2011年12月23日
「石巻にメリークリスマス&お正月」2日目
6時20分 起床。
今回も、石巻青年会議所OBの後藤宗徳さんが経営する石巻グランドホテルでお世話になりました。
ホテルのロビーでは、武蔵野美術大学による絵画展「石巻支援アート押しプロジェクト」が開かれていました。


この絵画展の趣旨が会場に掲示されていました。

文中の石巻観光協会会長が石巻グランドホテル社長の後藤さんです。
作品にはそれぞれ作者のメッセージが添えられていました。(下左作品には非常口の案内板等が写り込んでいます)




7時30分 出発です
市内の様子を見て回ります。
手つかずの建物が少なくありません。(下左の写真、ワッペンが写り込み)


最も被害のひどかった門脇町・南浜町地区。左端が津波に襲われた後、火災にも見舞われた門脇小学校。

「がんばろう!石巻」の看板。クリスマスツリーが飾られていました。

上写真右部分に写真パネルが展示されていました。ここがTOTOの代理店㈱黒沢配管工業さんの跡地だったことを初めて知りました。


看板の前には氷が張っていました。

すぐ近くの地面に携帯電話が。二つ折りが開かれています。天国との通話用でしょうか。

日本製紙石巻工場は一部再開していました。煙突から出ている白煙がとっても頼もしく思えます。市報「ちょうふ」の紙はここから来ていました。

工場前の岸壁。どうしようもない状態です。


石巻市廃棄物仮置場に搬入するトラックに長蛇の列ができていました。

7月と8月に「思い出の宝物を持ち主に返そうプロジェクト」(7/18ブログ、7/19ブログ、7/20ブログ、7/21ブログ、8/17ブログ、8/18ブログ、8/19ブログ)で写真を洗浄した旧石巻市役所。


市内が一望できる日和山公園。

門脇町・南浜町地区

石ノ森萬画館。


9時20分 蛇田中央地区応急仮設住宅(石巻市蛇田字新金沼)にある蛇田支え合い拠点センターを訪ねました。


地域活動支援センターこころ・さをりの内海幸子施設長さん(写真右端)からお話を伺います。

内海さんは手織りサロン絆でさをり織りを通して障害者と健常者が交流できる新しい形の作業所を目指してきました。
作業所は3.11で被災。
一時は活動再開を断念しようとも思っていましたが、全国からの支援の声に押されて再開を決意します。
まずはスタッフ自宅で活動をはじめ、現在は石巻市が運営する仮設住宅の「支え合い拠点センター」内で活動しています。
今までのメンバーに加え、仮設住宅の入居者も一緒になって作品を作っています。
支え合い拠点センター内の様子。

作品作りに欠かせない糸(左写真)と織り機(右写真)は全国から仲間が無償で送ってくれたそうです。


バッグ、帽子、スリッパ等たくさんの作品があります(内海施設長が着ているのもさをり織り)。私は、小銭入れ(右写真)と名刺入れを買いました。


支援の仕方は、調布に持ち帰って検討することになりました
仮設住宅の掲示板



仮設住宅の住民は交通の足に最も困っているそうです。
津波で車を流されてしまったからです。
新たに購入できた人はごく一部。
公共交通が求められていますが、ここの仮設住宅にはバスは通っていません。
バスに代わるコミュニティタクシーは1日3便で、運賃は500円。
買い物や生活の足としては高すぎるのでは
もっと財政支援しましょうよ
商店街の電光掲示板。「ボランティアのみなさんありがとう」と掲示されていました。


石巻市役所。隣町出身の漫画家・石ノ森章太郎さんでまちおこしをしているので、市役所前に仮面ライダー像がたっています。

市役所は祭日のためお休み。

総合案内に貼ってあったポスター。

大畑仮設住宅支援の毛布でお世話になった布団屋さんに挨拶。本店は被災し、市役所1階で営業中。

石巻駅。ここにはサイボーグ002ジェット・リンクと私の大好きな003フランソワーズ・アルヌールがいます


JR仙石線は石巻駅〜矢本駅間、高城町駅~あおば通駅間で運転が再開されています(矢本駅〜松島海岸駅間はバスによる代行輸送中)。左に見えるピンク色の建物が市役所。

河北地区住民バス・河北仮設住宅線は1日に3便。


11時 駅前のロマン海遊21(石巻市観光物産情報センター)で買い物。以前より商品がかなり増えています


11時20分 石ノ森萬画館を運営する(株)街づくりまんぼうを訪問。

木村仁・統括部長さん(写真中央)に萬画館グッズの売上金を渡し、木村均さん(写真右端)にプレゼントを渡しました。

木村均さん(きんちゃん)から石ノ森萬画館の現状について説明がありました。26日の石巻市議会本会議で萬画館復興予算が認められれば、再開に向けて本格的な復興が始まるそうです。
さらに、これからの支援活動について協議。新たな活動の提案もありました。

萬画館グッズコーナー。(右)多摩市社会福祉協議会からの応援寄せ書きが貼ってありました。


12時45分 昼食。ロマン海遊21にあった「いしのまき丼」のチラシ(左写真)を見て全員異議なく食べにいくことに。創業明治26年の「大もりや」に入って注文したところ、「いいカキが入荷しなかったので今日はない」とのこと
代わりに天ぷら定食とそばセット(右写真)を注文。


今回の車は飛田給の増岡善次さんにお借りしました。4輪駆動の上、スタッドレスタイヤなので大変助かりました。ありがとうございました。

13時20分 ホームセンター「ホーマック」でクリスマスイルミネーションに使う延長コードを購入。(右写真)店の入口に「お飾りコーナー」が。一瞬意外に思いましたが、考えてみれば買いたい人も少なくないのでは。


牡鹿半島狐崎浜にある大畑仮設住宅(下地図A地点)に向かいます。

女川街道沿いにも手つかずの建物が目立ちます。


万石橋を渡って牡鹿半島に入ります。地震による地盤沈下と満潮の影響でしょうか。建物が浸水しています。


前回(10/30ブログ)不通だった道路が開通していたのでそちらを通ることに。(右)いきなりトレーラーが横転していました


14時10分 津波にやられてしまったのでしょうか。海沿いの道はガードレールがなく、土のうが積まれているだけ
今日の満潮は13時06分(鮎川)。道路より水面の方が高いように感じます

途中で迷ってしまいました。困っていると・・・地元の人でしょうか、大畑仮設住宅まで先導してくれることに
感謝・感謝です。

14時30分 大畑仮設住宅に到着。

さっそくプレゼントと要望のあった毛布を運び込みます。


子どもたちが「野球の道具があるんでしょう」と駆け寄ってきました。お母さんから聞いていた様で、バッドとボールに大喜びでした


プレゼントと毛布。

時を同じくして、調布の浜食さん(中村秀一郎社長)からの炉ばた漬が届きました。時間指定していないのに、一緒に到着するなんて、奇跡でしょう
浜食さんはこれから2ヶ月に1回送って下さるそうです。Special Thanks


畳が納品されていたので入替えかと思ったら、新規搬入とのこと。今まで何をやっていたのでしょうか
窓の二重サッシも部屋の断熱材もやっと先月になって追加工事されたそうです。「仮設住宅の戸数を確保すること」だけに必死だった政府の間抜けな対応に改めて憤りを覚えます
前回は石油ファンヒーターを今回は毛布も届けました。政府は被災者の身になってもっと真剣に県・市町村・被災者を支援して下さい



窓の二重サッシ。


手すりの所にクリスマスイルミネーションを付けることになりました。イルミネーションは調布中央商店会からいただきました。ありがとうございます。むちゃくちゃ寒い風が吹いていて、手がかじかんでうまく作業が進みません。


やっと取り付けが終わり、近くにいた子どもたちを呼んでささやかな点灯式をしました。奥にあるツリーは日本財団が設置したもの。

石巻市消防団第十一分団第二部の消防ポンプ車が置いてありました。頑張れ消防団


集会場に大竹しのぶさんの色紙が飾られていました。書かれている言葉は「明日が、今日よりいい日になりますように・・・」。

イルミネーションの設置に時間がかかり、予定時間を大幅に遅れて次の支援場所に向かいます。
17時40分 石巻市吉野町のみなと応援村に到着。

「みなと応援村」は、「東日本大震災」で被災した方々を応援しようと集まった様々な分野の個人、団体が、「被災地の人たちを応援する市民の会」という任意のグループをつくり、そこが主体となって運営している現地事務所です。湊町と吉野町地区を中心に支援活動をしています。
村長の工藤和久さん(写真左端)にプレゼントを渡します。工藤さんは、かつてちょうふどっとこむのスタッフでした。

工藤さんに「調布に来たら工藤さんを励ます飲み会をやろう」と約束して、みなと応援村を後にしました。
「石巻にメリークリスマス&お正月」プロジェクトは、ようやく終了。
一路、調布を目指します。
1時20分 無事調布に到着しました

小林彗歩さん、板橋榮次さん、水田さん、三澤さん、横山さん お疲れ様でした。
お休みなさ〜い
翌日、大畑仮設住宅の方から三澤さんにイルミネーションの写真が届きました。クリスマスツリーとコラボしてきれいに輝いています。寒かったけどやってよかった〜

これからも「忘れない、無理をしない、続ける」をモットーに、被災地の明るい未来を信じて頑張りましょう
今回も、石巻青年会議所OBの後藤宗徳さんが経営する石巻グランドホテルでお世話になりました。
ホテルのロビーでは、武蔵野美術大学による絵画展「石巻支援アート押しプロジェクト」が開かれていました。
この絵画展の趣旨が会場に掲示されていました。
文中の石巻観光協会会長が石巻グランドホテル社長の後藤さんです。
作品にはそれぞれ作者のメッセージが添えられていました。(下左作品には非常口の案内板等が写り込んでいます)
7時30分 出発です

市内の様子を見て回ります。
手つかずの建物が少なくありません。(下左の写真、ワッペンが写り込み)
最も被害のひどかった門脇町・南浜町地区。左端が津波に襲われた後、火災にも見舞われた門脇小学校。
「がんばろう!石巻」の看板。クリスマスツリーが飾られていました。
上写真右部分に写真パネルが展示されていました。ここがTOTOの代理店㈱黒沢配管工業さんの跡地だったことを初めて知りました。
看板の前には氷が張っていました。
すぐ近くの地面に携帯電話が。二つ折りが開かれています。天国との通話用でしょうか。
日本製紙石巻工場は一部再開していました。煙突から出ている白煙がとっても頼もしく思えます。市報「ちょうふ」の紙はここから来ていました。
工場前の岸壁。どうしようもない状態です。
石巻市廃棄物仮置場に搬入するトラックに長蛇の列ができていました。
7月と8月に「思い出の宝物を持ち主に返そうプロジェクト」(7/18ブログ、7/19ブログ、7/20ブログ、7/21ブログ、8/17ブログ、8/18ブログ、8/19ブログ)で写真を洗浄した旧石巻市役所。
市内が一望できる日和山公園。
門脇町・南浜町地区
石ノ森萬画館。
9時20分 蛇田中央地区応急仮設住宅(石巻市蛇田字新金沼)にある蛇田支え合い拠点センターを訪ねました。
地域活動支援センターこころ・さをりの内海幸子施設長さん(写真右端)からお話を伺います。
内海さんは手織りサロン絆でさをり織りを通して障害者と健常者が交流できる新しい形の作業所を目指してきました。
作業所は3.11で被災。
一時は活動再開を断念しようとも思っていましたが、全国からの支援の声に押されて再開を決意します。
まずはスタッフ自宅で活動をはじめ、現在は石巻市が運営する仮設住宅の「支え合い拠点センター」内で活動しています。
今までのメンバーに加え、仮設住宅の入居者も一緒になって作品を作っています。
<こころ・さをりホームページ参照>
支え合い拠点センター内の様子。
作品作りに欠かせない糸(左写真)と織り機(右写真)は全国から仲間が無償で送ってくれたそうです。
バッグ、帽子、スリッパ等たくさんの作品があります(内海施設長が着ているのもさをり織り)。私は、小銭入れ(右写真)と名刺入れを買いました。
支援の仕方は、調布に持ち帰って検討することになりました

仮設住宅の掲示板
仮設住宅の住民は交通の足に最も困っているそうです。
津波で車を流されてしまったからです。
新たに購入できた人はごく一部。
公共交通が求められていますが、ここの仮設住宅にはバスは通っていません。
バスに代わるコミュニティタクシーは1日3便で、運賃は500円。
買い物や生活の足としては高すぎるのでは

もっと財政支援しましょうよ

商店街の電光掲示板。「ボランティアのみなさんありがとう」と掲示されていました。
石巻市役所。隣町出身の漫画家・石ノ森章太郎さんでまちおこしをしているので、市役所前に仮面ライダー像がたっています。
市役所は祭日のためお休み。
総合案内に貼ってあったポスター。
大畑仮設住宅支援の毛布でお世話になった布団屋さんに挨拶。本店は被災し、市役所1階で営業中。
石巻駅。ここにはサイボーグ002ジェット・リンクと私の大好きな003フランソワーズ・アルヌールがいます

JR仙石線は石巻駅〜矢本駅間、高城町駅~あおば通駅間で運転が再開されています(矢本駅〜松島海岸駅間はバスによる代行輸送中)。左に見えるピンク色の建物が市役所。
河北地区住民バス・河北仮設住宅線は1日に3便。
11時 駅前のロマン海遊21(石巻市観光物産情報センター)で買い物。以前より商品がかなり増えています

11時20分 石ノ森萬画館を運営する(株)街づくりまんぼうを訪問。
木村仁・統括部長さん(写真中央)に萬画館グッズの売上金を渡し、木村均さん(写真右端)にプレゼントを渡しました。
木村均さん(きんちゃん)から石ノ森萬画館の現状について説明がありました。26日の石巻市議会本会議で萬画館復興予算が認められれば、再開に向けて本格的な復興が始まるそうです。
さらに、これからの支援活動について協議。新たな活動の提案もありました。
萬画館グッズコーナー。(右)多摩市社会福祉協議会からの応援寄せ書きが貼ってありました。
12時45分 昼食。ロマン海遊21にあった「いしのまき丼」のチラシ(左写真)を見て全員異議なく食べにいくことに。創業明治26年の「大もりや」に入って注文したところ、「いいカキが入荷しなかったので今日はない」とのこと

今回の車は飛田給の増岡善次さんにお借りしました。4輪駆動の上、スタッドレスタイヤなので大変助かりました。ありがとうございました。
13時20分 ホームセンター「ホーマック」でクリスマスイルミネーションに使う延長コードを購入。(右写真)店の入口に「お飾りコーナー」が。一瞬意外に思いましたが、考えてみれば買いたい人も少なくないのでは。
牡鹿半島狐崎浜にある大畑仮設住宅(下地図A地点)に向かいます。

女川街道沿いにも手つかずの建物が目立ちます。
万石橋を渡って牡鹿半島に入ります。地震による地盤沈下と満潮の影響でしょうか。建物が浸水しています。
前回(10/30ブログ)不通だった道路が開通していたのでそちらを通ることに。(右)いきなりトレーラーが横転していました

14時10分 津波にやられてしまったのでしょうか。海沿いの道はガードレールがなく、土のうが積まれているだけ


途中で迷ってしまいました。困っていると・・・地元の人でしょうか、大畑仮設住宅まで先導してくれることに

14時30分 大畑仮設住宅に到着。
さっそくプレゼントと要望のあった毛布を運び込みます。
子どもたちが「野球の道具があるんでしょう」と駆け寄ってきました。お母さんから聞いていた様で、バッドとボールに大喜びでした

プレゼントと毛布。
時を同じくして、調布の浜食さん(中村秀一郎社長)からの炉ばた漬が届きました。時間指定していないのに、一緒に到着するなんて、奇跡でしょう


畳が納品されていたので入替えかと思ったら、新規搬入とのこと。今まで何をやっていたのでしょうか




窓の二重サッシ。
手すりの所にクリスマスイルミネーションを付けることになりました。イルミネーションは調布中央商店会からいただきました。ありがとうございます。むちゃくちゃ寒い風が吹いていて、手がかじかんでうまく作業が進みません。

やっと取り付けが終わり、近くにいた子どもたちを呼んでささやかな点灯式をしました。奥にあるツリーは日本財団が設置したもの。
石巻市消防団第十一分団第二部の消防ポンプ車が置いてありました。頑張れ消防団

集会場に大竹しのぶさんの色紙が飾られていました。書かれている言葉は「明日が、今日よりいい日になりますように・・・」。
イルミネーションの設置に時間がかかり、予定時間を大幅に遅れて次の支援場所に向かいます。
17時40分 石巻市吉野町のみなと応援村に到着。
「みなと応援村」は、「東日本大震災」で被災した方々を応援しようと集まった様々な分野の個人、団体が、「被災地の人たちを応援する市民の会」という任意のグループをつくり、そこが主体となって運営している現地事務所です。湊町と吉野町地区を中心に支援活動をしています。
村長の工藤和久さん(写真左端)にプレゼントを渡します。工藤さんは、かつてちょうふどっとこむのスタッフでした。
工藤さんに「調布に来たら工藤さんを励ます飲み会をやろう」と約束して、みなと応援村を後にしました。
「石巻にメリークリスマス&お正月」プロジェクトは、ようやく終了。
一路、調布を目指します。
1時20分 無事調布に到着しました

小林彗歩さん、板橋榮次さん、水田さん、三澤さん、横山さん お疲れ様でした。
お休みなさ〜い

翌日、大畑仮設住宅の方から三澤さんにイルミネーションの写真が届きました。クリスマスツリーとコラボしてきれいに輝いています。寒かったけどやってよかった〜


これからも「忘れない、無理をしない、続ける」をモットーに、被災地の明るい未来を信じて頑張りましょう

Posted by 大須賀 浩裕(おおすが ひろすけ) at 23:01│Comments(0)
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