険給付費が151億7190万円余で、歳出総額の89.4パーセント、地域支援事業費8億3408万円余4.9パーセント、基金積立金3億2821万円余1.9パーセント、諸支出金3億2767万円余1.9パーセント、総務費3億1934万円余1.9パーセントとなっている。
【結果】
全員賛成で認定
◯議案第53号 令和4年度調布市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
歳入総額は、58億3681万6347円、歳出総額は、57億9564万5672円となり、実質収支額は、4117万675円となる。
歳入においては、後期高齢者医療保険料が30億3591万円余で、歳入総額の52.0パーセント、繰入金25億8639万円余44.3パーセント、諸収入1億7584万円余3.0パーセント、繰越金3865万円余0.7パーセントとなっている。
歳出については、広域連合納付金が53億8238万円余で、歳出総額の92.9パーセント、保健事業費1億9819万円余3.4パーセント、総務費9257万円余1.6パーセント、保険給付費7829万円余1.3パーセント、諸支出金4419万円余0.8パーセントとなっている。
【結果】
全員賛成で認定
◯議案第54号 令和4年度調布市下水道事業会計決算の認定について
【内容】
収益的収入は41億7327万9035円、収益的支出は41億6012万5042円となった。
収益的収入については、下水道使用料、長期前受金戻入で、収益的支出については、減価償却費、流域下水道管理運営費が主なもの。
資本的収入は11億4499万9424円、資本的支出は14億8343万5999円となった。
資本的収入については、建設改良費に係る企業債、一般会計からの負担金で、資本的支出については、建設改良費、企業債償還金が主なもの。
経営状況の概況を言うと、損益計算書で示される経営成績については、下水道使用料や長期前受金戻入などの収益的収入から、減価償却費や流域下水道管理運営費などの収益的支出を差し引いた当年度純損益が1315万円余の純利益となり、令和2年度決算からの当年度純損益の累計額当年度未処理欠損金は、3302万円余となった。令和4年度は欠損金処理を行わず、繰越欠損金として、全額を翌年度に繰り越すこととしている。
貸借対照表で示される令和5年3月31日時点における財政状態については、資産の合計額298億9195万円余のうち、現金預金残高が11億9876万円余、負債の合計額266億7166万円余のうち、企業債残高が78億1701万円余、繰延収益が181億8869万円余、資本の合計額が32億2028万円余となった。
【結果】
全員賛成で認定
◯議案第55号 令和5年度調布市一般会計補正予算(第3号)
【内容】
歳入歳出それぞれ30億6693万6000円を増額する。緑地保全や市民の安全・安心の確保に向けた取組のほか、前年度繰越金活用計画に基づく財政基盤強化に係る予算などを計上している。
歳入歳出予算の主な内容を歳出予算から言うと、総務費については、財政調整基金や公共施設整備基金などへの積立金のほか、擁壁・がけの安全対策として公共施設の現地調査に係る経費を計上している。
民生費については、深大寺老人憩の家の解体工事費のほか、基金積立金や過年度清算返還金などを計上している。
衛生費については、PFAS(ピーファス)に関する市内井戸水の水質検査実施のための経費を計上している。
土木費については、深大寺・佐須地域における生産緑地の用地取得費のほか、擁壁・がけの安全対策に係る経費や基金積立金を計上している。
教育費については、市指定史跡の用地取得費や中学校の移動教室実施に係る不足額などを計上している。
歳入予算としては、歳出予算に連動した都支出金を計上している。
また、寄附金、繰入金、市債を計上するほか、繰越金では本補正の所要の財源を計上している。
これにより、歳入歳出予算の総額は、1042億1227万4000円となる。
繰越明許費として、老人憩の家解体事業費について、年度内の完了が見込めないことから、設定する。
債務負担行為の補正として、調布駅広場口整備事業の限度額を変更する。
地方債の補正として、公遊園等整備事業の限度額を変更する。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第56号 令和5年度調布市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
【内容】
歳入歳出それぞれ3543万2000円を増額する。
歳出予算は、諸支出金の繰出金を増額する。
歳入予算は、繰越金を増額する。
歳入歳出予算の総額は、223億9139万3000円となる。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第57号 令和5年度調布市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
【内容】
歳入歳出それぞれ4億2917万5000円を増額する。
歳出予算は、令和4年度の保険料の余剰分を介護保険給付費等準備基金に積み立てるとともに、同年度に交付を受けた国庫支出金等の超過交付額を返還するため、国・都支出金過年度清算返還金の支出を行い、また、同様に超過交付となった一般会計繰入金を清算するため、一般会計繰出金を増額する。
歳入予算は、令和4年度調布市介護保険事業特別会計の繰越金を増額する。
歳入歳出予算の総額は、170億1329万7000円となる。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第58号 令和5年度調布市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
【内容】
歳入歳出それぞれ4117万円を増額する。
歳出予算は、諸支出金の繰出金を増額する。
歳入予算は、繰越金を増額する。
歳入歳出予算の総額は、60億5835万7000円となる。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第59号 調布市子ども・若者基金条例の一部を改正する条例
【内容】
基金に属する現金を、必要に応じ、最も確実かつ有利な有価証券に換えることができるよう改めるもの。
【結果】
賛成多数で原案可決
◯議案第60号 調布市井上欣一社会福祉事業基金条例の一部を改正する条例
【内容】
基金に属する現金を、必要に応じ、最も確実かつ有利な有価証券に換えることができるよう改めるもの。
【結果】
賛成多数で原案可決
◯議案第61号 調布市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
適用区域として京王多摩川駅周辺地区整備計画区域を加えるとともに当該区域内における建築物の制限について定めるもの。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第62号 調布市空き家等の対策の推進に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
空家等対策の推進に関する特別措置法の一部改正を踏まえ、管理不全空家等に係る勧告に関する意見書等の提出について定めるとともに引用する条項を改めるほか、所要の改正を行うもの。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第63号 市道路線の廃止について
【内容】
調布市若葉町3丁目27番地9先に位置する市道東92ー1号線の廃止で、現況等を考慮したところ支障がないので、道路法第10条第1項の規定により廃止する。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第64号 市道路線の廃止及び一部廃止について
【内容】
調布市調布ケ丘2丁目10番地4先に位置する市道北217ー2号線の廃止及び調布市調布ケ丘2丁目10番地2先に位置する市道北216ー2号線の一部廃止で、現況等を考慮したところ支障がないので、道路法第10条第1項の規定により廃止及び一部廃止する。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第65号 権利の放棄について
【内容】
保護開始援助金返還金について、消滅時効における10年の時効期間が経過したことにより、裁判手続による執行の方法を利用することが事実上できず、収納が困難ため、債務者1人分5000円の債権を放棄する。
市の保有する債権の管理については、負担の公平性を確保するため、引き続き、収納に努めて行く。
【結果】
全員賛成で原案可決
◎市長報告(2件)
◯報告第14号 専決処分の報告について
【内容】
令和5年6月30日、調布市国領町2丁目5番地15の駐車場において、市職員が庁用車から降車する際、強風にあおられ助手席側のドアが隣に駐車していた車両に接触し、損害を与えたもの。
市の損害賠償の額は、26万5694円だった。
【結果】
全員異議なく了承
◯報告第15号 健全化判断比率等について
【内容】
実質赤字比率及び連結実質赤字比率については、一般会計及び市全体の連結会計における実質収支額の、標準財政規模に対する比率を求めるもので、令和4年度決算における実質収支額は、全ての会計において黒字決算であったことから該当はない。
資金不足比率については、下水道事業会計における資金不足額の事業規模に対する比率を求めるもので、令和4年度の下水道事業会計についても、該当はない。
実質公債費比率については、一般会計等が負担する元利償還金及び債務負担行為に係るものなどの準元利償還金の標準財政規模等に対する比率を、3箇年の平均で求めるもので、算出結果としては、1.1パーセントとなった。
将来負担比率については、一般会計等が将来負担すべき実質的な負債から、充当可能財源等を控除した将来負担見込額の標準財政規模等に対する比率を求めるもので、算出結果としては、3.9パーセントとなった。
この結果、各指標とも、早期健全化基準等を下回る内容となっており、監査委員からは「いずれも早期健全化基準等を下回っており、財政収支が不均衡な状況又はその他の財政状況が悪化した状況とは認められなかった。引き続き財政の健全化に努められたい。」との審査意見をもらっている。
【結果】
全員異議なく了承
陳情と議員提出議案・委員会提出議案の内容と結果は令和5年第3回調布市議会定例会会議結果(市議会ホームページ)をご覧ください。
FC東京は10月1日にクラブ創設25周年を迎えます。
味の素スタジアム(調布市西町)をホームスタジアムとしているFC東京を応援している調布市と調布市議会は、第3回定例会最終日の9月25日に本会議場の理事者(議会で説明者として出席する市長、副市長、教育長、部長など)と議員全員が「FC東京ベースボールシャツ」を着用しました

(写真:議会事務局撮影)

第3回定例会は9月4日から9月25日までの22日間にわたり開催されました(下表:市議会ホームページより)。

市長提出議案(17件)、市長報告(2件)、陳情(6件)、議員提出議案(8件)、委員会提出議案(2件)を審査しました。
市長提出議案は、「令和4年度調布市一般会計歳入歳出決算」「令和5年度調布市一般会計補正予算(第3号)」など17件で、審査の結果、すべて認定・可決されました。
陳情は、採択2件、不採択3件、審議未了(委員会審査で採択・不採択・主旨採択がいずれも過半数に至らないため結論に達せず)1件となりました。
議員提出議案は7件で、全て可決されました。
委員会提出議案は2件で、全て可決されました。
◎市長提出議案(20件)
◯議案第49号 令和4年度調布市一般会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
令和4年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症への対応として、「感染症拡大防止に向けた取組」、「市民生活及び子どもたちへの支援」、「地域経済への支援」の3つの柱に基づく取組や、市民の安全・安心の確保と市民生活支援に継続的に取り組んだ。
令和4年度一般会計歳入歳出決算の概要を言うと、歳入決算総額は、1095億8731万2116円となり、前年度と比較して、1億3019万円余の増となった。
歳出決算総額は、1036億2915万266円となり、前年度と比較して、14億4543万円余の増となった。
歳入歳出差引額は、59億5816万1850円で、このうち翌年度へ繰り越すべき財源として、繰越明許費繰越額13億825万9016円を差し引いた実質収支額は、46億4990万2834円となった。
決算の主な特徴を款別に言うと、歳入決算について、歳入の根幹をなす市税は、483億3279万円余で、歳入決算総額の44.1パーセントを占めている。個人市民税、固定資産税などの増要因により、前年度と比較して、14億5176万円余の増収となった。
地方譲与税及び各種交付金については、地方消費税交付金などの増要因により、前年度と比較して、2億4310万円余の増収となった。
国庫支出金については、207億2235万円余で18.9パーセントを占めていて、子育て世帯や、非課税世帯等に対する臨時特別給付金の減などにより、前年度と比較して、32億9783万円余の減収となった。
都支出金については、140億412万円余で12.8パーセントを占めていて、生産緑地買取・活用支援事業補助金などの増要因により、前年度と比較して、10億2012万円余の増収となった。
繰入金については、各特別会計の前年度決算余剰金の清算繰入れのほか、財政調整基金や公共施設整備基金などの各種基金からの繰入れを行った。
市債については、小・中学校校舎等整備事業や、都市計画道路整備事業などの借入れを行った。
歳出決算について言うと、総務費については、134億9613万円余で歳出決算総額の13.0パーセントを占めている。主な内容としては、文化会館たづくりの施設整備のほか、公共施設整備基金等への積立てなどを行った。
民生費については、536億861万円余で51.7パーセントを占めていて、構成比は第1位となっている。保育園の運営や、高齢者、障害者などの福祉施策のほか、物価高騰等に伴う市民生活支援として、価格高騰緊急支援給付金事業などを行った。
衛生費については、73億9912万円余で7.1パーセントを占めていて、新型コロナウイルスワクチン接種事業のほか、各種健診事業、ごみの収集運搬等を行う清掃事業などを行った。
労働・農業・商工費については、市内の農業・商工業や観光の振興に加え、キャッシュレス決済ポイント還元事業に取り組んだ。
土木費については、101億9092万円余で9.8パーセントを占めていて、都市計画道路や、鉄道敷地の整備などを行った。
消防費については、東京都への消防事務委託や、消防施設整備・管理などを行った。
教育費については、107億1947万円余で10.3パーセントを占めていて、小・中学校施設の整備や管理のほか、図書館・公民館など社会教育関係施設の管理運営などを行った。
【結果】
多数により認定
◯議案第50号 令和4年度調布市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
国民健康保険は、高齢化の進展とともに、厳しい財政運営が続いているが、共同保険者の東京都と連携し、市民が安心して医療を受けられるよう、安定した事業運営に努めてきた。
令和4年度においては、国民健康保険税について、引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた被保険者に配慮するとともに、東京都国民健康保険運営方針に則った各種取組を進めた。
ジェネリック医薬品の使用促進や医科等レセプト点検を継続して実施し、患者負担の軽減及び保険財政の健全化を図った。
決算の概要について言うと、歳入総額は、212億5498万4920円。歳出総額は、212億1955万2706円となり、実質収支額は、3543万2214円となる。
款別に決算の概要を言うと、まず、歳入においては、都支出金が136億299万円余で、歳入総額の64.0パーセント、国民健康保険税44億1195万円余20.8パーセント、繰入金31億6089万円余14.9パーセントなどが主なもの。
繰入金のうち、一般会計からの財政補塡となるその他一般会計繰入金は、21億5672万円で、前年度と比較して、4億5978万円余の増額となっている。
歳出については、保険給付費が、132億9422万円余で、歳出総額の62.6パーセント、国民健康保険事業費納付金72億1032万円余34.0パーセントなどが主なもの。
【結果】
多数により認定
◯議案第51号 令和4年度調布市用地特別会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
歳入総額は、14億8979万7154円、歳出総額は、同じく14億8979万7154円となった。
歳入決算においては、財産収入が14億7686万円余で、歳入総額の99.1パーセント、繰入金1293万円余0.9パーセントなどが主なもの。内容としては、調布市土地開発公社で先行取得していた都市計画道路用地、生活道路用地及び公共施設用地の売払いによる財産収入や、一般会計からの繰入金など。
歳出決算については、用地費が14億8975万円余で、歳出総額の99.9パーセント、繰出金4万円余0.1パーセント。内容としては、都市計画道路用地、生活道路用地及び公共施設用地の買戻しや債務負担解消分としての公共用地買収費のほか、土地開発基金繰出金など。
【結果】
全員賛成で認定
◯議案第52号 令和4年度調布市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
歳入総額は174億1039万6045円、歳出総額は169億8122万177円となり、実質収支額は4億2917万5868円となる。
歳入においては、国庫支出金及び都支出金の合計が62億2469万円余で歳入総額の35.7パーセント、支払基金交付金42億4314万円余24.4パーセント、保険料37億1920万円余21.4パーセント、繰入金及び繰越金の合計32億2280万円余18.5パーセントなどが主なもの。
歳出については、保険給付費が151億7190万円余で、歳出総額の89.4パーセント、地域支援事業費8億3408万円余4.9パーセント、基金積立金3億2821万円余1.9パーセント、諸支出金3億2767万円余1.9パーセント、総務費3億1934万円余1.9パーセントとなっている。
【結果】
全員賛成で認定
◯議案第53号 令和4年度調布市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について
【内容】
歳入総額は、58億3681万6347円、歳出総額は、57億9564万5672円となり、実質収支額は、4117万675円となる。
歳入においては、後期高齢者医療保険料が30億3591万円余で、歳入総額の52.0パーセント、繰入金25億8639万円余44.3パーセント、諸収入1億7584万円余3.0パーセント、繰越金3865万円余0.7パーセントとなっている。
歳出については、広域連合納付金が53億8238万円余で、歳出総額の92.9パーセント、保健事業費1億9819万円余3.4パーセント、総務費9257万円余1.6パーセント、保険給付費7829万円余1.3パーセント、諸支出金4419万円余0.8パーセントとなっている。
【結果】
全員賛成で認定
◯議案第54号 令和4年度調布市下水道事業会計決算の認定について
【内容】
収益的収入は41億7327万9035円、収益的支出は41億6012万5042円となった。
収益的収入については、下水道使用料、長期前受金戻入で、収益的支出については、減価償却費、流域下水道管理運営費が主なもの。
資本的収入は11億4499万9424円、資本的支出は14億8343万5999円となった。
資本的収入については、建設改良費に係る企業債、一般会計からの負担金で、資本的支出については、建設改良費、企業債償還金が主なもの。
経営状況の概況を言うと、損益計算書で示される経営成績については、下水道使用料や長期前受金戻入などの収益的収入から、減価償却費や流域下水道管理運営費などの収益的支出を差し引いた当年度純損益が1315万円余の純利益となり、令和2年度決算からの当年度純損益の累計額当年度未処理欠損金は、3302万円余となった。令和4年度は欠損金処理を行わず、繰越欠損金として、全額を翌年度に繰り越すこととしている。
貸借対照表で示される令和5年3月31日時点における財政状態については、資産の合計額298億9195万円余のうち、現金預金残高が11億9876万円余、負債の合計額266億7166万円余のうち、企業債残高が78億1701万円余、繰延収益が181億8869万円余、資本の合計額が32億2028万円余となった。
【結果】
全員賛成で認定
◯議案第55号 令和5年度調布市一般会計補正予算(第3号)
【内容】
歳入歳出それぞれ30億6693万6000円を増額する。緑地保全や市民の安全・安心の確保に向けた取組のほか、前年度繰越金活用計画に基づく財政基盤強化に係る予算などを計上している。
歳入歳出予算の主な内容を歳出予算から言うと、総務費については、財政調整基金や公共施設整備基金などへの積立金のほか、擁壁・がけの安全対策として公共施設の現地調査に係る経費を計上している。
民生費については、深大寺老人憩の家の解体工事費のほか、基金積立金や過年度清算返還金などを計上している。
衛生費については、PFAS(ピーファス)に関する市内井戸水の水質検査実施のための経費を計上している。
土木費については、深大寺・佐須地域における生産緑地の用地取得費のほか、擁壁・がけの安全対策に係る経費や基金積立金を計上している。
教育費については、市指定史跡の用地取得費や中学校の移動教室実施に係る不足額などを計上している。
歳入予算としては、歳出予算に連動した都支出金を計上している。
また、寄附金、繰入金、市債を計上するほか、繰越金では本補正の所要の財源を計上している。
これにより、歳入歳出予算の総額は、1042億1227万4000円となる。
繰越明許費として、老人憩の家解体事業費について、年度内の完了が見込めないことから、設定する。
債務負担行為の補正として、調布駅広場口整備事業の限度額を変更する。
地方債の補正として、公遊園等整備事業の限度額を変更する。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第56号 令和5年度調布市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
【内容】
歳入歳出それぞれ3543万2000円を増額する。
歳出予算は、諸支出金の繰出金を増額する。
歳入予算は、繰越金を増額する。
歳入歳出予算の総額は、223億9139万3000円となる。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第57号 令和5年度調布市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
【内容】
歳入歳出それぞれ4億2917万5000円を増額する。
歳出予算は、令和4年度の保険料の余剰分を介護保険給付費等準備基金に積み立てるとともに、同年度に交付を受けた国庫支出金等の超過交付額を返還するため、国・都支出金過年度清算返還金の支出を行い、また、同様に超過交付となった一般会計繰入金を清算するため、一般会計繰出金を増額する。
歳入予算は、令和4年度調布市介護保険事業特別会計の繰越金を増額する。
歳入歳出予算の総額は、170億1329万7000円となる。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第58号 令和5年度調布市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
【内容】
歳入歳出それぞれ4117万円を増額する。
歳出予算は、諸支出金の繰出金を増額する。
歳入予算は、繰越金を増額する。
歳入歳出予算の総額は、60億5835万7000円となる。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第59号 調布市子ども・若者基金条例の一部を改正する条例
【内容】
基金に属する現金を、必要に応じ、最も確実かつ有利な有価証券に換えることができるよう改めるもの。
【結果】
賛成多数で原案可決
◯議案第60号 調布市井上欣一社会福祉事業基金条例の一部を改正する条例
【内容】
基金に属する現金を、必要に応じ、最も確実かつ有利な有価証券に換えることができるよう改めるもの。
【結果】
賛成多数で原案可決
◯議案第61号 調布市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
適用区域として京王多摩川駅周辺地区整備計画区域を加えるとともに当該区域内における建築物の制限について定めるもの。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第62号 調布市空き家等の対策の推進に関する条例の一部を改正する条例
【内容】
空家等対策の推進に関する特別措置法の一部改正を踏まえ、管理不全空家等に係る勧告に関する意見書等の提出について定めるとともに引用する条項を改めるほか、所要の改正を行うもの。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第63号 市道路線の廃止について
【内容】
調布市若葉町3丁目27番地9先に位置する市道東92ー1号線の廃止で、現況等を考慮したところ支障がないので、道路法第10条第1項の規定により廃止する。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第64号 市道路線の廃止及び一部廃止について
【内容】
調布市調布ケ丘2丁目10番地4先に位置する市道北217ー2号線の廃止及び調布市調布ケ丘2丁目10番地2先に位置する市道北216ー2号線の一部廃止で、現況等を考慮したところ支障がないので、道路法第10条第1項の規定により廃止及び一部廃止する。
【結果】
全員賛成で原案可決
◯議案第65号 権利の放棄について
【内容】
保護開始援助金返還金について、消滅時効における10年の時効期間が経過したことにより、裁判手続による執行の方法を利用することが事実上できず、収納が困難ため、債務者1人分5000円の債権を放棄する。
市の保有する債権の管理については、負担の公平性を確保するため、引き続き、収納に努めて行く。
【結果】
全員賛成で原案可決
◎市長報告(2件)
◯報告第14号 専決処分の報告について
【内容】
令和5年6月30日、調布市国領町2丁目5番地15の駐車場において、市職員が庁用車から降車する際、強風にあおられ助手席側のドアが隣に駐車していた車両に接触し、損害を与えたもの。
市の損害賠償の額は、26万5694円だった。
【結果】
全員異議なく了承
◯報告第15号 健全化判断比率等について
【内容】
実質赤字比率及び連結実質赤字比率については、一般会計及び市全体の連結会計における実質収支額の、標準財政規模に対する比率を求めるもので、令和4年度決算における実質収支額は、全ての会計において黒字決算であったことから該当はない。
資金不足比率については、下水道事業会計における資金不足額の事業規模に対する比率を求めるもので、令和4年度の下水道事業会計についても、該当はない。
実質公債費比率については、一般会計等が負担する元利償還金及び債務負担行為に係るものなどの準元利償還金の標準財政規模等に対する比率を、3箇年の平均で求めるもので、算出結果としては、1.1パーセントとなった。
将来負担比率については、一般会計等が将来負担すべき実質的な負債から、充当可能財源等を控除した将来負担見込額の標準財政規模等に対する比率を求めるもので、算出結果としては、3.9パーセントとなった。
この結果、各指標とも、早期健全化基準等を下回る内容となっており、監査委員からは「いずれも早期健全化基準等を下回っており、財政収支が不均衡な状況又はその他の財政状況が悪化した状況とは認められなかった。引き続き財政の健全化に努められたい。」との審査意見をもらっている。
【結果】
全員異議なく了承
陳情と議員提出議案・委員会提出議案の内容と結果は令和5年第3回調布市議会定例会会議結果(市議会ホームページ)をご覧ください。
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