2011年10月30日
石巻支援第6弾2日目
今回の宿も石巻グランドホテルでお世話になりました。
このホテルは、石巻青年会議所OBで石巻観光協会会長の後藤宗徳さんが経営しています。

ホテルのロビーにあったメッセージ「夢は人を強くする」。熱血漢の後藤先輩らしいな〜と思います。


8時 支援活動に出発。
まず、牡鹿半島の石巻市狐崎浜(きつねざきはま)字大畑(下地図A地点)にある大畑仮設住宅に向かいます。

途中で仮設住宅住民の平塚さんと待ち合わせ。先導してもらいます(右写真、黒のワゴンR)


福貴浦(ふっきうら)漁港を通ります。防波堤・岸壁等の港湾施設、事業所・住宅が壊滅状態です。




震災前の福貴浦漁港

震災後の福貴浦漁港(Google) A地点左側が大畑地区。

福貴浦地区現状報告(2011.3.22)
「福貴浦地区は約35世帯中、被災しなかったのは7、8世帯のみである。住民106人中、死者0名、行方不明2名である。
片側の防波堤は50メートルほどが津波に流された。岸壁は1メートルほど沈下している。
地震直後にほとんどの漁船は田代島沖まで沖出ししたため無事であった。現在は港外に錨泊させている。」
福貴浦漁港のTBSニュース「全国有数、カキ養殖業も被害深刻」(2011.4.4)
岸壁が崩壊しているため、漁船は港内に錨泊しています。

大畑仮設住宅に到着。


この仮設住宅には福貴浦周辺の皆さんが暮らしいています。山を切り崩した造成地に作りました。
元来、石巻市街地からクルマで1時間近くかかる土地。その上、住宅への進路として2本ある道路のうち、1本は冠水等で寸断。不便な立地がさらに不便となっています。
10月1日に完成し、入居したばかり。小学生11人、未就学児3名を含む、28世帯およそ70名が暮らしています。(以上、横山メモ参照)。
仙川の美容室LAPISさんや市民から寄贈された支援物資(石油ファンヒーター、冬用衣類・布団・毛布・食器・おもちゃ等ダンボール20箱)を搬入。


新潟で購入し、配送してもらった新品ファンヒーターもちょうど到着(右)。


住民の方から被災地や仮設住宅の状況について聞きます。


仮設住宅は、寒冷地にも関わらず、天井裏の断熱材はなく、窓のサッシも二重ではなく一重
暖房はエアコンがあるのみで、ストーブもファンヒーターも配給されていません。新潟県中越地震の教訓が生かされていない実態に驚きます。

ちょうど、救急車がやって来ました。高齢女性の具合が悪くなったそうです。みなさん心配そうに集まっていました。住民には医療への不安がかなりある様です。

今回届けた石油ファンヒーターは新品・中古合わせて18台。
残り10台のファンヒーターの送付と、小さくても継続した支援を約束して、仮設住宅を後にしました。
次に向かいます。(右)このような横断幕を目にすると気合いが入ります


市内各所に、「がれきの山」が。

2ヶ所目は、石巻市伊原津地域のスポット支援の拠点になっている相澤さんのお宅。
今回は、衣装ケースを届けました。周辺の20数軒で分けてもらいます。


相澤さんの自宅は1階の天井近くまで津波が来ました。近々改築の予定です。しかし、今までのと合わせて二重住宅ローンとなってしまいます。それでも、住み続ける決意をしたそうです。


改築が終わったら、お祝いにシャンパンを持って駆け付けることを約束して、相澤さん宅を後にしました。

次に移動します。

石巻市吉野町の「みなと応援村」に到着。支援物資を渡しました。


「みなと応援村」は、「東日本大震災」で被災した方々を応援しようと集まった様々な分野の個人、団体が、「被災地の人たちを応援する市民の会」という任意のグループをつくり、そこが主体となって運営している現地事務所です。
村長の工藤和久さん(下左写真左側)は、かつて横山さんと一緒に東京でまちづくり活動をしていました。「みなと応援村」は、スポット支援活動の新たな拠点になりそうです。


次に、石ノ森萬画館に寄ってみました。(右)左写真右端に写っている石ノ森萬画館の「萬」の字と仮面ライダーの右足が津波により無くなっています。


左写真の国旗の右側にある「津波遡上高」のステッカーの所まで津波が来ました。


1階の窓際に立てかけられたコンパネには、萬画館を訪れたファンからのメッセージがびっしり。




藤岡弘さんのサイン「仮面ライダー1号は永遠なり 復興!!」


藤岡さんのサインの左隣のコンパネに「調布から!復興支援プロジェクト」のシールを貼りました


「これからも石ノ森萬画館を支え続けます」のポーズ

萬画館の管理運営業務を受託している「街づくりまんぼう」を訪ね、グッズショップ「墨汁一滴」店長の山口さんに会いました。6月18日にやまぐち屋さんで支援販売を開始(6/18ブログ)して以来の活動をあらためて報告。


やまぐち屋さんや調布市内外の各種イベントで萬画館グッズを販売して集めた義援金を渡しました。

調布に縁のある漫画家による応援メッセージを書いた色紙を贈呈。



萬画館グッズのオリジナル商品袋をいただきました

大好きなサイボーグ009にまつわる萬画館グッズを購入

昼食のお店まで歩いて移動中、市役所(旧百貨店)の1階ショーウィンドウに「萬画館10周年・復興祈念企画展」のポスターが貼ってありました。
そこには「街づくりまんぼう」からの力強いメッセージが書かれていました。



昼食後、二手に分かれます。
私と横山さんは、石巻出身の調布市民・千葉さんに紹介してもらった熊谷さんに会いに石巻市蛇田へ。
山口さん、三澤さん、涌井さんは、支援販売物資の調査のため石巻市観光協会売店に。
熊谷さんのアパートを訪ね、お話を伺いました。

地震が起きた時、熊谷さんは自宅に。JR仙石線の土手に逃げて何とか助かったものの(左写真)、自宅は全壊してしまいました(右写真)。


熊谷さんは、みやぎ高齢協石巻パソコン愛好会に入っています。
メンバー数人で「被災地に咲く花」ポストカードを作りました。

撮影した写真にメッセージをつけてパソコンのプリンターで印刷します。


こうした活動をどのように支援できるかが課題です。横山さんが調布の高齢者パソコンサークルとの連携を調整するなど、具体的な支援策を模索することになりました。
石巻グランドホテルロビーでメンバー5人全員合流。
後藤宗徳さんと会談。
5月に初めてお会いして以来(5/26ブログ)の活動報告をし、今後の支援のあり方についてお話をしていだだきました。

後藤さんは、石巻観光協会会長、石巻商工会議所通運観光部会部会長、石巻市復興基本計画市民検討委員会委員、そしてホテル経営者として最前線で復興に取り組んでいます。
復興のための現状と課題が誰よりもわかり、「熱血漢」という言葉がぴったりの熱い方です。
最後に、東京に来た時には、調布に寄って下さいとお願いしました。
その際、後藤さんの話が聞ける機会をぜひつくりたいと思っています。
石巻駅にあるサイボーグ003とも、しばしお別れです


調布に向かって出発

23時30分 無事、調布に帰ってきました。お疲れさまでした

自宅に帰ると、003のミニフィギアを取り出し、パソコンの所に


「調布から!復興支援プロジェクト」は、調布市民を中心とした小さな支援団体です。
これからも、「忘れない、無理をしない、続ける」をモットーに、私たちだからできることをやっていきます


このホテルは、石巻青年会議所OBで石巻観光協会会長の後藤宗徳さんが経営しています。
ホテルのロビーにあったメッセージ「夢は人を強くする」。熱血漢の後藤先輩らしいな〜と思います。
8時 支援活動に出発。
まず、牡鹿半島の石巻市狐崎浜(きつねざきはま)字大畑(下地図A地点)にある大畑仮設住宅に向かいます。

途中で仮設住宅住民の平塚さんと待ち合わせ。先導してもらいます(右写真、黒のワゴンR)
福貴浦(ふっきうら)漁港を通ります。防波堤・岸壁等の港湾施設、事業所・住宅が壊滅状態です。
震災前の福貴浦漁港

震災後の福貴浦漁港(Google) A地点左側が大畑地区。

福貴浦地区現状報告(2011.3.22)
「福貴浦地区は約35世帯中、被災しなかったのは7、8世帯のみである。住民106人中、死者0名、行方不明2名である。
片側の防波堤は50メートルほどが津波に流された。岸壁は1メートルほど沈下している。
地震直後にほとんどの漁船は田代島沖まで沖出ししたため無事であった。現在は港外に錨泊させている。」
福貴浦漁港のTBSニュース「全国有数、カキ養殖業も被害深刻」(2011.4.4)
岸壁が崩壊しているため、漁船は港内に錨泊しています。
大畑仮設住宅に到着。
この仮設住宅には福貴浦周辺の皆さんが暮らしいています。山を切り崩した造成地に作りました。
元来、石巻市街地からクルマで1時間近くかかる土地。その上、住宅への進路として2本ある道路のうち、1本は冠水等で寸断。不便な立地がさらに不便となっています。
10月1日に完成し、入居したばかり。小学生11人、未就学児3名を含む、28世帯およそ70名が暮らしています。(以上、横山メモ参照)。
仙川の美容室LAPISさんや市民から寄贈された支援物資(石油ファンヒーター、冬用衣類・布団・毛布・食器・おもちゃ等ダンボール20箱)を搬入。

新潟で購入し、配送してもらった新品ファンヒーターもちょうど到着(右)。

住民の方から被災地や仮設住宅の状況について聞きます。
仮設住宅は、寒冷地にも関わらず、天井裏の断熱材はなく、窓のサッシも二重ではなく一重

ちょうど、救急車がやって来ました。高齢女性の具合が悪くなったそうです。みなさん心配そうに集まっていました。住民には医療への不安がかなりある様です。
今回届けた石油ファンヒーターは新品・中古合わせて18台。
残り10台のファンヒーターの送付と、小さくても継続した支援を約束して、仮設住宅を後にしました。
次に向かいます。(右)このような横断幕を目にすると気合いが入ります

市内各所に、「がれきの山」が。
2ヶ所目は、石巻市伊原津地域のスポット支援の拠点になっている相澤さんのお宅。
今回は、衣装ケースを届けました。周辺の20数軒で分けてもらいます。
相澤さんの自宅は1階の天井近くまで津波が来ました。近々改築の予定です。しかし、今までのと合わせて二重住宅ローンとなってしまいます。それでも、住み続ける決意をしたそうです。
改築が終わったら、お祝いにシャンパンを持って駆け付けることを約束して、相澤さん宅を後にしました。
次に移動します。
石巻市吉野町の「みなと応援村」に到着。支援物資を渡しました。
「みなと応援村」は、「東日本大震災」で被災した方々を応援しようと集まった様々な分野の個人、団体が、「被災地の人たちを応援する市民の会」という任意のグループをつくり、そこが主体となって運営している現地事務所です。
村長の工藤和久さん(下左写真左側)は、かつて横山さんと一緒に東京でまちづくり活動をしていました。「みなと応援村」は、スポット支援活動の新たな拠点になりそうです。
次に、石ノ森萬画館に寄ってみました。(右)左写真右端に写っている石ノ森萬画館の「萬」の字と仮面ライダーの右足が津波により無くなっています。

左写真の国旗の右側にある「津波遡上高」のステッカーの所まで津波が来ました。
1階の窓際に立てかけられたコンパネには、萬画館を訪れたファンからのメッセージがびっしり。
藤岡弘さんのサイン「仮面ライダー1号は永遠なり 復興!!」


藤岡さんのサインの左隣のコンパネに「調布から!復興支援プロジェクト」のシールを貼りました

「これからも石ノ森萬画館を支え続けます」のポーズ

萬画館の管理運営業務を受託している「街づくりまんぼう」を訪ね、グッズショップ「墨汁一滴」店長の山口さんに会いました。6月18日にやまぐち屋さんで支援販売を開始(6/18ブログ)して以来の活動をあらためて報告。
やまぐち屋さんや調布市内外の各種イベントで萬画館グッズを販売して集めた義援金を渡しました。
調布に縁のある漫画家による応援メッセージを書いた色紙を贈呈。
萬画館グッズのオリジナル商品袋をいただきました

大好きなサイボーグ009にまつわる萬画館グッズを購入

昼食のお店まで歩いて移動中、市役所(旧百貨店)の1階ショーウィンドウに「萬画館10周年・復興祈念企画展」のポスターが貼ってありました。
そこには「街づくりまんぼう」からの力強いメッセージが書かれていました。
昼食後、二手に分かれます。
私と横山さんは、石巻出身の調布市民・千葉さんに紹介してもらった熊谷さんに会いに石巻市蛇田へ。
山口さん、三澤さん、涌井さんは、支援販売物資の調査のため石巻市観光協会売店に。
熊谷さんのアパートを訪ね、お話を伺いました。
地震が起きた時、熊谷さんは自宅に。JR仙石線の土手に逃げて何とか助かったものの(左写真)、自宅は全壊してしまいました(右写真)。
熊谷さんは、みやぎ高齢協石巻パソコン愛好会に入っています。
メンバー数人で「被災地に咲く花」ポストカードを作りました。
撮影した写真にメッセージをつけてパソコンのプリンターで印刷します。
こうした活動をどのように支援できるかが課題です。横山さんが調布の高齢者パソコンサークルとの連携を調整するなど、具体的な支援策を模索することになりました。
石巻グランドホテルロビーでメンバー5人全員合流。
後藤宗徳さんと会談。
5月に初めてお会いして以来(5/26ブログ)の活動報告をし、今後の支援のあり方についてお話をしていだだきました。
後藤さんは、石巻観光協会会長、石巻商工会議所通運観光部会部会長、石巻市復興基本計画市民検討委員会委員、そしてホテル経営者として最前線で復興に取り組んでいます。
復興のための現状と課題が誰よりもわかり、「熱血漢」という言葉がぴったりの熱い方です。
最後に、東京に来た時には、調布に寄って下さいとお願いしました。
その際、後藤さんの話が聞ける機会をぜひつくりたいと思っています。
石巻駅にあるサイボーグ003とも、しばしお別れです



調布に向かって出発

23時30分 無事、調布に帰ってきました。お疲れさまでした

自宅に帰ると、003のミニフィギアを取り出し、パソコンの所に

「調布から!復興支援プロジェクト」は、調布市民を中心とした小さな支援団体です。
これからも、「忘れない、無理をしない、続ける」をモットーに、私たちだからできることをやっていきます



Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01│Comments(0)
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