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2010年04月22日

喜多方市視察



8時8分 市議会調布創政会で喜多方市視察。東京駅発Maxやまびこ105号に乗車。座席は1-Bで車両の最前列。お隣の1-CD席の様子を見てお分かりの様に、前席の背もたれが使えないので、小さなテーブルしかありません。



実際に新聞・弁当・飲料水を置くと、この通り。せめてビニール袋をかけるフックをつけるとか、何らかの工夫をしてみたらどうでしょうか。
※この意見はJR東日本にメールで送りました。



ちなみに、駅弁ブームの中、東京駅の駅弁販売店で全国何カ所かのご当地駅弁を買える様になっています。今回は米沢名物「牛肉どまん中」を買いました。牛肉のそぼろの味付けが抜群で、予想以上においしかったです。
blue_right牛肉どまん中HP



9時30分 郡山駅着。JR磐越西線に乗り換え、会津若松駅まで各駅停車。 何と雪が降っています。4月下旬の雪はこちらでも珍しく、約二十年振りとのこと。 あたりは一面雪景色で咲き始めた桜に雪がかかり、とっても幻想的な風景でした。
会津若松駅着。快速あがのに乗り換えて喜多方駅へ。



11時30分 喜多方市議会事務局職員の案内で喜多方ラーメンのお店に。有名な坂内ラーメンが定休日とのことで、お薦めの満古登(まこと)食堂へ。少し濃いめの味でしたが、さすがは本場の喜多方ラーメン。なかなか美味でした。



13時30分 会津若松市役所訪問。視察目的は「企業誘致への取り組みについて」と「産学官連携について」。
産業部商工課の小川課長さんから説明を受けました。
ちなみに小川さんは学生時代、調布の下布田公園の近くに住んでいたそうです。

自治体が企業を誘致する目的は、企業の進出により、法人税や固定資産税などにより収入が増える一方、雇用機会の増大にもつながるからです。

喜多方市では、徹底して企業訪問をしています。各企業の状況(業績、雇用、増設など)の情報収集や市に対する要望などについての聞き取り調査、企業誘致につながる情報収集を、年に275回も行っています。
また、産業活性化協議会を実施したり産学官連携連携室を設置することにより、企業間や大学との橋渡しをしています。
さらには、トップセールスによる企業誘致のPR活動、企業と大学との連携を円滑に進めるために大学(山形大、福島大、会津大)毎に担当者を配置しコーディネイト活動を実施など積極的に事業展開をしています。
その結果、食品加工メーカー6社と山形大学農学部の共同研究により「身不知柿」の新商品化が実現したり、半導体メーカーと山形大学工学部の共同研究による太陽電池の開発など確実に実績を上げています。
blue_right喜多方市商工課HP

調布市での実態はというと、3年前にアメリカンファミリーの本社機能が調布駅南口のサウスゲートビルに移転してきた事例はありますが、調布に来るより調布から出て行くことの方がはるかに多いのです。
昭和60年頃から市内企業の市外への移転が始まり、仙川の桜金属、調布ヶ丘のハリウッド化粧品、国領のミツミ電機、上石原のNECデータ機器などが流出し、国領のジューキは本社機能を残して移転してしまいした。数年内にはキューピー仙川工場が閉鎖・移転する計画のようです。
また、桜金属を除く移転跡地には大型マンションが建設されました。背景には工業系の用途地域の方が住居系に比べ容積率と建ぺい率が高いため、より規模の大きい建物が建設できることにあります。こうしたマンションの進出がさらに工場を追いやることになるようでは、用途地域本来の意味を逸脱しています。
企業の市外移転が続出した背景は、もちろん経済状況や企業の都合もあるものの、移転に際し市の熱意をあまり感じなかったとの指摘もあります。
企業誘致と、現在ある企業の存続のためにもっと積極的な施策展開が望まれます。


視察後、15時51分喜多方駅発の列車で会津若松駅に向かいましたが、何とも悲しい実態を目にしました。
まず、喜多方駅で列車を待っている時のことです。大人がホームの乗車口前の白線上で待っていたのに、列車が着くと付近にたむろしていた高校生が我先に乗り始めるのです。大人が誰も文句を言わないところを見るといつもの光景なのでしょうか。
また、 京王線の様なベンチ型座席に座っている高校生の何人かが鞄を脇に置いているのです。膝の上か足下に置けば何人か座れるスペースができるのに。



さらに、向かい合わせ型の座席がありましたが、向かい合わせに座っていた高校生の友人が途中の駅で降りた時のことです。残った一人が向かいの席にためらうことなく、自分の鞄を置いたのです(上写真)。列車内を見回すと同じ様な高校生が何人もいます。高校生たちはこれが当たり前だという顔をしています。
生徒が通っている高校の教員はこの実態を知らないのでしょうか。知っているのならば、なぜ放置しているのでしょうか。
私は、最後まで徳川幕府に忠義を全うした松平容保候に代表される様に、今まで会津若松地方にいいイメージを持っていました。道徳的に年長者やお年寄りを大切にする土地柄だと勝手に思っていましたが、実態は違うようです。
地域と学校が高校生の好き勝手やりたい放題をさせていていいのでしょうか。各高校ではぜひ実態を調べていただいた上で、適切な指導をしていただきたいと思います。  

  • Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 00:00Comments(0)市議会